今回は、RG 1/144 ブラストインパルスガンダムSpecIIのレビューをご紹介します!
RG ソードインパルスガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS「ZGMF-56E2/Y ブラストインパルスガンダムSpecII」の1/144スケールモデルキットです。RGならではのディテール表現と可動を1/144スケールに凝縮。SpecIIの特徴的なカラーリングの他、完全新規造形のブラストシルエット、ビームジャベリンといった武装が再現されたキットになっています。価格は4,400円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
インパルスガンダムに砲撃戦型シルエット「ブラストシルエット」を装着した形態「ブラストインパルスガンダム」の改良型で、劇中ではルナマリア・ホークが搭乗。デスティニーガンダムやゲルググメナースとともに出撃し、ファウンデーション軍と戦闘を繰り広げた機体「ZGMF-56E2/Y ブラストインパルスガンダムSpecII」がRGでキット化。
2020年4月に発売されたRGフォースインパルスガンダムをベースに、VPS装甲の変化によるグリーンカラーを成形色で、特徴的な砲撃戦型シルエット「ブラストシルエット」、試製35式改レールガンが新規造形で再現されています。ブラストインパルスガンダムのRGキットとしては、このspecⅡが初の立体化となります。
成形色はライトグリーン3色とダークグリーンを基調に、頭部や胸部、膝部にイエロー、背部コアスプレンダーにブルー、付属のシルエットフライヤーやシールド、ブラストシルエットなどにホワイトやレッドを配色。その他、内部や関節、武装類がグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールは付属せず。RGはパーツで細部まで色分けされているため、ほとんど塗装の必要がありません。素組みで十分なくらいに仕上がります。
胸部とコアファイターの機首のみアドバンスド・MS・ジョイントが使用されています。
グレー成型色パーツはKPS素材で塗装に対応。アドバンスド・MS・ジョイントの一部にABSが使われているため、塗装する場合は破損に注意が必要です。その他はほぼPS素材なので安心して塗装ができそうです。
一部外装パーツはアンダーゲート仕様。ゲート跡が露出せずきれいな仕上がりになります。
ポリキャップは不使用。肘は膝関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に大柄なブラストシルエットを装備していますが、関節強度が高いため、うまくバランスを調整することで自立は可能です。
■付属品
試製35式改レールガン、レールガン用ジョイントパーツ、機動防盾、高エネルギービームライフル、シルエットフライヤー、ハンドパーツ(平手:左右、ダボ付き握り手:左右、ダボなし握り手:左右、武器持ち手:右、ディスプレイ用ジョイントパーツ2種、コアスプレンダー用パーツ(ミサイル✕2、ランディングギア3種)、ビームジャベリン刃✕2が付属。
余剰でカラバリ用外装パーツなどが多数付属します。
専用のリアリスティックデカールが付属。機体番号や各部コーションマーク、関節の色分けなどを補います。
■各部形状
■頭部
背部ブラストシルエットを外した状態で全身から。形状自体はRGインパルスガンダムと全く同じ。ガンダムタイプ特有のベーシックなデザインで造形されています。
頭部。ガンダムタイプの中でも比較的ベーシックなデザインで、額には4本のアンテナを装備。各部ダクトも内部パーツを交えてきっちりと色分けされています。
ツインアイやとさか前後のセンサーはクリアパーツにシールを貼っての再現。なので塗装などでクリアパーツを活かすことも可能です。パーツが小さいので塗り分けには少し技術が必要かと。
■胴体部
胴体部。エアインテークや幅のある腰部アーマーなどが造形。グリーンを基調としたカラーリングでミリタリー感が強く表現されています。モールドもきめ細かくメカニカル。背部コアスプレンダーはVPS装甲(フェイズシフト)ではないため、通常カラーでの再現となっています。
首はヒンジの組み合わせなどで前後にスイング可能。肩は多数パーツの組み合わせで前後や上下など幅広く可動します。
胸部装甲は前方に反らすことが可能。
腹部コックピットハッチは展開可能。内部にはハッチモールドのみが造形されています。コックピット内部の造形はなし。サイドアーマーの内部には対装甲ナイフが格納されています。
M71-AAKフォールディングレイザー対装甲ナイフ。簡単な2個パーツ構成ですが、グリップなどもモールドが入っていてディテールが良いです。
