今回は、RG ガオガイガー レビュー1(ガオーマシン編)をご紹介します!
RG ガオガイガーは、『勇者王ガオガイガー』に登場する勇者ロボ『ガオガイガー』のノンスケールモデルキットです。変形合体と豊富なアクション性能を両立しつつ、プラモデルオリジナルの解釈、検証を重ねた高次元のプロポーションを実現。ファイナルフュージョン時の印象的な変形合体機構が再現されたキットになっています。新規開発のマニピュレータハンドの他、ヘル・アンド・ヘブンをイメージしたハンドパーツも付属。価格は6,600円(税込み)です。
ガイガー(ギャレオン)と3機のガオーマシンがファイナルフュージョン(合体)することで完成する重機動メカノイド『GBR-1 ガオガイガー』がRGでキット化。ガイガー(ギャレオン)、ライナーガオー、ドリルガオー、ステルスガオーによるリアルなフュージョン(融合)合体変形が再現されています。一部の外装パーツはアンダーゲート仕様です。
外装や内部・関節パーツなどほとんどのパーツはマットな質感のKPSが使用されているようです。その他、無限軌道やライナーガオーの車輪パーツなどにはABSが使用されています。ポリキャップは不使用。
ライナーガオー用のプラスチックシールが付属。
マニピュレータハンドはアドバンスド・MS・ジョイントっぽいですが新規開発とのこと。
ディバイディングドライバー、ヘル・アンド・ヘブン用ハンドパーツ、ブロウクンマグナム用ハンドパーツ、ブロウクンマグナム用ジョイントパーツ、プロテクトシェード用エフェクトパーツ、プロテクトシェード用ジョイントパーツ、ガイガー用の平手(左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ2種、合体ギミック用ジョイントパーツが付属。
専用のリアリスティックデカールが付属します。
ガオガイガーはガイガー(ギャレオン)と3機のガオーマシン(ライナーガオー、ドリルガオー、ステルスガオー)に分離可能。今回はこれらの4体と、4体を使った各形態合体ギミックをレビューしていきます。ガオガイガー本体や武装類のレビュー、変形機構については以下のリンクからレビュー2を御覧くださいm(_ _)m
⇒RG ガオガイガー レビュー2(ガオガイガー、武装、変形機構編)
■目次
・ガイガー(ギャレオン)
・ライナーガオー
・ドリルガオー
・ステルスガオー
・各形態合体ギミック
ガイガー(ギャレオン)の各部を見ていきます。
ガイガー(ギャレオン)。ギャレオンはゾンダーの地球侵略と同時期に地球へと飛来した宇宙メカライオンで、サイボーグ化した獅子王凱(ガイ)と融合することで、人型戦闘形態ガイガーとなります。高い機動性と白兵戦能力を発揮。ガオガイガーの胴体部。
成型色はクリームホワイトをベースに、各部にダークグレー、四肢先端の爪部分にオレンジなどを配色。胸部中央のギャレオン頭部はゴールド、イエロー、グレー成型色での再現となっています。額センサーやギャレオンのアイはクリアグリーンパーツでの再現。
ポリキャップは不使用。脚底の接地面が小さいのでやや自立が不安定なところはありますが、特別負荷のかかる装備はないため自立は可能です。
頭部は胴体部に比べてかなり小柄。派手な装飾もなく、勇者系のロボに見られる口が造形されるなど目鼻立ちもはっきりとしています。額のセンサー?もクリアグリーンパーツでの再現。細かいパーツが多いので紛失に注意が必要です。
メット部は左右の組み合わせですが、頭頂部から後頭部にかけてできる合わせ目は段落ちモールド化されているようです。
胴体部は表面のギャレオン頭部が印象的。ギャレオン頭部は牙や鼻、目などがパーツ分割で細かく造形されています。
ギャレオンの口は開閉が可能。内部も動物の口内のようにリアルな作りになっています。
左右肩の装甲はヒンジ接続で合体用に展開可能。特にロック機構などはないですが適度に強度があるので自然と開いたりすることはなさそうです。
胴体内部はしっかりとした空洞になっていてライナーガオー合体時のシーンもリアルに再現できるようになっています。
背部は軽装ながら、ステルスガオーマウント用にジョイントを引き出すことができます。
腹部を少し引き出すことで、幅広く前後スイングさせることができますし、腰の可動で上半身を左右にも振ることができます。
