こんにちは!今回はガンダムソングのご紹介です!今回ご紹介するガンダムソングは、劇場版 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編 挿入歌 『風にひとりで』です!まずは曲をどうぞ。
風にひとりで
作詞:井荻麟 作曲・編曲・唄:井上大輔
劇場版 機動戦士ガンダムⅡ 挿入歌 『風にひとりで』は、1stガンダムファンに絶大な人気を誇る挿入歌です。劇中ではホワイトベースを離れたアムロが砂漠を徘徊するシーンや、マチルダを始め戦死者を追悼するシーンで使われました。アムロの孤独感を感じさせるシーンや大切な人を失った時に流れる曲ということで、その切ない曲調からも、かなり記憶に残っているという方も多いのではないでしょうか。
そして歌詞も、大人になりきれていない自分を第3者的な立場から見たような表現がされていて、アムロの置かれた状況や哀・戦士編の内容にとてもマッチした曲になっていると思います。特に1stを見てきた世代の方々には、これまで経験してきた人生と作品でのアムロの行動、そしてこの歌詞を照らし合わせることで、かなり心に響く唄になっているのではないでしょうか。
作詞の井荻麟(いおぎ りん)は、∀ガンダムエンディングテーマ『月の繭』ページでもご紹介しましたが、富野由悠季監督の作詞家名です。作品のことを一番理解している監督だからこそ、この作品に最も適した歌詞を作り上げることができているというわけですね。
そして作曲・編曲・唄を全て担当されている井上大輔さんは、東京都出身のミュージシャン兼作曲家さんです。1stガンダムファンならその名前を知らない人はいないというほどの人物。劇場版 機動戦士ガンダムの主題歌でありガンダムファンのソウルソング『哀 戦士』、『めぐりあい』、『ビギニング』も歌われています。
また、井上大輔さん自身の音楽活動としても、ジャッキー吉川とブルー・コメッツとして「青い瞳」や「ブルー・シャトウ」などの有名曲に携わり、アグネス・チャンや杏里、Wink、キャンディーズ、西城秀樹、シブがき隊、中森明菜、福山雅治、ラッツ&スターといった有名歌手にも多くの曲を提供されている、日本を代表する作曲家さんです。
では劇場版 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編から、戦死者への追悼シーンをどうぞ。
シーンの演出もブライトやアムロ、セイラのセリフも絶妙。戦闘後の荒れ地からバック曲の『風にひとりで』、全乗組員の敬礼、アムロのアップ、マチルダの回想、ホワイトベースがエンジンを吹かせるシーンに至るまで、失った人々に対する悲しさや切なさが凝縮されたとても深い場面になっていると思います。
そしてこのシーンの前後にはランバ・ラルやハモン、リュウ、ミハルも。特にミハルが残した幼い兄弟たちについては、その後をどのように生きぬいたのかが気になるところです。それだけに、カイがミハルを思って泣いたシーンにはとても深い悲しさを感じさせますね。
このように、キャラクターひとりひとりがそれぞれ背負うものを持っていて、そんな存在が散っていくから、この哀・戦士編や機動戦士ガンダムという作品がより悲しみの深い、質の高いものになっているのだと思います。
では最後に機動戦士ガンダムから名ゼリフをどうぞ!
死んだ人は、生き返りはしないのよ
リュウが散った際に、セイラが発したセリフです。普通に聞くとシンプルで当たり前とも言えるセリフですが、アムロとハヤトとの殴り合いのあとだからこそより心に響くセリフになっていると思います。失ってからでは遅いという、より命の大切さを感じさせる名セリフだと思います。
なかなか超えられないと言われる1stという作品に匹敵するような作品が今後作られることを期待しますし、そして哀・戦士編もまたいい作品なので、何度も見返しながら楽しみたいですね。では今回はこの辺で。ではでは~。