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RE/100 ガンキャノン・ディテクター レビュー

今回は、2018年2月に発売されたRE/100 1/100 MSA-005K ガンキャノン・ディテクターのレビューをご紹介します!

RE/100 ガンキャノン・ディテクターは、『機動戦士ガンダムUC Episode4』に登場するMS『MSA-005K ガンキャノン・ディテクター』の1/100スケールモデルキットです。フレームレスながら、可動と造形を両立したRE/100ブランドで立体化。MGに比肩するシャープな造形に加え、設定考証を取り入れた説得力あるディテールが再現されたキットになっています。MGネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)(別売り)などに装備可能な170mmキャノン砲も付属。価格は4,400円(税込み)です。

メタスのムーバブルフレームを採用し、カラバとAE社で共同開発された砲撃戦用MSで、劇中ではトリントン基地の防衛戦力として登場。ジオン残党軍と戦闘を繰り広げた『MSA-005K ガンキャノン・ディテクター』がRE/100でキット化。

砲撃形態が再現可能な脚部・腰部の可動ギミックに加え、両肩にビームキャノン、正面装甲にビーム・ガンを備える特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。

成型色は深みのあるブルーをベースに、肩部装甲や腹部、ソール部などにダークブルーを配色。その他、腹部がレッド、内部・関節、ビーム・ライフルなどがパープルグレー成型色での再現となっています。170mmキャノン砲はグレー成型色での再現。

ホイルシールは頭部やバックパック、ビーム・ライフルのセンサーを補うくらいで僅か。塗装はほぼ必要がなく、素組みで十分な色分けが再現されています。

パープルグレー成型色の内部・関節パーツにはKPS、膝裏の動力パイプにはゴム素材(TPE)が使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-210を大部分の関節に使用します。ポリキャップの種類はA、B、Cの僅か3種。フレームレスの簡単なパーツ構成で組み立てやすくなっています。関節強度はあまり高くないですが、踵が長くしっかりと支えられるため、自立は安定しています。

ビーム・ライフル、170mmキャノン砲、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。

肩のフレームパーツが余剰で付属します。

専用のマーキングシールが付属。

各部を簡単に見ていきます。ゲート跡がお見苦しいかもしれませんがご了承くださいm(_ _)m

頭部。丸みのあるアイガードや後頭部の2本アンテナなど、どことなくガンキャノンを彷彿とさせる特徴的な機体形状が再現されています。口元やこめかみの60mm頭部バルカン砲もパーツで色分けされていてリアル。後頭部センサーはグリーンに塗り分けたほうが良さそうです。

メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側頭部にかけて合わせ目ができます。バルカン砲パーツを挟むため、合わせ目を消す場合は後ハメが必要。

アイガードはクリアグリーンパーツにシールを貼っての色分け。内部にはモノアイが造形されていて、シールを貼らない場合はクリアパーツからモノアイが透けて見えるようになっています。アイガードや武器センサーのクリアグリーンパーツはブラックライトで照らすと発光します。

胸部は比較的ベーシックなデザイン。左右のエアインテークはパープルグレー成型色、腹部装甲はレッド成型色パーツでの色分けとなっています。各部には細かなモールドも造形。腹部コックピットハッチの開閉ギミックなどはありません。

首はボールジョイント接続で適度に可動。肩はポリキャップを包むボックス型の可動部を前方にスイングさせることができます。

腰部はメタスを思わせる特徴的な外装が造形。内部にもメタスのムーバブルフレームを流用したような特徴的なフレームが再現されています。

フロントアーマーやリアアーマーのフレームは引き出しや展開が可能。各部がフレキシブルに可動します。

展開したフレームは赤◯の箇所を組み合わせることで、立膝を付いた砲撃ポーズを再現する際の腰掛けとして使用することができます。

腕部。肩の球状装甲や上腕、前腕の円筒型装甲など、各部がガンキャノンを思わせるデザインになっています。肩部には特徴的な前面装甲やビーム・ガンを装備。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。肘関節が分離しないので、前腕の合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要です。

