icon icon

HG ジム・ナイトシーカーII レビュー

今回は、HG 1/144 ジム・ナイトシーカーIIのレビューをご紹介します!

HG ジム・ナイトシーカーIIは、『機動戦士ガンダム MSD』より、MS「RGM-79LV ジム・ナイトシーカーII」の1/144スケールモデルキットです。ジム・ナイトシーカーIIの特徴的な機体形状を新規パーツを交えて再現。高出力のビーム・ガンやビーム・スプレーガン、100mmマシンガンといった武装が付属し、多様なポージングが可能なキットになっています。差し替えでマーカー・ポッド仕様の頭部も再現可能。価格は2,860円(税込み)です。

高高度から敵拠点への空挺作戦を行うために造られた「ジム・ナイトシーカー」を、現場の要望に答える形でエース用として機動性能を高めた機体「RGM-79LV ジム・ナイトシーカーII」がHG THE ORIGINシリーズに登場。

2020年10月に発売されたHG ジム・ナイトシーカーのパーツを流用しつつ、ナイトシーカーⅡの特徴的な頭部や胸部、腰部、肩部、足首部、ビームサーベル柄、が新規造形パーツを用いて再現されています。100mmマシンガンはHGブグ(ランバ・ラル機)などからの流用。※HG THE ORIGIN版ジム系の内部パーツを使用。

成形色はくすみのあるホワイトを基調に、各部にダークグレー、腹部や大腿部にブルーを配色。その他、頭部センサークリアブルー、内部・関節や一部の外装パーツがダークブルー成形色での再現となっています。

ホイルシールは頭部センサー類とマーカーポッド仕様頭部のセンサーポッド先端部を補うくらいでわずか。塗装も殆ど必要がなく、素組みで十分なくらいの色分けが再現されています。

ダークグレーとダークブルーのパーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。なので塗装する場合もさほど破損を気にせずに済みそうです。

ポリキャップはPC-001を使用し、全身各部に組み込みます。肘、膝共にKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に特徴的なスラスターを持つバックパックを装備していますが、後方への負荷は少なく、自立は極めて安定しています。

■付属品

ビーム・ガン、100mmマシンガン、ビーム・スプレーガン、マーカー・ポッド仕様の頭部、平手(左右)、武器持ち手(左右)、ビーム・サーベル刃が付属。

HGジム・ナイトシーカーやHG THE ORIGIN版ジム用の各部パーツ、ビームサーベルなどが余剰で付属します。アンクルアーマーなどのパーツが無いため、HGジム・ナイトシーカーとして組むことはできません。

専用のマーキングシールが付属。デザインはHGジム・ナイトシーカーのものと殆ど同じですが、ナンバーが07に変更され、033特務MS中隊のマーキングが省かれています。

■各部形状

HGジム・ナイトシーカー(以下、ナイトシーカー)と比較しながら、HGジム・ナイトシーカーⅡの各部を見ていきます。

■頭部

頭部をナイトシーカーと並べて比較。形状自体はナイトシーカーと殆ど同じ。スリット状のゴーグルや吸引器のようなモールドなど、ダイバーをイメージしたようなデザインで造形されています。ただし、こめかみにバルカンの無い前面装甲がナイトシーカーⅡ用に新造されています。

頭部は簡単な前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。簡単な2個パーツ構成なので合わせ目を消すのはラクそう。

右側頭部にはメカニカルなセンサーポッドが造形。センサー部分ととさか前後のセンサーはブルーのシールでの色分けです。

マーカー・ポッドタイプの頭部をナイトシーカーのものと並べて比較。こちらも形状自体は殆ど同じですが、こめかみにバルカンのない前面装甲パーツがナイトシーカーⅡ用に新造されています。裾のモールドをゲートと間違えて切り落とさないように注意。

