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HGUC ジムカスタム レビュー

今回は、2011年1月に発売されたHGUC 1/144 ジムカスタムのレビューをご紹介します!

HGUC ジムカスタムは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するMS『ジムカスタム』の1/144スケールモデルキットです。「エースパイロット用の高性能機」としての特徴的な細身形状を再現。広く確保された関節可動に加え、6種の手首パーツが付属。ジムのカスタム機らしい程よいアレンジが施されたキットになっています。価格は1,404円(税込み)。

強襲揚陸艦アルビオンに配備された万能型量産機がキット化。0083劇中でサウス・バニング、アルファ・A・ベイト、ベルナルド・モンシアが搭乗した機体です。内部パーツや関節パーツは部分的にHGUCジム系キットと同じものが流用されていますが、外装などは新規パーツによる構成。

成型色は外装全体がライトなブルーグレー。部分的にレッドやイエローパーツで色分けされたシンプルなカラーリングになっています。青を基調としたグレイファントム配属機も存在するとのこと。

ポリキャップはPC-123プラスを使用。ポリキャップの使用箇所は多めで、関節強度も高めです。オーソドックスな機体形状で自立も安定したキットです。

頭部。ジム・クゥエルなどにもつながる端整な顔立ち。頭部自体は前後2個パーツによる簡単な組み合わせで、上部から側面にかけて合わせ目ができます。左右のダクトなどは塗り分けが必要です。

とさか前後のセンサーはグリーンのシールによる色分け。クリアーオレンジのバイザー内部は簡単なモールドが造形されています。

胸部から腰部。胸部は前後2枚パーツ構成の簡単な組み合わせですが、側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。胸部の上部には合わせ目ができますが、合わせ目消しは比較的ラクそう。

腰アーマーはガンダムタイプやジムタイプでよく見られる形状ですが、ヘリウムコアは別パーツ化されておらず、フロントやリアアーマーと一体です。中央のV字マークは黄色いシールでの色分け。

腰アーマー裏にモールドはなく、それぞれ1個パーツの簡易的な作り。股間部は固定式のボールジョイントです。中央部の側面は赤いパーツでモールドも造形されています。

腕部。角型でシンプルな作りですが、ショルダーアーマーが大型で存在感があります。

二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。手首にポリキャップを内蔵するため、組み合わせ時に干渉して合わせ目に隙間ができないよう注意が必要です。

ハンドパーツは親指と4指が別パーツの細かな作り。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要になります。

ショルダーアーマー。挟み込みタイプで上部や側面に合わせ目ができますが、一部ダクト部は赤いパーツで色分けされています。肩内部パーツも合わせ目ができますが、比較的合わせ目消しはラク。

脚部。派手さはないですが、適度にダクトやモールドが造形されたカスタム機らしい造形になっています。膝のダクト内部は赤く塗り分けが必要です。

大腿部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができますが、モールド型になっているのでそのままか段落ち化しても良さそう。膝から下は左右挟み込みタイプで後部に合わせ目ができます(ふくらはぎは段落ちモールド)。

ソール部。薄型で動きやすさを感じる造形になっています。アンクルガードや側面マルイチモールドも別パーツでの色分け。足裏もバーニアなどのモールドが造形されています。足裏は細かく塗り分けが必要です。

足裏はバーニアが別パーツ化されていて、塗装時の塗り分けがラクなようになっています。

バックパック。ガンダムNT-1のバックパックに似た形状。設定では、NT-1とはパーツを一部共用しているとのことです。側面が別パーツ化され、合わせ目が出ない組み合わせになっています。上部や側面の小型バーニアはグレーやレッドに塗り分けが必要です。

バックパックは2ダボ接続ですが、近年リメイクされたHGUC陸戦型ジムのバックパックは取り付けられませんでした。

ですが同時期に発売されたHGUCジム改のバックパックは取り付け可能でした。もちろん逆も可能。

バーニアはシンプルな作りで、可動ギミックはありません。バーニア内部は赤く塗り分けが必要。リアアーマー下部は別パーツでバーニアが造形されています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。特別大きくもなく、一般的なジムと同等くらいの大きさ。ジム・カスタムの頭頂高は18.0mと標準です。