肘の突き出た装甲は少し前後にスイング可能。

前腕は引き伸ばすことができ、肘をより深くまで曲げられるようになっています。前腕はカチッとロックがかかるため、自然に伸び縮みしたりすることはありません。

球状の肩部の前面には厚みのある装甲を装備。左肩は3本のスパイク付き、右肩はビームガン付きのものを装備しています。装甲は左右とも裏打ちパーツが造形。装甲をマウントするフレームは1個パーツ構成で簡易的。

装甲をマウントしているフレームパーツは左右にスイング可能。ビームガンも少し上下にスイングします。ビームガンの砲口は開口されておらず穴が浅め。

脚部もガンキャノンを思わせる丸みのある装甲が造形。部分的な装甲や後部のアポジモーターなどもパーツで細かく色分けされています。ただしアポジは開口されておらずモールドとしてはあっさりめ。膝裏の動力パイプはゴム質素材での再現です。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段差モールド化されています。膝関節も左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。

大腿部側面の装甲は簡単なパーツ構成。上部のランチャーのようなモールドパーツも作りが簡易的です。

膝は深くまで曲げる事が可能。膝関節パーツにはメカニカルなモールドがデザインされています。膝の丸みのある装甲も適度に展開することが可能。

ソール部はつま先とかかとが前後に伸びた特徴的なデザイン。装甲自体のモールドは少なめですが、エッジの効いた装甲で重機的。重量のある機体がしっかりと支えられるような造りになっています。

足裏はつま先、かかと、中央ともに裏打ちパーツが造形。モールドはあっさりめですが、各部とも肉抜き穴などなくきっちりと蓋がされています。中央は左右の組み合わせで縦に合わせ目ができます。

つま先とかかとは深くまで反らすことができます。

背部には左右に大型のビーム・キャノンを持つバックパックユニットを装備。中央のバックパックは外装が前後の組み合わせで部分的に合わせ目ができます。中央のセンサーはクリアグリーンパーツにシールを貼っての色分け。

バックパックは角型ダボで、ガンキャノン・ディテクターの背部にしっかりと固定されます。バックパック下部にはシリンダーシャフトが造形されていますが、内側は肉抜き穴で簡易的。伸縮ギミックなどもありません。

ビーム・キャノン。一部量産機に採用されていた大出力ビーム砲をベースに改良したシステムを持つ大型キャノン砲になります。派手さはないですが、全体的にしっかりとした造りでチープな感じはありません。

砲身も筒型パーツの組み合わせ、基部も合わせ目ができないパーツ構成になっています。

砲口は開口されておらず浅めに造形。内側は黒く塗り分ける必要があります。後部ダクトはスリットが細かくモールド化されています。

ビームキャノンは基部がボールジョイント接続なので、上下に広く可動しますし、左右へも適度な角度変更が可能です。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。ある程度大きくはありますが、ダブルゼータほどでは無いですね。ガンキャノン・ディテクターの全高は18.5m。

プレバンから発売されたRE/100 ガンキャノン・ディテクター(Z-MSV Ver.)と並べて。頭部や腰部ランチャー、脚部など部分的に形状が異なります。昔からのガンダムファンであれば、赤いガンキャノン・ディテクターのほうが思い入れが強いかも。

頭部だけアップで比較。構造は同じですが、額や後頭部アンテナの角度などが異なります。

頭部の可動は、顎引きは干渉して制限されますが、見上げる動きは適度に可能です。左右へも顎が干渉しやすいですが、水平までスイングさせることができます。

腕は水平程度まで上げることが可能。肘は1重関節で90度程度まで曲がります。

肩の前後スイングは、後方へは殆どスイングしませんが、前方へは肩の可動ギミックによって適度にスイングします。

上半身は殆ど前後せず。左右へは少しスイングさせることができますが画像は省きました。

腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、股間部にジョイントパーツを組み付けてのディスプレイです。

腰アーマーがなく干渉しないため、前後開脚は共に幅広く展開させることができます。ただし関節強度があまり高くないため、脚部が重量で垂れやすいので注意です。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。ただし膝裏のゴム質動力パイプの干渉で曲げても少し開くようになっています。

足首は前後左右とも特別広くは可動しません。

サイドアーマーが干渉するため、左右への開脚はハの字程度までとなります。こちらも重量で脚が垂れやすいので、接地状態で可動を確認しました。

脚の付け根がロールするので、内股、がに股は広く可動させることができます。

立膝はきれいな姿勢で再現できるようになっています。

可動域の総括としては、全体的に特別広く可動するわけではないため、躍動感ある攻撃的なポーズは難しいかなという印象。ただ、立膝やつま先、かかとの可動による特殊な砲撃ポーズが再現できますし、肘膝の可動域が広いぶん、ある程度様になるポーズは再現できそうではありますね。

