今回は、MG 1/100 MS-06S ジョニー・ライデン専用ザクIIのレビューをご紹介します!
MG ジョニー・ライデン専用ザクIIは、『機動戦士ガンダム MSV-R』より、MS「MS-06S ジョニー・ライデン専用ザクII」の1/100スケールモデルキットです。ジョニー・ライデン専用機のパーソナルカラーを成型色で再現。S型ザクの特徴的な機体形状が再現されたキットになっています。ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホークなどの武装類、専用の水転写式マーキングデカールも付属。価格は4,180円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ジョニー・ライデンがR-2型を受領する前に搭乗していたザクⅡで、「月刊ガンダムエース」のMSV-Rで紹介された機体「MS-06S ジョニー・ライデン専用ザクII」がMGのVer.2.0でキット化。
2007年5月に発売されたMGシャア専用ザクVer.2.0のカラバリですが、パイロットフィギュアがシャアからジョニー・ライデン(一般兵士)に変更。S型の特徴的な各部形状、ジョニー・ライデン専用機の赤いカラーリングが成形色で再現されています。
成形色は少しオレンジ気味の赤を基調に、胸部にワインレッド、各部動力パイプにブラック、肘や膝、ソール部などにダークグレーを配色。その他、右肩スパイクがイエロー、内部や関節がグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールは付属せず。アンテナの付け根や口ダクト、脚部スラスター内部など一部を塗装する必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けは再現されています。
KPSは不使用。大部分の内部・関節パーツにはABSが使用されているため、塗装、スミ入れなどする場合は破損に少し注意が必要です。
ポリキャップはPC-200を使用し、胴体部や肩部、足の付根などに組み込みます。肘や膝関節はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。負荷のかかるような装備はなく、足底も平らで設置状態は良好。なので自立は安定します。
■付属品
ザク・バズーカ、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、ヒート・ホーク用ジョイントパーツ、ディスプレイ用ジョイントパーツ、パイロットフィギュア、リフト車輌、クリアのモノアイ用パーツが付属。
カラバリ用にMGシャア専用ザクVer.2.0用のパーツが余剰で多数付属します。形状の異なるブレードアンテナ、頭部バイザーやザクバズーカ、ザクマシンガンのセンサーパーツはクリアピンクのものが付属するので組み替えてみても面白いかも。
黄色いBランナーは肩のスパイクパーツのみ使用し、残りは余剰となっています。なかなかの大盤振る舞い;
ジョニー・ライデン専用機用の水転写デカールが付属。
■内部フレーム
全身各部にメカニカルな内部フレームが造形。内部フレームは頭部や胴体部、肘膝関節など強度が必要な箇所にはABSが使用されています。
頭部内部フレーム。全体的に細かなモールドが造形されています。モノアイスリットもモールドも特徴的。モノアイはシャアザクがクリアパーツにシールを貼る仕様なのに対し、こちらはクリアピンク成形色パーツでの再現となっています。
胴体内部フレーム。こちらも各部にメカニカルなモールドが造形。フレーム状態だとコックピットがむき出しになっています。
腕部内部フレーム。節ごとに形状に沿った内部フレームが造形されています。肩接続部と上腕の付け根、手首はポリキャップ接続。スパイクアーマーにも簡単なフレームが造形されています。
脚部内部フレーム。大部分は量産型ザクの内部フレームと同じ。ですがジョニー・ライデンはS型なので、ふくらはぎや裾の部分はS型特有のスラスター付きのフレームになっています。
ソール部はシリンダーシャフトがメカニカルに造形。足首の可動と連動したシャフト伸縮ギミックも楽しめるようになっています。
バックパックもS型用の内部フレームが新造。外装で隠れる部分も丁寧にモールドがデザインされています。フレームの状態で飾っておいても十分に楽しめるのが良いですね。
