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HGFC シャイニングガンダム レビュー

今回は、2011年8月に発売されたHGFC 1/144 GF13-017NJ シャイニングガンダムのレビューをご紹介します!

HGFC シャイニングガンダムは、『機動武闘伝Gガンダム』に登場する主人公機『シャイニングガンダム』の1/144スケールモデルキットです。頭部の差し替えやと各部の展開により、スーパーモードが再現可能なキットになっています。取り外し可能な背部コア・ランダーを始め、巨大なシャイニングフィンガー用エフェクトパーツも付属。価格は1,650円(税込み)です。

ネオジャパン代表MF(モビルファイター)であり、劇中前半における主人公「ドモン・カッシュ」の搭乗機『シャイニングガンダム』がHGFCでキット化。幅広い可動域により、しなやかで激しい格闘アクションが再現可能なキットになっています。

成型色はホワイトをベースに、ブルーやレッド、イエローを各部に配色した定番のガンダムカラー。エフェクトパーツにはクリアーグリーン成型色を採用するなど、全体的にヒロイックなカラーリングになっています。シールは部分的に補いますが多くはなく、素組みでも十分な色分けが再現されています。スーパーモード時に露出する部分をゴールドなどで塗り分けが必要。

ポリキャップはPC-001を使用し、関節の大部分に使用します。関節強度はまずまず高めで、背部にコア・ランダーを装備していますが影響はなく、自立は安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

スーパーモード用の展開型頭部、ビームソード(柄、ソード刃)長・短、シャイニングフィンガー用のマニピュレーター(左右)、巨大マニピュレーター(右)、シャイニングフィンガーソード、握り手(左右)が付属。サイドアーマーパーツが余剰で付属します。※長いビームソード柄はサイドアーマーにマウントしています。

頭部。細かいモールドが造形されたマスクやとさか上部にはフィールドリダクションフィン、左右にはリトラクタブルダクト造形されるなど、個性的な形状になっています。額のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。小さいので先が細いピンセットで貼り付けたほうが良いかと。

こめかみのバルカンはイエローに、後頭部のセンサーはグリーンに塗り分けが必要。フィールドリダクションフィン、リトラクタブルダクトは共に黄色いパーツでの色分けです。

別途スーパーモード用の頭部が付属し、組み換えることでスーパーモードが再現可能です。口元のフェイスカバーが展開し、赤い内部マスクが露出した状態。フィールドリダクションフィンやリトラクタブルダクトも展開した状態になっています。

額はグリーンのシールでの色分け。こちらもこめかみのバルカンをイエローに、後頭部のセンサーはグリーンに塗り分けが必要。

胴体部。エアインテークが別パーツで色分けされるなど、ガンダムタイプ特有のヒロイックなデザインになっています。左右上部のマシンキャノンは砲口をイエローに塗り分ける必要があります。フロントアーマーの黒いラインはシールでの色分け。左サイドアーマーにはサーベルホルダーが造形されています。サイドアーマー表面の三角モールドは塗り分けが必要。

胸部中央のドーム(エネルギーマルチプライヤー)はシルバーのシールを貼り、その上からクリアーグリーンのパーツを被せての色分けです。

リアアーマーはポリキャップ接続で展開が可能。腰アーマー裏にモールドは造形されていません。裏打ちパーツもなし。

腕部。比較的シンプルな造りですが、ヒロイックなカラーリングが印象的。前腕のアームカバーに存在感があります。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘から分離するので合わせ目を消すのはラクそう。ハンドパーツは穴なしのものが付属しています。

前腕側面にはアームカバーを装備。内部にはメカニカルなユニットや小型バーニア(ブースター)が造形され、スーパーモード時に展開させることができます。内部メカやバーニアはゴールドに塗り分けが必要。基部は展開が可能。

ショルダーアーマー。一見するとシンプルな2色パーツ構成ですが、白い装甲を組み換えることで内部のフィールド発生装置が露出。

フィールド発生装置はモールドが細かく造形され、表面にゴールドのシールを貼っての色分けです。挟み込みタイプなので上部に合わせ目ができます。

脚部。曲型で程よく厚みのある装甲で造形されています。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右挟み込みタイプでスネと後部に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのはラクそう。

ふくらはぎ側面のレッグカバーは赤いパーツに青いシールを貼っての色分け。スーパーモード用に展開が可能で、展開させることで内部のバーニア(ブースター)が露出します。バーニアはゴールドに塗装が必要です。

ソール部。見た目はモールドが少なくプレーンですが、複数パーツで細かく造形されています。足裏はつま先側に裏打ちパーツが造形され、肉抜き穴はありません。

つま先パーツは脱着が可能。つま先パーツの位置を組み換え、くるぶしの装甲を下げることでスーパーモードにすることができます。

背部にはコア・ランダーを装備。

コアランダーはキャノピー部分をシャイニングガンダム本体と接続します。しっかりと固定できるので、特に抜けたりすることなく取り扱うことができます。

コアランダーはホバー部分が白いパーツで、バーニアがグレーのパーツで色分けされていますが、ダクト内部やホバーのラインなどを黒に、部分的なモールドをイエローやレッドに塗り分ける必要があります。キャノピーは黒いシールでの色分けですが、周りを白く塗り分ける必要があります。

ディスプレイ用の3.0mm穴がないので、フライトシーンを再現する場合はアームで掴むなどする必要があります。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムと同じくらいの通常サイズです。シャイニングガンダムの全高は16.2mですが、キットは少し大きめに造形されているようです。

HGFCゴッドガンダムと並べて。成型色が同じでどちらもヒロイックさを絵に書いたようなカラーリング。ゴッドガンダムのほうが少しサイズが大きめです。

頭部の可動は、首が短いので顎引きはわずか。少し見上げることができます。左右へのスイングも顎と肩のマシンキャノンが干渉するので制限されます。

スーパーモードの頭部も可動域は大きく変わらずなようです。

腕は水平以上に上げることができます。肘もV字程度まで曲げることができます。

肩は適度に前後スイングが可能。後方はボールジョイントなりですが、前方はポリキャップが引き出せるので広めにスイングさせることができます。

胸部は可動しませんが、腰のボールジョイントによって上半身を少し前後スイングさせることができます。

腰の回転は干渉するので45度まで。アクションベースやスタンドへは、通常通り、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

股間部がポリキャップ接続の別パーツでロール可動します。

腰アーマーが前後共に展開するので、前後開脚は幅広く展開が可能。

膝も深くまで曲げることができます。膝関節は合わせ目が段落ちモールド化され、膝裏も裏打ちパーツが造形されています。

足首は前後へは広めに可動しますが、左右は僅かな可動となります。

左右への開脚はハの字よりも少し広くまで展開が可能。サイドアーマーが干渉するので水平まではいきません。

内股、がに股は共に幅広く展開させることができます。

立膝もきれいな姿勢でこなすことができます。

可動域の総括としては、近年のキットほどではないながらも、各部ともかなり広く可動させることができます。アクションポーズが主体のシャイニングガンダムですが、劇中シーンも忠実に再現できそうです。

シャイニングフィンガー用のマニピュレーターと巨大マニピュレーター。共に濁りのあるクリアーグリーンパーツでの再現となります。軟質素材で若干ですが柔らかめ。

シャイニングフィンガーソード。スーパーモード時に使用可能な必殺技で、シャイニングフィンガーのエネルギーをソードに注ぎ込んで、機体の全長を遥かに超える巨大なビーム刃を形成し、相手を切り裂くとのこと。こちらも濁りのあるクリアーグリーン成型色での再現です。

シャイニングフィンガーソードの柄の部分には、『G.GUNDAM』のモールドが入っています。細かい部分にも配慮があっていいですね。

格闘系のポーズを取らせると、ある程度のポージングには対応してくれます。腰はひねりすぎると腰部がバラけることがあるので注意が必要です。

ビームソードは付属の専用の持ち手とのサイズが合っているので、しっかりと保持できて抜け落ちる心配がありません。ポーズも取りやすいです。

長短のビームソードが付属するので、ポーズの表現の幅が広がります。通常の平手が付属していると更にポージングの幅が広がってよかったかも。

シャイニングフィンガーを展開して。頭部とマニピュレーターを交換しただけでもだいぶ印象が違ってきます。迫力があってかっこいいですね。

各部を展開してスーパーモードに。

各部の形状が変化したことで印象がガラッとかわります。肩のゴールドが露出し、派手さのある容姿に変化。

巨大マニピュレーターを展開。

巨大マニピュレーターは小さいマニピュレーターに被せて使用しますが、簡単にポロリしてしまうので注意が必要です。あまりに外れやすいので、予め強度を上げておいたほうが良いかも。(組み方が悪い・・・・?)

大小どちらのマニピュレーターも表現力があっていいですね。

シャイニングフィンガーソードはハンドパーツを一旦バラして保持させます。こちらも柄が太めなのでしっかりとした保持が可能。ハンドパーツもバラけたりはしないので保持しやすいです。スーパーモードはふくらはぎの装甲の固定強度が甘く、ポロリしやすいので注意が必要です。

巨大マニピュレーターはゴッドガンダムにも装着可能。ゴッドガンダムに付属のマニピュレーターと組み合わせたほうが固定強度が高く、取り扱いやすいです。

適当に何枚かどうぞ。

くらえっーーー!!愛と、怒りと、悲しみのっーー!!シャーーーイニングフィンガーーーソーードッ!!!!!

以上です。各部の形状やカラーリング、武装などから、他のガンダムタイプと比べてもかなりヒロイックさが強く、かっこよさが体現されたキットになっていると思います。アクションポーズがとにかくかっこよく、スーパーモードや巨大マニピュレーターなど、シャイニングガンダムらしさが十二分に表現されていていいですね。

気になる点としては、個体差があるかもですが、巨大マニピュレーターの固定強度が甘かったり、スーパーモードで展開したふくらはぎの装甲が外れやすかったりと多少取り扱いにくいところがあるようです。ハンドパーツや大腿部の付け根も少し抜けやすかったりもするので、予め補強しておくのも手ですね。

コア・ランダーの分離やスーパーモード時の頭部造形などもしっかりと再現されていますし、武装類も割りとあるので遊びの幅も広いです。可動域もまずまずで格闘系のポーズも取りやすいので、劇中シーンを再現したりして思う存分楽しめそうですね。

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