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HG ザクIIF型 チャブス機&ケイル機+無識別型ザクII ソラリ機再現パーツセット(復讐のレクイエム) レビューvol.1

今回は、 HG 1/144 ザクIIF型 チャブス機&ケイル機+無識別型ザクII ソラリ機再現パーツセット(復讐のレクイエム)のレビューvol.1をご紹介します!

HG ザクIIF型 チャブス機&ケイル機+無識別型ザクII ソラリ機再現パーツセットは、『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場するMS「ザクIIF型 チャブス機&ケイル機」の1/144スケールモデルキットと、無識別型ザクII ソラリ機を再現するためのパーツセットです。価格は6,050円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

HG ザクIIF型 チャブス機とケイル機の2体、そして無識別型ザクII ソラリ機を再現するためのパーツがセットで登場。
2025年1月に発売されたHG ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機をベースに、一般機仕様であるチャプス機とケイル機のカラーリングやチャブス機用のスパイクアーマー、ケイル機用のロングライフルが新規造形で再現されています。
※大元はHG ザクII F型 ソラリ機

また、新規パーツで構成された無識別型ザクII用のパーツが付属し、2024年10月に発売されたHG ザクII F型 ソラリ機(別売り)と組み合わせることで無識別型ザクIIソラリ機を再現することができます。

■付属品

ザク・バズーカ、ザク・マシンガン、ロングライフル、ヒート・ホーク、武器持ち手(右)、平手(左)、武器用ジョイントパーツ、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
ロングライフル以外の付属品はチャブス機とケイル機用で2個ずつ付属しています。(チャブス機用のミサイル・ポッドは組付け済み)

ザク・バズーカは説明書に組み立て方法が記載されていますが、チャプス機、ケイル機どちらも装備していないのでおまけの武装かなと思います。

マゼラ・アタックの履帯パーツを含め、無識別型ザクIIソラリ機用の各部新規パーツが付属。

無識別型ザクⅡソラリ機のスパイクアーマーに被せるネットはメッシュパーツまたはメッシュシートでの再現。

余剰パーツがいくつか付属します。

専用の水転写デカールが付属。

今回はVol.1として「チャブス機」と「ケイル機」をレビューしていきます。「無識別型ザクII ソラリ機用パーツ」については次回のレビューとなります。

■ザクIIF型 チャブス機

ザクIIF型 チャブス機を全身から。
ジオン軍主力MSである「ザクⅡ」の標準タイプで、頭部が部隊色に染められ、ショルダーアーマーに威嚇用のスパイクが増設された機体になります。
コードネームは「レッド・ウルフ・ブラヴォー」。

成形色はくすみのあるグリーンを基調に、胸部や腰部、ソール部など各部にダークグレーを配色。
その他、左肩がレッド、内部や関節パーツ、動力パイプパーツなどがダークブルー成形色での再現となっています。
頭部の赤が特徴的な機体ですが、特に水転写デカールでの色分けはないため塗装が必要です。

■ザクIIF型 ケイル機

続いてザクIIF型 ケイル機を全身から。こちらもジオン軍主力MS「ザクⅡ」の標準タイプになります。
手に部隊色が施され、専用照準器を追加した中~長距離用ロングライフルを装備した機体でコードネームは「レッド・ウルフ・デルタ」。

成形色は白みのあるグリーンを基調に、胸部や腰部、ソール部など各部にダークグレーを配色。
その他、左肩がレッド、内部や関節パーツ、動力パイプパーツなどがダークブルー成形色での再現となっています。
左の赤いハンドパーツが特徴的な機体ですが、特に成形色や水転写デカールでの色分けはないため塗装が必要です。

■ザクIIF型 チャブス機、ケイル機共通

ダークブルーの内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。
全身各部に細かなモールドが施された復讐のレクイエム版ザクⅡで、メカニカル感が強くリアルさが強調されています。

ポリキャップは不使用。関節は各部ともKPSパーツ構成で関節強度は高め。
負荷のかかるような装備はなく、足底もしっかりと接地するため、自立は安定しています。

■チャブス機とケイル機の各部形状

チャブス機とケイル機は大部分が同じなので、形状の異なる部分のみ大元のソラリ機などと比較しながら各部を簡単に見ていきます。

■頭部

頭部。チャブス機とケイル機は形状が同じなので大元のソラリ機と比較。
チャブス機、ケイル機はルショーン機と同様、片側に1本のアンテナを持つ一般機仕様の頭部になっています。

その他の形状はほぼ同じですが、口ダクトはカラバリで色分けが違っています。
全体的にモールドが多くメカニカルに造形。

メット部は上下の組み合わせですが合わせ目は目立ちません。

モノアイはY字型モールドで特殊。モノアイレールもきっちりと造形されています。

頭部下のレバーを動かすことでモノアイが左右に可動。
メット部パーツを外さなくても表情を変化させることができます。

■胴体部

胴体部を簡単に。形状自体はチャブス機、ケイル機、そして他のレッドウルフ隊であるソラリ機、ルショーン機と同じです。
一部カラバリで配色が違っているくらい。
こちらもモールドが多く情報量が多めです。

