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HG インフィニットジャスティスガンダム弐式 レビュー

今回は、HG 1/144 ZGMF-X191M2 インフィニットジャスティスガンダム弐式のレビューをご紹介します!

HG インフィニットジャスティスガンダム弐式は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS「ZGMF-X191M2 インフィニットジャスティスガンダム弐式」の1/144スケールモデルキットです。4枚のウイングを持つ背部バックパックを再現。内部構造「SEEDアクションシステム」の搭載により、高い可動性能を持つキットになっています。価格は3,080円(税込み)です。

モルゲンレーテにてインフィニットジャスティスを改修した機体で、劇中ではアスラン・ザラが搭乗。まさかのズゴック内部からの登場の他、トサカのビームサーベルによってシヴァを撃破するなど印象的な活躍を魅せた機体「ZGMF-X191M2 インフィニットジャスティスガンダム弐式」がHGCEでキット化。

背部にリフター「M2X32Eフォランテス」を持つ特徴的な機体形状が再現されています。ビーム刃とシールド用エフェクトパーツのみHGCEインフィニットジャスティスガンダムからの流用で、他は新規造形での再現となっています。

成形色はレッドを基調に、全身各部にホワイトを配色。その他、胸部やアンクルアーマー、リフターのウイングなどがブラック、頭部アンテナがイエロー、背部リフターがパープルグレー、背部や関節、ダクトなどがシルバー成型色での再現となっています。

シールは頭部センサーと高エネルギービームライフルの一部を補うくらいで少なめ。塗装もほぼ必要がなく、素組みで十分なくらいの色分けが再現されています。

パープルグレー、シルバー、ダークグレー、ホワイトなど多くの成形色のパーツにはKPSが使用されています。ABSは使われていないので、塗装する場合も破損を気にする必要がなく安心して取り組めそうです。

他のHG SEED FREEDOMシリーズ同様、ポリキャップを使用しない構造になっています。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にリフターを装備しているため、後方に負荷がかかりますが、うまくバランスを調整することで自立させることができます。

■付属品

高エネルギービームライフル、ビームキャリーシールド、ビームキャリーシールド用ジョイントパーツ、ビームシールド用エフェクトパーツ、平手(左)、ビーム刃各種(スピッツェシュヴァートビームホーン用、アクータラケルタ用✕2、ビーム重斬脚用✕2、ビームブーメラン刃、リフターのビームライザー用✕4)、リード線が付属。

ビーム刃が余剰で付属します。

背部リフターを外した状態でHGCEインフィニットジャスティスガンダムと並べて。

■各部形状

HGCEインフィニットジャスティスガンダムと比較しながら弐式の各部を見ていきます。

■頭部

縦に長いとさかを持つインフィニットジャスティス特有のデザイン。ただしとさかはより細身になり、頬の機関砲もオミットされてキリッとした表情に変化しています。機関砲はこめかみに「サジットゥスⅡ20mm CIWS」として設置されています。

メット部は前後の組み合わせですが、側頭部の合わせ目は段落ちモールド化。トサカ前後のセンサーはブルーのシールを貼っての色分けです。シールはブルーのみと白ふちのついたものが付属し、お好みで選択することが可能。今回はブルーのみを貼っています。

ツインアイは蛍光クリアグリーンパーツでの再現。ブラックライトで照らすと発光するので、塗装してクリアパーツを活かすようにしても良いですね。

トサカ部分にビーム刃を組み付けることで、シヴァを切り裂いたとさかビームサーベル「MA-F2002 スピッツェシュヴァート ビームホーン」を再現することができます。

とさか装甲は前後にスイング可能。ヒトクセある武装になっています。

■胴体部

胸部・腹部。装甲は適度にパーツで色分けされていますが、グリーンのラインがないため、インフィニットジャスティスに比べてやや落ち着きのあるデザインに変化しています。エアインテーク上下には「ハーゲルアイゼン20mmCIWS」を装備。