■各部形状
MG ジョニー・ライデン専用ザクIIの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。モールドは多くはないですが、モノアイスリットやひとつめモノアイ、メット部、左右の動力パイプなどがバランスよく造形されています。モノアイスリットのバイザーはクリアパーツでの再現。動力パイプは1つずつ細かくパーツ分割されていてリアルです。口のスリットダクト内部は黄色に塗り分けが必要。
シャアザクはアンテナを組み替えられますが、ジョニザクはエッジの効いたアンテナ一択。付け根はダークグレーに塗り分けが必要です。
モノアイは首の可動と連動するギア構造になっていて、頭部を左右に振ることで、その動きに合わせてモノアイも左右に可動するようになっています。HGのように頭部外したりバラしたりする必要がないのでラクですね。
■胴体部
胸部・腹部。背広をイメージしたザク特注のデザインで、厚みのある装甲が重機的に造形。ジョニー・ライデン機ということで、全体が赤基調で左右装甲のみワインレッドに配色されています。腹部には動力パイプが造形。こちらもパイプ一つ一つが細かく分割されています。
動力パイプはアドバンスドMSジョイントのような多重パーツ構成。なのであらかじめパイプが組み込まれていて、パイプパーツの部分を移動させるだけで内部パーツに通せるようになっています。
組み立てはラクですが、パイプが固く手が痛くなったりするので慣れないうちは難しいかも。はじめにパイプをネジり、少し緩めてから移動させるとラクでした。
胸部コックピットハッチは左右とも上下に展開可能。コックピット内部にはパイロットスーツ姿のジオン兵フィギュアが内蔵されています。コックピット周りもモールドがメカニカルに造形。
バックパックを外すと露出する背部レバーを左右に可動させることで、コックピットも左右にスライドさせることができます。移動先でカチッとロックがかかります。
肩には複数パーツの組み合わせによる前方へのスライドギミックが内蔵。肩部を広く展開できるようになっています。上下への可動ギミックはありません。
腰部各部には背広の裾のような腰アーマーが造形。フロント、サイド、リア各部がそれぞれがパーツ分割され、個別に可動するので、脚部の可動を妨げないようになっています。
サイドアーマーはアーム接続で後方にスライド可能。左右開脚時の干渉を避けることができます。
腰アーマー各種はボールジョイント接続でフレキシブルに可動。サイドとリアにはABSによる簡単なフレームパーツも造形されています。各部とも裏面にモールドが造形されているので、塗装で塗り分けるだけでも良さそうです。
■腕部
右腕部。肩にはザクⅡ特有のL字シールドを装備。ジョニー・ライデン専用機なので上腕と前腕装甲は黒を基調としたカラーリング、肘は赤を基調としたカラーリングになっています。肘のマルイチモールドは赤く塗り分けが必要。
内部フレームに外装を細かく被せていく構造で合わせ目はありません。
手首は上下にスイングが可能。指パーツは各指ともボールジョイントで個別に可動します。親指以外の4指は第2関節まで細かく可動。
L字シールド本体は簡単な2枚パーツ構成。ですが裏面にはフレーム状のモールドが造形されているので塗り分けても良さそうです。ジョイントパーツはポリキャップを交えた多数構造でフレキシブルに可動します。
左腕部。上腕以下は右腕と同じです。スパイクアーマーは他のザクⅡと同じですが、ジョニー・ライデン専用機なのでスパイクはイエロー成形色での再現となっています。
スパイクアーマーも肩部とはアームによる接続で、ボールジョイントやアームの可動ギミックによって幅広く展開し、かなり柔軟に可動するようになっています。
■脚部
脚部。丸みのある装甲でスタイリッシュに造形。モールドは比較的少なめですが、簡単なモールドが無駄なく配置されています。ジョニー・ライデン専用機なので動力パイプは黒成形色での再現。S型なのでふくらはぎ下部には多数の小型スラスターが造形されています。
脚部も内部フレームに外装パーツを被せていく構造で合わせ目はモールド化。小型スラスター内部は赤く塗り分けが必要です。
