今回は、 HG 1/144 GMS-01 ゲルググ ボカタ機(GQ)のレビューをご紹介します!
HG ゲルググ ボカタ機は、『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』に登場するMS「GMS-01 ゲルググ ボカタ機」の1/144スケールモデルキットです。ボカタ機特有のカラーリングを成形色で再現。GQ版ゲルググ特有の機体形状に加え、2丁のビームライフルやサーベル、ワイヤーアンカーといった特徴的な武装が付属するキットになっています。価格は2,420円(税込み)です。
ガンダムをリバースエンジニアリングする形で開発されたジオン公国軍の制式採用機がドミトリー社の宣伝クラン「CRS」に流出した機体で、劇中ではボカタが搭乗。シイコ・スガイとともにジークアクスらとクランバトルを繰り広げた「GMS-01 ゲルググ ボカタ機」がHGでキット化。
2025年5月に発売されたHGゲルググ スガイ機(GQ)と形状、付属品ともに同じカラバリキットですが、ボカタ機特有のカラーリングが成形色とシールで再現されています。
成形色はホワイトとダークブルーグレー、オリーブグリーンを基調としたミリタリーカラー。その他、頭部3眼がクリアグリーン、大腿部がイエロー、ソール部がレッド、内部や関節がダークグレー成形色での再現となっています。
スガイ機にはホイルシールが付属していませんが、ボカタ機は大腿部と脚部タンクの一部を色分けするためのホイルシールが付属。大部分がパーツで色分けされているため、組み立てるだけで完成度高く仕上がります。
殆どのパーツはKPS素材で軽量。ABSは使用されていないので、塗装やスミ入れ時の破損は気にせずに済みそうです。
ポリキャップも不使用。関節は各部ともKPSパーツで構成されているため、強度が高いです。背部の可動式スラスターも軽量で負荷はかからないため、自立は安定します。
■付属品
ビーム・スプレーガン✕2、ビーム・スプレーガン用ジョイントパーツ、ビームサーベル(サーベル刃✕2、柄✕1)、ワイヤーパーツ、ハンドパーツ(平手:左、ワイヤーアンカー用:左)が付属。
腹部用のパーツが余剰で付属します。
■各部形状
一部のみスガイ機と比較しつつ、HG ゲルググ ボカタ機(GQ)の各部を見ていきます。
■頭部
頭部。スガイ機と同じジム型ヘッドで造形。3眼のセンサーも特徴的にデザインされています。口元の動力パイプも太く特徴的。ジム顔なのに動力パイプがあるというのがなんとも面白いですね。
額のバルカンも右側2門で特徴的。バルカン口はグレーに塗り分けが必要です。メット部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールド化。センサーパーツやとさか戦後のセンサーはパーツできっちりと色分けされています。
3眼センサーの内部には簡単なモールドが造形。
■胴体部
胴体部。胸部はエアインテークをイメージしたような4基のヘリウムコアが特徴的。ただしボカタ機特有のミリタリーカラーの影響か、どこかライフジャケットのような雰囲気も感じられるようになっています。
肩にはゲルググ(QG)特有のV字アンテナが造形されています。
首はシンプルなボールジョイントで可動ギミックはありません。肩の接続軸はSEEDアクションシステムに似た3個パーツ構成で前方への展開が可能な他、上下にもスイングさせることができます。
腹部の可動ギミックにより、上半身を前後や左右に可動させることができます。
腰部は小型のアーマーのみで構成された軽装スタイル。オリーブグリーンのヘリウムコアパーツはパーティングラインが気になるところ。表面処理をするとモールドも削れてしまいそうなので注意です。
サイドアーマーはボールジョイント接続で脚部との干渉が避けられるようになっています。股間部に可動ギミックはありません。
■腕部
腕部。細身でスタイリッシュですが、縦長な前腕小型シールドが特徴的に造形。カラーリングは特にスガイ機と配色は変わらずのホワイトカラーで統一されています。関節が近未来マシンのようなデザインなのも魅力的。
上腕は1個パーツ構成で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで後面に合わせ目ができます。
スガイ機腕部とは肘関節の円形モールドの配色が違っています。
肘関節は鍵型ダボ仕様で、外装パーツを被せることでロックがかかり、パーツがバラけない構造になっています。ただし無理に分解すると破損するので、仮組み時は少し注意が必要。
前腕小型シールドは1ダボ接続でロール可能。裏面には細かなモールドがデザインされています。前腕は通常の3.0mm穴なのでカスタマイズができそうですね。
ショルダーアーマーは軽装。凹凸も少なくシンプルです。特に目立った色分けもありません。前後の台形状モールドは別パーツかされているので、塗装して塗り分けても面白そう。
■脚部
脚部。形状はスガイ機と同じ、近未来的でメカニカルなデザインですが、大腿部とタンクはダークブルーグレーやオリーブグリーンのボカタ機カラーで色分けされているため、ミリタリー感が強いです。
大腿部は多数のパーツを組み合わせる構造で合わせ目はモールド化。タンクは縦に合わせ目ができますが、ここは後ハメなどの処理が必要です。
膝から下は前面装甲の一部に合わせ目ができますが、組み合わせの関係上合わせ目消しはラクかと。足の付根は上下やロールなどが可能。可動が柔軟です。
大腿部とタンク部分をスガイ機と並べて比較。ボカタ機は黄色いラインが特徴ですが、この部分は各部ともシールでの色分けとなっています。できればパーツで色分けされていると良かったですね;ちょっと残念。
大腿部後部のスラスターは上下に可動。膝を曲げる際の干渉を避けることができます。先端のバーニアは別パーツ化されています。ノズルの内部が白なので塗り分けたほうがよく見えそうですね。
ソール部は重機味とマシン味を併せ持つ独特のデザイン。白が基調ですが、脚底はボカタ機唯一の赤で存在感があります。かかとに合わせ目ができますが、合わせ目処理に後ハメなどの加工は必要なさそうです。
足裏はつま先に少し肉抜き穴がありますが、全体的にモールドでまとめられています。つま先は角度変更が可能。
■バックパック
背部の可動式スラスターもオリーブグリーンの外装でまとめられています。天使の羽を思わせるデザインで、フレーム状の装甲やバーニアノズルも印象的。
外装は簡単な左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。割と見えやすい部分なので、合わせ目ができない構造だと良かったですね。
可動式スラスターはボールジョイント接続で上下や左右にフレキシブルに可動。表情を変化させることができます。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。大きさはRX-78-2よりも若干小柄なくらいです。ゲルググ(GQ)の全高は18m。
HGゲルググ スガイ機と並べて比較。ボカタ機は大腿部の半分が色分けされているせいか、レスリングユニフォームのような、スポーティーさが感じられるデザインになっている感じがします。
同シリーズのHG赤いガンダム、HGジークアクスと並べて。他のシリーズに比べて各部のきめ細かさが段違い。並べるとこのシリーズの造形の緻密さがより感じられて良いですね。
手持ちなところでHGUCジム・カスタムやHGUCジム・コマンドと並べて。どれも量産機らしいカラーリングでどこか似た雰囲気がある?かな?という感じ・・・?
