今回は、HG 1/72 YM-04 メイレスケンブ斬のレビューをご紹介します!
HG メイレスケンブ斬は、アニメ『境界戦機』に登場するAMAIM(アメイン)「YM-04 メイレスケンブ斬」の1/72スケールモデルキットです。ケンブ斬の特徴的な機体形状を再現。超熱振式戦闘長刀と40ミリ腕部機関砲が付属し、ダイナミックなポージングが可能となっています。価格は2,750円(税込)です。
第1部で大破したケンブの後継機で、劇中では椎葉アモウが搭乗。あらゆる面でケンブを大幅に上回る性能を発揮し、ブレイディフォックスを圧倒するなど活躍を見せた機体「YM-04 メイレスケンブ斬」がHGでキット化。
2021年10月に発売されたHG メイレスケンブをパーツを流用しつつ、ケンブ斬の特徴的な頭部や腕部、脚部、各部装甲、超熱振式戦闘長刀、40mm腕部機関砲が新規造形で再現されています。
成型色はホワイトとレッドを基調に、頭部や前腕部、膝部などにイエローを配色。その他、内部や関節、一部装甲、ソール部、背部ウェポンラック、超熱振式戦闘長刀や40mm腕部機関砲などがダークグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、胸部シャフトや背部ダクトやモールド、肩部、超熱振式戦闘長刀の一部などを補います。塗装は殆ど必要がなく、組み立てるだけでより設定に近い色分けに仕上がります。
ダークグレーの内部や関節、各部装甲パーツはKPS素材となっています。ABSは不使用。
ポリキャップは不使用。各部関節はPSやKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。足底の接地面がやや狭めですが、腰を落としたような姿勢でバランスが取りやすいのと、特に負荷のかかるような装備もないので自立は安定します。
■付属品
超熱振式戦闘長刀、40mm腕部機関砲、平手(左右)、武器持ち手(右)が付属。
HGメイレスケンブ用のパーツが余剰で付属。頭部や前腕、脚部パーツなどがないので、通常のケンブとして組むことはできませんが、一部を組み替えは可能。60mm携行機関砲が丸々付属するのはボーナスアイテムっぽくて良いですね。
■頭部
頭部をケンブ、ビャクチと比較して。形状はケンブとよく似ていますが、やや細身でスタイリッシュにデザインされています。顎も牙のようなモールドが造形されるなど、荒々しさが感じられる造りに。カラーリングも黒が排除されたことでヒロイックさが引き立っています。
メット部は合わせ目ができないパーツ構成。ツインアイはケンブと同様、クリアブルー成形色での再現で、特にシールによる色分け箇所はありません。ブラックライトにも反応せず。
首は2箇所が可動し、頭部を幅広く前後させることができます。太い部分は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。
■胴体部
胸部・腹部をケンブ、ビャクチと比較して。大部分はケンブと同じですが、中央の赤い装甲がケンブ斬用に新造。凹凸が追加されたことで力強さ、強靭な雰囲気が増しています。
肩は前方にスイング可能。スイングさせることで脇のシャフトが伸縮します。シャフトはゴールドのシールでの色分け。目立つ色味でメカメカしさが引き立ちます。
シャフトパーツにゲート跡があったりシールが上手く貼れていないと、スライド時に支えてシールが剥がれる場合があるので注意です。パーツを綺麗に処理し、シールもしっかりと貼り付けてから組み付けます。
肩は前方に幅広くスイングするほか、上下にも可動し、脇を締めるような動きも表現することができます。
腹部は前後に可動するほか、太めの1軸接続で左右へのロールも可能。
これらの動きによって上半身を深くまでひねることができます。
腰部をケンブ、ビャクチと比較して。こちらも胸部・腹部と同様、フロント、リアアーマーともに大部分はケンブと同じですが、赤い装甲がケンブ斬用に新造。トゲ感のある装甲で荒々しい雰囲気が強調されています。リアアーマーの黄色い装甲部分はシールでの色分け。
リアアーマーは2箇所のヒンジ接続で幅広く展開可能。大部分はモールド入りの裏打ちパーツが造形されていますが、赤い装甲裏の肉抜きは少し気になるところです。
■腕部
腕部をケンブ、ビャクチと比較して。腕部は一部にケンブのパーツを流用しつつ、肩部や前腕部がケンブ斬用に新造。肩が赤くなったことでヒロイックさが高まっていますが、前腕のトゲ感ある黄色装甲や黒い装甲によって引き締まった雰囲気も感じられるようになっています。
上腕、手首側の装甲は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕も白いパーツを表裏で組み合わせますが、合わせ目は内側でモールド化されています。
