今回は、MG 1/100 ブラストインパルスガンダムのレビューをご紹介します!
MG ブラストインパルスガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する主人公機「インパルスガンダム」の砲撃戦用形態「ZGMF-X56S/γ ブラストインパルスガンダム」の1/100スケールモデルキットです。ブラストシルエット装備時のVPS装甲カラーを成形色で再現。ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲やデリュージー超高初速レール砲を含む砲撃戦用ユニット「ブラストシルエット」を最新のMG準拠の高密度ディテールで立体化したキットになっています。価格は5,500円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
対艦攻撃・対要塞攻撃を想定した火力強化用のシルエット「ブラストシルエット」を装備した形態で、劇中ではクレタ島沖での戦闘やダイダロス攻防戦などで戦果を上げた機体「ZGMF-X56S/γ ブラストインパルスガンダム」がMGでキット化。
インパルスガンダムの形状自体は2008年5月に発売されたMGフォースインパルスガンダム(以下、フォースインパルスガンダム)と同じですが、ブラストインパルス特有のグリーンカラーと背部のブラストシルエットが新規造形で再現されています。
成型色はダークブルーとホワイトを基調に、各部に淡めのグリーン、背部スラスターやビーム砲などにレッド、腹部やソール部などにブルーを配色。その他、内部・関節などはグレー成型色での再現となっています。
シールは頭部ツインアイやとさかのセンサーのみとわずか。全身各部のダクト内部などは塗り分けが必要ですが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
インパルスガンダム本体はベースのMGフォースインパルスガンダムと同様、内部・関節にABSが使用されています。一方、ブラストシルエットのグレーパーツにはKPSが使用されているので、塗装する場合はインパルスガンダムのみ、破損に注意すれば良いのかなと思います。
ポリキャップはPC-130Bをインパルスガンダムの全身各部に使用します。関節強度はまずまず高め。特にポージング時に腕が垂れたりふらついたりということはありません。背部に大型のブラストシルエットを装備しているため、やや後方に負荷がかかりますが、うまくバランスを調整することで自立は可能です。
シルエットフライヤー、機動防盾、シルエットシステム用のジョイントパーツ、高エネルギービームライフル、デファイアントビームジャベリン、フォールディングレイザー対装甲ナイフ✕2、コアスプレンダー用ミサイルランチャー✕2、ディスプレイ用ジョイントパーツ各種(チェストフライヤー用、コアスプレンダー用、フォースシルエット用、レッグフライヤー用)、ランディングギア各種、シン・アスカとルナマリア・ホークフィギュアが付属。
その他、MGフォースインパルスガンダムやMGソードインパルスガンダム用のパーツもいくつか余剰で付属します。固定式の武器持ち手が余剰で付属しています。
ザフトやフェイス(FAITHのエンブレムなどが収録された専用水転写デカールが付属します。
ブラストシルエットを外した状態で全身から。MGのインパルスガンダムは後発のRGに比べて脚が長くスタイリッシュ。どちらかというとHGCEに近いですね。
各部をMGフォースインパルスガンダムと比較しながら各部やカラーリングを見ていきます。
頭部はアンテナ中央部と顎パーツがブルーに変更されるなど、全体的に落ち着きのあるカラーリングに変化。ただしアンテナが長く。キリッとした表情は健在です。左右のダクトはパーツによる色分けが再現されています。
メット部は前後挟み込みタイプですが、上部から側面にかけてできる合わせ目は段落ちモールド化されているようです。ツインアイととさか前後のセンサーはクリアパーツの上からホイルシールを貼っての色分けで、塗装によってクリアパーツを活かすことも出来ます。
胴体部。こちらもフォースインパルスガンダムとは配色が異なり、ダークブルーが基調でグッと締まった印象に。エアインテークや胸元のMMI-GAU25A 20mmCIWS、V字マークなど各部ともパーツによって細かく色分けされています。
コックピットハッチは上下に展開可能。ただし内部にコックピットは造形されておらず、シンプルなハッチモールドのみがデザインされています。
背面から。胸部のカラーリングが異なるだけで他はほぼ同じ。リアアーマーや内蔵されているコアスプレンダーのカラーリングもほぼ同じものになっています。
サイドアーマー内部にはM71-AAKフォールディングレイザー対装甲ナイフが収納可能。装甲を展開することでナイフを取り出すことができます。腰アーマー裏はフロントアーマーの一部にのみ裏打ちパーツが造形。他はメカニカルなモールドのみがデザインされています。ダークグレーなどで塗り分けると雰囲気が出そうですね。