腰部。全体的に軽装ですが、後部にはガオガイガーの腰アーマーになる黒い装甲を装備。
後部アーマー(ガオガイガーのフロントとサイドアーマー)はヒンジ接続で展開可能。裏面にはメカニカルな裏打ちパーツが造形されています。
後部中央のアーマー内部にはギャレオンのテールが格納されています。変形時に展開させるようになります。先端までパーツで細かく色分けされています。
股間部にはロック式の可動ギミックがあり、前後にスライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。
腕部。全体的に細身に造形。表面には細かなモールドが造形されています。手首にはギャレオンの脚が造形。
二の腕、前腕共に左右の組み合わせですが、どちらも合わせ目は段落ちモールド化。肩内部パーツは合わせ目ができますが、単体化できるので合わせ目消しはラクそうです。ハンドパーツは穴なしのものが付属。
前腕のギャレオンの脚は変形用に展開可能。ギャレオン脚も左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。
ショルダーアーマーは軽装ですが、縦長ダクトのような装甲が再現されています。側面の装甲もパーツによる色分けを再現。肩への接続強度が高くないので、少しふらふらしているのが気にはなりますね。
上部の縦長ダクト装甲は内部がパーツで色分けされています。ステルスガオーマウント用に90度角度変更が可能。側面の装甲も少し開閉可能です。
脚部も腕部同様に細身。人型らしいシルエットが印象的に造形されています。大腿部の丸モールドは別パーツによる色分けを再現。
大腿部、膝関節、膝下各部とも左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
ガオガイガーに変形した際、プロポーションバランスを調整するため、大腿部が左右に展開します。
ソール部は獣風のデザイン。つま先側がギャレオンの爪状に造形されています。比較的軽装ですが合わせ目はできないパーツ構成。脚裏なども緻密に造形されています。肉抜き穴などはなし。
ガオガイガーへの合体用につま先をコンパクトに折りたたむことができます。
ガイガーをHG陸戦型ジム、MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)と並べてサイズを比較。HGとMGの中間程度の大きさです。
ガイガーの各部可動を見ていきます。首に干渉がないため、頭部は適度に上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。
腕は水平程度まであげることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。
肩は関節パーツが引き出せるので、前後とも45度程度までスイングさせることができます。
腰が引き伸ばせるので、上半身を幅広く前後させることができます。
左右へも適度に可動。
腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、付属のジョイントパーツを股間部に組み付けてのディスプレイとなります。
前後開脚は共に水平程度まで展開可能。
膝は2重関節でくの字より少し深くまで曲げることができます。
足首は少し前後する程度。左右へは基部がロールするので広めに可動させることができます。
左右への開脚は水平程度まで展開させることができます。
内股、がに股は共に水平まで展開することができます。
立膝もまずまずきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、KPSパーツ構成で各部とも可動域が広めで柔軟性がありますね。特に干渉したり不自由だったりする箇所もないので、思ったようなポーズを楽しむことができそうです。
脚底面積が小さいため、接地状態でのポージングには少し不安定さがあります。ですが関節強度が高いので、足首などに角度をつければある程度耐えてくれます。
平手が付属し、ポージングにリアルな表情を付けることができます。ただ、ショルダーアーマーがふらつく感じがあるのでそこだけ少し面倒。(個体差かもです。)
額のセンサー?やギャレオンの目の部分はクリアグリーン成型色パーツでの再現。ブラックライトで照らすと発光します。
