今回は、2002年11月に発売されたHG 1/144 デュエルガンダム アサルトシュラウドのレビューをご紹介します!
HG 1/144 デュエルガンダム アサルトシュラウドは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するMS『デュエルガンダム』の1/144スケールモデルキットです。外装に追加装甲ユニット「アサルトシュラウド」を装備し、特徴的な造形を再現。肩の115mmレールガン シヴァに加え、クリアーパーツ造形のビームサーベル、対ビームシールドが付属。価格は1,296円(税込み)です。
『イザーク・ジュール』が搭乗する機体がHGでキット化。2011年にパッケージ変更やアクションベースに対応したリニューアル版が発売されていますが、こちらは2002年に発売された旧キット版になります。『デュエル』とは「決闘」という意味。
軽装のデュエルガンダムにアサルトシュラウドをまとった強化タイプ。アサルトシュラウドはブルー、グレー成型色の比較的簡易的な構造。色分け箇所をシールで補うようになっていますが、一部塗装が必要です。
ポリキャップ(PC-123プラス)を各部に使用し、関節強度が高め。脚底面も広めなので自立も安定しています。
まずはアサルトシュラウド装甲を確認。胸部から腰部にかけて1個パーツ構成になっています。胸部は左右(ブラック)、中央(オレンジ)共にシールによる色分けです。
バックパックには高出力スラスターを装備。高出力スラスターは単色でシールでの色分けもないので、スラスター口など大部分を塗り分ける必要があります。接続はバックパックにあるポリキャップ穴の1ダボ接続。リアアーマーにも装甲を取り付けるようになっています。
右腕部。肩には115mmレールガン シヴァを装備し、ショルダーアーマーを包み込むように装甲が被せられています。前腕にも装甲をかぶせるようになっています。
レールガンは適度に上下、左右に可動。モナカ割なので上下に合わせ目ができます。センサーはシールによる色分けです。
左腕部。こちらは肩に220mm径5連装ミサイルポッドが造形されています。ハッチ開閉ギミックなどはなく、表面はシールで色分けするようになっています。後方は塗装で塗り分けが必要です。
脚部は膝下から外側にかけて大型の装甲を装備しています。前側に合わせ目ができますが、一部は段落ちモールド化されています。側面のインテークやスラスターは塗り分けが必要です。
内側には肉抜き穴っぽい造形がありますが、内部には動力パイプのようなモールドが造形されています。
各部のアサルトアーマー(アサルトシュラウド)は脱着が可能です。
ショルダーアーマー、脚部アーマー共に挟み込みタイプで、肩部や脚部に固定されます。
アーマーを外した状態のデュエルガンダム。構造は同時発売のHGエールストライクガンダムと同じで、部分的に細かく色分けされています。組み合わせが簡易的なところもあり、全体的に合わせ目が見られる構造になっています。二の腕、大腿部、足首から下の部分はHGエールストライクガンダムと全く同じ形状です。
成型色はホワイトとブルーベース。部分的な塗装は必要ですが、素組みでも特別違和感はありません。
各部のかみ合わせがなかなか強固なので、仮組みだったり分解したりする場合は予め分解しやすい処理をしておいたほうがいいかと思います。
頭部。細身で渋めのフェイスです。バイザーなどは別パーツで色分けされていますが、頬のモールドやバルカンは塗り分けが必要。とさかは前側センサーはシールでの色分けですが、後部は塗り分けが必要です。
胸部から腰部。比較的シンプルな造形ですが、エアインテークはパーツで色分けされています。腰は両脇のフロントアーマーがない軽装タイプ。
腕部。肉厚なショルダーアーマーと角型の細身造形です。
二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプですが、前腕前側の合わせ目は段落ちモールド化されています。後方には合わせ目ができますが、膝から分離可能なので合わせ目消しはラクそうです。
ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプで上部中央に合わせ目ができます。側面の青い装甲は上下に可動します。
脚部。HGエールストライクガンダムと同じような構造で、内部グレーパーツに外装パーツを被せるタイプ。
大腿部と膝から下は前後に合わせ目ができますが、スネの合わせ目は段落ちモールド化されています。組み合わせが硬めなので、合わせ目に隙間ができやすかったりします。きれいに組み合わせたい場合はある程度調整が必要かもです。
足首から下の部分。エールストライクガンダムと全く同じ形状です。脚底は別パーツで蓋をされているので肉抜き穴はありません。
バックパック。上下2パーツ構成の特徴的な形状になっています。
下部のバーニアは少し上下に可動。
バックパックの接続は4箇所のダボ接続ですが、外すとバックパックはバラけてしまうような構造になっています。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。HGとしては小柄です。デュエルガンダムの全高は17.50m。
