今回は、HG 1/144 MS-15/H ギャン(ハクジ装備)のレビューをご紹介します!
HG ギャン(ハクジ装備)は、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場するMS「MS-15/H ギャン(ハクジ装備)」の1/144スケールモデルキットです。特徴的な機体カラーを成形色で再現。モノアイ可動ギミック、ハクジやギャン・シールドといった武装により、迫力ある劇中ポージングが可能となっています。価格は2,860円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ジオン公国軍の開発した襲撃・格闘用MSで、劇中ではキシリア・ザビ近衛部隊兵が搭乗。イオマグヌッソに係留されていたビグ・ザムを襲撃、撃破するも、シャリア・ブルのキケロガによって撃破された機体「MS-15/H ギャン(ハクジ装備)」がHGでキット化。
2025年7月に発売されたHG エグザベ専用ギャン(ハクジ装備)のカラバリで、ダークブルー基調の量産機らしいカラーリングが成型色で再現されています。GQ版ギャンならではのスタイリッシュで特徴的な機体形状も再現。
成型色はダークブルーを基調に、胸部や腰部、大腿部など全身各部にブラックを配色。その他、腰部やシールドの一部などがレッド、シールドの一部がゴールド、腹部や腰部装甲、バックパック、ハクジ、内部や関節などグレー成型色での再現となっています。
マーキングシールが付属し、モノアイや胸部、腕部、シールドの赤ラインなどを補いますが多くはありません。膝や脛の小型スラスター、大腿部やバックパックのフックなどを細かく塗り分ける必要がありますが、素組みでも違和感がないくらいの色分けが再現されています。
内外含め、全体的にKPSパーツ構成で軽量。ABS素材は使用されていないので、塗装・スミ入れ時のクラックなどは心配せずに済みそうです。
ポリキャップも不使用。肘や膝などの各部関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。若干細身ですが、バックパックも軽量で負荷のかかるような装備もないため、問題なく自立可能です。
■付属品
巨大スピア「ハクジ」、ギャン・シールド、ビームサーベル刃✕2、サーベル柄(長)✕2、ハクジ用ジョイントパーツ、ハクジ保持用のスタンドが付属。
スタンド用のジョイントパーツが付属。「余ったパーツはお好みでご自由にお使いください」とのことでした。
■各部形状
HG エグザベ専用ギャン(以下、エグザベ機)、HGUC ギャン(HGUC版)と比較しながら各部を見ていきます。
■頭部
頭部をエグザベ機、HGUC版と比較して。モノアイスリットと1本アンテナは健在ですが、HGUC版に比べてシルエットのデザイン性が高まり、アンテナも長く後方に配置されるなどオシャレ度が増しています。ただ、モノアイスリットは色味が外装と同化するため、エグザベ機に比べると少し存在感が薄まる感じはありますね。
複数パーツ構成ですが、合わせ目が出来ない仕様です。モノアイはボールジョイント接続で柔軟に可動。メット部を外して動かします。モノアイの中央はピンクのシールでの色分け。
メット部は上下に可動。モノアイスリットを開閉させることができます。大きく開くことで、ヒトツメがギロッと露出するような、印象的な表情を見せることができます。
■胴体部
胸部・腹部をエグザベ機、HGUC版と比較して。HGUC版はエッジ型装甲が連なる寸胴型なのに対し、GQ版は細身でスタイリッシュ。凹凸も複雑でメカニカル感が強調されています。また、胸部は黒とグレーのパーツ構成から、ジャケットを羽織ったような紳士的なデザインになっています。エグザベ機とは各部の配色が異なり、胸元のジオンマークはありません。腹部中央のモールドは赤いシールでの色分け。
首はダブルボールジョイントで柔軟に可動。襟の内部は赤く塗り分けが必要です。肩はボールジョイントの受け口で少しだけ可動します。
腹部のボールジョイント接続部には可動ギミックがあり、上半身を幅広く前後させることができます。左右にしっかりと捻る動きも可能。
腰部をエグザベ機、HGUC版と比較して。HGUC版がスカート状のアーマーなのに対し、GQ版はフレーム状で造りが独特。後部も幅広のアーマーなどはなく、かなり軽装の仕様になっています。エグザベ機のようなゴールドラインもギャン(ハクジ装備)にはありません。
細身のサイドアーマーは1軸接続で上下に可動。脚部との干渉が避けられるようになっています。アーマー裏は簡易的な造り。股間部に可動ギミックはありません。
■腕部
腕部をエグザベ機、HGUC版と比較して。こちらも胴体部と同様、HGUC版が太身で無駄のないマッシブさがあるのに対し、GQ版は細身でスタイリッシュ。肩や手首のアーマーによって騎士感が増しています。上腕、前腕のラインモールドは赤いシールでの色分け。画像だとシールのふちが目立ちますが、実物はそんなに気になりません。
上腕は一部が左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離しないため、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。
手首には可動ギミックがあり、前腕側も適度に上下するので、ハンドパーツを幅広くスイングさせることができます。
ショルダーアーマーは1個パーツ構成で合わせ目などはなし。エグザベ機のようなふちのゴールドラインもありません。肩内部とはボールジョイント接続で幅広く展開させることができます。
■脚部
脚部をエグザベ機、HGUC版と比較して。シルエットは似ていますが、大腿部にはGQ版ならではの太身動力パイプと後部スラスターが造形。全体的にメカニカルで少しクセのあるデザインになっています。こちらも大腿部にエグザベ機のようなX状のゴールドラインはなく、膝は黒いシールで色分けするようになっています。膝と脛の6口スラスターは内部を黒と赤に塗り分けが必要。
