MG ガンダムMk-V(連邦カラー) レビュー

今回は、MG 1/100 ORX-013 ガンダムMk-V(連邦カラー)のレビューをご紹介します!

MG ガンダムMk-V(連邦カラー)は、『ガンダム・センチネル』に登場するMS「ORX-013 ガンダムMk-V(連邦カラー)」の1/100スケールモデルキットです。ロールアウト時を想定したカラーリングを成形色で再現。新規ビーム・ライフルに加え、インコム、ミサイル・ポッド、ビーム・カノンといった武装が付属し、印象的なポージングが可能となっています。価格は9,900円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ドーベン・ウルフを開発母体にオーガスタ研究所が開発したMS「ガンダムMk-V」のロールアウトカラー仕様で、準サイコミュ兵器のインコムやミサイル・ポッド、ビーム・カノンなどを装備し、高い攻撃力を備えた機体「ORX-013 ガンダムMk-V(連邦カラー)」がMGでキット化。

2021年4月に発売されたMG ガンダムMk-V(以下、通常版)のほぼカラバリですが、ビーム・ライフルが新規造形のロールアウトカラー用ビーム・ライフルに変更されています。

成形色はガルグレーを基調に、バックパックやミサイルポッドの一部などにグレー、腹部や腰部、脚部のラインモールドにレッドを配色。その他、各部ダクト周りやモールドがホワイト、ソール部やシールドなどがグレー、新規ビーム・ライフルがクリームホワイト、内部や関節がダークグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールとジュエルシールが付属。ホイルシールは頭部やシールドのセンサー類などを補いますが多くはありません。細部までパーツで細かく色分けされているため、殆ど塗装の必要ありません。素組みで十分なくらいに仕上がります。ジュエルシールは新規ビーム・ライフルのセンサー用。ホイルシールの一部は余剰のビーム・ライフル(通常版)用です。

内部や関節のダークグレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。新規ビーム・ライフルの一部のみ、アンダーゲートが採用されています。

ポリキャップはPC-211を各部に使用します。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。大型なキットですが、バックパック軽装で負荷はかかりにくく、ソールも3股でしっかりと接地するため、自立は安定しています。

■付属品

シールド、ビーム・ライフル、ミサイル・ポッド(左右)、ビーム・サーベル刃✕2、リレーインコム(中継器)☓4、平手(左右)、指パーツ(ビーム・ライフル用:左右、ビーム・サーベル用:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、インコム射出用のリード線×2が付属。アンテナパーツが余剰で付属するので、破損しても交換が可能です。

カラバリ用の余剰パーツが多数付属。オマケとして通常版と同形状のビーム・ライフルがそのまま組めるのはありがたいですね。

専用の水転写デカールが付属します。

■内部フレーム

全身には、MGらしいメカニカルな内部フレームが造形。やや細身ながらも、各部の基礎となる構造はしっかりとしています。バックパックにも簡易的な内部フレームが再現されています。

■各部形状

MG ガンダムMk-V(連邦カラー)の各部を見ていきます。

■頭部

額にアンテナ、上部中央にとさかを持つガンダムタイプ特有のシルエットですが、マスクにへの字スリットがなく、手前に突き出たシャープな顎装甲が特徴的に造形されています。

メット部は細かなパーツ構成で合わせ目はモールド化。後頭部も左右の組み合わせながら、中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

頭部内部フレーム。ツインアイや額、とさかセンサーはクリアグリーンパーツにグリーンのシールを貼っての色分け。なので塗装でクリアパーツを活かすこともできます。

クリアグリーンパーツは蛍光素材でブラックライトに反応。鮮やかに発光します。

■胴体部

胴体部。胸部2口の角型ダクトが特徴的に造形。内部はスリットダクトになっている他、左右のエアインテークがガンダムタイプらしさを醸し出しています。腹部はドーベンウルフを思わせる円筒状の装甲が造形。白基調ながら、コックピットハッチの赤が良いアクセントになっています。

首にはメカニカルなディテールが造形。2箇所が可動し、広めに前後させることができます。肩は複数パーツ構成で柔軟に可動。

肩には印象的な縦長のダクトを装備。複数パーツ構成で合わせ目はなく、ダクト周りも白いパーツで色分けされていて見栄えがします。特に可動ギミックはないですが、ダクト内部もスリット状で緻密さがありますね。