首は前後にスイングが可能。肩はマイティストライクフリーダムなどと同じKPSパーツ構造で、前方や上下へのスイングが可能となっています。

腰部。こちらはダクトの位置が変わり、インフィニットジャスティスに比べてよりシャープで洗練された印象に。

一方のリアアーマーはさほど変化は見られません。

サーベルホルダーは単純に組み付けるタイプではなく、内側からダボでしっかりと固定されるため、フリーダムガンダムなどのようなポロリはありません。

サイドアーマー基部にはスイングギミックがあり、脚部可動時の妨げにならないような配慮がされています。

腰アーマー裏はフロントアーマー裏に裏打ちパーツが造形。モールドこそ簡単なものですが、HGで裏打ちパーツがあるキットは少ないのでありがたいですね。サイドアーマー、リアアーマーに裏打ちパーツはありません。

股間部にはインフィニットジャスティスと同じスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。ただ、インフィニットジャスティス可動後にリアアーマーでロックするようになっていましたが、弐式にロックはありません。

■腕部

腕部。ショルダーアーマーがシャープ化されるなど多少異なる箇所はあるものの、シルエットなどはほぼ同じ。

腕部内部にはシルバーの簡単な内部フレームが造形。肘関節は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は一部が前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせですが、上部の合わせ目は段落ちモールド化。側面の白い装甲も合わせ目が出来ないようなパーツ構成になっています。

■脚部

脚部。こちらもシルエットや配色などはよく似ています。ですが部分的なデザインが違っていたりしてより洗練されている印象。

大腿部は筒型なので合わせ目はありません。膝から下は基部は左右の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

脚の付け根も無駄のない作りに。

後部スラスターは上下に可動しますが、膝の角度によって内部でパーツが支えるのか、たまに動かないときがありました。

膝には左右への可動ギミックがあり、脚部により自然な動きを付けることができます。

ソール部はインフィニットジャスティスとさほど大きな違いはないですが、高さが変わってハイヒール色が強くなっているようでした。

足裏にはメカニカルなモールドが造形。つま先は適度に角度変更が可能です。

膝とつま先の発振器にビーム刃を組み付けることで「トーニトゥルス ビーム重斬脚」が再現可能。発振器部分はどちらも可動するのでビーム刃を簡単に組み付けることができます。

■バックパック

背部をインフィニットジャスティスガンダムと並べて。インフィニットジャスティスがファトゥム-01を装備しているのに対し、弐式ではグレーのM2X32Eフォランテスを装備。

M2X32Eフォランテスは背部に装備する新設計のリフターで、ファトゥム-01に代わる形で運用され、設定ではキャバリアーアイフリッドにもドックキング可能とのこと。

内側の機首とビーム砲を展開し、ウイングを90度ロールさせることで飛行形態に変形させることができます。こちらはウイングを閉じた状態(水平にした状態)で「ガンモード」と呼ばれます。

M2X32Eフォランテスを色んな角度から。

特にロック機構があるわけではないですが、全体的に軽量なので自然に形状が変わってしまうようなことはないかなと思います。

機首は左右の組み合わせですが、上下とも中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

左右には2門のMA-M50E3F高エネルギー長射程ビーム砲を装備。インフィニットジャスティスでも見られた細筒状のビーム砲になっています。ビーム砲は合わせ目はできないパーツ構成で幅広く上下します。砲身、基部共に合わせ目が出来ないパーツ構成。

ウイングは2枚重ね構造で、前面のビーム発振器はブラックのパーツで色分けされています。表面にもモールドがデザインされるなど違和感のない作りに。

ウイングの基部にはAIM-1913D自律誘導中距離空対空ミサイル スコルピオを装備。4門のバルカン砲のような武装になっています。後部にもコーン状のスラスターを装備。