ショルダーアーマーは赤いパーツを前後で組み合わせ、下から白いパーツを組み合わせる仕様。黒とグレーの装甲部分は共にシールでの色分けとなっています。
■脚部
脚部をケンブ、ビャクチと比較して。形状は各種ともS字型。ですがケンブ斬はケンブと同様、大腿部、下腿部共にエッジの効いた厚みのある装甲が造形されています。特にケンブ斬は大腿部が赤く色分けされたことでヒロイックさが強まっています。
大腿部の白い装甲は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちモールド化。下腿部も左右の組み合わせですが、こちらは前後に合わせ目ができます。色味が白いので合わせ目は目立ちませんが、消す場合は黄色いパーツの後ハメが必要です。
大腿部のモールドと足首のダクトはシールでの色分けです。足の付け根はケンブと同型でロールや上下など柔軟に可動します。
大腿部と下腿部とは太めの1軸接続で幅広く上下します。画像のように深く腰を落とす動きもできますし、しっかりと伸ばすこともできます。
脚部の可動をケンブやビャクチと比較すると、構造的にはケンブと同じ。ビャクチはやや膝の曲げ伸ばしが制限されます。ケンブ斬が一番伸縮性の高い構造になっていますね。
ソール部をケンブ、ビャクチと比較して。こちらも形状はケンブに似たつま先が上向き仕様。ただし赤い脚甲の形状が異なり、凹凸によって力強さ、荒々しさが増しています。
足裏は細かなスリットモールドが造形。接地時の摩擦性の高さを感じさせるデザインになっています。つま先は角度変更が可能。深くまで曲げることができます。
足首にはロールギミックがあり、深く傾けることができます。
■背部(バックパック)
背部にはケンブ、ビャクチなどと同型のウェポンラックを装備。
ウェポンラックは横長の上下2ダボ接続でしっかりと固定されます。ケンブ斬の背部はケンブと同形状。左右ダクトはシールでの色分けとなっています。接続部がコンセント口のように見えてしまう・・・;
左右のアームは複数パーツ構成で各部が可動。伸縮可能な他、様々な角度に変化させることができます。
ウェポンラックが同型なので、ビャクチの四連装誘導弾携行発射機や60mm携行機関砲、ケンブの60mm携行機関砲や超熱振式戦闘直刀もマウント可能です。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。HGとしては中間サイズですが、脚部が伸縮するため、高さ調整が可能です。装甲が肉厚なので横幅もそこそこあります。
改修前の機体であるHG メイレスケンブとも並べて。ケンブは白基調でプロトタイプ的な雰囲気がありますが、ケンブ斬は赤色が多くヒロイックさが強いのと、造形、配色共々洗練された感じがありますね。
HG境界戦機シリーズのHG メイレスビャクチ、HG メイレスジョウガンと並べて。どれもブレンゾン社関連機ということでフォーマットが殆ど同じ。なので機体のデザインもかなり近しいものがあります。
その他のHG境界戦機シリーズで、HG ブレイディハウンド(ブラッド専用機)、HG アメインゴーストとも並べて。ゴーストとはデザインが似ていますが、ブレイディハウンドは所属が異なることもあってデザインが全く別物になっています。
■各部可動域
各部可動域をケンブと比較して。顎が若干突き出た形で干渉し、顎引きが制限されますが、基本的にはケンブと大差ありません。頭部は適度に上下させることができます。
左右へも干渉なくスムーズにスイングします。
腕はY字程度まで高く上げることが可能。若干肩周りにクセがあるので、上手く動く方向に傾けると動かしやすいです。肘は1重関節ですが、干渉がほぼないので深くまで曲げることができます。
肩の前後スイングは、後方は少し移動する程度。前方へは展開ギミックによって幅広くスイングします。
腰はボールジョイント接続で360度回転可能。膝はケンブよりも深く曲げることができます。これによってケンブ以上に腰が落とせるようになっています。
左右への開脚は、大型化した赤い大腿部装甲が干渉するため、ケンブに比べて可動がやや制限されます。ですがそれでも、十分に幅広く展開させることができます。足首も深く曲げることができます。
■武装類
超熱振式戦闘長刀。ケンブが使用していたものよりも大型で刀身が長い剣になります。通常のAMAIMではまともに扱えず、高性能のケンブ斬だからこそ自在に扱えるとのこと。見た目の通り太く厚みのある長剣で無骨さが感じられる造りになっています。
