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HG ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機 (復讐のレクイエム) レビューvol.1

今回は、 HG 1/144 ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機 (復讐のレクイエム)のレビューvol.1をご紹介します!

HG ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機は、『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場するMS「ザクIIF型 ルショーン機」と「無識別型ザクII ルショーン機」の1/144スケールモデル2体セットです。ザクIIF型、無識別型ザクIIの特徴的な機体形状を再現。新規パーツや金属パーツ、ビニール素材により、特徴的なディテールが再現されたキットになっています。ザク・バズーカなどの各種武装も付属。価格は6,050円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

HG ザクIIF型 ルショーン機と無識別型ザクII ルショーン機の2体がセットで登場。ザクIIF型 ルショーン機はHG ザクII F型 ソラリ機をベースに、ルショーン機(一般機仕様)のカラーリングや頭部が新規パーツを用いて再現されています。

一方の無識別型ザクII ルショーン機も、HG ザクII F型 ソラリ機をベースに、カーキを基調としたカラーリングや一般機仕様の頭部、右肩のL字シールド、左肩のスパイクアーマーやカバー、全身各部のチェーンや肩部と腰部の丸太、履帯付きの大型シールドなどが新規造形で再現されています。

■付属品

付属品はザク・バズーカ、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、武器持ち手(右)、平手(左)、ジョイントパーツ(ザク・マシンガンとヒート・ホーク兼用)、ディスプレイ用ジョイントパーツ。ザクⅡF型と無識別型ザクIIでそれぞれ2個ずつ付属しています。履帯付きの大型シールドは1個のみ付属。ザク・バズーカは新規造形での再現となっています。

HG ザクII F型 ソラリ機用の余剰パーツが付属。頭部やL字シールドパーツなどがないので、ソラリ機のカラバリとして組むことはできません。フットミサイルは余剰扱いですが、公式ホームページでは脚部にマウント可能と解説されています。

専用の水転写デカールが付属。レッドウルフ隊の部隊章やスリットモールドなどのデカールが収録されています。塗装・制作する方には嬉しい配慮ですね。ホイルシールは付属しません。

今回はVol.1として「ザクIIF型 ルショーン機」をレビューしていきます。「無識別型ザクII ルショーン機」については下記のURLからレビューVol.2をご参考くださいm(_ _)m

⇒HG ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機 (復讐のレクイエム) レビューvol.2

■ザクIIF型 ルショーン機

ザクIIF型 ルショーン機を全身から。ジオン軍主力MSであるザクⅡの標準タイプで、ショルダーアーマーがレッドウルフ体隊の部隊色で塗装された機体になります。戦歴が浅いため、あまりカスタムされていないとのこと。コードネームは「レッド・ウルフ・チャーリー」。

成形色はザク定番のグリーンを基調に、胸部や腰部、ソール部など各部にダークグレーを配色。その他、左肩がレッド、内部や関節パーツ、動力パイプパーツなどがダークブルー成形色での再現となっています。

ダークブルーの内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。全身各部に細かなモールドが施された復讐のレクイエム版ザクⅡで、メカニカル感が強くリアルさが強調されています。

ポリキャップは不使用。関節は各部ともKPSパーツ構成で関節強度は高め。負荷のかかるような装備はなく、足底もしっかりと接地するため、自立は安定しています。

■ザクIIF型 ルショーン機の各部形状

形状、配色の異なる部分のみ、ベースのHGザクⅡF型(ソラリ機)と比較しながら、HG ザクIIF型 ルショーン機の各部を見ていきます。

■頭部

頭部をソラリ機と並べて比較。ソラリ機が左右に2本のアンテナを装備しているのに対し、ルショーン機は左にのみアンテナを装備。ただしそのアンテナも細身の簡易仕様で少し後方に配置されています。その他口元の配色も異なり、ルショーン機は一般機仕様としてグリーンで統一されています。

メット部表面にはソラリ機と同様のメカニカルなモールドが造形。上下の組み合わせで一部に合わせ目ができます。

モノアイにはY字型のモールドが造形。劇中と同様のリアルなディテールが再現されています。

ソラリ機と同様、頭部底面のレバーを動かすことで、モノアイを左右に振ることができます。劇中でも左右にスライドするモノアイが印象的でしたが、それが再現されているのは嬉しいですね。

■胴体部

胴体部の形状自体はソラリ機と同じ。ただしルショーン機は一般機仕様なため、胸部中央の装甲の配色が違っています。ソラリ機は中央のT字装甲のみ白成形色で他はオレンジですが、ルショーン機はT字とその周りの装甲がダークグレー成形色での再現。