■各部可動域
形状がスガイ機と全く同じなので、各部可動域はスガイ機と全く同じ。頭部は幅広く上下します。腕もかなり高くまで上げることが可能。肘は1重関節ですが、V字以上に広く可動させることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。立膝もきれいな姿勢で再現可能。
左右への開脚は水平まではいきませんが、ハの字以上に広く展開させることができます。足首も適度に角度変更が可能。
多少特殊な可動箇所はありますが、全体的に広く柔軟に可動します。なので劇中のスガイ機が展開したようなスティグマ攻撃や躍動感ある動きも十分に再現できそうです。
各部可動域の詳細については以下のリンクから、スガイ機の可動域をご参考ください。
■武装類
ビーム・スプレーガン。ゲルググの標準装備となった小型の射撃武器です。一撃の威力には欠けるが、取り回しに優れるとのこと。
簡単なモナカ割ですが、上部の合わせ目は段落ちモールド化。下部の一部にのみ合わせ目ができます。
リアアーマーに付属のジョイントパーツを組み付けることで、2基のビームライフルを同時にマウントすることができます。
合わせてサーベル柄もマウント可能。
銃口部分にビームサーベル刃を差し込んで劇中の置きビームライフルっぽく再現してみましたが、ダボが半分くらいしか差し込めずふらつきやすいですし、破損する可能性もあるので難しいかもです。
スティグマ攻撃が再現できるワイヤーパーツ。付属の専用ハンドパーツにリード線仕様のワイヤーパーツを組み付けることで射出状態を再現することができます。
■ポージング
一通り武装して。
ビーム・スプレーガンを装備して。ビーム・スプレーガンは通常の握り手でグリップを握らせます。一旦手甲パーツをバラしての保持。トリガーに指を添える表現がないのは残念ですが、グリップが太いのでふらつくことなくしっかりと保持できます。
スガイ機発売時は名称、解説ともに伏せられていましたが、このボカタ機は説明書に明記されています。ただ、劇中で見る限り、ビーム・ライフル程度の威力はあった気がします;
全体的に可動が柔軟なため、立膝などのポーズもラクに再現することができます。大腿部が太めなので、多少左右への開脚などで干渉するかなという程度。
ただ、弄っていると多少背部スラスターがポロリしやすいので注意です。ストレスを感じるならあらかじめ補強しておくなどしても良いかと。
浮かせてのディスプレイは他のキットと同様、股間部に3.0mm軸を差し込みます。
ビームサーベル柄は多少スルッと抜けやすいですが、手甲パーツをしっかりと組み付けておけばそんなにずれることはなさそうです。気になるならティッシュなど詰め物をして保持させても良いかもですね。
ビームサーベル刃は蛍光クリアピンク成形色での再現。若干発光力は弱めですが、UVライトで照らすと適度に発光します。
サーベル柄後部にもビーム刃が組み付け可能。両刃仕様のビームサーベルとして使用することができます。
ワイヤー射出用のハンドパーツに組み替えて。劇中のボカタ機はスティグマ攻撃を繰り出すことはありませんでしたが、プラモオリジナルでスガイ機と同じギミックが収録されているのは演出の幅が広がるので嬉しいですね。
ワイヤーパーツは先端部、ハンドパーツへの接続部ともに深く差し込めるので外れにくいですし、先端パーツが軽量なのでワイヤーが垂れたりすることもありません。ディスプレイ時の射出表現はしやすいです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ボカタ機特有のカラーリングに味があって良いですね。大腿部を分断するように色分けされているためか、レスリング風の容姿になっていて面白みがありますし、このGQ版ゲルググの容姿ととてもよく合っています。ミリタリー調のグリーンにも渋みがあり、スガイ機にはない魅力を感じるキットになっています。
気になる点は、スガイ機と同様、背部の可動式スラスターがやや外れやすいのと、ボカタ機特有の大腿部やタンクの黄色ラインの色分けがシールなのはちょっともったいないかなと。できれば新規などでパーツでの色分けが再現されていると良かったかなと思います。
最新のHGジークアクスシリーズなので造形や可動はガンプラとしては一級品。ポージングの自由度が高いですし、カラーリングがスガイ機よりも量産タイプっぽいので実戦味も強く格好良いです。可能であれば複数機購入し、1stジムのような量産をしてみても面白いかもですね。まぁ多数機でスティグマをされるとたまったもんじゃないですが・・・・;
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