腹部のコックピットハッチは開閉が可能。展開することで、コックピット内部を確認することができます。

内部には球状全天周モニター型のコックピットが内蔵されています。表面にはメカニカルなモールドが造形されているので、組み込まずに脱出時の演出をしてみても面白いかも。

コックピット内部にはシートとパイロットフィギュアが格納されています。モニターこそないですが、シートの造形が緻密で良いですね。

腰部。中央ふんどし部分には三角型のフロントアーマー、左右にはドーベンウルフ系の象徴とも言える曲状のアーマーが造形。各アーマーともモールドがパーツできっちりと色分けされていますし、白装甲に赤いラインが映えます。

胸部、腰部には可動ギミックがあり、上半身を適度に反らすことができます。

フロントアーマーは2本のアームで接続されていて左右に反らす動きが可能。この動きによって干渉が避けられ、脚部を幅広く可動させることができます。フロントアーマー裏にはメカニカルな裏打ちパーツが造形されていて見栄えがします。リアアーマーはありません。

胴体内部フレーム。

■腕部

腕部。上腕や肘関節はやや細めながら、肩部や前腕装甲によって程よいマッシブ感が表現されています。白基調ですが、各部がパーツで色分けされていてメカニカル感がありますし、前腕動力パイプも良いアクセントになっています。

腕部はショルダーアーマーを交えた各部に内部フレームが造形されています。

上腕は筒型パーツ構成で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。肘の円形モールド内部もパーツで丁寧に色分けされています。

ハンドパーツは通常は握り手ですが、武器の保持、平手時は付属のハンドパーツに組み替えます。こちらは親指のみ可動し、残りの4指を組み替える仕様。

肘関節には左右への可動ギミックがあり、前腕を左右に振るなど細かな表情付けができます。

手首にもスイングギミックがあり、適度に上下させることができます。

ショルダーアーマー。前後のラインモールドや丸モールド、側面スリットダクトがパーツで細かく色分けされるなど、緻密さが感じられる造りになっています。

側面装甲はヒンジ接続で幅広く展開可能。肩内部を含め、各部に裏打ちパーツがきっちりと造形されていて完成度が高いです。ダクト基部にはスライドギミックがあり、展開することでミサイルポッドマウント用のハードポイントが露出。

ミサイルポッドを取り付けて。ミサイルポッドはエッジの効いた硬派なデザイン。前面には6基(片側3基)のハッチが造形されています。

基部には可動ギミックがあり、ポッドを個別にスイングさせることができます。ハッチは3基まとめて展開。内部からミサイルの弾頭が露出します。弾頭も赤いパーツできっちりと色分けされていて秀逸。ポッドを重ねた(並べた)状態だと干渉でハッチが開きにくいので、少し隙間(間隔)を開けて展開します。ミサイル本体は造形されておらず、射出状態の再現はできません。

■脚部

脚部もドーベンウルフ系でよく見られるデザイン。スタイリッシュながらも重厚感が感じられる造りになっています。膝回りのラインモールドも赤いパーツで色分けされていて映えますね。

脚部も全体に内部フレームが造形。付け根の曲状アーマーにまでフレームがしっかりと造り込まれています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は複数のパーツを組み合わせる仕様で合わせ目はモールド化されています。

付け根の曲状アーマーは内側が緻密に造形。大腿部との接続部は両側に可動ギミックがあり、より柔軟に可動させることができます。

脹脛のスラスターも左右展開や上下へのロールが可能。表情を細かく変化させることができます。大型バーニアも存在感がありますし、スラスターカバーも白いふちと内部スリットダクトが細かく造形されていて味があります。

ソール部もドーベンウルフ系の流れを汲む3股仕様。つま先、踵ともに裏打ちパーツが造形されていますが、かかと側はパーツで色分けされていて見栄えがします。

つま先と脚甲には可動ギミックがあり、S字状に反らすことができます。踵もボールジョイント接続でロールや左右へのスイングが可能。うまく配置することで接地性を高めることができます。

■バックパック

バックパックはビーム・カノン兼用のビーム・サーベルとインコムを持つ多機能ユニット。ですが比較的軽装でコンパクトな仕様になっています。左右のサーベルがガンダムタイプらしさを醸し出しています。下部の大型バーニアも良いインパクト。

バックパック内部フレーム。

バックパック基部は2個パーツ構成で造り自体はシンプル。左右にはアームによってインコムユニットが接続されています。接続用アームはボールジョイントを交えた構造で上下など柔軟に可動します。