首は前後に可動します。肩は前方に展開可能。

腰部もソラリ機と同形状。配色も同じです。整備用のハッチをイメージしたパネルラインやモールドが緻密に造形。パーツによる色分けも設定通りに再現されています。

腹部には可動ギミックがあり、上半身を広く前後にスイングさせることができます。また、腰部の可動ギミックによってフロントアーマーを展開する際に干渉が避けられるようになっています。

腰アーマー裏にモールドや裏打ちパーツなどはありません。ですが各部装甲に厚みがあり、重機的な雰囲気は感じられるようになっています。

股間部には可動ギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。見た目的に強度が心許ない感じですが、最近のKPSは強度が高いので破損しにくく、動かしやすくなっています。

■腕部

右腕部をソラリ機と並べて比較。こちらも形状自体はソラリ機と同じ。肩には大きくゴツ味のあるL字シールドを装備しています。腕部自体の配色は同じですが、ソラリ機のシールドが赤で色分けされているのに対し、一般機仕様であるルショーン機はグリーンで統一されています。

上腕と前腕には簡単な内部フレームが造形。

上腕は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。前腕は左右と後面からパーツを組み合わせますが、合わせ目は各部とも段落ちなどでモールド化されています。前腕には6股のハードポイントが造形されていますが、特に武器をマウントするようにはなっていません。

L字シールドは表裏共に起伏のあるモールドが造形。重機的な強度の高さ、メカニカルさが表現されています。内側のグリップは展開可能。

先端には棘状の装甲が造形。グリップを握らせることで打突武装としても使用できるようになっています。棘状装甲の内側にはマシンガンも装備。別パーツできっちりと色分けされていますし、砲口も開口されていて造りに抜かりがありません。

左肩にはソラリ機と同形状の赤いスパイクアーマーを装備。スパイクは角型で強度の高さを感じさせる造りになっています。全身がグリーンで左肩だけレッドというどこかで観たようなカラーリング。

スパイクアーマーはボールジョイント接続で適度に可動。受け口側には可動ギミックがあり、より広く可動するようになっています。

■脚部

脚部をソラリ機を並べて比較。形状自体は同じですが、ソラリ機で色分けされていたスネの装甲がグリーンに統一されています。ソール部もソラリ機は白でしたが、一般機仕様のルショーン機はダークグレーに配色されています。全体にオリジン版以上のモールドがデザインされていて情報量が多め。

大腿部、膝から下共に多数のパーツを組み合わせていく構造で、合わせ目は各部ともモールド化されています。脚部の6股ハードポイントはミサイル・ポッドマウント用のジョイント穴が造形。足の付根は2個パーツ構成でロールや上下など柔軟に可動します。

膝を曲げると内部からメカニカルなフレームが露出。細部まで抜かりなく造形されています。動力パイプも脚部の可動を妨げないような多数パーツ構造で造りが秀逸。

ソール部。ザク系特有の丸みのあるデザインですが、こちらも復讐のレクイエム仕様でメカニカルなモールドが造形。つま先の形状が左右で異なるので組み間違いに注意です。

足首にはKPSパーツによる可動ギミックがあり、柔軟に可動するようになっています。足裏はモールドが適度に造形されていますが、ふちが肉抜き穴を交えたデザインなので埋めるか残すか悩みどころではありますね。

■バックパック

バックパックはソラリ機と同形状のボックスタイプ。レトロ感があり、下部には簡単なスラスターが造形されています。スラスターはバーニアが別パーツ化されておらず開口もなし。ですがチープな感じはなくデザインは良いです。

■他キットとの比較

HG ザクII F型 ソラリ機と並べて比較。形状は殆ど同じですが、頭部形状やカラーリング、部分的に配色が異なることで隊長機と一般機との違いが明確になっています。

HG ガンダムEXと並べて比較。どちらもクセのあるデザインですが、組み合わせることで劇中のリアルな戦闘シーンを再現することができます。

HGUC ザクⅡHG ザクⅡ C型/C-5型と並べて比較。作品の異なるザクⅡを並べてみましたが、それぞれ形状が違っていて個性的。中でもこの復讐のレクイエム版ザクⅡはクセが強く、全体的な情報量もかなり多いです。大きさも頭一つ分ほど大きめ。

■各部形状

形状が殆ど同じなため、可動域もソラリ機とほぼ同じです。頭部は適度に上下し、腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

腰は干渉で45度程度までしか曲がらず。膝は2重関節で90度以上に曲げることができ、立膝もまずまずな姿勢で再現することができました。

股間部の可動ギミックにより、左右への開脚は水平に近いくらいにまで広げることができます。サイドアーマーとの干渉も殆どありません。足首の左右への可動はまずまずといったところ。