左側面にはメカニカルなマーカーポッドが造形。先端は黄色いシールでの色分けです。

ナイトシーカーと同様、ダイバーのようなマスクを外すと通常のジム頭部が露出します。ゴーグルはメカモールド部分にクリアブルーパーツをはめ込んでの色分け。

クリアブルーのゴーグルは蛍光仕様でブラックライトで照らすと適度に発光します。

■胴体部

胸部・腹部をナイトシーカーと並べて比較。大部分の形状は同じですが、前面は腹部に段差モールドの無いものが新造されています。

左右のバーニアはボールジョイントポリキャップ接続でフレキシブルに可動。

首はKPSのボールジョイント2個パーツ構成で柔軟に可動。肩にはポリキャップを交えた可動ギミックがあり、前方へのスイングと上部への展開ができるようになっています。

腹部はHG THE ORIGIN版ジム系のフォーマットで、腰部ボールジョイントや腹部のポリキャップ関節によって幅広く展開させることができます。

腰部をナイトシーカーと並べて比較。こちらも大部分の形状は同じですが、前面の装甲がナイトシーカーⅡ用に一新。ジム・ライトアーマーと同じ、ふんどし部分が突き出た装甲に変化しています。

フロントアーマー用のボールジョイントは別パーツ仕様。フロントアーマーを幅広く展開させることができます。アーマー裏はフロントとサイドにメカニカルなモールドが造形。リアアーマーにも簡単なフレームモールドがデザインされています。

股間部には可動ギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。

■腕部

腕部をナイトシーカーと並べて比較。大部分の形状は同じですが、肩がナイトシーカーⅡ用に新造。ジム・ライトアーマーと同形状の軽装で無駄のないデザインに変化しています。

腕部は上腕以下に内部フレームが造形。肩と上腕部はナイトシーカーⅡ用に新造されたものになります。

上腕は左右の組み合わせ、前腕は前後の組み合わせですが、各部とも合わせ目は段落ちモールド化。前腕は何気ないですが、部分的に細かなモールドがデザインされていて味があります。

ショルダーアーマーはナイトシーカーⅡ用に新造。簡単な前後の組み合わせですが、上部と側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。ダボが太いのか、組み合わせが固く隙間ができやすかったです。(個体差かも。)

■脚部

脚部をナイトシーカーと並べて比較。大部分の形状は同じですが、アンクルアーマーがナイトシーカーⅡ用に新造。腕部と同様、無駄を省いたようなデザインになっています。明るめのカラーリングで少し身軽な感じがありますね。

脚部は膝上あたりまで内部フレームが造形。膝から下のフレームはナイトシーカーⅡ用に新造されています。

大腿部は前後、膝から下は前面と左右の組み合わせですが、各部とも合わせ目はモールド化。モールドに沿って丁寧にパーツ分割されていて全く抜かりがありません。

アンクルアーマーをアップで。

ソール部は他のHG THE ORIGIN版ジムとほぼ同じ。派手なデザインではないですが、ポリキャップを交えたパーツ構造で足裏もメカニカルな裏打ちパーツが造形。肉抜き穴もなく完成度は高いです。

■バックパック

背部をナイトシーカーと並べて比較。フレキシブルスラスターやバックパックなどの形状はほぼ同じ。

ですがサーベル柄はナイトシーカーⅡ用に新造。ジム・ライトアーマーが持つものと同形状で、グリップに網状モールドが入ったものに変わっています。

バックパック本体をナイトシーカーと並べて比較。サーベル柄以外の形状は同じです。合わせ目もできないパーツ構成。手前のフレキシブルスラスターは2ダボ接続で一応取り外しが可能。

フレキシブルスラスターの基部は前後の組み合わせで上下に合わせ目ができます。下部のバーニアに可動ギミックはなし。別パーツ化されているので、メタリック調で塗り分けてみても良さそうですね。

フレキシブルスラスター。こちらも無駄のないパーツ構成で完成度が高め。合わせ目や肉抜き穴など、見た目的な落ち度は全くありません。

スラスターは内外でパーツ分割されていますし、先端のバーニアも別パーツ化されるなど塗装にも配慮がされています。

各部が上下やロールなど柔軟に可動し、スラスターを自由に配置することができます。空中での姿勢制御時のポーズなど、様々なシチュエーションに対応できるのが良いですね。

バックパックは一部のHGUCやHG水星の魔女シリーズ、HG SEED FREEDOMシリーズなどと同規格の2ダボ接続なので、組み替えてカスタマイズすることができます。

