今回は、HG 1/72 V-33 ストークキャリーのレビューをご紹介します!
HG ストークキャリーは、アニメ『境界戦機』に登場する輸送用ジェットヘリ「V-33 ストークキャリー」の1/72スケールキットです。輸送用ジェットヘリの特徴的な機体形状を再現。ミサイルハッチ開閉ギミックの他、ランディングギアや牽引用アームパーツが付属し、輸送状態が再現可能となっています。メイレスジョウガン用のボーナスパーツも付属。価格は3,080円(税込)です。
AMAIMを戦地まで空輸し、到着後は支援攻撃を担当する輸送用高速ジェットヘリで、劇中では北米同盟軍の一般兵が搭乗。ブレイディハウンド空輸の他、協力してアメインゴーストを撃退するなど活躍を見せた機体「V-33 ストークキャリー」がHGでキット化。
航空支援機らしい特徴的な機体形状、ガトリング砲やミサイル、牽引アームといった特徴的な武装類が新規造形で再現されています。ボーナスパーツとしてHGメイレスジョウガン用の装甲擲弾砲、45mm速射拳銃、ウェポンラックなども付属。
成型色はミリタリー調のグリーンを基調に、各部にダークグレー、キャノピーにクリアブラックを配色。全体的に兵器感の強いカラーリングになっています。その他は装甲擲弾砲や武器持ち手がマットなブルー、45mm速射拳銃やウェポンラックがダークブルー成型色での再現。
ホイルシールが付属し、主翼や尾翼の一部、装甲擲弾砲のモールド、45mm速射拳銃のセンサーを補いますが多くはありません。塗装もミサイル先端部などを塗り分けるくらいで殆ど必要がなく、素組みで十分なくらいに仕上がります。
ダークグレーの各部パーツやマットなブルー、ダークブルー成型色パーツはKPS素材となっています。ABSは不使用。
全体的にパーツの組み合わせが硬いので、塗装などで仮組みする場合は注意が必要です。ゲートはできるだけダボなどの組み合わせ部分に配置されているため、完成時にゲート跡が露出しにくく、綺麗に仕上がるのが良いですね。
ポリキャップは不使用。底面の各部ランディングギアにより、安定した接地が可能となっています。
■付属品
ランディングギアのカバーパーツ3種、フライト状態用ジョイントパーツ、輸送状態再現用パーツ(ジョイント3種)、装甲擲弾砲✕2、45mm速射拳銃✕2、武器持ち手(左)、ウェポンラック、アクションベース4、アクションベース用の組み替えパーツ3種が付属。
ボールジョイント型パーツ✕2、アクションベース4用のパーツ各種が付属。これらの余ったパーツはお好みで使用してくださいとのことでした。その他、ウェポンラック用のジョイント(左右)(画像右の2個)は余剰となっています。
■各部形状
HG ストークキャリーの各部を見ていきます。
■機首
機首部分はジェットヘリらしく短め。丸みのある装甲と機首下に配されたガトリング砲が特徴的に造形されています。基部左右のダクト内部はダークグレーパーツでの色分け。
コックピットはシートや後部シート、操作パネルなどがメカニカルに造形。1個パーツ構成で分割されていないため、塗装する場合は細かな塗り分けが必要そうです。
機種下のガトリング砲は2個パーツ構成。基部の可動ギミックによって上下に可動します。後部のランディングギアも車輪が別パーツ化されており、塗り分けが可能です。一応ロールも可能。ランディングギアのハッチ部分は外装と同じグリーンに塗り分けが必要です。
■胴体部
ストークキャリー胴体部は輸送機らしい厚みのある装甲が造形。装甲上部はしっかりとしたモールドがデザインされており、ミリタリー感、メカニカル感が強く感じられるようになっています。
側面のハッチは展開可能。内部から格納されているミサイルが露出します。手で開く場合、ウイングが邪魔で開くのが難しいので、上部装甲(ウイング)を外してからハッチを開くほうがラク。装甲を外す際は破損に注意です。ミサイル先端部は白く塗り分けが必要。
側面後部の可動式ノズルはロールが可能。向きを変えることができます。簡単な1個パーツ構成で内側が肉抜きなのはちょっと勿体ないかも。
底面もしっかりと造り込まれていて、モールド入りの装甲で蓋がされ、牽引時の格納エリアが丁寧に造形されています。