M71-AAKフォールディングレイザー対装甲ナイフもフォースインパルスガンダムと同じものになります。成型色も同じ。コンパクトに折りたたむことが可能。刃先はシャープに造形されています。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のパーツを外し、付属のディスプレイ用ジョイントパーツをはめ込みます。固定強度はかなり高め。ジョイントパーツに取り外した股間部パーツを組み付けておくことで、パーツの紛失を防ぐことができます。
腕部をインパルスガンダムと並べて比較。ショルダーアーマーのカラーリングが異なるだけで他は全く同じです。特別派手なモールドがあるわけではないですが、チープな感じもないですね。
手首は上下にスイングが可能。ハンドパーツは親指と人差し指、そして残り3指が可動するタイプです。
脚部をフォースインパルスガンダムと並べて。こちらもふくらはぎの装甲とソール部のカラーリング以外はほぼ同じです。細身ですが、表面にモールドがデザインされるなど適度な存在感があります。後部スラスターは上下に可動。膝装甲も膝を曲げることで分割される構造になっています。
インパルスガンダム本体だけを並べて。カラーリングが異なるためか、ブラストインパルスガンダムのほうが少しがっしりとした印象が感じられるかなというところです。
インパルスガンダム本体の可動域や内部フレームなど、各部の詳細については下記のリンクから、MGフォースインパルスガンダムのレビューをご参考くださいm(_ _)m
火力強化用のシルエット「ブラストシルエット」。完全新規造形での再現となっています。ポリキャップは不使用。グレーの接続部やダクトなどはKPSパーツで構成されています。グリーンを基調に、各部にレッドやくすみのあるホワイト、ダークブルーを配色したミリタリー調のカラーリング。
本体部分は複数パーツ構成で細かい作りを実現。後部のスラスター各部もメカニカルなモールドがデザインされています。
MMI-M16XE2デリュージー超高初速レール砲は前方に展開可能。
デリュージー超高初速レール砲の基部も上下や左右などフレキシブルに可動し、自由に表情を付けることができます。
後部中央のスラスターは角度変更が可能。このあたりもギミックが細かくて良いですね。
側面のM2000Fケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲の接続アームはKPSパーツ構成。ボールジョイントでフレキシブルに可動します。アームの側面には肉抜き穴がありますが、このあたりはもう少し丁寧だと良かったかも。本体下部にもメカニカルなモールドが造形されています。インパルスガンダムへの装備は、フォースシルエットと同様、太めのダボ(赤◯)でしっかりと固定されます。
M2000Fケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲。こちらも複数パーツの組み合わせでリアルに造形されています。砲身部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。その他の箇所もパーツを被せるなどしてあるため、合わせ目は一部にできるのみです。
砲口部分はパーツで細かく色分けされ、後部のGMF39四連装ミサイルランチャー(AGM141 ファイヤーフライ誘導ミサイル)も、グリーンの装甲表面や赤い装甲内部にメカニカルなモールドが造形されています。
側面のグリップは展開が可能。その上にあるダクトも少し可動し、適度に表情を変化させることができます。
下部のダークブルーの装甲も適度に展開が可能。ダークブルーパーツの内部にはフレーム、白い装甲表面にはメカニカルなモールドが造形されています。
後部のハッチも開閉が可能。
M2000Fケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲はバックパックとの接続アームを可動させることで、砲口を前面に向けることができます。
逆向きに展開させることで、後部GMF39四連装ミサイルランチャーの発射体制も再現することができます。後方に負荷がかかるため、角度によっては倒れやすくなるので注意です。
デリュージー超高初速レール砲がかっこよかったので、展開して撮影してみました。
MGフォースインパルスガンダムと並べて。インパルスガンダムの異なる装備や配色、形態を楽しむことができます。
MMI-RG59V機動防盾。こちらもMGフォースインパルスガンダムに付属のものと同じです。裏面のグリップやジョイント部は可動式。
装甲は四方に展開が可能です。
MA-BAR72高エネルギービームライフル。こちらもMGフォースインパルスガンダムに付属のものと同じ。
フォアグリップや上部センサーは左右に可動します。
フォアグリップの基部は前後にスライドします。
MA-BAR72高エネルギービームライフルはリアアーマーにマウント可能です。ブラストシルエットと干渉することなく装備が可能。
シン・アスカ、ルナマリア・ホークフィギュア。共にザフトのパイロットスーツ姿で造形されています。MGフォースインパルスガンダムに付属しているものと同じ。
MA-BAR72高エネルギービームライフルとMMI-RG59V機動防盾を装備して。機動防盾がやや背部のケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲と干渉しやすいので注意です。