■他キットとの比較

HGジム・ナイトシーカーと並べて比較。シルエットはほぼ同じですが、ナイトシーカーⅡはカラーリングと部分的にジム・ライトアーマーの形状が採用されているため、身軽な感じがあります。

HGジム・ガードカスタム(E-2ビーム・スプレーガン装備)HGジム・インターセプトカスタム(フェローブースター装備)と並べて。フォーマットは同じですが、カラーリングや各部装甲、装備が違っているのでそれぞれ印象が違います。

HGジムスナイパーカスタム(ミサイルランチャー装備)HGジムキャノン(空間突撃仕様)とも並べて。MSD版ジムはバリエーションが豊富。戦略に応じた様々な機体が立体化されているのが良いですね。

■各部可動域

HGジム・ナイトシーカーと並べて可動域を比較。フォーマット、形状共にほとんど同じなため、可動域もほとんど同じです。ただ、ナイトシーカーⅡは肩が新造されてコンパクトになっていますが、可動域自体は水平よりも少し上までと制限されます。首や腹部は広めに反らすことが可能。

腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。このあたりはナイトシーカーと変わらず。

左右への開脚も水平まで幅広く展開させることができます。足首はアンクルアーマーがナイトシーカーⅡ用に新造されたことで、足首の可動が制限されるようになっています。(うまくやれば画像よりももう少し曲がります。)

設定では「ナイトシーカーの配備部隊からの要望によって製造され、機動性の高いジム・ライトアーマーをベースに開発されている」とのことですが、通常のナイトシーカーに比べて少し可動が制限されるようです。ただ、特別不自由でもないのでそんなに差はないかなと。全体的に可動が柔軟でポージングの自由度も高そうです。

■武装類

ビーム・ガン。「MSD」で新たに追加された武装になります。ジム・ライトアーマーのビーム・ライフルをベースに開発され、エネルギーCAP方式を採用しているとのこと。

簡単な3個パーツ構成ですが、物足りなくない程度にモールドが入っていますし、長めに造形された銃身も特徴的。上部の照星(フロントサイト)と照門(リアサイト)もリアルに造形されています。

上下の一部に合わせ目ができます。

100mmマシンガン。ヤシマ重工製のマシンガンになります。HGブグ(ランバ・ラル機)などに付属しているものと同じ。ミリタリー調のデザインで表面にはメカニカルなモールドが入っています。

こちらも照星(フロントサイト)と照門(リアサイト)が丁寧に造形。

本体部分は左右の組み合わせで上下の一部に合わせ目ができます。

フォアグリップは前後にスイング可能。

後部のストックも展開可能。表情を変化させることができます。

ビーム・スプレーガン。ジムの物と同タイプの小型ビーム砲になります。射程や威力よりも命中率を重視しているとのこと。

簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。

他のHG THE ORIGIN版のジム系は脚部にビーム・スプレーガンをマウントできるものもありましたが、このナイトシーカーⅡでは脚部にマウントすることはできません。

■ポージング

ビーム・ガンを装備して。

ビームガンは付属の武器持ち手で保持します。手のひらにダボ固定させるため、ある程度かっちりと保持させることができます。

ただし手甲パーツがポロリしやすいので注意が必要。HG THE ORIGIN版のジムは元々手甲のダボが浅いので、ある程度補強してからポージングを楽しんだほうが良いかもですね。

立膝を付く場合はフロントアーマーが干渉して展開しにくいので、腹部と腰部ボールジョイント部分を浮かせて隙間を作り、フロントアーマーが干渉しないようにしてから立膝を付くと良さそうです。

浮かせてディスプレイさせる場合は股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。ポリキャップ仕様なのでキットがクルッと反転したりすることはありません。安定したディスプレイが可能です。

フェイスマスクや胸部スラスター、背部フレキシブルスラスターなど、独特の装備を持つ機体なので、敵拠点への空挺作戦などの特殊任務を行うポーズは様になりますね。

100mマシンガンやビームスプレーガンもビームガンと同様、付属の武器持ち手で保持します。武装すべてグリップにダボがあるのでしっかりと保持させることができます。

平手が付属するので、指示を出したり、ビームガンや100mmマシンガンの保持をサポートするなど自然な表情が付けられます。

肩周りの干渉が少ないので、100mmマシンガンの両手持ちもゆったりと保持することができます。軽装で干渉が少ないので、ストレスがなくラクにポーズが変えられるのも良いですね。