左右の牽引用アームは、AMAIM牽引時は展開状態のアームに組み替えます。
■主翼、エンジンユニット
主翼は薄型の基部ウイングに加え、先端部分には厚みのあるエンジンユニットが造形。こちらも表面各部にメカニカルなモールドがデザインされています。主翼前面はオリーブグリーンのシールでの色分け。ウイングは上下2枚パーツ構成で後部に合わせ目ができますが殆ど目立ちません。
ウイングとエンジンユニットの接続部は1軸でロールが可能。
エンジンユニット後部の推進ノズルも90度まで角度変更が可能で、ホバリングや垂直離着陸といった機動性を意識した造りになっています。
■尾翼
尾翼は現用航空機を思わせるデザインで、垂直尾翼や水平尾翼までしっかりと造形されています。垂直尾翼の一部はオリーブグリーンのシールでの色分け。
後部ランディングギアはタイヤが片側のみロールします。ハッチ部分はグリーンに塗り分けが必要。
垂直尾翼は左右の2枚パーツ構成ですが、合わせ目はモールド化されています。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)と並べて大きさを確認。横幅はHG3体分ほどと幅広。奥行きも4体分程度でやや広めのディプレイスペースが必要です。簡単に言うとアクションベース1一つをそのまま設置するくらいかなと。
同じ運搬車両であるHG 特大型装甲特殊運搬車と並べて。特大型装甲特殊運搬車のほうが肉厚で大きめ。どちらも現在する兵器に近いものなのでリアリティがありますね。
劇中で共闘、交戦したHG ブレイディハウンド(ブラッド専用機)、HG アメインゴーストと並べて。実際に劇中で交戦したのはアメインゴーストMk-Ⅱですが、サイズ感などは確認できるかと。
駐機状態で。
■フライト状態
フライト状態の再現(浮かせてのディスプレイ)は、まず各部ランディングギアを外してカバーパーツに組み替えます。そして中央にクリアブラックのディスプレイ用ジョイントパーツを組み付けます。
そして付属のアクションベース4を組み付けることで、ストークキャリーのフライト状態を再現することができます。
フライト状態でディスプレイ。いかにも軍用輸送機らしい雰囲気があって渋いです。特に後側からの眺めはミリタリーファン心をくすぐる造形で、いぶし銀のような魅力が感じられるのが良いですね。
アクションベース4とは六角型の太い1軸接続で固定されるため、安定したディスプレイが可能です。そこまで重量があるわけではないので、ある程度角度を変えてもスタンドが倒れる心配はありませんでした。
側面のハッチを展開し、機首下のガトリング砲も角度を変えて攻撃態勢に。ミサイルが小さく単体でのディスプレイが難しいため、射出後のシーンを再現するのはちょっと難しいかも。
左右エンジンや後部の可動式ノズルの角度を変えることで、表情を細かく変化させることができます。その位置に留まる飛行や垂直移動シーンなどが演出可能。
■輸送状態
輸送状態を再現する場合は、まず別売りのHGブレイディハウンドを駐機状態にし、後部に(HGストークキャリーに)付属のジョイントパーツを組み付けます。
ストークキャリーはアームを輸送状態のものに組み替え、ディスプレイ用のジョイントパーツを外しておきます。
そして駐機状態のブレイディハウンドとストークキャリーを組み合わせたら、輸送状態への組み替えの完了となります。
輸送状態。ブレイディハウンドとストークキャリーは後部ジョイントパーツでしっかりと固定されますし、両肩もアームパーツを組み合わせることで固定されます。
輸送状態でフライトシーンを演出。底部にAMAIMが牽引されているため、その分全体的に機体ボリュームが出て単機状態以上に重厚感が増します。重厚な機体を輸送する、移動時のリアルさも感じられて良いですね。
アクションベースを直接組み付けた場合、角度を斜めにすると支柱とブラッディハウンドの脚部が干渉しやすいです。なのでジョイントパーツを連結するなどして延長し、干渉を避けるようにしたほうが自然な形でディスプレイできて良いかと。(角度を変える場合はスタンドの転倒に注意します。)
ブレイディハウンド(ブラッド専用機)も輸送可能。ただしストークキャリーと組み合わせる際、ブラッド専用機のバイザーが干渉で外れやすいので注意です。