HGエールストライクガンダムと並べて。部分的な形状は同じですが、カラーリングも異なるのでほぼ同じようには見えないですね。
頭部の可動は、顎引きは殆どできず、見上げる動きは適度に可能です。左右へは問題なく可動しますが、若干斜めになる感じも。
腕部はショルダーアーマーの装甲も干渉することなく、水平にまで上げることができます。肘は90度程度まで可動。エールストライクガンダム同様に、肩は胸部から接続部が伸びているので前後スイングはできません。
胸部や腹部に可動箇所がないので、上半身の前後スイングはなし。腰も干渉するのでほとんど回転させることができません。ポージングの表現が狭まるので、腰が回転しないのはちょっとツライかも。
両足サイドアーマーはポリキャップ接続で回転可動します。裏面はモールドのない簡易的造形。アクションベースへはコの字パーツを使ってディスプレイさせます。
ただし、かなり股間部の可動が制限されるので、場合によっては前後に傾けるとクルッとなることもありそうです。あまりポージングは好き勝手できないかも。背中にポリキャップ穴があるので、3.0mmプラ棒などでジョイントパーツを自作したりすると違った方法でのディスプレイもできそうです。
腰アーマーがないので、前後開脚はかなり広く可動します。
膝は90度程度に曲げることができます。
足首はエールストライクガンダムと同じ構造なのでまずまず可動します。
左右への開脚は、広めのハの字に広げられますが、あまり広げるとアクションベースのコの字パーツが浮いた状態になったりします。
内股、がに股は共に45度程度にまで可動。
立膝はエールストライクガンダムと同じくつま先を少し突き出す形にはなりますが、まずまずきれいな姿勢でこなすことができます。
可動域の総括としては、大まかな可動域はHGエールストライクガンダムと変わらず。ただ、腰アーマーの形状のせいか、エールストライクガンダムに比べて若干ディスプレイし難いところがあります。
腰がほとんど回転しないのもポージングを考えるとやや物足りないところです。2011年発売のリニューアル版は股間部にアクションベースディスプレイ用の縦穴があるので問題ないですけど・・・。
175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル、対ビームシールド、クリアーピンクのビームサーベル刃×2、シールドマウントパーツ2種が付属。
175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル。グレネード・ランチャーを装備した特徴的なビーム・ライフルです。左右のモナカ割なので上下に合わせ目ができます。
センサーは色分けが必要です。
対ビームシールド。HGエールストライクガンダムに付属しているものと同じ形状で、表面のモールドなど、部分的に塗り分けが必要です。
ジョイントパーツの配置を変えることで後方や側面にシールドを配置させることが可能です。
ジョイントパーツを組み換えることで、デュエルガンダム、アサルトシュラウド両方に取り付けが可能です。
175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフルと対ビームシールドを装備して。ビームライフルはグリップが細めなので保持がふらつきますが、抜け落ちることはないので、ポージングでのストレスはあまりなさそうです。シールドは前腕ポリキャップ穴でのマウントなので保持力は高めです。
ビーム・ライフルを腰にマウントするギミックはありません。
造形的にはいいですし、それなりにポージングはできますが、やはり股間部のアクションベース固定が不十分で傾きがちになるのと、腰が回転しないのでポージングのダイナミックさみたいなものは制限されてしまいます。ライフルもふらつきやすいので、体を倒したりすると振られたりします。
ビームサーベルは特に保持固定されるわけではないですが、抜けやすくはなかったです。エールストライクガンダムのようなハンドパーツ付き1個パーツではなく、クリアーパーツで再現されているのもいいですね。
サーベル刃が2本付属するので、ビームサーベルの両手持ちも可能です。
アサルトシュラウドでビーム・ライフルとシールドを装備。軽装時と保持強度は変わりません。
かっこいいですが、装甲の干渉によって腕部を上げたり、腰を回転したりすることがほとんどできなくなってしまうのはちょっと残念。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。アクションベースへのディスプレイや腰部の回転など、多少不満を感じる部分はありますが、アサルトシュラウドの肉厚な装甲と外したときの軽装スタイルの両方を味わえるのは魅力的。特にアサルトシュラウドは肩のレールガンや装甲の形状バランスもよく、程よいかっこよさを感じることができます。
換装もしやすいですし、ビームサーベルがクリアーパーツ化しているのも嬉しいところ。(現行キットだと当たり前だけど・・・;)装甲はシールで補う箇所も多く、色分けも不十分で残念な気もしますが、楽しめる部分は多いので、REVIVE版がキット化されていない今でも、またまた遊ぶ余地のあるキットでした。
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