首は前後に可動。肩も前方にスイングさせることができます。
KPSパーツ構成ですが、近年のKPSは強度があるので可動もしやすいです。

腹部にはボールジョイントによる可動ギミックがあり柔軟に可動。
フロントアーマーは中央のふんどし部分が展開でき、フロントアーマーを干渉なく広く展開できるようになっています。

腰アーマー裏は各部ともモールドはなく簡易的。ですが重機的な雰囲気は強く表現されています。

股間部には可動ギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。
こちらもKPSパーツ構成ですが、割と強度が高いので安心して動かせます。

■腕部

右腕部。ザク特有の丸みのある前腕装甲に加え、肩からはワイルドで荒々しいL字シールドを装備。
一般機仕様なので各部はグリーンで統一されています。

上腕は筒型、前腕は左右と後面パーツの組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化。
肩は簡単な組み合わせで合わせ目ができますが、バラせるので合わせ目消しはラク。

腕部には簡単な内部フレームが造形されています。

L字シールド。適度に幅があって縦長で厚め。表面裏面共に起伏が激しく、メカニカル感の強いシールドになっています。
裏面のグリップは展開可能。

グリップを握らせることで、シールド先端での打突攻撃を演出することができます。

チャブス機、ケイル機のスパイクアーマーをソラリ機のものと並べて比較。
チャブス機は各部にスパイクを持つ刺々しいアーマーが新造。一方のケイル機はソラリ機と同じです。
ちなみにルショーン機もケイル機、ソラリ機と同じ。

■脚部

脚部。こちらも全体的にメカニカルなモールドが造形。
復讐のレクイエム版ならではのリアルさ、メカニカルさが強調されています。

大腿部、膝から下共に多くのパーツを組み合わせる構造で合わせ目は段落ちなどでもモールド化。

腕部とは異なり、脚部は大腿部から膝周りにのみフレームが造形されています。
側面の動力パイプは膝で分割されていて個別に可動するため、膝の可動を妨げないようになっています。

ソール部。ザク系特有の丸みはありますが、復讐のレクイエム版ならではのモールドも併せ持つデザイン。
足底はつま先の形状が左右で異なるため、組み間違えないように注意します。

造りが簡易的なため、足裏はふちに多くの肉抜き穴があります。
きれいに埋めて造形するにはそれ相応の技術が必要。

■他キットとの比較

大元のHG ザクII F型 ソラリ機とチャブス機を並べて比較。
ルショーン機と同様、形状は殆ど同じですが、頭部形状やカラーリング、一部配色が違っています。
その他、チャブス機はスパイクアーマーの形状が1体だけ違っています。

HGUC ザクⅡHG ザクⅡ C型/C-5型と並べて比較。
復讐のレクイエム版ザクⅡは情報量が多くリアル。荒々しさがあり、大きさも頭一つ分ほど大きいです。
構造的にもかなり洗練されていますね。

HGザクⅡF型ルショーン機(画像中央)と並べて比較。形状はほぼ同じ。
チャブス機(画像左)だけスパイクアーマーの形状が違っています。
カラーリングはルショーン機が一番標準的なグリーン。チャブス機は少しくすみがあり、ケイル機は白味がかっています。

■各部可動域

各部可動域はチャブス機、ケイル機共に大元であるソラリ機とほぼ同じ。
頭部、腹部共に適度にそらすことができます。
腕は水平程度まで上げることができ、肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

腰は干渉しやすく、45度程度までしか曲がらず。
膝はV字程度にまで曲げられますし、股間部の可動ギミックによって立膝も割ときれいな姿勢で再現することができます。

左右への開脚も水平程度まで幅広く展開させることができます。
足首はボールジョイント接続で45度程度まで角度変更が可能。

全体的に可動域がそんなに広いわけではないですが、よく動く箇所もあるのでそのあたりを上手く利用すれば、いろんなポーズが再現できそうですね。

■武装類

ザク・マシンガン。ザク系が持つ定番の武装になります。口径は120mmのドラムマガジン式の実体弾型マシンガン。
HGUCやオリジン版とシルエットは似ていますが、各部モールドがきめ細かくメリハリが効いています。

基部が左右の組み合わせで下部に合わせ目ができます。

センサーは上下に可動。フォアグリップも左右に可動します。

HGUCザクⅡ、HGザクⅡC型/C-5型のザク・マシンガンと並べて比較。
シルエットはよく似ていますが、銃身など細かな部分の形状が違っています。ドラムマガジンはどれよりも大きめ。