股間部にはスライドギミックがあり、展開することで脚部の可動域を広げることができます。収納時はロックがかかるため、自然に展開するようなことはありません。
上半身を引き抜き、背部グリーンのロックを外すことでコアスプレンダーが取り外し可能。質の高い分離合体ギミックが再現されています。
機首を展開し、各部ウイングを展開。付属のミサイルを主翼下に組み付けることで、コアスプレンダーを戦闘機形態にすることができます。底面にランディングギアを装着することで駐機状態も再現可能。
キャノピーはクリアパーツでの再現。展開することでコックピットが露出します。コックピット内部はシートも別パーツできっちりと造形。
コアスプレンダーは底面に3.0mmがあるため、単体で浮かせてディスプレイさせることができます。小型なのでかなり取り扱いしやすいですしポロリもありません。
青い装甲パーツ合わせ目に隙間ができていますが、きれいに処理すれば合わせ目は気にならないレベルになるかなと;
■腕部
腕部。派手さは無いですが、程よく厚みがあり、ショルダーアーマーもパーツでおしゃれに色分けされています。上腕以下は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕は1軸接続でロール可能です。少し抜けやすいので注意。
ショルダーアーマーの内側もモールドがきっちりと造形。上部装甲のスリットダクト内部もパーツでの色分けです。上部装甲は上下に可動。前後の装甲もロールさせることができます。
■脚部
脚部。やや細身ですが、丸みがあって造形バランスが良くスタイリッシュ。各部が2色ライトグリーンとグリーンの外装パーツで細かく色分けされていて程よいメカニカル感もあります。
脚部は大部分に内部フレームが造形されています。胴体部や腕部などは一部にのみ、簡単なフレームが造形。
大腿部は前後、膝から下は前面と左右から外装パーツを組み付けますが、合わせ目は各部とも段落ちなどでモールド化されています。
後部の角型スラスターは上下に可動。内部にはスリットモールドも細かく入れられています。
ソール部もシンプルながら、アンクルアーマーのダクト部分が色分けされるなどメカニカルな雰囲気もあります。脚甲のモールドは内部パーツを交えてきっちりと色分けされています。
足裏には細かなモールドが造形。つま先は変形用に角度変更が可能です。
■バックパック
背部には砲撃戦型シルエット「ブラストシルエット」を装備。対艦攻撃、火力支援戦闘を想定したた火力強化用シルエットになります。左右には特徴的なケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を装備。
背部ブラストシルエットは2箇所の角型ダボ接続でしっかりと固定されます。他のRGと構造が同じなので、RGのフォースシルエット、ソードシルエットともに装備可能です。
背部ブラストシルエットは2箇所の角型ダボ接続でしっかりと固定されます。
他のRGと構造が同じなので、RGのフォースシルエット、ソードシルエットともに装備可能です。
ブラストシルエット基部は後部スラスターなどにボリューム感があり、表面にはメカニカルなモールドが造形。
後部スラスターも緻密で、パーツによってきっちりと色分けされています。中央下部のスラスターは上下に可動。
前面には2基のデリュージー超高初速レール砲を装備。前方に展開でき、左右への角度変更も可能。頭部との干渉を避けることができます。
砲身は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。砲口部分は白いパーツでの色分けとなっています。
ブラストシルエット左右に装備するケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲。多数パーツの組み合わせで、RGならではのメカニカルなディテールが再現されています。
砲口、後部4連装ミサイルランチャーともに別パーツ化。砲口などはパーツごとに細かく塗り分けてみても面白そうです。
砲身部分は前方にスライド可能。スライドさせることで下部(画像では上部)のハッチとフィンが連動して展開します。更に側面のグリップが展開でき、直前のダクトも前後に可動します。可動ギミックが細かくて良いすね。
更に上後部のグレーのハッチが展開でき、砲身を伸ばしてグリーンの装甲を展開することで、内部に収納されているビームジャベリン柄を取り出すことができます。
ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲とブラストシルエット本体とはメカニカルなアームによる接続。収納時はシルエット本体のダボ(赤◯)とも固定できるようになっています。
