HG アドヴァンスドジンクス レビュー

今回は、HG 1/144 アドヴァンスドジンクスのレビューをご紹介します!

HG アドヴァンスドジンクスは、ホビージャパンに掲載のガンダム00外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場するMS『アドヴァンスドジンクス』の1/144スケールモデルキットです。頭部や肩部といった特徴的な形状部分を新規造形で再現。プロトGNランスやGNビームライフルのミドルレンジ形態などが新規造形で付属するなど、準拠の設定を反映したキットになっています。価格は2,160円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

「上級の・進歩的な」という意味を持つアドヴァンスドジンクス。2008年発売のHGジンクスをベースに、大腿部のGNバーニアや肩部のディフェンスロッドなど、特徴的な部分を新規パーツによって造形、キット化されました。

成形色はブルーグレーにホワイトのクールなカラーリング。10年以上前に発売されたキットがベースなこともあり、各部に合わせ目ができる仕様になっていますが、関節部にはポリキャップを使ってあるので強度は高めです。

クラビカルアンテナなどを装備しているため、全体的に特徴的な体型バランスに。関節強度は高いですが、脚部が細身なので自立はまずまずといったところです。足裏の接地がしっかりとしていないとふらつくこともありますね。

プロトGNランス、アドヴァンスドGNビームライフル用のロングバレル、アドヴァンスドGNビームライフル、GNビームサーベル刃✕2、GNビームサーベル柄✕2(一つはGNビームライフルの先端に装備)、GNシールド、平手(左)が付属。

その他、HGジンクス用のパーツが余剰で付属。ジンクス用パーツが一通り付属しているので、HGジンクスのカラバリとして組むことができます。

頭部。ジンクス特有の四つ目はシールによる色分け。頭部のアンテナ周りはパーツによって色分けされていますが、白いパーツのラインモールドは黒く塗り分ける必要があります。

頭部全体は左右はさみ込みタイプなので中央に合わせ目ができます。フェイスパーツを挟み込むようになっているので、後ハメ加工は難しそうです。側面の丸型モールドはシールによる色分けとなっています。

胸部。左右に伸びる特徴的なクラビカルアンテナはジンクスから変わらず。クラビカルアンテナの根元は白いシールで色分けするようになっています。胸部アーマーを外すとGNドライヴが露出。GNドライヴは内側にパープルのシール、表面はクリアーパーツで再現されています。

胸部のクラビカルアンテナは表面にヒケが目立つので、表面処理はやや手間がかかりそうです。裏面はモールドの入ったパーツで造形されています。

腕部。肩以外の形状はHGジンクスから変わらず。二の腕、前腕共に左右はさみ込みタイプなので縦に合わせ目が入っています。ですが肩、二の腕、前腕それぞれ分離可能なので、合わせ目消しは比較的ラクそうです。

前腕はポリキャップを挟み込むため、干渉して合わせ目が浮いた状態になりやすいので、しっかりとはめ込んで合わせ目をピッタリと噛み合わせる必要があります。前腕側面と手甲の丸型モールドはシールによる色分けです。

肩には特徴的なディフェンスロッドを装備。ディフェンスロッド付け根パーツは新造されたパーツになります。ディフェンスロッドと新造されたパーツの接続はダボがかなりスカスカで外れやすかったので、仕方なく接着剤を塗って乾かし、太らせました。(個体差があるかもです。)

ディフェンスロッド。HGBFストライカージンクスで新造されたパーツが流用されています。モナカ割なので縦に合わせ目ができ、内側の一部や中央の三角形モールドは白いシールによる色分けとなっています。

腰部。フロントアーマーはジンクスおなじみの、ディフェンスロッドが左右に伸びる特徴的な形状。リアアーマーはHGBFストライカージンクスからの流用です。

スラスター内部は適度に造形されています。リアアーマーの裏面はシンプルでモールド類はなし。中央のアーマー裏には蓋パーツ付きのアクションベースマウント穴が空いています。

腰部のディフェンスロッドも裏面がモールドの入った別パーツで造形され、表面には適度にヒケが見られます。大柄の装備で胴体の脇に存在するので、ポージング時に腕部と干渉しがちになります。なので塗装する場合は擦れなどに注意が必要そうです。

脚部。忍者のような特徴的な形状になっています。膝から下は左右はさみ込みタイプなので中央に合わせ目ができますが、膝から下が分離できるの合わせ目消しはラクそうです。(※後部はリアアーマーを外して撮影しています。)

大腿部にはHGBFストライカージンクスで新造されたGNバーニアが流用されています。大腿部のアーマーは内部パーツを左右外装パーツで挟み込むタイプ。合わせ目はモールドの一部になっているのでわかりません。

後部のアーマーは別パーツによって色分けされ、裏面は簡易的な造形になっています。

足首から下の部分。わらじのような特徴的な形状です。アンクルガードや白いパーツの丸型モールドはシールで色分けするようになっています。白い部分は左右はさみ込みタイプですが、合わせ目はモールド化されているっぽく、それほど目立たない仕様になっています。足裏は肉抜き穴だらけですが、そのままモールドとしておいても良いのかも。

