今回は、MG 1/100 ガンダムデスサイズ EW(ルーセット装備)のレビューをご紹介します!
ガンダムデスサイズ EW(ルーセット装備)は、漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場するMS『ガンダムデスサイズ』のルーセット装備型1/100スケールモデルキットです。敗栄のオリジナル武装である「ルーセット」を新規造形で再現。スライドギミックと各所の可動軸により、通常時、展開時、収納時の形態が再現可能です。価格は4,950円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
大気圏内飛行用の可変翼ユニット『ルーセット』を装備した特徴的なガンダムデスサイズがキット化。2010年9月に一般発売されたMGガンダムデスサイズEWをベースに、背部のルーセットが新規造形で再現されています。
成型色はダークグレーとホワイトをメインに、部分的にイエローやレッドを配色。比較できないのでおそらくですが、デスサイズ本体の成型色は2010年に一般発売されたものと同じかと。
ポリキャップはPC-205ABを各部に使用。関節強度はまずまず高めです。背部に大柄なルーセットを装備していますが、左右に開いた状態だと自立に大きな影響はありません。
ルーセットを含むバックパックを外した状態で。ガンダムデスサイズ本体は2010年に発売のMGガンダムデスサイズEWと同じ形状。2011年2月に発売されたMGガンダムデスサイズヘルEWとはカラーリングと一部の形状が異なります。
頭部。その名の通り死神のような屈折した形状のアンテナを持ちながら、ヒロイックなカラーリングなのが印象的。左右のダクトやこめかみのバルカンなどもパーツで色分けされています。メット部は前後での組み合わせですが、上部から側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
ツインアイやとさか前後のセンサーはクリアーパーツにシールを貼っての色分け。
胴体部。ホワイトやダークブルーを基調とした清潔感のあるカラーリング。エアインテークや腰部装甲などがパーツで色分けされています。腰中央のセンサー(赤◯)はクリアーパーツにグリーンのシールを貼っての色分けです。
胸部内部フレーム。
コクピットハッチは開閉が可能で、内部にはシートが造形。パイロットのデュオ・マックスウェルフィギュアが内蔵されています。
リアアーマーも装甲などがパーツで色分けされ、腰アーマー各種は裏打ちパーツが造形されています。アーマー各部は付け根ボールジョイントである程度の展開が可能。干渉するとポロリしやすいので注意です。
腕部をMGガンダムデスサイズヘルEWと並べて比較。(本体部分は)腕部の形状のみ、ガンダムデスサイズEWとガンダムデスサイズヘルEWで違っています。ガンダムデスサイズEWは比較的シンプルなショルダーアーマーになっており、前腕の装甲もありません。
ショルダーアーマー、腕部共に内部フレームが造形されています。
二の腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はモールド化されています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指は組み換え式。
ショルダーアーマー。形状はシンプルですが、ふちなどがパーツによって色分けされています。
脚部。シャープな膝装甲が特徴的。全体的にホワイト成型色でまとめられています。外装は細かくパーツ分割されているため、各部の合わせ目はモールド化されています。
脚部とソール部に内部フレームが造形されています。
膝は装甲がスライドし、深くまで曲げることができます。
ソール部。それほど派手さはないですが、上向きに造形されたシャープな装甲が印象的。足裏もつま先までモールド入りパーツで蓋がされた状態です。
つま先は可動式。
ルーセットを含めたバックパック。ガンダムデスサイズEWのバックパックをベースに、新規造形のウイング「ルーセット」を装備した形です。
ルーセット。ウイングガンダムEWが装備するような、フラットでメカニカルな造形のウイングになっています。前後で配色が違うので、間違えて組まないように注意が必要です。
左右挟み込みの部分には合わせ目ができますが、外側の装甲はそれぞれ被せていくタイプなので合わせ目はありません。下部はスリットのように凹んでいるので見栄えが良くなっています。
ルーセットは外側に引き出しが可能。展開、収納時共にカチッと簡単なストッパーがかかって固定されます。
さらに外側のウイングもスライド展開が可能。こちらもカチッとストッパーがかかります。
展開したウイングは、基部(赤◯)を中心にして上下にスイングします。
別の基部(赤◯)を中心にした上下スイングも可能です。こちらは上げることで簡単なストッパーがかかります。
