RE/100 ビギナ・ギナII(木星決戦仕様) レビュー

今回は、RE/100 1/100 ビギナ・ギナII(木星決戦仕様)のレビューをご紹介します!

RE/100 ビギナ・ギナII(木星決戦仕様)は、『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』より、MS『ビギナ・ギナII』の木星決戦仕様1/100スケールモデルキットです。特徴的なスネークハンドを新規造形パーツを交えて再現。リード線と連結パーツにより、フレキシブルかつダイナミックな演出が可能なキットになっています。小型核ミサイル・ランチャー搭載のショット・ランサーも付属。価格は4,620円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

作戦『鋼鉄の7人』の実行にあたり、旧大戦時に鹵獲したビギナ・ギナIIをギリ専用に改修した機体『ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)』がRE/100でキット化。大部分は2019年5月に発売されたRE/100 ビギナ・ギナⅡ(以下、通常版)と同じで、左腕のスネークハンドが新規造形で再現されています。

成型色は赤と黒をベースに、肩部にイエローを配色しただけのシンプルなカラーリング。なのでスネークハンドのクリアーイエローが目立ちます。シールは頭部や肩部のショルダーフィン、ソール部などを補います。各部ダクト内部やショットランサーの5連装ミサイル・ランチャー先端などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分な仕上がりになっています。

ポリキャップはRE/100シリーズ定番のPC-210を使用。内部、関節パーツや背部フレキシブルウイングノズルユニットなど、各部の黒いパーツにはKPSが使用されています。

背中にフレキシブルウイングノズルユニットを装備していますが、大きな影響はなく自立は安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

ショット・ランサー、ビームサーベル(柄☓2、ビーム刃☓2)、ビーム・ライフル、武器持ち手(右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、スネークハンドディスプレイ用の小型クリアー台座が付属。

通常版やRE/100ビギナ・ギナ用の余剰パーツがいくつか付属します。ビームシールド用パーツなどがないので、通常版を完全な形で組むことはできないようです。

専用のマーキングシールが付属します。クロスボーンバンガードのエンブレムなどは含まれていません。

各部を簡単に見ていきます。本体は通常版と全く同じで、左前腕の装甲とスネークハンドが新造されています。

頭部は4本アンテナを装備したガンダムタイプで、後頭部にはビギナ・ギナの意匠も感じさせる作りになっています。頬のダクトはパーツによる色分けを再現。ツインアイやとさか前後のセンサーはクリアーブルー成型色パーツにシールを貼っての色分けです。

胴体部。エアインテークやフロントアーマーのダクトなど、各部がパーツで細かく色分けされています。胸元の三角モールドは黄色いパーツで、腹部中央のダクトは赤いシールでの色分け。

リアアーマーにはサーベル柄がマウント可能です。上下で左右逆向きに装着。

腰アーマー裏はフロントアーマーが別パーツ構成。それ以外はパーツの裏面にモールドが造形されたタイプです。

股間部は前後へのスイングギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。

腕部。二の腕以下は細身でモールドも少なめ。肩は動力パイプやショルダーフィンに存在感があります。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。ハンドパーツは固定式。

左前腕は外側の装甲がスネークハンド接続用に新造されています。それ以外は通常版と同じ。スネークハンドのアームは左右挟み込みタイプですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。

スネークハンドの基部は後方に可動させることができます。ただし後方に可動させるとスネークハンドの比重や反発度合いが大きくなり、二の腕がクルッと回転して持っていかれやすくなるので注意が必要です。

スネークハンドのアームは太めのリード線に同形状の大小パーツを通しての再現です。その名の通り蛇のような形状で独特。

パーツが重なっているため、急な角度に曲げることはできないようです。曲状に曲げつつ表情をつける感じになります。

細い部分のほうが角度がつけやすいようですね。

先端のビームソーはビーム刃がクリアーイエロー成型色パーツでの再現。赤いパーツで挟み込みますが、合わせ目が出来ないパーツ構成になっています。ビーム刃はブラックライトで照らしても発光はせず。 

片側に3.0mm穴があるので、付属の小型台座を使うなどしてディスプレイさせることができます。

ビーム刃を外せばビーム展開前の状態も再現可能。ただし組み合わせ強度が高いので、分解時には破損させないように注意が必要です。

ショルダーアーマーには動力パイプと2枚のショルダーフィンが造形。ショルダーフィンは赤いラインがシールでの色分けとなっています。シールは山折りの部分が少し浮きやすいので注意が必要。