ヒート・ホーク。こちらもザク系定番の格闘兵器になります。
簡単な1個パーツ構成ですが、柄部分のスリットモールドがきめ細かくリアルに造形されています。

HGUCザクⅡ、HGザクⅡC型/C-5型のヒート・ホークと並べて比較。
ヒート・ホークもどれよりも大型で情報量が多く、メカニカルな雰囲気が強いです。

付属のジョイントパーツをリアアーマーに組み付けることで、ザク・マシンガン、ヒート・ホークを懸架させることができます。
多少腕部と干渉しやすいですが、うまく避けるようにポーズを取らせればさほど邪魔にはならないですね。


ロングライフル。専用照準器を追加した中~長距離用のライフルになります。劇中ではケイル機が使用していました。
シルエットはHG THE ORIGIN版の対艦ライフルとよく似ています。

銃口部分と本体部分は簡単な左右の組み合わせですが、大部分の合わせ目は段落ちモールド化。

銃口やグリップ周りも合わせ目というよりは段落ちモールドっぽくなっています。

専用照準器は別パーツ化。3個パーツ構成で一部に合わせ目ができます。
ややモールドが細かいので、合わせ目を消すのは少し難しそうですね。

ロングライフルをHGザクⅡC型/C-5型に付属している対艦ライフルと並べて比較。こちらはオリジン版のもののほうが大きめ。

ザク・バズーカ。ルショーン機で新造された武装になります。
チャブス機とケイル機は劇中では使用していませんがおまけとして付属しています。
ザクⅡF型本体と同様、各部には緻密なモールドが造形。色分けも細かいです。

砲身部分、色分け箇所共に左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。

側面のセンサーは上下にスイング可能。
グリップにも可動ギミックがあり、バズーカをラクに保持できるようになっています。

HGUCザクⅡ、HGザクⅡC型/C-5型のザク・バズーカと並べて比較。
こちらはオリジン版に近いですが、各部がパーツで細かく色分けされていたり、モールドがきめ細かったりで造形の質が高いです。

■ポージング

チャブス機で一通り武装して。

ザク・マシンガンは武器持ち手で保持します。
特にダボなどで固定するわけではないですが、グリップを隙間なくしっかりと挟めるのでふらつくことなくしっかりと保持できます。

両手持ちも特に不自由な感じはないですね。肩も適度に前後するので突っ張るような感じはありません。
説明書ではフォアグリップに平手を添えるようになっていますが、握り手で握らせることも可能です。

脚部ミサイル・ポッドでの攻撃シーンを再現。ミサイル・ポッドは左右どちらの脚部にも装着可能です。
小型の武装ですが、劇中ではなかなかの威力でした。

ザク・バズーカを装備して。ザク・バズーカも付属の武器持ち手でグリップを握らせて保持します。
この復讐のレクイエム版ザクⅡF型にはとにかくザク・バズーカがよく似合うので、おまけで付属しているのはかなりありがたいですね。
射撃ポーズもエモく格好良いです。

ヒート・ホークを装備して。ヒート・ホークは通常の握り手で保持します。
柄の太い部分を握らせることで、抜けたりクルッと反転したりすることなく保持することが可能。
HGUC等よりも大型なので振り下ろすポーズにも迫力が出ます。

続いてケイル機で一通り武装して。

やや白みのあるグリーンが印象的。マニピュレーターが赤ではないぶん、キットとしては少し個性が足りない気がしますが、ロングライフルを装備するだけでも狙撃手としてのオリジナリティは出せるのかなと。

ロングライフルは片手保持だと手首が垂れやすいですが、平手を添えることでリアルな狙撃シーンを演出することができます。
肘が深くまで曲がるので、ライフルを近づけてスコープを覗くようなポーズも再現可能です。

劇中では全く見られませんでしたが、ヒート・ホークを装備すれば近接戦闘シーンも再現することができます。
チャブス機、ケイル機ともにあっさりとやられてしまったのが残念。ですがキットで思う存分活躍シーンを演出できるのは嬉しいですね。

適当に何枚かどうぞ。

 

以上、ザクIIF型 チャブス機とケイル機のレビューでした。ルショーン機と同様、グリーンの一般機仕様はザクらしくて良いですね。
復讐のレクイエム版の荒々しいデザインとうまくマッチしていますし、チャブス機、ケイル機でカラーリングが少し違っているのも良い味を出しています。
ザク・バズーカもおまけ?で付属し、エモい射撃ポーズが演出できるのもありがたいところ。

気になる点は、頭部が赤いチャブス機、ハンドパーツが赤いケイル機ともにパーツや水転写デカールでの色分けがないので塗装が必要です。
塗装技術があれば対応可能ですが、素組みのままだと少し物足りない感じがあるのがもったいないかも。
これでレッドウルフ隊がすべて揃ったので、劇中の激しい戦闘シーンもリアルに演出できますし、部隊としての集団行動シーンなども再現することができます。個性を活かしつつ、臨場感あるディスプレイを楽しみたいですね。

次回は引き続き HG 1/144 ザクIIF型 チャブス機&ケイル機+無識別型ザクII ソラリ機再現パーツセット(復讐のレクイエム)のレビューvol.2です。

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