こちらはストッパーはないですが、強度が高いので十分なスイングが可能です。
これらの動きを組み合わせることで、ルーセットの展開形態や収納形態が再現可能です。こちらは展開形態。横にかなり幅広く展開します。
そしてこちらが収納形態。
バックパック基部。ガンダムデスサイズEWのバックパックと同じ形状。バーニア各部は付け根ボールジョイントで少し向きを変えることができます。
ルーセットを含めた基部は回転可動します。
ルーセットの付け根も前後にスイングが可能です。
背部とバックパックは角型ダボ接続で固定強度は高め。ただ、ダボの形状がガンダムデスサイズヘルEWのアクティブクロークとは異なるので、改修なしでアクティブクロークを装備することはできません。
ガンダムデスサイズヘルEWにルーセット装備のバックパックを取り付けることは可能でした。なんかかっこいいですね。
デスサイズヘルEWとルーセット装備のルーセットを展開した状態で比較。ルーセット装備のほうがアクティブクロークよりも展開幅が狭いため、ディスプレイスペースは確保しやすいようです。
背部のルーセットを外した本体の状態でガンダムデスサイズヘルEWと並べて。カラーリングや部分的な形状の違いから、ガンダムデスサイズEW(ルーセット装備)のほうがヒロイックさが強く感じられます。
同じ敗栄版のMGガンダムヘビーアームズEW(イーゲル装備)、MGシェンロンガンダムEW(タウヤー装備)と並べて。どれもメカニカル感の強い仕様になっています。
各部の可動域に関しては、ガンダムデスサイズEW、ガンダムデスサイズヘルEW共に大きく変わらず。
細部の可動については、MGガンダムデスサイズヘルEWのレビューをご参考くださいm(_ _)m
ビームシザース、バスターシールド、バスターシールド用ジョイントパーツ、ビームシザース用ジョイントパーツ、ビームシザース用ビーム刃、バスターシールド用ビーム刃、握り手指パーツ(左右)、平手指パーツ(左右)、ビームシザース保持用指パーツ(左右)、アクションベースマウントパーツ、デュオ・マックスウェルフィギュアが付属。
ガンダムデスサイズEW用のバックパックパーツが付属。組み換えることで通常のガンダムデスサイズEWも再現可能です。
専用の水転写デカールが付属。
デュオ・マックスウェルフィギュア。白成型色なので塗装はしやすそうです。
ビームシザース(ビーム刃を取り付けた状態)。軽装な鎌型の武装です。
部分的にパーツを組み合わせる構造で合わせ目はモールド化されています。
バックパックにジョイントパーツを取り付けることで、ビームシザースを背部にマウント可能です。外れやすいので、ポージング時には少し注意が必要です。
バスターシールド。特徴的な武装で、各部ともパーツで色分けされるなどしっかりとした作りになっています。
クローは展開が可能。片側を開くと連動してもう一方も展開します。
バスターシールドは前腕にジョイントパーツを取り付けて装備します。
一通り武装して。デスサイズヘルEWとは一味違い、ルーセットを含め、メカニカルな印象があります。
ビームシザースは両手持ちも用意。手のひらのダボとグリップの溝とで固定できるので、比較的保持はしやすいです。指パーツが外れることがあるので、気になるなら補強してやるといいですね。
振りかぶるようなダイナミックなポーズも再現可能。肩がやや抜けやすいので注意です。
バスターシールドはビーム刃が少し外れやすいですが、特徴的な武装で迫力があります。攻撃的な演出ができるのがいいですね。
ビーム刃は共にブラックライトで照らすと発光します。
ルーセットも独特の演出ができて面白いです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ルーセットはデスサイズ本体とカラーリングが合わせてあり、違和感なく装備できています。ポージングも決まりやすく、造形的にもバランス良く仕上がっていると思います。フレキシブルに可動するので表情がつけやすいのもいいですね。
欠点的な部分はそんなにないですが、デスサイズ本体に腰アーマー類や指パーツのポロリが見られるので、安定してポージングさせたい場合はある程度補強する必要がありそうです。あと、ルーセットは付け根が細く、強度が弱めですが、全体的に軽量なのでそれほど負荷はかからなそうです。
ノーマルのデスサイズよりも迫力がありますし、死神っぽさのあるデスサイズヘルとも違ったヒロイックさを持つなど、完成された感のあるデザインになっています。敗栄版らしいオリジナルの装備の個性が楽しめるのもいいですね。
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1件のコメントがあります。
匿名
on 2020年7月24日 at 14:21 -
ここのレビューを見た時から気になった機体だったので、今回の再販で購入しました。発送は10月との事ですが、少し遅めの自分の誕生日用プレゼントになりそうです。