ショルダーフィンは上下に可動し、自由に閉じたり開いたりすることができます。

脚部。膝から下がやや肉厚。ビギナ・ギナから続く後部の3枚スラスターが印象的なデザインになっています。

後部3枚スラスターと最下部の装甲は上下に可動します。一番上のスラスターは膝関節パーツに接続されていて、ビギナ・ギナでは膝を深く曲げたときに引っかかってヒンジ部分が白化したことがあるので注意が必要です。スラスター口はグレーのシールでの色分けで、内部は黄色や黒に塗り分ける必要があります。

ソール部はシャープに造形。脚甲の丸モールドやつま先、かかとなどをシールで細かく色分けします。足裏はモールド入りの別パーツ造形。全体的にしっかりとした作りになっています。

背部には2基のフレキシブルウイングノズルユニットを装備。

バックパックは簡易的な作りですが、モールドが入ってメカニカルに造形。バーニアは別パーツ化されています。手が当たって外れやすいので注意が必要。内部は黄色に塗り分ける必要があります。フレキシブルウイングノズルユニットの丸モールドはグレーのシールでの色分けです。

フレキシブルウイングノズルユニット。上下装甲は共に左右挟み込みタイプですが、ダクトは別パーツ化されていますし、合わせ目は段落ちモールド化されるなど完成度は高めです。スラスター口は各部とも縁を黄色く塗り分けが必要。

下部のスラスターも上下に可動。

赤と黒の装甲の境目も上下に可動します。

更に前後やロールなど、基部がフレキシブルに可動します。ポージング時、背部に適度な表情がつけられるのがいいですね。

通常版と並べて比較。前腕にビームシールド発生器を装備しているか、スネークハンドを装備しているかの違いだけになります。成型色などもすべて同じ。通常版では額やビームシールド発生器などにクロスボーンバンガードのロゴが入りますが、こちらの木星決戦仕様にそういった紋章などはありません。

左前腕を比較して。前腕の装甲パーツがスネークハンド接続用に新造されています。

RE/100ビギナ・ギナ、RE/100ビギナ・ゼラと並べて比較。同じフォーマットなので形状が同じ箇所もありますが、それぞれが特徴的なキットに仕上がっています。経年で各部が緩くなっているキットもありますね。

ショット・ランサー。槍状の打突武装で、小型核ミサイル・ランチャーを搭載したタイプになります。表面は各部にモールドが入るなどメカニカルに造形。

本体部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段差モールド化。グリップは左右にスイングさせることができます。

槍の裾や内側もメカニカルに造形。ビーム発射口や小型核ミサイルを発射するための5連装ミサイル・ランチャーが造形されています。ミサイルの脱着ギミックはなし。

ランサー部分は引き抜きが可能。円すい状の先端はモナカ構造で各部に合わせ目ができます。

通常版に付属しているショットランサーと並べて比較。長さは殆ど同じですが、ランサーの先端は通常版のほうがシャープ。

通常版は2基のヘビーマシンガンを装備したタイプで、木星決戦仕様のものは5連装ミサイル・ランチャーを装備したタイプになります。本体のデザインも全く異なります。

ショット・ランサーはグリップがダボ固定ではないですが、ハンドパーツで挟み込むのでしっかりとした保持が可能です。遊びもなし。脇に抱えるようにして保持しますが、干渉も少なく、銃口を自由な向きに向けることができます。

スネークハンドはビーム・ソーを伸ばして攻撃的に演出することもできますし、シールドのようにディフェンシブに演出することも可能です。配置によっては二の腕に負荷がかかり、クルッと回転したりすることもあるので注意が必要。

簡単に並べて飾るだけで十分様になります。ビームシールドとはまた違った個性的な武装で、一味違った表現ができるのがいいですね。

背面もフレキシブルウイングノズルユニットに存在感がありますし、デザインセンスの良さを感じることができます。

ビームサーベルはダボ固定で、ハンドパーツにしっかりと固定できます。少し細身な感じもありますが、軽量で取り回しやすいのはいいですね。スネークハンドとも干渉はありません。

適当に何枚かどうぞ。

ランサーの射出状態だと重量がかかり、肘や肩が垂れやすいので注意が必要です。

以上です。ビギナ・ギナⅡ本体は一般発売のものと全く同じながらも、左腕のスネークハンドによってポージングが全く違ったものになってきます。ビームソーやシールドといった真逆の武装として使用できるので、ポージングに違った表情が付き、木星決戦仕様独自の演出ができるのがいいですね。

気になる点はあまりないですが、スネークハンドが突っ張ると二の腕に負荷がかかり、クルッと回転したりすることがあるので注意が必要です。

スネークハンドはリード線内蔵でパーツ構成もしっかりとしていて取り扱いやすいですし、ショットランサーも通常版とは違った形状でデザイン性も高く仕上がっています。本体も小型RE/100シリーズで安定感がありますし、遊び勝手もよく、独特の武装による楽しみが多いキットになっているのがいいですね。

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