ウイング2枚は上下に展開可能。前面に付属のビーム刃を組み付けることで「スラッシャーモード」を再現することができます。

フォランテス基部も細かなモールドがデザインされていてメカニカル。後部スラスターもパーツできっちりと色分けされています。

内側に3.0mm穴があるので、M2X32Eフォランテスを単体でディスプレイさせることが可能。

ウイングを展開して4枚の「スラッシャーモード」に。スターウォーズに登場する戦闘機のようなシルエットに変化します。

高エネルギービーム砲を上下に可動させることで少し変化を付けることができます。

弐式と組み合わせて。劇中では登場時の合体シーン以外、分離した状態は見られませんでしたが、キットでは分離して攻撃するシーンも再現できるのが良いですね。

バックパックの接続ダボ形状はインフィニットジャスティスと同じ。

なので弐式のM2X32Eフォランテスとインフィニットジャスティスのファトゥム00を組み替えて装備させることができます。

背部に装備したリフターは上部に展開可能。ウイングも左右に展開できるので、ファトゥム-01と同様、インフィニットジャスティスガンダムをより機動性の高い仕様にすることができます。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。本体は意外と小柄で、陸ジムと同程度の大きさ。インフィニットジャスティス弐式の全高19.64mmは背部リフターも含めての大きさですね。

HGCE インフィニットジャスティスガンダムと並べて。通常のインフィニットジャスティスのほうがピンクが強め。弐式のほうがエッジが効いていて硬派な雰囲気が感じられるデザインになっています。インフィニットジャスティスのほうが少し大きめ。

HGCEイモータルジャスティスガンダムと並べて。同じジャスティスガンダム系ですが形状がかなり違っています。大きさも少し大きく、カラーリングは赤が強め。

HGUCズゴックと並べて。弐式がやや小柄なのでうまく改修すれば入りそうな感じもありますね;

■各部可動域

首の可動ギミックとボールジョイントにより、頭部は広めに上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。

腕はY字まではいきませんが水平以上に上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩は後方へはわずかに傾く程度。前方へはスイングギミックがあるため、幅広く展開させることができます。

腹部の可動ギミックによって上半身を広めに前後させることができます。

腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

前後開脚は、フロントアーマーが適度に可動するため、前方へは水平程度まで展開です。後方はリアアーマーが干渉するため制限されます。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。膝装甲裏もきっちりとパーツで蓋がされていました。

足首も適度に前後に可動しますが、左右へはより深くまで曲げることができます。

左右への開脚は水平にまで幅広く展開させることができます。サイドアーマーは干渉しないよう、後方に配置することができます。

大腿部と股間部が干渉するため、内股は制限されます。一方、ガニ股は水平まで幅広く展開させることができます。

立膝はまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、他のSEED アクションシステムが採用されているキットと同様、各部とも幅広く可動しますし、関節強度も高く取り扱いやすいです。ポロリや関節が抜けるなども少なく、それでいて可動が柔軟でより遊びやすく、ポージングし易いキットになっていますね。

■武装類

高エネルギービームライフル。インフィニットジャスティスガンダムからの引き継ぎの専用主武装になります。ただし劇中ではビームが通用しないフェムテク装甲に対抗したため未使用。劇中では「試製35式改レールガン」を使用しています。パープルの部分はシールでの色分けとなっています。

グレーの基部は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。

高エネルギービームライフルはリアアーマーにマウント可能。しっかりと固定されるので外れにくいですし、背部リフターとの干渉もほぼありません。上部センサーは左右にスイング可能。

ビームキャリーシールド。こちらもインフィニットジャスティスガンダムからの引き継ぎ武装になります。ビームシールド発生器を備えたVPS装甲製の実体シールドであり、ビームブーメランとアンカーが内蔵されている複合兵装。表面の三角モールドもパーツできっちりと色分けされています。

中央のアンカーを取り外し、付属のリード線を組み付けることで、アンカー武装「EEQ8グラップルスティンガー」を展開することができます。グラップルスティンガーのクロ―は左右に展開可能。

側面のシャイニングエッジビームブーメランも脱着が可能。付属のビーム刃を組み付けることで武装として使用することができます。シールドだけでもかなりのギミックが収録されているので、色んな楽しみ方ができて良いですね。

■ポージング

一通り武装して。

高エネルギービームライフルは一旦手甲パーツをバラしてハンドパーツに組み付けます。グリップがハンドパーツに隙間なく収まるのでしっかりと保持させることができます。

腕を動かしても背部のリフターとの干渉は少ないのでラクにポーズを取らせることができます。

リフターのウイングを展開することで迫力が出ますし、格好良さが増しますね。

ビームキャリーシールドは付属のジョイントパーツを使用して前腕に組み付けます。ジョイントパーツは2箇所にボールジョイントがあり、シールドを側面と後方に配置することができます。