特別柔軟に可動するわけではないですが、全体的にまずまず可動するのである程度のポーズはつけられそうです。劇中ではガンダムと違ってさほど機敏な動きはしていないので、劇中シーンも十分に表現できそうですね。

■武装類

ザク・バズーカ。このルショーン機で新造された武装になります。ザクⅡ本体と同様、各部には緻密なモールドがデザインされています。

カラーリングもHGUCやオリジン版とは異なり、パーツによっておしゃれに色分けされています。上部マガジンの脱着ギミックはありません。

グリーンとダークグレーの砲身部分共に左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。砲身などに多数のモールドがあるため、合わせ目消しはなかなか根気のいる作業となりそうです。

グリップは前後に、側面のスコープは上下に可動。どちらも適度に可動強度があって造りがしっかりとしています。フォアグリップに可動ギミックはありません。

砲身、後部共にきっちりと開口されていて造りが丁寧。後部は別パーツ化されているので塗り分けたりするとより良くなりそうです。

ザク・マシンガン。ザク系が装備する定番の武装で、口径は120mm。ドラムマガジン式の実体弾型マシンガンになります。HGUCやオリジン版と大まかなデザインは同じですが、各部にモールドが造形されていて情報量が多め。

砲身を含む基部は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

センサーは上下に可動。フォアグリップも左右に可動します。

付属のジョイントパーツを組み付けることで、ザク・マシンガンをリアアーマーにマウントすることができます。固定強度がまずまずあるため、垂れたりずれ落ちたりということはなかったです。

ヒート・ホーク。こちらもザク系定番の格闘兵器になります。シルエットはHGUCやオリジン版と殆ど同じですが、刃や柄の部分に細かなモールドが造形されていて情報量が多めです。簡単な1個パーツ構成。

ザク・マシンガンと共通のジョイントパーツを使用することで、ヒート・ホークをリアアーマーにマウントすることができます。こちらも固定強度は高め。

一通り武装して。腕が長いのかグリップが後方に配置されているからか、保持時に肩とバズーカ後部とが干渉せず保持しやすいのが良いですね。

ザク・バズーカは付属の武器持ち手で保持します。ダボ固定ではないため、少しふらつく感じはありますが、遊びは少なめなので普通に構えるポーズは問題なく再現できるかと。マガジンが上に配置されているので担ぐポーズも容易。

シールドの棘状装甲や全身各部のモールドによってギリースーツのような、ミリタリー調の泥臭い感じに見えるのが良いですね。

やはりグリーンカラーのザクには味や独特の良さあって格好良いですね。可動はそれほど柔軟ではないものの、劇中の重機的な動きや立ち振舞などは十分に表現することができます。平手が付属するのでいろんな表情もつけやすいです。

ザク・バズーカを両手持ちさせる際はフォアグリップに平手を添えるように指示されています。ですが通常の握り手でもフォアグリップを保持させることは可能でした。

ソラリ機に装備させれば、劇中でガンダムEXに放った印象的なシーンを再現することができます。

ザク・マシンガンもザク・バズーカと同様、付属の武器持ち手で保持します。こちらもダボ固定ではないですが、割としっかりと保持できるので特に不自由な感じはなかったです。後部ストックが前腕と干渉しやすいので、肘を曲げて調整し、脇に抱えるように保持させるとラクです。

ヒート・ホークは柄をハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。柄の太い部分を保持させることで、抜け落ちることも角度が変わることもなくしっかりと保持させることができます。

余剰のミサイル・ポッドを脚部に組み付けてフット・ミサイルに。劇中でも何度か使用していましたが、小型ながらもなかなか威力は高そうです。

適当に何枚かどうぞ。

以上、ザクIIF型 ルショーン機のレビューでした。形状自体は殆どソラリ機と同じですが、グリーンの一般機仕様はやはりザクらしくて格好良いですね。配色もシンプルになっていることで、量産機らしい地味で泥臭い感じが上手く表現されています。新規のザク・バズーカも機体形状に準じた造りでメカニカル感が強く、リアルさが追求されています。

気になる点も殆どなく、多少合わせ目ができるのと武器保持がダボ固定ではないため、少しふらつくことがあるかなというくらい。デザインにクセがあるため好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ソラリ機と組み合わせたり、数体並べて編隊を組むとリアルさがより強調されます。この一般機仕様がプレバン限定なのが残念なくらいに洗練された良キットなので、機会があれば入手しておくと良いですね。

無識別型ザクII ルショーン機については以下のリンクからレビューVol.2をご参考くださいm(_ _)m

⇒HG ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機 (復讐のレクイエム) レビューvol.2

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