機動防盾は作りは良いですが、できればカラーリングがブラストインパルスガンダムに合わせてあると違和感がなく、より良く感じられたかも・・・。
ディスプレイ用のジョイントパーツがしっかりと固定されるので、アクションベースへのディスプレイもしやすいです。ブラストシルエットを装備していても問題ないですね。
MA-M80 デファイアントビームジャベリン。柄とビーム槍のみで構成されたシンプルな装備になります。
柄の各部に溝が造形されているため、柄のどの部分でも手のひらのダボに固定できるので保持がしやすいです。
ビーム刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライトで照らしても特に発光しませんでした。
腰をひねる場合は、背部コアスプレンダーの羽が干渉しやすいので、羽を破損させないよう注意が必要です。
ブラストシルエットの存在感ある装備によって、ポージングも映えます。
インパルスガンダム内部にコアスプレンダーを格納し、上半身と下半身が分離可能なのもフォースインパルスガンダムと同じです。
コアスプレンダーの代わりにジョイントパーツを組み込むことで、アストレイターンレッドのタクティカルアームズⅡなど、MG SEED系のバックパックなどが装備可能です。
フォースシルエットも装備可能です。(コアスプレンダー内蔵時。)
コアスプレンダー。MGフォースインパルスガンダムに付属しているものと同じです。
成型色、仕様ともに同じで、キャノピーは開閉可能。下部にランディングギアを装着することで駐機状態が再現可能です。ウイング下部のハードポイントにはQF908航空ミサイルランチャーをマウント。
チェストフライヤー。MGフォースインパルスガンダムと形状は同じですが、成型色が紺やグリーンベースに。こちらもシールドの装甲を外し、ランディングギア基部パーツを組み込むことで駐機状態が再現可能。
レッグフライヤー。こちらも形状はMGフォースインパルスガンダムと同じですが、ふくらはぎの紺やソールの青などが独特のカラーリングに。腹部や膝部にランディングギアを取り付けることで駐機状態が再現可能です。
シルエットフライヤー。MGフォースインパルスガンダムに付属しているものと同じです。成型色も同じ。ランディングギアを装着することで、駐機状態が再現可能です。
ランディングギアを外して後部を引き出し、ブラストシルエットに装着します。アクションベースへは、シルエットフライヤー下部にジョイントパーツを取り付けてのディスプレイとなります。
ブラストシルエット(シルエットフライヤー装着状態)。ブラストシルエット用のランディングギアや台座は付属しないので、ディスプレイさせた状態で撮影しました。
ブラストシルエット(シルエットフライヤー装着状態)をいろんな角度から。
ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲のアーム強度が高いので、形が崩れたりすることなくディスプレイが可能です。
シルエットフライヤーがたまに抜けたりするので、ディスプレイ時に角度を変えると、抜けて後部が落下することがあるかもしれないので注意です。
コアスプレンダー、チェストフライヤー、レッグフライヤー各種も、ジョイントパーツを使うことでアクションベースにディスプレイが可能です。4機編隊でディスプレイするなど、迫力のある演出が可能です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。細身のインパルスガンダムに重量感あるブラストシルエットが加わることでパワフルなシルエットに変わりましたし、フォースやソードとは異なるカラーリングで、強さが増したような印象になりました。
欠点的なものは特になく、多少高エネルギービームライフルの保持が弱いだけで、全体的に申し分ない作りになっていると思います。新規造形のブラストシルエットもよく出来ていて強度も高く、遊びやすいです。
フォースシルエットやソードシルエットとは違ったポーズがまたかっこよく、他のシルエットにはない演出ができますし、MGならではの高い演出力で、より劇中シーンに近いポージングが楽しめるのがいいですね。
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3 件のコメントがあります。
日置の縮緬問屋
on 2020年1月22日 at 08:00 -
いつも楽しく拝見させてもらってます!
素組みやランナーの様子が分かりやすいのでを購入するときの参考にしてます。
更新や管理が大変かもしれませんが、頑張ってください!
応援してます!
nori
on 2020年1月28日 at 07:35 -
コメントありがとうございます!
励ましのお言葉、大変感謝ですm(_ _)m
このブログを続けるうえでとても励みになります。
サイトエラーとか不具合もあり、ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、
暖かく見守っていただけてとても嬉しいです(^^)
高井俊明
on 2020年5月11日 at 07:15 -
いつかは欲しいガンプラです。必ず手に入れてみせます!