今回は、MG 1/100 エールストライクガンダムVer.RM用 ライトニングストライカーパックのレビューをご紹介します!
MG エールストライクガンダムVer.RM用 ライトニングストライカーパックは、『機動戦士ガンダムSEED MSV』より、ストライクガンダム用のストライカーパック『ライトニングストライカーパック』の1/100スケールモデルキットです。腕部に装備するレールガン「70-31式電磁加農(カノン)砲」をはじめ、ライトニングストライカーの特徴的なギミックや機体形状を再現。価格は2,970円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ストライクの強化バッテリーパックや友軍機へのパワー供給、超長距離狙撃任務を目的に開発されたストライカーパック『ライトニングストライカーパックがMGでキット化。MGエールストライクガンダムVer.RMと組み合わせることで、ライトニングストライクガンダムが再現可能なキットになっています。
内容物はコンポジットポッドやバッテリータンクを含む背部複合ユニット、胸部増加ユニット、両腕の腕部マスターアーム、70-31式電磁加農(カノン)砲連結用のリード線です。
成型色は深みのあるパープル(ダークブルー)を基調とし、各部にホワイトやクリアーレッド、パール調のイエローを配色。内部や部分的な装甲、70-31式電磁加農(カノン)砲などはグレー成型色での再現となっています。
シールはコンポジットポッドのスラスターやダクトを補うくらいで少なめ。ストライクガンダム用のツインアイや頭部センサーのシールも付属しています。
余剰パーツがいくつか付属します。
一部装甲のイエローラインには新素材のメタリック3Dシールが使用されています。メタリック3Dシールには少し厚みがあります。
専用の水転写デカールが付属します。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
胸部増加ユニット。他のストライカーパックにはない装備部分で、エアインテークが造形されるなどガンダムタイプを思わせるデザインが特徴的。中央のセンサーはクリアーレッド、黄色いラインはパール調のイエロー成型色パーツによる色分けとなっています。
背部複合ユニットとストライクガンダムの胸部を挟み込むことで装備させることができます。上部の接続パーツ裏は肉抜き穴になっていますが、装備させると隠れます。
背部複合ユニット。左右に配置されたコンポジットポッド、中央の大型メインスラスター、その下に伸びる大容量バッテリータンク2本によって構成されています。
コンポジットポッド。測距離センサー・バーニア・放熱機構を備えたユニットです。各部が細かくパーツ分割され、メカニカルに造形されています。後部の黄色いラインはパールイエローのパーツで、前側のダクトは赤いシールでの色分け。グレー成型色のダクト形状はSEED系の機体を思わせるデザインになっています。
本体部分は左右の組み合わせで大部分の合わせ目は段落ちモールド化。
ただし後部のグレー部分など、一部に合わせ目ができます。多少マスキングが必要ですが、外装を外せばある程度単体化できるので、合わせ目を消すのは可能かと。
手前の装甲部分はスライド展開します。
内部には測距離センサーのようなモールドが造形。コンポジットポッドは左右どちらにもジョイント穴があり、片側をパーツで埋めるようになっています。
後部スラスターは上下に可動します。
スラスター口は赤いシールでの色分けで、モールドが造形されています。パーツ分割はされていないので、塗装する場合はマスキング塗装が必要です。内側には合わせ目があります。
大型メインスラスター。派手さはないですが、スマートに造形されています。
上中下それぞれの装甲(スラスター)は細かく展開が可能。
グレーの装甲裏にはスリットモールドが造形されています。
下部の大型スラスターは脱着が可能。イエローのラインはパール調のイエロー成型色パーツでの色分けです。
裏面の3枚フィンもそれぞれ可動します。内部の赤いシールでの色分け部分はモールドが造形。ここもパーツ分割はされていないので、塗装する場合はマスキング塗装が必要です。
ストライクガンダム本体への接続側も、メカニカルなモールドが造形されています。上部のモールドには赤いメタリック3Dシールを貼り付けますが、少円形のモールド(赤◯)も造形されています。
コンポジットポッドを接続するアームはスリット入りダクトが別パーツ化され、細かく色分けされています。
バッテリータンクとの接続基部。ハッチは70-31式電磁加農(カノン)砲のリード線取り付け用に展開します。
動力パイプはパーツでの再現で、裏面は肉抜き穴になっています。破損しても余剰で補えますが、負荷がかかる箇所なので取り扱いに注意が必要です。
下部には装備する大容量バッテリータンク。シンプルながらも個性的なデザインになっています。装甲のイエローラインはメタリック3Dシールでの色分け。
バッテリータンクはモナカ割ですが、合わせ目はモールド化されています。ただし接続基部(赤◯)もモナカ割で、こちらは合わせ目ができます。単体化できるので合わせ目を消すのはラクかと。
タンクは一応分離可能。装甲も分離させることができます。
腕部マスターアーム。70-31式電磁加農(カノン)砲を左右で分離し、装備させています。右腕がカノン砲の基部(本体部)、左腕が砲身部になります。イエローラインはメタリック3Dシールを貼っての色分け。
マスターアームとカノン砲はダボ接続。取り外したときにダボが目立つのは気になるところです。マスターアーム内部にはカノン砲用のグリップが格納されていて、カノン砲を装備するときに組み合わせて使用します。