アームは幅広く展開可能。収納時はヒンジで接続固定できるようになっているため、自然に伸びたりすることはありません。
アームを展開することで、ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を脇から前方に向けて射撃体勢を取ることができ、さらに上方に向けることで、ミサイルランチャー発射体勢を取ることもできます。
■他キットとの比較
RGフォースインパルスガンダムと並べて。インパルスガンダム本体の形状は同じですが、背部シルエットの形状が異なるため、全体的なシルエットが変わっています。それとカラーリングもフォースはヒロイックですが、ブラストSpecIIは渋いミリタリー調のカラーリングになっています。
RGソードインパルスガンダムと並べて比較。通常のソードインパルスはまだ白が基調でヒロイックさがありますが、SEED FREEDOMに登場するSpecIIは全身がグリーンになっているため、雰囲気がちょっと違っています。
HGCEブラストインパルスガンダムと並べて比較。HGCEは全体的に細身でスタイリッシュ。ですがモールドが少なく、少し簡素な感じに見えますね。一方のRGは情報量が多く、ブラストシルエットの造りもかなり細かいです。プロポーションバランスも良いですね。ちなみにRGとHGCEでブラストシルエットの交換はできないようでした。
劇中でともに出撃したHGCEデスティニーガンダムSpecII、HGCEゲルググメナースと並べて。多少情報量に違いはありますが、最近のHGCEは造形が良いので組み合わせてもイケそうな感じはありますね。
■各部可動域
各部可動域はベースのRGフォースインパルスガンダムと同じ。頭部は適度に上下します。腕はY字程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。合体分離ギミックがあるため、腹部は可動しませんが、腰は少し左右に可動します。
腰は干渉しますが360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。立膝は少しバランスが悪いですが一応再現可能でした。
股間部のスライドギミックにより、左右への開脚は干渉なく幅広く展開することができます。足首も45度ほど角度変更が可能。
可動域の詳細は以下のリンクから、RGフォースインパルスガンダムのレビューをご参考ください。
⇒RGフォースインパルスガンダム レビュー
■武装類
MMI-RG59V機動防盾。左腕部に装備する装甲板式のシールドになります。RGフォースインパルスガンダムに付属するものと同じですが、赤と黄色成形色にくすみがあります。4つ角もシャープに造形。
裏面も裏打ちパーツでメカニカルに造形。グリップは展開可能です。
上下の装甲を引き伸ばし、左右の装甲を展開することで機動防盾の展開状態を再現することができます。
MA-BAR72高エネルギービームライフル。フリーダムやジャスティスが持つルプス・ビームライフルの改良型になります。
本体部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。
上部センサー、下部フォアグリップともに左右にスイング可能。右側面のリブも展開可能です。
側面リブの展開により、高エネルギービームライフルをリアアーマーにマウントすることができます。
試製35式改レールガン。対フェムテク装甲用に配備された大型レールガンになります。RG基準で新規造形。太くボリューム感があり、各部にはメカニカルなモールドがデザインされていてリアルです。
本体部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
左側面のフォアグリップは前後に展開します。上部センサーも別パーツでの色分けを再現。
砲口や後部も細かく造形。
右側面のリブも展開可能。試製35式改レールガンをリアアーマーにマウントすることができます。
付属のジョイントパーツを組み付けることで、ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を前方に展開した状態でもレールガンをマウントすることができます。細かい配慮、ありがたいですね。個体差かもですが、少し固定が甘くふらつく感じがあるので注意です。
■ポージング
一通り武装して。
背部にブラストシルエットを装備しているため、全体的に重量感があって格好良いですね。
高エネルギービームライフルは付属の武器持ち手で保持可能。どの武装もダボ固定で専用の固定式持ち手があるため、しっかりと保持することができます。
ブラストシルエットの影響で多少頭部の左右可動が干渉しやすいですが、比較的ポーズは付けやすいです。ブラストシルエットが大型なのと、背部レールガンが干渉しやすいので、うまく避けながらポーズを取らせる必要がありそうです。