動力パイプは頭部や腹部とは異なり、脚部の可動を妨げないよう、スプリングパーツにパイプを通すようになっています。小型スラスター各種は別パーツ化されているため塗り分けがラク。小さめのパーツなので紛失注意です。
足の付根はフレキシブルに可動。外装パーツが取り外せるので、内部フレームが露出した状態でディスプレイしても良いですね。
ソール部。こちらもザク特有の丸みのあるフォルムで造形されています。
足裏は深めのモールドが造形。各部を塗り分けたりすると見栄えが良くなりそうです。つま先は適度に角度変更が可能。
■バックパック
背部にはS型仕様のボックスタイプバックパックが造形。上部にアポジはなく、下部スラスターが強化されたタイプになります。ジョニー・ライデン専用機仕様なのでカラーリングはダークグレーで統一されています。
内部フレームの左右と表面から外装パーツで覆う構造ですが、合わせ目はモールド化されています。下部のバーニアと底面のフィンは個別に可動。表情を細かく変化させることができます。バーニア内部は赤く塗り分けが必要。
■他キットとの比較
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。大きさはジムコマンドと同等くらい。MGのRX-73-2ガンダムVer.2.0とも同等くらいの大きさになります。ザクⅡS型の頭頂高は17.5m。
MG量産型ザクⅡのF型、J型共に手元にないので、手元にあるところでMGシャア専用ザクⅡVer.2.0と並べて。形状は全く同じ。ですがカラーリングは結構差別化されています。わかりやすくて良いですね。
MGジョニー・ライデン専用ゲルググと並べて。どことなく配色が近い感じがあります。それにしてもゲルググの巨大さには圧倒されますね;
手持ちなところでMGザクⅡF2型(ノイエン・ビッター機)、MG ブレニフ・オグス専用ザクIIと並べて。フォーマットはブレニフ・オグス機と同じ箇所が多いですが、シルエットはノイエン・ビッター機と近いものがあります。
■各部可動域
各部可動域はMGシャア専用ザクⅡVer.2.0と全く同じなので、以下のリンクからMGシャア専用ザクⅡVer.2.0のレビューをご参考ください。⇒MGシャア専用ザクⅡVer.2.0 レビュー
■武装類
ザク・バズーカ。対艦用に開発された280mm口径のバズーカです。ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用するとのこと。
砲身各部は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。砲身が各部でパーツ分割されているので塗り分けても面白そうですね。
フォアグリップ、センサースコープ共に上下に可動。センサーにはハッチがあり、可動することで開閉を表現することができます。センサー内部はクリアパーツでの再現。一旦はめ込むと外しにくいので仮組み時は注意が必要です。余剰でクリアピンクパーツが付属するので組み替えてみても良いかと。
リアアーマー中央のウェポンラッチを展開することで、ザクバズーカを背部にマウントすることができます。センサーは干渉を避けるため、ハッチを閉じて下部に下げておきます。ただしラッチだけではあまり固定されないので、バックパックのバーニアと挟んで固定するようになります。ちょっと不自然;
ザク・マシンガン。ザクが使用する定番のMS用マシンガンです。単発と連射の切り替えが可能な接近戦用の装備で、弾薬は主にドラムマガジンから供給。状況に応じて破壊力を重視した榴弾や徹甲榴弾を使用するとのこと。
こちらも筒型パーツなどの組み合わせで合わせ目はありません。
センサーやフォアグリップはヒンジ接続で、センサーは上下、フォアグリップは左右に可動します。
ドラムマガジン内部には薬莢のモールドが細かく造形されています。
ドラムマガジンはリアアーマーにマウント可能。説明書に記載はありませんが、サイドアーマーにもマウントすることができます。
ヒート・ホーク。ザクIのヒートホークの発展型で、刃の部分を赤熱化させて敵を切り裂く武装です。簡単な1個パーツ構成ですが、動力パイプなどがリアルに造形。柄はパープルに、刃はイエローに塗り分けが必要です。
付属のジョイントパーツによってヒートホークをサイドアーマーにマウントさせることができます。
こちらも説明書に記載はないですが、リアアーマーにもマウント可能でした。
