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MG シャイニングガンダム レビュー

今回は、2002年5月に発売されたMG 1/100 GF13-017NJ シャイニングガンダムのレビューをご紹介します!

MG シャイニングガンダムは、『機動武闘伝Gガンダム』に登場する主人公機『シャイニングガンダム』の1/100スケールモデルキットです。シャイニングガンダムの特徴的な機体形状を内部フレームを用いて再現。手刀などの格闘用ハンドパーツが多数付属し、様々なアクションポーズが可能なキットになっています。頭部や脚部パーツを展開させることでスーパーモードも再現可能。価格は2,750円(税込み)です。

ガンダムファイト第13回大会におけるネオジャパンのモビルファイターであり、主人公ドモン・カッシュの搭乗機で格闘技と剣技に特化した機体『シャイニングガンダム』がMGでキット化。フェイスカバーや前腕部のアームプロテクターを展開したバトルモード、頭部フィン・ダクトやショルダーカバー、足部アウトリガーを展開したスーパーモードが再現可能なキットになっています。

成型色はホワイトをベースに、全身各部にブルー、レッド、イエローを配色した定番のガンダムカラー。その他、関節や内部パーツ、スラスターパーツなどはグレー成型色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部ツインアイやセンサー、腰部フロントアーマーやアンクルガードのラインモールドを補います。一部のダクトやラインモールドなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも大部分の色分けが再現されています。

胸部エネルギーマルチプライヤーを補うためのジュエルシールも付属。

KPSは不使用。グレー成型色の関節や内部パーツにはABSが使用されています。内部フレームに外装パーツを被せていく構造でプロポーションに違和感はなく、バランス良く造形されています。

ポリキャップはPC-123を肩部と足の付根のみに使用します。肘や膝関節はABSパーツとビス止め構造で関節強度は高め。特別不可のかかる装備もなく自立は安定しています。

手刀型手(左右)、武器持ち手(左右)、シャイニングフィンガー用手(左右)、頭部アンテナとフィンパーツ(予備)、展開状態のフェイスカバーパーツ(左右)、ビームソード刃(長・短)、ドモン・カッシュフィギュアが付属。

キング・オブ・ハートのエンブレムや『G.GUNDAM』マークなどが収録された専用マーキングシールが付属します。

関節に使用するビスとナットが付属。ビス、ナットは各種とも一つずつ予備があるので紛失しても安心です。組み立てにはプラスドライバーを使用します。

ハンドパーツや足底にはゴム質素材が使用されています。ホコリが付着し易いので注意。塗料が剥がれる可能性があるので、塗装する場合は下地にマルチプライマーなどの密着剤を吹いたほうが良さそうです。

頭部以外の部分にはABSパーツを使用した内部フレームが造形されています。

胸部はコア・ランダーのコックピット部分を収納するため、空洞になっています。腹部は腰部ボールジョイントを挟んでビス止めする仕様で強度の調整が可能です。しっかりと閉めてもガチガチにはなりませんでした。

腕部も肩部と肘部がビス止め仕様。ただしこちらは締めても緩めても関節強度はそんなに変わらない印象でした。肘関節は肩側、前腕側ともに鍵型のダボ接続で簡単には抜けないようになっています。

脚部も膝関節がビス止め仕様。ビスは数種類あり、それぞれ使用箇所が違っているので間違えないように組み付けます。

大腿部とスネにはシリンダーシャフトが造形。膝を曲げることでシャフトが露出します。細かい部分もしっかりと作り込まれていていいですね。

ソールの内部フレームもビス止め仕様。

続いて外装を組み付けた状態で各部を見ていきます。

頭部。全体的に丸みのあるデザインで、口元フェイスカバーのモールドや側頭部のフィンが印象的に造形。額のセンサーはグリーンのシールでの色分けとなっています。こめかみのバルカンや後頭部センサーは塗装が必要。V字アンテナと頭頂部のフィンは軟質素材と通常のプラ素材でチョイスが可能。破損が気になる場合は軟質素材を組み込むと良いかと。

ツインアイはクリアパーツにシールを貼っての色分けです。

フェイスカバーを展開状態のものに組み替え、頭頂部や側頭部のフィンを展開することでスーパーモード(バトルモード)状態が再現可能です。頭頂部フィールドリダクションフィン裏にはモールドが造形されるなど抜かりがありません。

胸部も丸みのあるデザインで、黄色い装甲やその上のマシンキャノンがパーツで細かく色分けされています。中央のエネルギーマルチプライヤーはジュエルシールでの再現で鮮やか。ジュエルシールは弄るとズレる場合があるので注意です。