脚部は大腿部にのみ、特殊なデザインの内部フレームが造形されています。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下はダークブルーの装甲部分が左右の組み合わせで前側に合わせ目ができます。膝から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。ですが殆ど目立たないのでそのままでも良いかも。
足の付け根はロールや上下に可動します。後部のスラスターノズルはヒンジ接続で上下に可動。上体を反らせての飛行ポーズ再現時にバックパックとの干渉を避けることができます。フック(フレーム)は赤く塗り分けが必要。
大腿部側面にはサーベルホルダーがあり、サーベル柄の脱着が可能。付属の長いグリップとビーム刃を組み合わせることで、展開状態のビームサーベルとして使用することができます。
ソール部は軽装。若干つま先が太めですが、シンプルなデザインにまとめられています。
足裏はメカニカルなモールド入りの裏打ちパーツで蓋がされているため、肉抜き穴などチープな部分はありません。マスキングなどでモールドを細かく塗り分けると見ごたえあるディテールになりそうです。
■バックパック
バックパックをHGUC版と比較して。左右に円筒型のスラスターユニットを持つ仕様でシルエットはよく似ていますが、GQ版は起伏が大きくメリハリが効いています。デザインも近未来的で緻密。中央のフックは赤く塗り分けが必要です。円筒型の部分は前後2枚パーツ構成ですが、上部や側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。
下部スラスターは円形の基部、下部バーニア各部が別パーツ化されているため、塗り分けるなどすると見栄えが良くなりそうです。特にバーニアに可動ギミックはありませんが、抜けた状態になっているのはなんか良いですね。バックパック基部には可動ギミックがあり、適度に展開させることができます。
バックパックはギャン本体とは2ダボ接続。近年のキットはこの2ダボ幅であることが多いので、様々な作品登場機のバックパックを装備させることができます。今回はHGACガンダムサンドロック改とHG ブラックスコードカルラのバックパックを装備させてみました。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。RX-78-2よりも少し大きめですが、頭身に対して頭部が小さく、脚部が長め。10頭身ほどの体型でスタイリッシュさが際立っています。
HGUC ギャン(REVIVE)と並べて比較。オマージュ元なのでデザインは似ていますが、GQ版ということで各部にかなりのアレンジが施されています。
劇中で共闘したHG ジフレド、交戦?したHG ジークアクスとも並べて。発売時期に殆ど差がなく、造形も劇中とほぼ変わらないため、組み合わせると劇中のリアルなシーン演出ができそうです。
その他のギャンとして、SEED版であるHG ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機)、ギレンの野望に登場したHGUC ギャン・クリーガーとも並べて。どれも大まかなデザインは同じですが、各部にアレンジが効いていて個性的。
■各部可動域
各部可動域はエグザベ機と全く同じ。頭部は広め、腹部は幅広く前後(上下)しますし、腕は水平まで展開可能。肘は1重関節ながら、V字程度まで深く曲げることができます。
腰はやや干渉しますが、一応360度回転可能。膝は2重関節ですが、大腿部のパイプなどが干渉するため、90度程度までとやや可動が制限されます。ですが脚部の造形バランスが良いのできれいな立膝を再現することができます。
大腿部と腰部装甲が干渉するため、左右への開脚はハの字程度までと制限されます。足首は脚部の裾装甲内で適度に可動します。
■武装類
巨大スピア「ハクジ」。3基のレールガンと推進装置で構成される大型兵器です。ハクジの加速力を用いることで機体の高速移動が可能なほか、大型の槍としても使用可能とのこと。大型の槍によるヒロイックさがありつつも、球状のエネルギータンクが独特で、禍々しさも感じさせる造りになっています。
レールガンの砲身部分は左右の組み合わせで側面に合わせ目ができます。ゲートが太いので二度切り推奨。エグザベ機ではゴールドだったラインは赤いシールでの色分け。レールガンの溝は黒く塗り分けが必要です。
後部(グリップ周り)も砲身部と同様、合わせ目ができる仕様。後部のパープルグレーの装甲は後ハメなので、砲身部などの合わせ目を消すのはラクそうです。
グリップ周りの装甲内部には細かなモールドがデザインされていますが、グレー装甲の内側は少し荒々しく簡素な造り。後部バーニアは別パーツ化されていて塗り分けがしやすい仕様です。
ギャン・シールド。正円形の特徴的な大型防御装備です。カラーリングは赤とゴールド基調で1stに登場するギャンと同色。全体的に厚みがあり、裏面にはゴツゴツとした等間隔のモールドが多数造形されています。
裏面のジョイントフレームは各部が細かく可動し、幅広く展開させることが可能。基部はロールギミックも備わっています。
表面の装甲は展開可能。内部から機雷(ハイドロポンプ)の発射口が露出します。発射口も角型で丁寧に開口されていて展開時の見栄えが良いです。ただ、向こう側が見えてしまうのはちょっと気になるかも。
設定になく説明書に記載もないですが、機雷発射口には付属のビームサーベル刃が組み付け可能でした。裏技で発射口からビームを発射シーンを再現してみても面白そうですね。
HGUCギャン、HGCEギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン機)のシールドと並べて比較。各種とも正円型ではありますが、機雷発射口が開閉式であること、裏面のデザインが異なるなど各部が大きく違っています。
武装した状態でHG エグザベ専用ギャン(ハクジ装備)と並べて。カラバリなので造形は全く同じ。この一般機仕様のギャンを複数揃えて飾ることで、キシリア・ザビ近衛部隊も再現することができます。
素体でもエグザベ専用機と並べて比較。エグザベ機が白騎士風なのにたいし、一般機はダークブルー基調で近衛部隊機らしさがうまく表現されています。ティターンズ所属機らしいカラーリングなのは意図的ですかね・・・?