関節もフレキシブルに可動するので、より自然で柔軟なポーズが再現可能。思い通りのポーズが取れるので、ポーズを取っていて楽しくなりますね。
ギャレオンへの変形は、腕部を後方に展開し、背部ストッパーを展開。
頭部を収納し、胸の頭部を引き起こして回転させます。
腕部を戻して後方のストッパーを収納。上半身を反転させます。
そして背部の黒いアーマーを展開。中央のしっぽは伸ばしておきます。
前足は腕を前方に展開して爪を伸ばし、後ろ足はスネを縮めて膝を逆向きに曲げたらギャレオンへの変形完了です。
ギャレオン。赤子の護と共に宇宙の彼方から地球にやってきたライオン型のメカになります。
ギャレオンの状態でも動物的な柔軟なポーズが再現可能。
関節強度が高くポロリもないので取り扱いやすいです。ポージング時、特に不自由な感じはないですね。
ライナーガオー。500系新幹線に偽装したガオーマシンです。ほとんどの鉄道路線を走破できる軌間可変台車、鉄道車両と連結できる万能連結器を装備し、短時間飛行も可能とのこと。F.F.M.(ファイナル・フュージョン・マニュアル)時は麗雄が操縦。ガオガイガーの肩部・両上腕部になります。
成型色は500系新幹線をイメージしたブルーとホワイトをベースに、コックピットにクリアグレー成型色パーツを使用。目の部分はクリアオレンジ成型色パーツでの再現となっています。クリアオレンジパーツはブラックライトで照らしても発光はせず。
ノーズ(先頭部)にはコックピットが造形。クリアグレー成型色パーツで再現され、中身を確認することができます。
コックピット内部はメカニカルで緻密に造形。
底面の台車も何気に細かく、車輪まで別パーツ化されています。
側面の窓枠はプラスチックシールを貼り付けての再現。シールにはそこそこの厚みがあり、パーツっぽくなっているので塗装後に貼り付けても良さそうです。
内部はガオガイガー用に展開可能。ノーズ部分を引き出してガオガイガーの二の腕部分を引き出します。
前後の車輪部分も引き出し可能。
内部がかなり細かくパーツ分割されていてフレキシブルに可動します。ガオガイガーの肩部になります。
特にポーズを取るようなガオーマシンではないので、シンプルに接地させてのディスプレイで走行シーンを再現するようになります。
ドリルガオー。2基のドリルを備えた戦車タイプのガオーマシンです。陸海空どこでも運用できる万能車両であるが、無限軌道であることから分割時の単独走行はできないとのこと。F.F.M.(ファイナル・フュージョン・マニュアル)時は牛山が操縦。ガオガイガーの両足部になります。
成型色はブラック(ダークグレー)をベースに、ドリルにイエロー、ドリル基部にレッドを配色。ドリル基部のコックピットはクリアグレー成型色パーツでの再現となっています。
ドリルガオーを色んな角度から。
ドリル部分は細かいパーツ構成で緻密に造形。各部ともパーツによる色分けが再現されています。
赤いドリル基部は中央にコックピットが造形されています。コックピットはクリアグレー成型色パーツでの再現で、内部もメカニカルなコックピットが造形されています。
ドリル基部をスライド展開させることで、ガイガーの脚部を合体させるための内部が露出。
ガオガイガーのソール部裏もメカニカルなモールドが造形されています。脚底はガイガー保持用のジョイントが展開可能。
無限軌道は履板(りばん)パーツの細かい組み合わせで構成されています。無限軌道はロール可能。組み合わせるのは少し手間ですが、その分機動時のリアルな動きを表現することができます。
2基のドリルは分割可能。ガイガーとの組み合わせやガオガイガー脚部として使用する際に分割します。
ドリルガオー内部フレーム。
無限軌道は展開可能。接続用のアームも伸縮し、無限軌道を幅広く展開させることができます。伸縮先でロックがかかるので、ふらついたりすることもありません。
ドリルガオー時は特に可動させる箇所はないため、こちらもシンプルに接地状態で移動シーン等を再現します。
ポージング時の面白みにかけるので、3.0mm穴などがあれば浮かせてディスプレイさせたり、派手な走行シーンなども再現できてよかったかも。クリアキューブを使えばそれなりに表現することができます。
