HG Newクルルロボ レビュー

今回は、HG Newクルルロボのレビューをご紹介します!

HG Newクルルロボは、『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』に登場するロボ「Newクルルロボ」のプラモデルです。Newクルルロボの特徴的な機体形状を再現。バックパック組み換えにより、フルアーマー形態への変形が可能となっています。リード線によるインコム射出状態も再現可能。価格は3,080円(税込)です。

Newケロロロボの試験機(プロトタイプ)として最初に造られた機体で、劇中ではクルル曹長が搭乗。スペックはトータルで低く、各性能の評価試験のために強化パーツも造られた「Newクルルロボ」がHGでキット化。

2026年6月に発売されたHG Newケロロロボをベースに、Newクルルロボの特徴的な額装飾や各部強化パーツ(バックパック)が新規造形で再現されています。

成形色はイエローとホワイトを基調に、頭部やインコムなど各部にオレンジを配色。その他、強化パーツの一部がダークグレー、額の★がレッド、額センサーがパール調のクリアブルー、サーベル刃がクリアオレンジ、内部や関節、武装類がグレー成型色での再現となっています。

ホイルシールは付属せず。一部モールドやバックパックの★などを塗り分ける必要がありますが、大部分がパーツで色分けされているため、素組みで十分なくらいに仕上がります。

内部や関節、武装類のグレー成形色パーツはKPS素材となっています。ABSは不使用。

ポリキャップは不使用。肘や膝などの各部関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。画像のフルアーマー形態の場合、背部バックパックは軽量で負荷はかからず、自立は安定します。足首の可動が制限されるため、若干ソールの外側が浮きやすいのが玉に瑕。

■付属品

インコム用ワイヤーパーツ×2、ケロロ専用ライフル、シールド、ケロンホーク、ビーム・サーベル刃(額用×1、サーベル用✕2)、スタンドが付属。

余剰パーツがいくつか付属します。「お好みでご自由にお使いください」とのことですが、使い道は分かりませんでした。

専用のマーキングシールが付属。HGのロゴや「宇宙人が乗っています」、「623の俺ラジオ」のマークが収録されているのも面白いですね。

■フルアーマー形態の各部形状

まずは強化パーツを全身に装備したフルアーマー形態から各部を見ていきます。

■フルアーマー形態 頭部(胴体部)

頭部(胴体部)。何と言っても、前面全体を覆う装甲(マスクシールド)が特徴的。アイラインを思わせるスリットや、シールド状の装甲など、メカニカルかつ独特なデザインが印象的に造形されています。額にはクルルロボの象徴的なプレートを装備。マスクシールド表面の一部モールドはグレーに塗り分けが必要です。

頭部左右にはエクシアのGNサーベルを思わせるサーベル柄を装備。マスクシールドの内側にはオレンジのドローン用パーツが収納されています。

額のプレートには付属のビーム刃が組み付け可能。ビーム刃は蛍光クリアオレンジで、ブラックライトで照らすと鮮やかに発光します。

■フルアーマー形態 腕部

腕部。肩と前腕を覆う白い増加装甲(強化パーツ)が特徴的に造形。重厚さを醸し出しています。肩にはガンダムでおなじみの武装「インコム」を装備するなど、ガンダムファンをも裏鳴らせる仕様になっています。

前腕装甲は1個パーツ構成。サーベルユニットと前腕との繋ぎになっています。

サーベルユニットは複数パーツ構成。先端部はビーム口のようなデザインになっているので、射撃武装としても使えそうですね。ちなみにダークグレーのパーツはNewケロロロボのスラスターに使用されています。

ユニット先端部には付属のビーム刃が組み付け可能。こちらも額用と同様、ブラックライトに反応します。

肩の増加装甲(強化パーツ)は前後の組み合わせですが、上部中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化。オレンジのラインはマーキングシールでの色分けです。側面の長ダボはフルアーマー形態2(クルルドローン)用です。