リフターのウイングを展開してスラッシャーモードにすれば、更に重厚な弐式に変化。どの角度から見ても格好良く映るのが良いですね。

シールドのブーメラン部分にビーム刃を組み付けて。こちらもグリップがハンドパーツにしっかりと固定できるので、向きや角度が変わることなく構えることができます。

ブーメランを組み付けたままでもビーム刃展開状態を再現することができます。

脚部にビーム刃を組み付けて「トーニトゥルス ビーム重斬脚」を再現。ジャスティス系定番の武装で、劇中でもシヴァとの格闘戦で何度となく使用していました。

HGゲルグルメナース(ルナマリア・ホーク専用機)に付属の「試製35式改レールガン」を装備して。劇中ではリアアーマーにマウントしていましたが、ジョイントパーツの大きさが合わず、マウントできないようでした。

シールドにビームエフェクトパーツを組み付けて。一旦中央のパーツを外してからビームエフェクトパーツを組み付けます。エフェクトパーツはクリアブルーの偏光樹脂加工が施されているため、光を当てると見る角度によって虹色に輝きます。

シールドにビームエフェクトパーツを組み付けると背部リフターと干渉しやすくなるので、腕を動かす際は取り扱いに注意します。

リード線を組み付けてアンカー射出状態を再現。リード線は奥まで差し込むため、簡単には抜けないようになっています。このあたりは以前よりも改善されていて良いですね。

平手が付属するので表情が付いて良いですね。個体差かもですが、少し手首のボールジョイントが緩かったので、気になる場合は補強するとよいかと。

サーベル柄を連結して薙刀状の武装「MA-03Dビームサーベルアクータラケルタ」に。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。造形、可動、ポージングどれをとっても優秀で、これまでのジャスティスガンダムの中でもトップクォリティのキットになっています。とにかくポージングし易いですし、どんなポーズでも格好良く決まります。干渉やぎこちなさも少なく、あらゆるポーズが再現できるのも良いですね。長いとさかがあったりブーツのような脚部だったりで少しクセがありつつも、ライバル機らしい華やかさがうまく表現されています。

気になる点は殆どなし。合わせ目もできずポロリもほぼありません。若干肩と股間部が抜けやすいかなという程度でほぼ不自由なところはなかったです。ビームシールドを組み付けると少し背部のリフター(M2X32Eフォランテス)と干渉しますが面倒を感じるほどではありません。

武装類が豊富に付属するので様々な遊び方が出来ますし、背部のM2X32Eフォランテスも存在感はバツグン。劇中シーンの再現性も高く、印象的なシーンを忠実に再現することができます。とさかのビームサーベルで切り裂くなど、なかなか思いつかないような攻撃シーンが存分に楽しめる、再現性の高いキットになっているのが良いですね。

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7 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2024年6月29日 at 17:47 - 返信

    個人的にビームホーンのビーム刃はもっと長いほうがよかったのになと思いました。

    • 774

      on 2024年6月30日 at 04:12 - 返信

      劇中を見る限りではビームの長さはプラモの3倍くらいありますよね
      ただ、これをプラモで忠実に再現するとエフェクトの重量が増えて
      頭部のホーンの保持・可動に影響が出るのではと思います

  2. バナナ猫

    on 2024年6月30日 at 14:27 - 返信

    買えませんでした

  3. 匿名

    on 2024年7月8日 at 16:08 - 返信

    同日発売だったオプションセットのランチャー&ソードストライカーのレビューはまだでしょうか?

    • 匿名

      on 2024年7月9日 at 22:00 - 返信

      制作途中か、編集途中なんですよきっと。

    • Namaeomoitukannkatta

      on 2024年7月9日 at 22:01 - 返信

      制作途中か、編集途中なんですよきっと。

  4. Mr.8

    on 2024年7月11日 at 03:07 - 返信

    なんで劇中でも使ってた試製35式改レールガンじゃなくて高エネルギービームライフルが付属するのかが分からない
    多分デスティニーも付属しない気がする

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