HGUCジム改と並べて。ジム改のほうが若干小型。内部パーツは一部同じものが使われていますが、外装などは全体的にかなり異なります。

首が短めですが、頭部は割と広めに上下可動します。首はポリキャップパーツ。左右へもそれほど干渉なく、スムーズに可動します。

腕はショルダーアーマーの干渉に関係なく、水平程度まで上げられるようになっています。肘は深く完全に折り曲げることができます。

肩は後方へはほとんど動きませんが、前方には少しスイングが可能です。

腰は360度回転が可能。腹部に動く箇所がなく、上半身の前後スイングはほとんどできないので画像を省きました。

アクションベースにディスプレイする場合は、股間部のカバーパーツを外して縦長のマウントパーツを差し込みます。カバーパーツの固定強度が甘いので、外れて紛失しないよう注意が必要そうです。(個体差がありそう。)

フロントアーマーが広く展開するので、前方への開脚は広めに可動させることができます。後方へも適度に可動。

膝は90度程度までと、若干物足りない感じも。膝関節パーツには合わせ目ができます。

足首は後方へはそれなりですが、前方へはかなり広くまで可動させることができます。足首と脚部装甲の間にスペースがあるので、左右へも広めに可動します。

かかと部分も少し可動します。

左右への開脚はハの字程度まで。

内股、がに股は共に45度程度までの可動となっています。

立膝は若干傾いた状態で不十分。

可動域の総括としては、前後開脚や肘可動など、部分的に広い箇所はありますが、全体的にはやや物足りなさを感じるところです。ですが割と不自由さは感じないので、ある程度のポージングは楽しめそうですね。

シールド、シールドジョイントパーツ、ジム・ライフル、サーベル刃、握り手(右)、平手(左右)手首可動式の平手(左)、武器持ち手(右)が付属。

ジム系の内部パーツやビームサーベルが余剰で付属。ビームサーベルは刃と柄で丸々1本あるので使いやすいかと。

アルビオン隊や不死身の第4小隊ロゴが入ったマーキングシールが付属します。

シールド。ジム・コマンドなどから続く汎用型のシールドになります。モールドや表面の装甲はグレーパーツでの色分け。裏面は適度にモールドが造形されています。グリップは可動しません。

ジム・ライフル。単色で数個パーツの簡単な作りです。本体部分はモナカ割なので、上下などに合わせ目ができます。

センサーなどは塗り分けが必要です。

ハンドパーツが豊富に付属し、ポージング時に様々な表現が可能です。

シールドとジム・ライフルを装備して。シールドはショルダーアーマーと干渉しやすいですが、腕を外側に広げたり、シールドの間にショルダーアーマーを挟み込んだりすれば自然な形での保持が可能です。

武器持ち手の手首が長めで少し角度がついているので、前腕と干渉なく保持が可能です。バラけることもなく、固定強度は高め。持ち手は劣化によって強度が弱まる可能性はありそうです。

シールドはヘイズルなどでもよく見られるタイプで、ジョイントパーツを前腕に差し込んで固定します。組み換えによってシールドの配置変更が可能。

 

足首が柔軟なので、接地状態でも割と安定したポーズ、ディスプレイが可能です。

手首が可動する平手が付属。

ジム・ライフルに手を添える動きも自然な形で再現できます。

サーベルもそこそこ保持強度があるので、スルッと抜け落ちることなくポーズできます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。特別可動域が広いわけではないですが、昔ながらのキット特有の強度の高さがあり、ポージングも安心してガシガシ楽しむことができます。ある程度様になるポーズも再現可能なので、劇中シーンの演出なども適度に楽しめるかと。

欠点と言えば、もう少し動けばいうことがないですが、それほど際立った欠点はないですね。地味なポージングでもかっこよさが自然と演出できますし、造形やプロポーションも古さを感じさせないものになっていると思います。

劇中では被弾したときのバニング大尉の搭乗機だったり、GP01との模擬戦だったりで存在感もある機体なので、アルビオン配備機として3体ほど揃えつつ、他の0083シリーズキットと合わせて劇中シーンを楽しむのもいいのではないでしょうか。

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