首はパーツでの再現。肩は前後へのスイングギミックがあり、腕を幅広く展開させることができます。

腰部はエッジの効いたアーマーが造形。フロントアーマーはラインモールドが黒いシールでの色分けですが、中間部のダクトはパーツできっちりと色分けされています。裾のダクト内部はグレーに塗り分けが必要。

サイドアーマーは左側にサーベルホルダーが造形。長短のサーベル柄をストックしておくことができます。ダボ溝でしっかりと固定されるので簡単には外れません。

腰アーマー裏は各部ともメカニカルなモールドが造形。フレームに添って塗り分けるとかなり見栄えがしそうですね。股間部はシンプルなボールジョイント接続。

腕部。エッジの効いたショルダーアーマーや丸みのある腕部、前腕のアームカバーなどが印象的にデザインされています。

二の腕、前腕各部とも筒型で合わせ目はなし。肘関節もビス止め箇所がカバーパーツで塞がれるなど見た目よく仕上がっています。ハンドパーツはゴム質素材で穴なしのものが付属。上腕のラインモールドはグレーに塗り分けが必要です。

アームカバーの内側にはシャイニングショット用のビームガン口や後部ブースターなども細かく造形されています。ビームガン口はグレーに塗り分けが必要。後部ブースターは別パーツ化されているので塗装すると見栄えがしそうです。

アームカバーはバトルモードやスーパーモード用に展開可能。

前腕の装甲がロールするので、アームカバーの角度を変更することも可能です。

ショルダーアーマーは表面にモールドがなく淡白な作り。ですが側面のスリット装甲やダクトはきっちりと別パーツで色分けされています。

肩内部フレームとはポリキャップ接続。上部の白い装甲はスーパーモード用に展開が可能。内部からスリットモールドの入ったフィールド発生装置が露出します。

脚部は適度に丸みがある程よい肉付きで造形。ふくらはぎ側面のスラスターカバーも印象的に色分けされています。大腿部前後のラインモールドやスネのダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。

内部フレームに外装を被せる構造で、大腿部は前後、膝から下は四方からパーツを組み合わせます。合わせ目は各部ともモールドっぽく造形。ふくらはぎのスラスターカバーは展開可能。内部からブースターが露出します。

ブースターはメカニカルに造形。左右のバーニアは別パーツ化されているので塗り分けもし易いかと。カバーは内側の見えにくい箇所にもモールドが造形されていてディテールが細かいです。

ソールもダクト付きの装甲やラインモールド入りのアンクルアーマー、左右のシャープな装甲などが印象的に造形。つま先は左右の組み合わせで前面に合わせ目ができます。アンクルアーマーのラインモールドは黒いシールで色分け。各部ダクトはグレーに塗り分けが必要です。

足裏はつま先裏とかかと裏がゴム素材でホコリが付きやすいですが、接地状態でも全く滑らないのがいいですね。左右のシャープな装甲はスーパーモード用に展開が可能。

つま先やかかともスーパーモード用に展開することができます。

背部にはコア・ランダーを装備。コア・ランダーはバックパックと一体化したコクピット兼脱出装置になります。

青い装甲は前後の簡単な組み合わせで側面に合わせ目ができます。黄色い角型スラスターや下部バーニアは可動式で角度変更が可能。角型スラスターはふちを白、内部をグレーに塗り分けが必要です。

コア・ランダーはシャイニングガンダムの胴体部から取り外しが可能。しっかり組み付いて簡単には外れません。塗装する場合は脱着時の塗装ハゲなどにある程度注意したほうが良いかも。

コア・ランダー。ホバリングタイプのエアカーで特徴的な作り。キャノピーのフレームは白、上部の丸モールドは黄色に塗り分けが必要です。

キャノピーはクリアパーツでの再現で展開可能。内部にはパイロットフィギュア(ドモン・カッシュ?)が造形されています。フィギュアは塗装が必要で脱着は不可。

特に3.0mm穴などはないので、浮かせてディスプレイさせる場合はアームで挟むなどする必要があります。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。比較的小柄なジム・コマンドよりもまだ小さいですね。シャイニングガンダムの全高は16.2m。

頭部の可動は、顎引きは殆どできませんが、45度程度見上げる動きが可能。左右へも顎が干渉しますが、一応水平程度まで回すことができます。

腕は水平まで上がらず若干下がり気味。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

肩の前後スイングは、後方へはほぼスイングしませんが、前方へは肩が展開するので幅広くスイングします。

腰のボールジョイントで上半身を適度に前後させることができます。

左右へも適度にスイングが可能。

腰の回転は干渉でわずかにひねる程度。アクションベースやスタンドを使ってディスプレイさせるようにはなっていないので、浮かせる場合は股間部にコの字パーツを組み付けたりアームで引っ掛けるなどしてディスプレイさせます。