70-31式電磁加農(カノン)砲本体部。基部らしいスマートなデザインになっています。左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。
後部はスライド展開します。内部はクリアーレッド成型色での色分け。
70-31式電磁加農(カノン)砲の砲身部。マスターアームに格納している状態だとコンパクトにまとめられています。
レール部分は左右に展開して延長します。最先部は組み換え式で、取り外して先端に組み付けますが、無理に外そうとすると破損する場合があるので裏面(赤◯)からダボを押し出して取り外します。
砲口も細かく造形。別パーツでの色分けとなっています。
基部は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。側面の赤い部分はクリアーパーツでの再現。一旦はめ込むと外しにくいので、組み合わせる向きや仮組み時などに注意が必要です。
本体部、砲身部ともに後部のレバーをスライドさせることでジョイントが展開。連結させることが可能です。
本体部の接続強度はあまり高くないので、経年などで劣化すると分離しやすくなるかも。露出させたジョイント部分の接続強度が肝になってきそうです。
グリップを組み付けて70-31式電磁加農(カノン)砲に。電磁砲らしいメカニカルなデザインになっています。
グリップは前後に、フォアグリップは左右にスイングさせることができます。
MGエールストライクガンダムVer.RMに保持させて。なかなかの長さがありますね。
ライトニングストライカーパックをMGエールストライクガンダムVer.RMに装備させて、ライトニングストライクガンダムを再現。
上半身に装備が集中していますが、組み合わせてもプロポーションなどに大きな違和感はないですし、各部ともかっちりと組み付いていてポロリなどはなさそうです。
大元は2003年に開催された「機動戦士ガンダムSEEDメカコンテスト」のストライクガンダムカスタマイズコンテスト(部門)にて、「ホビージャパン賞」を獲得した作品を町田能彦氏が再デザインしたものになります。
背部の複合ユニットに重量がありますが、特に自立に難しさはなく、安定した自立が可能です。ただ、ストライクガンダムの関節がヘタれていると自立が不安定になってくる可能性も。
胸部増加ユニットと背部複合ユニットはダボ接続でしっかりと装備されます。首が干渉しますが、45度程度はスイングが可能。
複合ユニットは背部と腰部に接続します。動力パイプで連結固定されているので、腰部の回転は難しくなっています。すべてを試したわけではないですが、MGアストレイ系やその他のSEED系も、ダボ形状が違ったりリアアーマーにダボ穴がなかったりで、取り付けるのは難しいようでした。(中には装備できるキットがあるかも。)
コックピットは下だけ展開させることができますが、閉じるのが難しくなってしまうので開かないほうがいいかもです。
コンポジットポッドはポリキャップのボールジョイント接続で上下に回転させることができます。
バッテリータンクの基部は少しスイングが可能です。
アームはわずかながら上下にスイングが可能です。
コンポジットポッドと肩部が干渉しやすいですが、カノン砲の砲口を向けたりする動きは可能でした。カノン砲は砲身を組み合わせなくても、そのまま71式強化徹甲尖頭弾を発射できるとのこと。
後部に重量があるので、浮かせてのディスプレイだと股間部のジョイント強度が弱く、キットが落下しやすかったです。
コンポジットポッドや後部スラスターを展開させてオーバードライブモードに。
コンポジットポッドのスラスターや中央スラスターのフィンが展開しているので、背部も少し迫力が出ていいですね。
ビームライフルも問題なく装備が可能。ただし複合ユニットによって腰を回転することができないようになっているので、ポージングは少し制限されてしまいます。
胸部増加ユニットが肉厚なので、両腕を寄せる動きは少し制限されます。なので、フォアグリップを握らせての両手持ちは少し難しいところがありますね。
70-31式電磁加農(カノン)砲を装備して。
リード線はカノン砲のグリップとタンクの基部に接続します。固定強度は高いので、簡単に抜けることなく取り扱うことができますが、リード線が短いのでカノン砲はあまり派手に動かすのは難しいようです。
カノン砲は装備するだけでダイナミックで迫力のあるポーズを再現することができます。グリップが前後にスイングするので、保持はしやすいです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。個性的なデザインでインパクトがあり、70-31式電磁加農(カノン)砲が分解して両腕部に格納できるなどアイデア性の高いキットに仕上がっていると思います。ストライクガンダムへの組付けも簡単ですし、メタリック3Dシールやパーツによって細かくメカニカルに色分けされているのもMGらしくていいですね。
気になる点は、コンポジットポッドなどの赤いスラスター部分がシールでの色分けなのはもったいないですね。パーツ分割もされていないので、塗装する場合もマスキングなどで手間がかかりそうです。あと、ストライクガンダムの股間部ディスプレイ用パーツの組み合わせ弱まっていると、浮かせた状態でのディスプレイが難しくなって来る場合があります。なので、キットが落下して破損するのは避けたいですね。
カノン砲を構えた姿にも迫力があってディスプレイが映えますし、オーバードライブモードによる展開など、新たなストライカーパックとして差別化された、面白みのあるユニットになっているのがいいですね。
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