ジョイントパーツ、ストークキャリー底面共に3.0mm軸や3.0mm穴などはないので、他のキットや美プラ、SDなどを牽引させるのは難しいようでした。なのでストークキャリーはブレイディハウンド専用の牽引輸送機と言えそうですね。
■ボーナスパーツ(HGメイレスジョウガン用パーツ)
続いてボーナスパーツであるHGメイレスジョウガン用パーツを見ていきます。ボーナスパーツの内容は装甲擲弾砲✕2、45mm速射拳銃✕2、ウェポンラック、武器持ち手(左)。
装甲擲弾砲。両肩部に装着して各種弾頭を発射できるシールド兼用の武装になります。簡単な2枚パーツ構成ですが、合わせ目は内側でモールド化。一部モールドは黄色いシールで色分けします。
HGメイレスジョウガン(別売り)に装備する場合は、肩の黄色い装甲を外し、メイレスジョウガンに付属するジョイントパーツを組み付けます。そしてそのジョイントパーツのボールジョイント部分に装甲擲弾砲を組み付けます。これで装備完了。
45mm速射拳銃。ジョウガン用の近接戦闘火器になります。これをジョウガンが装備することで、遠距離からの狙撃戦だけでなく、近接戦闘にも対応可能となるとのこと。サブマシンガンのようなミリタリー要素の強い武装になっています。特にマガジンの脱着ギミックなどはありません。
簡単なモナカ割ですが、上下の合わせ目はモールド化されています。
銃口下部のセンサーはグリーンのシールでの色分け。
背部ウェポンラック。その名の通り、携行火器や太刀などをマウントできるラックになります。基部やアーム形状はHGメイレスケンブに付属しているものと同じ。
作り自体は簡易的ですが、各節々の可動によって幅広く展開させることができます。
45mm速射拳銃はウェポンラックにマウント可能。さすがにHGメイレスジョウガンに付属の120mm二連装狙撃砲は太すぎてマウントできないようでした。
■ポージング
HGメイレスジョウガンに一通り装備して。
装甲擲弾砲はメイレスジョウガンと同成形色なので、装備させても特別違和感はありません。小型ですが、防御盾としての役割も果たしてくれます。
先端部に発射口があるので、前方に向けることで射撃ポーズも再現可能。
45mm速射拳銃をマウントしていますが、個体差か、やや固定強度が甘くポロリしやすいので注意です。
45mm速射拳銃は付属の武器持ち手で保持します。特にダボ固定などではないですが、ハンドパーツでグリップを隙間なく挟めるので、ふらつくことなくしっかりと保持させることができます。
重厚な120mm二連装狙撃砲とは異なるコンパクトな武装で、メイレスジョウガンのポージングに幅が出ますし、これまでにない軽快なポーズが再現できるのが良いですね。
余剰のボールジョイントパーツを使用すれば、3.0mm穴を持つキットに装甲擲弾砲を装備させることができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ミリタリー要素の強いキットで、実機的な雰囲気が強く感じられるのが良いですね。非現実性を感じやすいAMAINと組み合わせるとよりその場のリアルさが強調されますし、実際の軍用機のような雰囲気があるので一つのスケールモデルとしても楽しめそうです。一方のボーナスパーツもメイレスジョウガンと組み合わせることでポージングの幅が広がりますし、劇中シーンもしっかりと再現できます。
気になる点は、45mm速射拳銃をウェポンラックにマウントする際、やや固定が甘くポロリしやすかったです。個体差かもですが、気になる場合は補強するなどで強度を上げておくのも手ですね。それとストークキャリーですが、できれば別途ジョイントパーツが付属するなどでブレイディハウンド以外のキットにも幅広く対応していると良かったかなと。
それでもブレイディハウンドと組み合わせて輸送状態にすれば、通常とは違った重厚なフライトシーンが演出できて見応えがありますし、組み合わせる楽しみもあって面白いです。造形的なクォリティも高いですし、思った以上に遊べて楽しめる、奥深い魅力を持ったキットなのが良いですね。
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