リフト車輌。パイロットをコックピットに搭乗させるためのリフトを要した専用の車両です。シャア専用ザクⅡで付属していたオプションアイテムですが、このジョニー・ライデン機にも付属しているのは嬉しいですね。
タイヤは別パーツ化されているので塗り分けても良さそう。各部にアウトリガーも造形されていて造りが細かいです。
グレー成型色パーツのみで構成されているため、各部を細かく塗り分けてみても良さそうです。
搭乗部は手すりが別パーツ化。手すりパーツはゲートの切り方に順番があるので間違えて破損させないように注意です。
リフトは3個パーツ構成で高くまで展開することができます。固定強度があまり高くないので、経年などでヘタれてしまう可能性はありますね。
ジョニー・ライデン(一般兵)フィギュア。ヘルメットや腰部ベルトなどが細かく造形されています。赤成形色での再現なので、塗装する場合はムラを出さないよう、白などで下地塗装したほうが良いかも。
■ポージング
一通り武装して。
ザク・マシンガンは手のひらのダボをグリップに組み付けて保持します。ダボが浅めで外れやすいですが、指で握らせることである程度安定した保持が可能です。
肘を曲げると多少後部ストックと前腕が干渉してハンドパーツからグリップが外れるので、その辺りを上手く考慮しつつポーズを取らせると良いですね。
背部にマウントしているバズーカは手が当たると簡単にポロリしてしまうので、マウントしない状態でポーズを取らせることにしました。
腕部関節の可動が柔軟なので、両手持ちもゆったりとした姿勢で保持することができます。指が可動するので、フォアグリップを簡単に握らせられるのが良いですね。
可動箇所が多く柔軟なので、より人間らしい自然なポーズを取らせることができます。武装類の保持は少し難しいですが、各部関節や構造についてはイジってみるとその完成度の高さに驚かされますね。
ザク・バズーカはグリップが前後に可動しませんが、グリップ側のダボ穴が縦と斜めの2箇所にあって斜めに保持できるので、肩との干渉を避けるように構えることができて保持がラクです。
脇に抱えての射撃ポーズも問題なく再現することができました。この場合はグリップの握る角度を変えて保持させます。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。ある程度しっかりと固定されるので、ポージング時に外れてキットが落下したりということはありませんでした。
ヒート・ホークも手のひらのダボを柄に差し込んで固定します。ダボは浅めですが、軽量の武装なので特に取り扱いに不自由さはありません。軽快にポーズを取らせることができます。
リフト車輌と組み合わせて。こういったオプションパーツが付属していると、整備時や搭乗時、出撃時などの臨場感あるディスプレイが楽しめて良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ジョニー・ライデン専用機特有のカラーリングが良いですね。シャア専用機とは異なる派手で明るいカラーリングが特徴的。まさに真紅の稲妻らしい、存在感ある色味に仕上がっています。Ver.2.0のザクⅡフォーマットなので可動が申し分なく、より自然で柔軟なポーズが再現できるのもメリット。
気になる点は、このフォーマット全般ですが、武器保持が浅いダボと可動指で握らせる仕様なので武器を落としやすいです。少しの干渉で外れたり、ダボ固定が外れたりするので注意。面倒ならマスキングテープや両面テープなどを見えないように隠しつつ固定しておくとポーズを取らせるのがラクかもですね。
メカニカルな内部フレームが造形されているため、フレームのままや一部外装を外してなどメカメカしいディスプレイが楽しめますし、武装類やリフト車両によってポージングバリエーションも多彩に演出可能。モノアイ可動ギミックやコックピットハッチ展開といったMGならではのギミックもありますし、まだまだ色褪せない良さを感じさせるキットになっているのが良いですね。
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1件のコメントがあります。
Mr.8
on 2025年7月28日 at 20:23 -
S型のライデンザクは珍しいのでマニアック好きとしては良いですね🥰(大体はR-2型)