マーカー・ポッド仕様の頭部に組み替えて。シンプルなジムフェイスなので、こちらはよりジムらしい雰囲気感じられて親しみがあります。どちらも良いですが、2種類の表情が楽しめるのは嬉しいですね。

左右両方の武器持ち手が付属するので、両手持ち射撃も演出することができます。

ビームサーベルは柄をハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。少し隙間があるため、スルッと抜けることがありまが、柄がナイトシーカーのものに比べて長くなっているのと、グリップが網状で引っかかりやすいので保持はしやすいかと。

ビーム刃はブラックライトで照らしても特に発光はしませんでした。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ジム・ナイトシーカーから各部が変更されたことで、よりライトアーマー味が強くなっていますし、特殊任務特化型のような雰囲気が強調されていて良いですね。隠密構造や空挺部隊など、正統派ジムタイプとは異なる味がありますし、様々なシチュエーションで良い雰囲気を出してくれそうです。

気になる点はあまりないですが、フロントアーマーが腹部と干渉して上げにくいところがあるので、立膝などをする場合は腹部・腰部関節に隙間を作り、フロントアーマーの干渉を避ける必要がありそうです。それと手甲パーツがバラけやすいので注意。

全体的に軽装で干渉も少なく、ポーズが付けやすいですし、2種類の頭部が付属するのでいろんな表情が付けられます。武装類も100mmマシンガンの追加によってバリエーションが増すなど、より遊びごたえが増したスタイリッシュなナイトシーカーが楽しめるのが良いですね。

icon

⇒メルカリでHG ジム・ナイトシーカーIIを探す
⇒アマゾンでHG ジム・ナイトシーカーIIを探す
⇒あみあみでHG ジム・ナイトシーカーIIを探す
⇒DMM.comでHG ジム・ナイトシーカーIIを探す
⇒駿河屋でHG ジム・ナイトシーカーIIを探す
⇒楽天でHG ジム・ナイトシーカーIIを探す
⇒ヤフーショッピングでHG ジム・ナイトシーカーIIを探す


『ガンダムブログはじめました』を投げ銭で応援する

いつも『ガンダムブログはじめました』をご覧いただきありがとうございます。「この記事に満足した」「寄付してあげてもいいよ」という場合は、投げ銭していただけるとありがたいですm(_ _)m 投げ銭はAmazonギフト券で行っています。金額は15円から自由に設定が可能。ギフト送信時、『受取人』に入力していただくメールアドレスは「[email protected]」です。※投げ銭額は「金額を入力」欄に(15円から)書き込んでください。

投げ銭いただきました!

積みプラは罪 管理人様、いつも記事を楽しく読ませて頂いております!レビューを見て満足してしまい自身の積みが消化出来ません笑 オデッセイの制作をされるどの事でしたが、実車用のタッチアップペンで塗装などされて見ては如何でしょうか?これからもガンプラレビューや制作など楽しみながら見させて頂きますので、管理人様も楽しみながら制作&記事更新をお願い致します!

長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

おっさn様 いつも参考にさせていただいております

tak様 たくさんの画像ありがとうございます。ターンA,ターンXのブログともによかったです。

匿名希望様 見やすい写真レイアウトと、公平で無駄のない文章で購入の参考にとても役立っております。 微額ですがサイト運営のためにお納め頂ければ幸いです。 ご多忙と存じますが、コトブキヤ商品や30MMなどもレビューしていただければ更に助かります。

長谷川 亮様 いつもサイトを楽しく読ませていただいております。これからも頑張ってください。

y nose様 分かりやすい記事をいつもありがとうございます。製作、購入時の参考にさせて頂いております。

菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

ありがとうございます! いただいた投げ銭はレビュー用キットの購入資金として大切に使わせていただきますm(_ _)m

コメントを残す