前腕がロールするので、防御盾の防御面の向きを自由に変更することができます。防御盾は前腕にダボ固定で装備できますが、付属の握り手を使えばグリップも握らせることが可能。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。ジョイントパーツは汎用性が高いですが、やや大型で目立つ、干渉するというのが気になるところ。
レールガンは大型ですが、軽量なので片手保持でも腕が垂れることなく、しっかりと持たせることができます。
肩が柔軟に可動しますし、前腕のロール、レールガングリップの前後スイングなどでゆったりと保持することができます。
背部のケルベロスビーム砲を前方に向けて射撃ポーズを再現。ケルベロスはアームで幅広く展開できますし、肩や腕も可動が柔軟なため、全く支えることなくゆったりと構えることができます。強度もまずまずあって垂れたりすることはありません。
背部にマウントしたレールガンは干渉すると外れやすいので、うまく交わすようにしてポーズを取らせます。
上部のデリュージーレール砲も柔軟に可動するので、頭部と干渉することなく前方に向けることができます。とはいえ、アンテナが細身なので、折ってしまわないように注意です。
上方に展開して4連装ミサイルランチャー発射体勢を再現。
ケルベロスから柄を取り出し、ビーム刃を組み付けてディファイアントビームジャベリンに。グリップ内側のダボを柄に組み付けて固定できるため、しっかりと保持することができます。
今回は1本でしか保持していませんが、ケルベロス左右で2本内蔵されているので、両手にジャベリンを装備するというRGオリジナルギミックも再現できます。
柄2本を連結することで通常の長さのディファイアントビームジャベリンにすることも可能です。
■分離変形、ブラストシルエット
インパルスガンダムSpecII本体は通常のRGフォースインパルスガンダムと同様、背部シルエットを外して分離、変形させることでチェストフライヤー、レッグフライヤー、そしてコアスプレンダーを再現することができます。
変形方法については以下のリンクからRGフォースインパルスガンダムのレビューをご参考ください。
⇒RG フォースインパルスガンダム レビュー
ブラストシルエットは左右のビーム砲を水平にし、前方にシルエットフライヤーを組み付けることで、単体での飛行形態を再現することができます。
ブラストシルエットをいろんな角度から。特にアームはロックされているわけではないですが、それなりに固定強度があるのである程度形状を維持することができます。
シルエットフライヤーの底面に3.0mm穴があるので、ブラストシルエットを単体でディスプレイすることも可能です。
ただしシルエットフライヤーとブラストシルエットの固定強度があまり高くないため、いじっているとたまに後方のシルエットが外れることがありました。
SEED DESTINY FREEDOMどちらの劇中でも見られませんでしたが、ケルベロスを前方に向けたり、上部のデリュージーを前方に展開することで攻撃的な演出をすることもできます。
分離合体が結構ラクですし、1/144サイズでMGのようにスペースを取ることもないので、MS形態に飽きたらサクッと変形させて複数で飾っても良さそうですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ブラストシルエットを装備したインパルスガンダムは重量感がありますし、グリーンを基調としたカラーリングもミリタリー感が感じられて良いですね。RG基準のメカニカルな造形が映えますし、可動が柔軟なため、どんなポーズを取らせても格好良く演出できます。豊富な武装類や合体分離ギミックなど多くの楽しみを味わうことがでいます。
気になる点は、RGフォースインパルスガンダムから引き続きですが、前腕がやや抜けやすいのと、個体差かもですが背部にマウントするレールガンはジョイントパーツの固定が甘く外れやすいので注意です。それとブラストシルエットにボリュームがあるため、やや干渉を避けるようにポーズを取らせる必要がありますね。
新規造形のケルベロスは圧巻の可動展開ギミックで表現力が高く、RGならではのメカニカルさもあって完成度が高いです。落ち度が全くなく、前方、上方への展開など様々な表情が再現可能。ジャベリン柄も収納でき、取り出すことでRGオリジナルギミックや長槍状態も楽しめるなど至れり尽くせりとなっています。その他どこを見ても申し分なく、ぜひ入手しておきたい一体ですね。
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