インコムは簡単なモナカ割でビーム口に合わせ目ができます。付属のワイヤーパーツを組み付けることで、射出状態が再現可能です。ビーム口はやや浅めに開口。ワイヤーパーツのリード線はパーツにしっかりと差し込まれているため、簡単に抜けるようなことはありません。

■フルアーマー形態 脚部

脚部。こちらも脚底と前面全体を覆う増加装甲(強化パーツ)が重厚感を醸し出しています。増加装甲上部の渦巻きマークは可愛げがあって良いですね。

前面の装甲は手前に展開可能。

上部のミサイル?スモークディスチャージャー?は組み替えることで射出状態(噴射状態?)が再現できます。

装甲は複数パーツ構成で合わせ目などはありません。足裏もスリットモールドが重厚感を醸し出しています。踵のスラスター状の部分は前後にスイング可能。(合体用のジョイントも兼ねている?)

■フルアーマー形態 背部

背部には軽装のスラスターユニットを装備。Newケロロロボと同型のもので、小型のウイングを持つスラスター兼用のユニットになっています。後部スラスター中央の★マークはイエローに塗り分けが必要。

頭部(胴体部)の背面にはNewケロロロボと同様、3穴がありますが、2ダボ接続であるNewケロロロボのバックパックが装備可能な他、ガンプラなどの同規格(2ダボ接続)の一部バックパックが装備可能です。

■クルルロボの各部形状

各部強化パーツを外すことで、通常のクルルロボが再現可能。マスクシールド上部のプレートは、外してクルルロボの額に組み付けます。

■頭部(胴体部)

頭部(胴体部)をNew ケロロロボと並べて比較。大分部の形状は同じですが、目の部分は渦巻状で額は星型の十字プレートに変わっています。また、こめかみの装甲もスリットモールドではなく、サーベルホルダーを兼ねた厚装甲になっています。十字プレートの中央の渦巻きマークはマーキングシールでの再現。

目はお好みで満たれた表情のシールも選択できるようになっています。一度貼り付けると剥がすのが難しいので、粘着力を落として重ね貼りしてみました。

額のプレートはお好みで赤★のモールドパーツが選択可能。この状態だとシンプルな軽装スタイルになりますね。

ケロロロボと同様、上部のとさか部分は展開可能。内部からコックピットが露出します。

コックピット内部はケロロロボと同様、メカニカルなモールドが造形されています。前面(操作パネル?)には★型のモールドも造形。

コックピット内部にはケロロ軍曹プラモコレクション(別売り)のクルル曹長が搭乗可能。左右のヘッドホンが干渉しやすいですがなんとか収まります。上部ハッチは問題なく閉じられました。センサーはパール調のクリアブルーで、内部からクルル曹長の顔が見える仕様。

腕の付け根部分は前後にスイングが可能。

腰のボールジョイントにも前後へのスイングギミックがあり、下半身をより柔軟に可動させることができます。腰の装甲はシンプルな1個パーツ構成。前面装甲の白い部分はシールでの色分けです。

■腕部

腕部はカラーリングこそイエローに変わっていますが、形状はケロロロボと全く同じ。シンプルながらも程よい厚みで力強さも感じさせる造りになっています。肩や前腕の白もパーツできっちりと色分けされていて造りが丁寧。

上腕、前腕ともに筒型パーツ構成で合わせ目はありません。肩アーマーも白が前後の組み合わせですが、合わせ目はモールド化されています。

手首ボールジョイントには1軸によるロック機構があり、しっかりと押し込むことでロックされます。少し引き抜くことで、ボールジョイントで柔軟に可動するようになっています。

■脚部

脚部も腕部と同様、ケロロロボと全くの同形状。クルルロボ仕様としてカラーリングがイエローになっています。全体的にまとまりのあるデザインで造形されています。丸みがあって緩さや可愛らしさも感じられる造り。

こんなに短い脚部でも、内部にはフレームが造形されています。

膝は2箇所が可動。膝をかなり幅広く可動させることができます。装甲の内側が肉抜きなのは少し気になるところ。

足裏も造り自体は簡易的ですが、モールドもあるのでそれなりに見栄えはします。つま先は上下にスイング可能。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。高さはRX-78-2よりも低いですが、強化パーツなどの影響でかなり左右に幅広くなっています。前後にも厚みがあるので、実質、小柄なHG4体分程度のディスプレイスペースが必要かと。

HG Newケロロロボと並べて比較。ケロロロボが背部バックパック(スラスターユニット)で完結しているのに対し、このクルルロボは全身の強化パーツで全く異なるデザイン(フルアーマー形態)に変化しています。

強化パーツをバラして組み合わせ、バックパック(クルルドローン)を装備した状態であるフルアーマー形態2で比較。背部バックパックの形状こそ異なりますが、この状態だとだいぶシルエット、造形が近いものになります。このキットのギミックの充実度が伺える・・・。

手持ちなところでケロロ軍曹プラモコレクション ケロロロボ、MGSD フリーダムガンダムと並べて。ケロロ軍曹シリーズでもプラモコレクションとHGとではかなり別物感が強いです。MGSDとは組み合わせたりすると割と面白いかも。

■フルアーマー形態での各部可動域

フルアーマー形態と通常のNewケロロロボの可動を比較して。腕はケロロロボがY字程度まで上げられるのに対し、フルアーマー形態だと殆ど上げることができません。一方、肘はうまく装甲を交わすようにすれば、深くまで曲げることができます。

肩は引き出しギミックによってケロロロボと同程度くらいにスイング可能。

腰はうまく交わせば360度回転可能。膝も割と深くまで曲げることができます。干渉はしますが、立膝は意外ときれいな姿勢で再現できるようでした。

左右への開脚は水平まで幅広く展開可能。足首は少し角度変更ができる程度でした。

クルルロボ素体の可動域はHewケロロロボと全く同じなので、下記のリンクから、HG Hewケロロロボのレビューをご参考ください。

⇒HG Newケロロロボ レビュー

■武装類

シールド。専用の実体盾です。こちらも形状はNewケロロロボのものと同じですが、クルルロボのデザインに準じたイエローとホワイト基調のカラーリングになっています。中央の渦巻きマークはシールでの再現で特にモールドは造形されていません。裏面は肉抜きっぽいですが、一応デザインされています。

説明書に記載はないですが、シールド裏には頭部のサーベル柄をマウントすることができます。

HG Newケロロロボのシールドと並べて比較。

ケロンガン、ヒートホークともにケロロロボに付属するものと同じです。ダークグレー成形色の簡単な1個パーツ構成ですが、肉抜き穴を利用しつつ、見栄えの良いデザインで造形されています。

ヒートホークには3.0mmダボがあり、リアアーマーや前腕、脹脛など各部にマウントすることができます。

■ポージング

まずはフルアーマー形態でポージング。マスクシールドの影響で射撃時の視線の向きを調整することはできませんが、下半身が柔軟に可動するため、前腕武装を使っての射撃ポーズも十分に表現できますね。

低頭身なので、フルアーマー形態であってもバタバタした感じがあって可愛らしいです。

頭部と前腕部にビーム刃を組み付けて。ビーム刃は額への組付けややや甘めですが、前腕部にはしっかりと組み付きます。ビームトンファーのような格好良い攻撃ポーズも再現可能。

各部増加装甲は3.0mmダボや穴などでしっかりと固定されているため、簡単には外れません。なので干渉によるぎこちなさはあるものの、ポーズを取らせるのはラクです。

通常通り、頭部のサーベル柄を外してビーム刃を組み付け、ビーム・サーベルとして使用することもできます。ただしビーム刃と柄の組み付けが甘く、角度が変わったり外れたりすることがあるので注意。それとやや前腕が抜けやすいので注意です。

足裏を見せてのポーズはなかなかワイルドさがあって良いですね。フルアーマー形態の場合、バックパック底面の3.0mmを使ってアクションベースやスタンドでディスプレイさせます。支柱の短いものだと飾る位置が低くなるのでその点だけ注意です。