前後開脚は水平程度まで広めに展開可能。

膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。膝装甲裏に裏打ちパーツはありませんがメカらしいモールドが造形されています。

足首は前後左右とも適度可動。

股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚はハの字程度までとやや制限されます。

内股、がに股ともに45度程度までとなります。

立膝はまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、頭部や肩部の可動が制限されやすいのと、腰もあまり回転しないのでその点はやや厳しめ。ただ、肘膝が深く曲がりますし、足首もまずまず動くので、その辺りを上手く使えば躍動感あるポーズは再現できそうです。

1/20スケールのドモン・カッシュフィギュア。ボリューム感のある頭髪や体型にフィットしたファイティングスーツ、四肢のアンテナなどが細かく造形されています。ベージュ一色なのでブラックやホワイト、レッドなどに塗り分ける必要があります。

背面のはちまきや背中3本のアンテナは別パーツでの再現。

手刀手と武器持ち手が付属。こちらもゴム質素材となっています。

足裏がゴム質素材なので、接地状態でのポーズはかなり安定しています。左右に開脚しても滑らないので、姿勢の維持がしやすく、安心して上半身のポージングに注力できるのがいいですね。

手刀型のハンドパーツが付属するので、ドモンや東方不敗がやっていた中国拳法のようなポーズも取らせることができます。

頭部のフェイスカバーパーツを組み替え、前腕のアームカバーを展開してバトルモードに。赤く染まったフェイスが露出したことで、ノーマルモードとは違ったスタイルに変化。キリッとした表情になりますし、狂戦士っぽい雰囲気になって格好良さが増しました。

シャイニングフィンガー用の手は蛍光クリアグリーン成型色の2個パーツ構成。

組み替えることで腕が発光する独特の攻撃ポーズを再現することができます。

長短のビームソードを装備して。ビームソード刃はクリアピンク成型色での再現。刃の『G.GUNDAM』マークは付属のマーキングシールで補うようになっています。付属のゴム質持ち手で保持し、しっかりとした保持が可能です。

肩や肘などの関節が固く、動かすのに適度な力が必要でした。ですがパーツの組み合わせ強度が高いのでグリグリ動かしても問題はなかったです。破損の心配をすることなく取り扱うことができるのはいいですね。

頭部のフィンやショルダーアーマー、レッグカバー、足部アウトリガーを展開してスーパーモードに。

バトルモード以上に狂戦士的な雰囲気に変化。多少肩装甲とふくらはぎのカバーが閉じやすいですが、それ以外は問題なく自由にポーズを取らせることができました。各部が展開したことで見た目も派手になってポーズが映えます。

「俺のこの手が光って唸るっ!お前を倒せと輝き叫ぶっ!!」

適当に何枚かどうぞ。

「必殺っ!シャイニングゥーフィンガァァーーーーー!」

以上です。近年のキットに比べると内部フレーム・外装ともにあっさりとしていて簡易的な部分もありますが、プロポーションは申し分ないですし、モールドなどもデザインよく仕上がっていると思います。バトルモードやスーパーモードへの展開ギミックも自然で、どの形態も違和感はないですね。

気になる点は、可動が少し制限されるため、腕組みなどの印象的なポーズを再現するのが難しいのと、つま先は合わせ目が出来ない構造になっていると良かったかなと。あと、ハンドパーツや足底がゴム質素材でホコリが付きやすいので注意。

ただそれでも、シャイニングフィンガーや拳法のようなポーズは十分に再現できますし、ダイナミックなポーズを取らせることもできます。足裏のゴム質素材でしっかりと接地できるのもいいですね。MGながら安価ですし、20年前に発売されたとは思えないくらい、現代でも十分に通じるキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

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4 件のコメントがあります。

  1. いなばうあー

    on 2023年2月17日 at 13:35 - 返信

    胸部パーツが腕組み用の引っ込んだ状態になったまま?

    • nori

      on 2023年2月21日 at 14:11 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m
      また時間があるときにでも修正しておきます;

  2. 匿名

    on 2023年2月17日 at 23:02 - 返信

    胸部パーツが引っ込んだままだけど、これ腕組み用のギミックだから、通常は引き出してあるのが正しい
    パッケージ見ればわかるはず

    • nori

      on 2023年2月21日 at 14:11 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m
      また時間があるときにでも修正しておきます;

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