Mk-Ⅴ本体とは太めの角型ダボ接続でしっかりと固定されます。接続位置はやや低め。

インコムユニットは左右の組み合わせですが、合わせ目は中央で段落ちモールド化されています。

ユニットに格納されているインコムは展開可能。

インコムは1ダボ接続で取り外しが可能。付属のリード線や中継機を使用することで、射出状態を再現することができます。(後述します)

ビーム・サーベル(ビーム・カノン)は基部が左右の組み合わせのⅣ個パーツ構成ですが、各部の合わせ目は段落ちモールド化。インコムユニットとの接続部には可動ギミックがあり、ロールや90度以上に角度変更が可能です。

ビーム・カノンの砲口は開口。下部のバーニアも大型で造りが良く、内部スリットモールドがメカニカルに造形されています。バーニア基部はボールジョイント接続で、少し引き抜くことで適度に可動します。

インコムユニットを下げて前方に展開することで、脇からのビーム・カノン展開状態を再現することも可能。印象的な攻撃パターンを演出できます。

バックパック下部のスタビライザーは簡単な2枚パーツ構成ながら、裏面のスリットダクトが開口。合わせ目も内側でモールド化されています。

蛇腹状のアームパーツでスタビライザーを広く上下させることができます。ヒンジ接続ですが、程よい強度があるので経年劣化の心配はなさそうですね。

■他キットとの比較

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて大きさを確認。ダブルゼータよりも巨大という、MGの中でもかなりの大型キットになっています。なのでディスプレイにはそれ相応のスペースが必要。ガンダムMk-Ⅴの全高は25.42mです。

武装した状態で通常版(MG ガンダムMk-Ⅴ)と並べて。ほぼカラバリですが、本体色が全く異なるのでだいぶ印象が違って見えます。ワンポイントのラインカラーも良いアクセントになっていますね。新規ビーム・ライフルも試作機らしさが表現されている気がします。

ガンダム・センチネルのMG Ex-Sガンダム、MG FAZZ Ver.Kaとも並べて。Mk-Ⅴはどのキットよりも全高が高め。各種とも造り込みが凄く、並べてディスプレイするだけでも凄みが感じられるキット群になっています。

開発系譜に連なるHGUC ドーベンウルフ、HGUC シルヴァ・バレトとも並べて。各機とも似た意匠が見られますが、Mk-Ⅴは頭部や胸部などのデザインが異なり、よりガンダムらしい印象を受けます。

■各部可動域

可動域は通常版であるMk-Ⅴと全く同じ。頭部は広めに上下しますし、上半身も適度に反らすことができます。腕は水平程度まで上げることが可能。肘はⅡ重関節でV字程度まで曲がります。頭部を上げる際は左右のダクトとの干渉でアンテナを折らないように注意します。

腰は360度ロールしますが、バックパックを装備すると干渉で45度までしかロールできなくなります。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。立膝もきれいな姿勢での再現が可能。

左右への開脚はハの字以上に展開することができます。足首の可動はそれなり。

可動域の詳細は以下のリンクから、MG ガンダムMk-Ⅴのレビューをご参考ください。

⇒MG ガンダムMk-V レビュー

■武装類

ビーム・ライフルは通常版とは異なる新規造形のものが付属。曲線を取り入れた独特の形状で、各部のディテールが精密に造形されています。レンズ部分にはジュエルシールが採用され、見栄えの良い仕上がりに。連邦カラー版ならではの特徴的な武装となっています。

本体基部は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。

ビーム・ライフル内部にはメカニカルなフレームが造形されています。外装で隠れて見えなくなるのは残念。

銃口は開口されています。上部センサー?はアンダーゲート仕様ですが合わせ目ができます。ちょっと構造的に謎かなという気がします。段落ち化出来なかったものかと・・・;先端部分はグリーンのジュエルシールでの色分け。

側面のセンサーは複数パーツ構成で合わせ目もなく、しっかりと造り込まれています。こちらもグリーンのジュエルシールでの色分け。

通常版のビーム・ライフルと並べて比較。サイズは同程度ですが、全く異なるシルエットのビーム・ライフルになっています。

シールド。通常版と同形状ですが、グレー基調でカラーリングが一変。落ち着きが感じられるデザインになっています。ブースターが内蔵された大型シールドで、形状は幅が狭く重厚。側面のモールドもパーツで細かくオシャレに色分けされています。