ステルスガオー。B-2ステルス爆撃機に似た航空機タイプのガオーマシンです。ガイガーの背部に合体することで高機動戦が展開可能。ガオガイガーの頭部や両腕部、胸部、背面部など各部を補うユニットになります。F.F.M.(ファイナル・フュージョン・マニュアル)時は火麻が操縦。
成型色はドリルガオーと同じく、ブラック(ダークグレー)をベースに、各部にレッドやイエローを配色。コックピットはクリアグレー成型色パーツでの再現となっています。
ステルスガオーを色んな角度から。
コックピット部分は他のガオーマシンと同様クリアーパーツでの再現。中身は見えませんが、コックピットがメカニカルに造形されています。
上部のダクトは1枚を動かすとまとめて展開。緻密なギミックが再現されています。内部もメカニカルなモールドが造形。
後部もスリット状のスラスターがリアルに造形。別パーツでの色分けが再現されています。
ウイング表面のラインモールドもパーツによる細かい色分けが再現されています。左のウイングはゴールドのGGGマークまでもパーツによる色分けとなっています。
前面のダクトもスリット入りの別パーツで造形されています。
ウイング下部のハードポイントにはエンジン兼用腕部やガオガイガー胸部用のたてがみを装備。変形用のオプションユニットが再現されています。
ハードポイントは収納可能。
エンジン兼用腕部は左右で形状が異なります。右側は4基のオレンジセンサー、左側は赤いスリットダクトが細かいパーツ構成でリアルに再現されています。表面のシャッターパーツがポロリし易いので注意。
エンジン内部にはハンドパーツが格納されています。
左右のストッパーを引き出し、後部を押し込むことでハンドパーツが露出。
ウイング裏面にはガオガイガー胸部用のたてがみが造形。変形用のアーム接続でフレキシブルに展開するようになっています。
裏面の装甲はたてがみのアームを避けることで開閉可能。
内部にはガオガイガー用のヘルメット部が造形されています。ヘルメット部はリード線が内蔵されたアームでフレキシブルに展開可能。
ステルスガオーは後部に付属のジョイントパーツを組み付けてのディスプレイとなります。
シンプルにディスプレイさせるだけですが、B-2ステルス爆撃機のシルエットに実機感があってかっこいいですね。
下部に付属のジョイントパーツを組み付けることで、ライナーガオーを設置可能。空中搬送シーンを再現することができます。
ガイガーの背部にはステルスガオーがマウント可能。ステルスガオーに重量があり、脚底面も小さいですが、うまくバランスを調整することで、ステルスガオーを装備した状態でも自立は可能です。
固定強度も高めなので、特にポージングの際に外れたりすることはないようです。多少腕部が背部ウイングなどと干渉しやすいので注意。
ドリルガオー後部(ガオガイガーのソール)裏のジョイントを展開し、ドリルガオーを分割。ガイガーの腕部に組み付けることでドリルを装備させることができます。
大柄なドリルを装備すれば、簡単なポーズを取るだけでも迫力ある演出をすることができます。腕部の関節強度が高いので、ある程度形状を維持してくれるのはいいですね。ただ、ドリルに重量があるため、腕から外れやすいので注意です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ガイガーーギャレオン、ガオーマシン各種とも細かいパーツ構成で緻密さがありますし、リアルに造形されていながらもポロリなどのないしっかりとした作りでかなり完成度が高いです。アンダーゲート仕様でゲート跡など見た目の不満がないのもいいですね。
気になる点は、ガイガーのショルダーアーマーが少しふらつくので、ポージングでちょっと気になる感じですね。予め補強しておくのもありかも。それと、ライナーガオーやドリルガオーに3.0mm穴などがあると、もっとディスプレイ時の表情が付いて良かった気がします。
ガオーマシンが多種なのでそれぞれ個別に楽しめますし、合体させるなど楽しみがかなり多いです。ギャレオンへの変形機構も秀逸。様々な組み合わせができて遊びの幅が広いので、思う存分ガイガーーギャレオンやガオーマシンの魅力を楽しめそうですね。
ガオガイガーへの合体変形機構や武装類、ガオガイガー本体のレビューなどは以下のリンクからどうぞ。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら