今回は、HG 1/144 ドートレスのレビューをご紹介します!
HG ドートレスは、『機動新世紀ガンダムX』に登場するMS『ドートレス』の1/144スケールモデルキットです。印象的なライトグリーンとオレンジを主体とするカラーリングを成型色で再現。頭部や胴体、脚部、武装等が新規造形で再現し、特徴的な関節構造によって組み立てやすさとポージングの自由度を両立させたキットになっています。価格は1,320円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
第7次宇宙戦争において主力機として運用された旧連邦軍の量産型MS『ドートレス』がHGでキット化。2020年2月に発売されたHGBD:R エルドラドートレスをベースに、頭部、胸部、ソール部などを新規造形で再現。『機動新世紀ガンダムX』に登場したプレーンな機体形状が再現されています。
成型色はライトグリーンがベースに、胸部をオレンジに配色。関節や腹部などにはブルーグレーのKPSが使用されています。
頭部の三つ目や胸部、四肢の黒いラインはシールでの色分け。塗装は腰部アーマーのダクト内部を補うくらいで、素組みで十分な色分けが再現されています。
ポリキャップはPC-002を使用し、関節強度はまずまず高め。シンプルな人型で脚底もフラットなため、自立は安定しています。
90mmマシンガン、シールドが付属。エルドラドートレス用のバーニアパーツは余剰です。
ベースのHGBD:Rエルドラドートレスと比較しながら各部を見ていきます。
頭部は新規造形により、ドートレス特有の三つ目が再現されています。三つ目はそれぞれゴールドのシールでの色分け。黒フチは溝が造形されているので、塗装やスミ入れがしやすくなっています。前後2個パーツの簡単な組み合わせで合わせ目は段落ちモールド化。
左後部にはアンテナが造形。後部パーツと一体になっています。細身なので折ってしまわないように注意が必要です。
胴体部をエルドラドートレスと比較。腹部と腰部は流用ですが、胸部は新規造形での再現。プレーンな形状で、ライトグリーンとオレンジの上下はパーツによって色分けされています。境目の黒いラインはシールでの色分け。腹部もブルーグレーとライトグリーン2色での色分けです。
後部もライトグリーンとオレンジの2色装甲。下部には丸型スラスターが新造されています。リアアーマーを含め腰部はエルドラドートレスからの流用です。
丸型スラスター内部には特徴的なモールドが造形。オレンジの内部もモールドが造形されていてちょっとリアル。ライトグリーンの装甲には2穴が造形されています。
腰アーマー裏にモールドはなくプレーンな作りになっています。複雑な凹凸も少ないので裏打ちパーツは作りやすそうです。
腕部。二の腕以下はエルドラドートレスからの流用。わずかにラインモールドが造形されたシンプルなデザインになっています。前腕のラインモールドは黒いシールで色分けされていますが、二の腕のラインは塗装が必要です。ショルダーアーマーは側面のフィンがない以外はエルドラドートレスと同じ形状。
腕部内部フレーム。近年のキットでは珍しい一重関節。
二の腕は筒型で合わせ目はありません。前腕は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要そう。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプで、合わせ目が端にくるようになっています。ポリキャップ接続で肩内部と分離するので、合わせ目は消しやすいかと。
脚部はエルドラドートレスからの流用です。膝から下は前後にラインモールドが造形され、ふくらはぎには角型のスラスターが造形。ラインモールドは黒いシールでの色分けです。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右のモナカ割ですが、ラインモールドの段差で消されるので合わせ目は後部の角型スラスターにできるのみです。
ソール部はポリキャップを含めた3個パーツ構成と簡易的。
足裏はモールドっぽく造形されていますが、組み合わせ構造に合わせた肉抜き穴になっています。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて比較。HGの中では小柄な部類です。ドートレスの頭頂高は16.3m。
エルドラドートレスと並べて全身を比較。エルドラドートレスはかなり禍々しい作りになっています。ソール部が上げ底になっているので全高も高め。
同シリーズのHGAWガンダムダブルエックス、HGAWガンダムエアマスターとも並べて。どちらも比較的近年のキットなので、この3機の組み合わせに違和感はないようです。
腕や肘、腹部の可動域はエルドラドートレスとほぼ同じ。頭部はドートレス用に新造されているので、上下への可動域が広くなっています。左右へは干渉なくスムーズに可動。
上半身の前後スイングは、エルドラドートレスは胸部装甲が干渉するため前屈が不十分ですが、ドートレスは前後とも広めにスイングさせることができます。
下半身はほぼエルドラドートレスと同じなので可動域も同じです。立膝はそこそこきれいな姿勢でこなせ、左右への開脚も広く展開が可能でした。
その他の各部可動域はエルドラドートレスとほぼ同じなので、可動域の詳細は以下のリンクからHGBD:Rエルドラドートレスのレビューをご参考くださいm(_ _)m
シールド。シンプルなパーツ構成になっています。表面の装甲部分はブルーグレー成型色パーツにグリーンのシールを貼っての色分けです。中央の黒いラインはシールでの色分け。裏面はフチに肉抜き穴があります。
グリップは可動式。
シールドはシンプルにグリップを握らせ、前腕にダボ固定するだけです。固定強度は高めで特に不自由さはありません。設定にはないですが、背部の2穴にも差し込めるようでした。
前腕後部のダボ穴にもマウント可能。違った角度での装備が可能です。
90mmマシンガン。左右で異なる適度にモールドが入っていて見た目はいいですね。マガジンの脱着など複雑なギミックはなし。
本体部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。下部の合わせ目は大部分が段落ちモールド化。
ハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。トリガーなどは造形されていません。
一通り武装して。
武装や本体形状がシンプルなので、ポージングにも全く不自由さがありません。サクサクとポーズをとることができます。小型のキットなのでその分扱いやすさもありますね。
平手などが付属すると、90mmマシンガンに手を添えるなどもっと自然なポーズがとれて良かったかも。
適当に何枚かどうぞ。
ガンダムタイプに比べて細かさがないからか、下から見上げるように見るといかにも重機や巨大兵器感があっていいですね。
以上です。派手さはないですが、その分量産機ならではのシンプルさや重機感、巨大兵器感があってリアリティがありますね。作りも前腕以外は合わせ目が目立たず無駄のない作りになっていますし、小柄で取り扱いやすいのもメリット。
気になる点はそれほどないですが、平手が付属するともう少し表現力が高まったでしょうね。前腕の合わせ目も、出来ない組み合わせになってればほぼ完璧だったかと。それと、ふくらはぎ後部にある角型スラスターの合わせ目を消すのがちょっと難しそうです。
パーツ数が少ないので組み立てもしやすく、複数機用意するのもそれほど苦ではなさそうです。躍動感あるポーズが不要な量産機なので、複数揃えて集団行動をとる姿を演出すれば、ドートレスの魅力が更に引き出せそうですね。
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