多少色分けパーツの裾が合わせ目っぽいですが、それ以外の造りは良く、合わせ目はありません。裏面のモールド類も細かいです。

前腕へのジョイントはボールジョイント接続で柔軟に可動。Ⅱ箇所のセンサーは蛍光クリアグリーンパーツと白い装甲パーツを交えての再現です。説明書にシールの貼り付けが指示されていないですが、お好みで貼り付けても良いかもですね。

余剰のビーム・ライフル。通常版に付属しているもののカラバリで、完全な形で組めるようになっています。センサー類は蛍光クリアグリーンパーツでの再現。こちらもお好みでシールを貼ってみても良さそうです。

■ポージング

一通り武装して。

ビーム・ライフルは付属の組み替え式ハンドパーツに組み替え、武器保持用の指パーツでグリップを握らせます。ダボ固定である程度しっかりとした保持が可能。

握り手と武器保持用の組み替え式ハンドパーツが別々になっているので、武器保持非保持がサクッと変えられるのは良いですね。やや手首ボールジョイントの強度が甘く、ライフルの重量で手首が垂れやすいので注意です。

シールドはスライドロック式で、前腕のダボ穴にジョイントを差し込んでスライドさせて固定します。しっかりと固定されて外れないですし、ボールジョイントで角度の微調整も容易に可能。取り扱いやすいです。

浮かせてディスプレイさせる場合は、股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。大型キットで負荷がかかりやすいので、アクションベース1など支柱の太いスタンドでディスプレイさせるのが良いかと思います。ジョイントパーツはパチンと組み付いていて外れにくいので、ディスプレイ自体はかなり安定します。

ちなみにビーム・ライフルのジュエルシールはブラックライトに反応しませんでした。

シールドはスライドロック式でバックパックにマウント可能。ブースターユニットとしても使用することができます。個人的には向きは上下どちらでもありな感じがしますね。

ビーム・サーベルはビーム・カノンを兼ねているため、ダブルゼータ並に大型。付属の指パーツに組み替えて保持します。ダボ固定で安定した保持が可能。

ビーム・サーベル刃は蛍光クリアピンク成型色で、ブラックライトで照らすと程よく発光します。ショルダーアーマーは肩関節に上から被せて組み付けているだけで、干渉などでたまに外れることがあるので注意。

ミサイルポッドを装備して。肩周りにポッドが追加されるため、Mk-Ⅴがより重厚になりますし、弾頭の露出によって華やかさも増します。

脇からビーム・カノン展開。

リード線と中継器を使用してインコム射出シーンを演出。

リード戦はインコム本体と中継器を組み合わせるとやや垂れやすいですが、なんとか形状を維持してくれます。真っすぐ伸ばして中継器で角度を変えるなどすると、見栄え良く射出状態が表現できるかと。

インコムは有線ということもあり、見栄え良く飾るのが難しい武装なので、何かしらディスプレイしやすい方法、新構造や仕様があればと思いますが、難しいですね;

余剰のビーム・ライフルを装備して。こちらは新規ビーム・ライフルよりもコンパクトで取り回しが良いのがメリット。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。青い通常版と同じくディテールが細かく入っていて見栄えがしますし、大型キットならではの重厚感と存在感があって格好良いですね。白基調のカラーリングもMk-Ⅴの造形ととてもよく合っていますし、ロールアウトモデルとは思えないほどの風格が感じられます。それでいて試作機らしい雰囲気もあり、さまざまな表情を見せてくれるキットになっています。

気になる点は、ポリキャップ構造で多少関節が緩めなのと、ショルダーアーマーが外れやすかったり、手首が緩く、ライフル保持で垂れやすかったりします。なので簡単にでも補強しておくと、より取り扱いがしやすくなってポージングが楽しめるかと。それとインコム射出のディスプレイの難易度が高いな・・・というところです。

造形物としては申し分なく、迫力のあるポージングやディスプレイが楽しめますし、可動箇所が多いため、シンプルに胸を張った素立ちでも十分格好良いです。新規造形のビーム・ライフルも造り込みが良く、完成度の高さが感じられます。その他の武装もポーズを付けやすく、格好良く決まりますし、動かしても飾っても楽しめる、センチネル系ならではの格を感じさせてくれるキットなのが良いですね。

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執筆者:nori
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