簡単なモナカ割で刃側などに合わせ目ができますが、角にくるので殆ど目立ちません。背側の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。
刀身先端部はシャープに造形。刃はシルバーに塗り分けが必要です。
センサー?周りは赤いシールでの色分け。
超熱振式戦闘長刀は背部のウェポンラックにマウント可能。KPS同士なので固定強度はまずまずです。
40mm腕部機関砲。腕部に装備する専用の火器になります。一つのマガジンに40ミリ銃弾を20発装弾可能とのこと。銃身上部に丸モールドがデザインされるなど、ミリタリー感の強い武装になっています。
簡単なモナカ割で銃口部分に少し合わせ目ができますが、それ以外の箇所はほぼ段落ちなどでモールド化されています。
銃口は僅かな開口のみで奥まで抜けていない状態。見栄えを重視する場合は、ピンバイスなどで開口してみるのも一つの手かと。上部センサーはブルーのシールでの色分けです。
40mm腕部機関砲は前腕の赤い部分を押し込むことでカバーパーツが取り外し可能。露出したジョイント穴に組み付けます。
■ポージング
一通り武装して。
平手が付属するので、格闘戦のようなポーズが表情豊かに演出できます。各部の可動も柔軟なため、思い通りのポーズが取らせられますし、サクッとポーズを付けるだけでも十分に格好良く表現できるのが良いですね。
超熱振式戦闘長刀は通常の握り手でグリップを握らせます。一旦手甲をバラして組み付けますが、グリップが角型で太めなのでハンドパーツにしっかりと収まります。手甲もバラけにくい構造で安定した保持が可能です。
重量のある長刀ですが、特に腕が重さに負けることもなくしっかりと保持できます。
浮かせてディスプレイさせる場合は、他のHG境界戦機シリーズと同様、股間部の3.0mm穴にスタンドやアクションベースを組み付けます。特別重量のあるキットでもないので特に支柱に負荷がかかる感じもないですね。
スタンドで支えたほうが安心ではありますが、足首の白く太い装甲部分が支えになるので大股を開いてのポーズも割と安定します。
各部の可動域が広く、躍動感のあるポーズや迫力のあるアクションポーズも難なく再現できます。俊敏な動きや打撃力の高い攻撃など、機体の特徴を活かした臨場感のあるポージングを楽しめるのが良いですね。
脚部後部にスラスターがあるので、後部にエフェクトパーツを設置すれば、地上を滑るように移動するシーンも演出できます。
前腕の40mm腕部機関砲で射撃ポーズを演出。特に可動ギミックなどはなく、腕部を突き出すだけで簡単に射撃ポーズが取れます。しっかりと組み付いているのでポロリもないですね。
超熱振式戦闘長刀の両手持ちも可能。やや突っ張る感じはありますが、肩が前方に幅広くスイングしますし、肘や手首も自由度が高いので、上手く調整すれば問題なく再現できます。
付属の武器持ち手を使えば、余剰扱いの60mm携行機関砲も装備可能。持ち手は白いパーツの指部分をダークグレーに塗り分けが必要です。
HG 特大型装甲特殊運搬車(別売り)への積載も可能。頭部や腕部をコンパクトに収納し、下半身を反転させて脚部を折りたたむことで、特大型装甲特殊運搬車の荷台に収納することができます。
HG 特大型装甲特殊運搬車に付属するケンブ用の武装「腕部超熱振式戦闘爪(わんぶちょうねっしんしきせんとうづめ)」も組み合わせが可能。その他にも、メイレスビャクチ、メイレスジョウガンなどの別売りキットと構造が同じなので、上手く組み合わせてカスタマイズすることもできそうです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。初期の主人公機であるケンブが霞んでしまうくらいに存在感が強く、ヒロイックなカラーリングや機体形状もバランスよく配色・造形されていて格好良いですね。。戦隊もののようなカラーリングと洗練されたディテールが見事に融合していますし、ケンブの上位機であることがよく分かるデザインになっています。
気になる点は殆どないですが、胸部シリンダーシャフトはゲート跡、シールなどを上手く施さないと、可動の際にシールが剥がれる可能性があるので注意です。それとKPSによる接続部は経年でヘタれてクタクタになる可能性があるので注意。
武装類は多くはないですが、余剰の60mm携行機関砲でも遊べますし、他の境界戦機シリーズとの共通点も多く、カスタマイズ性が高いのも魅力。劇中のようにジョウガンやレイキと組み合わせても全く違和感がないですし、特大型装甲特殊運搬車との組み合わせも様になります。ディスプレイが華やかに演出できる、新たな主人公機らしい垢抜けたキットになっているのが良いですね。
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