■ポージング
ハクジを装備する場合はエグザベ機と同様、一旦グリップを外し、ハンドパーツを組み付けてハクジ本体に組み付けます。グリップが太く、ハンドパーツ穴に隙間なく組み付けられるので、ふらつくことなくしっかりと保持できます。
一応片手でも構えることはできますが、腕に負荷がかかりやすいので付属のジョイントパーツとスタンドを使ってディスプレイさせたほうがとポーズが付けやすいです。
ただ、付属のスタンドは細身で少し頼りないところがあるので、やや大きめのアクションベース7やグッスマのTHE シンプルスタンドを使っても良いかもですね。
それでもグリグリ弄ってポーズを変えていると、ハンドパーツに負荷がかかってきます。場合によっては破損することもあるので、できればゆっくりじっくりポーズを整えていくのが宜しいかと。
自分のエグザベ機はハンドパーツのダボが折れてしまいました。
ギャンにハクジを添えて大きさを確認。ギャンの全高を軽々と超える大きさです。ギャンの1.5倍程度と巨大。装備させることで、重厚なポージング、劇中での飛行シーンを再現することができます。
ギャンシールドはジョイントフレームのグリップを握らせ、前腕に組み付けて装備します。2箇所で固定されるので、落とすことなく安定した保持が可能です。
機雷発射口を展開し、ハイドロポンプ射出状態に。腕の関節強度が高いので、ギャンシールドを前方に向けても腕が垂れることなく保持できます。
ジョイントフレームが3.0mm軸に対応しているため、ギャンシールドを単体でディスプレイさせることも可能。シールドを投擲するなど、ちょっと変わったポージングも楽しめるようになっています。
浮かせてディスプレイさせる場合は、股間部にスタンドの3.0mm軸を差し込みます。股間部が左右の組み合わせで穴が開きやすいので、3.0mm軸の固定強度が甘くなってクルッと反転しやすくなります。なので角度をつけてディスプレイさせる場合は、接続部に詰め物をする、3.0mm軸を太らせるなど少し工夫が必要かもです。
ビーム・サーベルを装備して。こちらは軽量の武装なので、ハクジに比べてかなり取り扱いがラクになります。キット自体も弄りやすくなり、ポージングがしやすいです。
ハクジなしのほうが1stのギャンに近いスタイルになり、本来の仕様である格闘用MSらしさが出てきます。手首がスイングするので、サーベルで突くようなポーズも自然な姿勢で再現できて良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。エグザベ専用ギャンからのシンプルなカラバリキットですが、ダークブルー基調で引き締まった感じがしますし、エグザベ機とはまた違った魅力が感じられて良いですね。成型色も半光沢感があって渋く、ポージングが映えるキットになっています。多少シールや塗装で補う箇所はありますが、素組みでも十分に色分け再現度が高く、造形物としてもGQシリーズ特有の密度感があって飾り映えしますね。
気になる点はエグザベ機と同様、ハクジが大型なため、手首などに負荷がかかりやすいです。ある程度片手でも構えられますが、格好良いポーズを取らせたり、様になるディスプレイを再現したりするには少し難易度が高めかなと思います。それと、股間部のディスプレイ用ジョイント穴の固定がやや甘く、キットがクルッと反転しやすいので注意が必要です。
それでも、可動が柔軟で動きのあるポーズが再現できますし、大型武装であるハクジを装備させると圧倒的な存在感を感じることができます。ティターンズ所属機を思わせるカラーリングなので、改造してA.O.Z.シリーズのオリジナル機を開発してみても面白いかも。これまでのエヴァ的な雰囲気とは異なり、古き良きガンダムらしさや古風な趣を感じさせるGQ版ギャンになっているのが良いですね。
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