ビームライフル。カラバが保有していた複数のビーム用デバイスをまとめた専用ライフルになります。急造ながら、複数の機能や用途を持つ装備として、実用上かなり優秀とのこと。独特のデザインで、砲身下部にはグレネードランチャーも装備しています。

本体部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化。グレネードランチャーの砲身も筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。

上部のフックや下部のグリップは可動式。

170mmキャノン砲。一年戦争初期に開発された180mm砲の後継兵装になります。ロングサイズ武器で、MGネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)(別売り)などに装備可能。装備させることで劇中シーンをイメージしたポーズを再現することができます。

本体部分は左右の組み合わせ箇所があり、上下にできる合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。上部バナナ型マガジンの脱着ギミックはなし。

砲身は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。ここだけ合わせ目消しが必要。

ビームライフルを装備して。

ビームライフルは標準装備の握り手で保持します。グリップとダボ固定なのでしっかりとした保持が可能。肩部も重量で垂れることはなく、ラクに構えることができます。

重量感のある機体なので、あおり視点から見るとなかなかの迫力がありますね。

肩にスイングギミックがあり、更に前腕も伸縮するので、ビームライフルの両手持ちもラクに再現することができます。グリップの向きが特殊ですが、特に保持の難しさはなく、逆に持たせやすいです。砲身を支える平手が付属していても良かったかも。

大型ビームキャノンによる砲撃シーンを再現。ビームキャノンに存在感があるので、ガンキャノンを意識させるポージングを格好良く演出することができます。

股間部のフレームを展開して砲撃形態に。立膝を付いた個性的なポーズですが、両脚を含め3点でしっかりと接地しているため、砲撃の安定性は高いです。メタスのフレームも強度とレスポンスが優れており、砲撃から近接戦闘にも即座に対応可能とのこと。

MGネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)(別売り)が手元にないので、通常のMGネモに170mmキャノン砲を装備させて。グリップ、フォアグリップともにダボ固定ではなく、ネモの可動手で握らせるだけになります。なので多少の不安定さがありますが、指をしっかりと握らせておけばそんなに落とすことはありません。

ネモの構造上、開脚や足首の可動が制限されるので、自立でのポージングはやや難しめ。ですが劇中のような射撃ポーズは再現することができました。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。RE/100ということで、左右対称の簡単な構造だったり、パーツも単純なものが多かったりで組み立てはかなりラク。にも関わらず各部ディテールはしっかりとしていますし、ガンキャノン・ディテクターの重厚感ある機体形状がリアルに再現されています。背部大型ビームキャノンもガンキャノン系らしい存在感があって良いですね。

機になる点は、RE/100シリーズ初期くらいのキットで関節にポリキャップPC-210が多用されているため、関節強度があまり高くなく、ポーズを取らせるのが難しい場合があります。経年でヘタれると自立にも影響が出てくるので、関節強度を高めるなど補強したほうが良いかと。

砲撃形態は特殊ですが、迫力ある砲撃ポーズが再現できますし、メタスやガンキャノンの面影を感じさせる各部装甲にもインパクトがあります。ビームライフルも個性的なデザインで射撃ポーズが様になりますね。その他にも付属の170mmキャノン砲をネモに装備させることで射撃ポーズが再現できるなど、劇中で印象的だったシーンを贅沢に再現できるのが良いですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. 774

    on 2023年10月13日 at 01:02 - 返信

    RE/100は二ッチな機体をキット化する、と言うコンセプトから
    結局はプレバンとガンダムベースお抱えのアイテムになってしまいましたね
    たまにで良いので一般でも再販して欲しいです

    • nori

      on 2023年10月13日 at 10:08 - 返信

      コメントありがとうございます!
      RE/100シリーズはいぶし銀な機体を立体化してくれるので良かったんですけど、
      新作も滞っていますしなかなか・・・って感じですかね;
      仰るとおり、せめて既存キットの再販でもあれば良いんですけど;

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