背中にはコーン型のGNドライヴを装備。側面のモールド類は他のHGジンクス系キットと同じくシールによる色分けとなります。

HGジンクスが手元にないので、HGBFストライカージンクス、HGBFジンクスⅣ(Ver.GBF)と比べてみました。ジンクスベースなので各部共通の部分もありますが、どれも特徴的で違った良さがあります。

首周りが襟で囲まれているため、頭部の前後可動は僅か。それほど表現をつけることはできません。

顎の干渉により、左右への首振りもごくわずか。

腕部も、ディフェンスロッドやクラビカルアンテナを交わすようにしても水平にまでも上がらず。

肩部の前後スイングは、胸部の装甲が柔軟なので割と広めに前後可動します。ただし前側にはクラビカルアンテナを装備したアーマーがあるので、干渉してそれほど広く可動させることはできません。

肘は90度程度。

腹部や腰部は前後への可動機構がないのでほとんど動きません。腰のひねりは360度回転可能です。

アクションベースはリアアーマーにマウント可能です。接続が緩めなので、ポージング時にクルッと返ってしまうことがあります。(個体差があるかもです。)それと、支柱を斜めにマウントするため、難しい角度にしてアクションベースのダボを折ってしまわないよう注意が必要そうです。股関節はボールジョイントによる接続です。

肩部のクラビカルアンテナは付け根がボールジョイントなので、適度に可動して表現が付けられます。

腰のクラビカルアンテナも付け根のダボによって適度に上下可動します。

前後開脚は腰部と大腿部のアーマーが干渉するためごくわずか。後方に上げるほうが広く可動してしまっています。

膝は後部のアーマーも可動するので、干渉せずしっかりと折り曲げる事ができます。前側にも少し折り曲げることができます。

後部のアーマーは広く可動します。

足首の前後可動はまずまず。アンクルガードも適度に跳ね上げることができます。

股関節がボールジョイント接続なため、左右への開脚はハの字程度。柔軟性はありません。

足首の左右への可動も気持ち程度。

内股は大腿部が干渉するため僅かに可動する程度ですが、がに股は付け根が回転するため自由度が高いです。後部アーマーが干渉し合うので、その点は注意です。

立膝はかなり厳しい状態。

プロトGNランス。新規造形の近接大型武装になります。複数パーツの組み合わせにより、各部が細かく色分けされて凝った作りになっています。

グリップ側はグレーやホワイトのパーツが左右はさみ込みタイプで上下に合わせ目ができます。

ランス側は内部にパーツを挟み込むタイプで、合わせ目はグリップ側の合わせ目よりもずれた位置にあります。粒子ビーム砲の砲口は別パーツ化されているので塗装はラクですが、外装を塗り分けたり合わせ目を消したりするのは手間そうです。砲口は特に開口されていません。

プロトGNランスは手前も細いグリップも両方ハンドパーツで保持可能です。手甲パーツも外れにくく、持ちやすかったです。

シールド。HGジンクスから付属するロッド付きになります。裏面にはモールドが入っていて、マウントパーツで前腕にマウント。ロッドは特に可動せず、中央はグレーのシールで色分けするようになっています。

シールドと肩のディフェンスロッドが干渉しやすいので、ポージング時には少し難しさを感じるかもです。

GNビームライフル。ミドルバレルを装備した状態です。ミドルバレルは新規造形で、本体部分はHGジンクスから付属するものになります。

各部とも左右はさみ込みタイプですが、上下にある合わせ目はモールド化されていたり段落ちモールドになっていたりで合わせ目を消す必要はありません。

サブグリップや後部マウント部は可動しますし、ミドルバレルやサーベル柄は脱着可能。ショートバレルのビームライフルとしても使用可能です。

ロングバレルは銃身などは左右はさみ込みタイプで段落ちモールドになっていますが、円筒部分など一部には合わせ目ができます。別パーツ化もされていないので、白く塗装する必要があります。

GNビームライフルはグリップをハンドパーツに差し込み、マウントパーツを前腕に取り付けて保持。グリップはスカスカですが、前腕にマウントされるのでそれなりに保持が可能です。前腕マウント部もやや緩めなので外れやすいかも。(個体差があるかもです。)

両手持ちはまずまず。肩がそれほど柔軟ではないので、ムリに両手持ちさせるとガチガチになってしまう場合もあります。GNビームライフルのセンサーはパープルのシールによる色分けです。

ミドルバレルでも特に問題なく保持が可能です。ミドルやロングのバレルを脱着する時は、GNビームライフル(ショート)の小さい砲口が折れてしまうことがあるので注意が必要です。

ビームサーベル刃をミドルバレルにマウント可能。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。胸部や腰部のクラビカルアンテナ、肩部のディフェンスロッドに加え、各可動域もそれほど広くないため、可動が妨げられたりしてポージングにはどうしても制限がされます。その辺りは少し残念なところかと。各部には合わせ目がありますが、分離できる箇所も多いので合わせ目消しは比較的ラクそうです。

欠点はちょいちょいありますが、それでも大柄なディフェンスロッドやクラビカルアンテナ、特徴的な大腿部などを持つジンクスはやはりカッコイイですし、各部がかっちりとしていて強度も高く、ポージングでのストレスもあまり感じないので、全体的にもまずまずなキットになっているのではないでしょうか。

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