付属のワイヤーパーツを使ってインコム射出状態を再現。インコムが軽量でリード線も適度に強度があるので、特に垂れたりすることはないですね。思ったような配置、ディスプレイが可能です。

スタンドの3.0mmジョイントの接続部強度が甘く、重量もあるため、キットがクルッと反転してしまうのが玉に瑕。ちょっとした補強でもしておくと、よりストレスなくディスプレイできると思います。

マスクシールドを外した状態で楽しむのもありかと。これはこれで格好良い・・・・。

■フルアーマー形態2(クルルドローン)

バラした強化パーツは各ユニットを組み合わせることで、クルルドローンが再現可能。肩部と前腕部のサーベルユニットを組み合わせ、脚部の強化パーツは前面装甲を閉じておきます。

そして組み変えた各部ユニットをバックパック基部に組み付け。これだけでかなりドローンっぽい単独飛行ユニットに変化します。

上部にマスクシールドを組み付け、前面にドローン用のオレンジパーツを組み付けたら、クルルドローンの完成です。前腕の強化パーツ(サーベルユニットジョイント用)は使用しません。

クルルドローン単体でディスプレイ。各部がかなりガッチリと固定されているため、形状が崩れるようなことは全くありません。取り扱いがラクです。

パックパック基部の底面3.0mm穴によって単体でディスプレイ可能。用途の異なるパーツでありながら、増加装甲とドローン、それぞれの形状をうまく両立していると思います。

背部スラスターは左右に角度変更が可能。

その他の箇所はあまり形を変えることはできませんが、インコムの射出シーンは再現できます。

クルルロボ素体でポージング。軽装で各部可動域も広いため、自由にポージングを楽しむことができます。ライフル保持は手甲のバラしが必要ですが、ヒートホークやシールドはサクッと持たせられるのでポーズの切り替えがしやすいです。

目が渦巻状で、あまり攻撃的な雰囲気が感じられないのが面白いところ。・・・いや、混乱しながら攻撃を繰り出すのは逆に怖い・・・・;

説明書に記載はありませんが、付属のビーム刃は口に組み付けることもできました。なので口からビームを発射するポーズを再現。

目のシールを貼り替えて乱れた表情?を再現。

クルルロボとクルルドローンを組み合わせてディスプレイ。

クルルドローンを背部にマウントして、フルアーマー形態2でポージング。

フルアーマー形態2だと重量が増しますが、バックパック底面に太めのジョイント穴もあるので支柱の太いスタンドでもディスプレイが可能です。

強化パーツで全身に装備するフルアーマー形態、背部にまとめて装備するフルアーマー形態2、単体攻撃マシンであるクルルドローンと、様々な武装が楽しめるのは嬉しいですね。また、組み替える楽しみがあるのもかなり魅力的です。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。何と言っても強化パーツの用途が幅広く、フルアーマー形態、フルアーマー形態2、クルルドローンと様々な楽しみ方ができるのが良いですね。それに加えてクルルロボ素体や各種武装類など、幅広く楽しめる魅力的なキットになっています。どことなくサクラ大戦ロボ味が感じられたり、パケ絵がプロヴィデンスガンダムのオマージュだったりで、各所に遊び心が感じられるのもグッド。

気になる点は殆どないですが、多少ビーム刃が外れやすいのと、スタンドの3.0mm軸の固定が若干甘いため、浮かせてディスプレイ時の角度によってはクルッと反転してしまうことがあるので注意です。

インコムなどガンダムファンが食いつくような武装もありますし、GNソード風のサーベル柄なども親しみが感じられて良いですね。フルアーマー形態からバラしてドローン化するのも手間がなくてラクですし、クルルロボ素体の可動域が広いのでポーズ自体も付けやすいです。強化パーツによって格好良さも倍増するなど、良い意味でいやらしさを感じさせる、魅力の詰まったキットなのが良いですね。

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執筆者:nori
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