今回は、MG 1/100 ガンダムアストレア TYPE-F(フルウェポンセット)のレビュー1をご紹介します!
MG ガンダムアストレア TYPE-F(フルウェポンセット)は、『公式外伝『機動戦士ガンダム00 F』より、MS『ガンダムアストレア TYPE-F』とその武装(ウェポン)を組み合わせた1/100スケールモデルキットセットです。アストレア TYPE-Fの特徴的な各部形状を新規造形で再現。プロトGNソード、プロトGNランチャー、GNハンマー、NGNバズーカ といった多数の武装類が付属するキットになっています。パーツ選択式でTYPE F-2も再現可能。価格は6,820円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ソレスタルビーイングを支えるサポート組織「フェレシュテ」が運用している第2世代ガンダムの1機で、ガンダムアストレアを改修した真紅の機体『ガンダムアストレア TYPE-F』がMGでキット化。2009年7月に発売されたMGガンダムエクシアをベースに、アストレア TYPE-Fの特徴的な各部形状が新規造形で再現されています。MGガンダムデュナメスやMGガンダムキュリオスに付属していた武装を含め、多数の武装が付属するフルウェポンセットです。
成型色はアストレアTYPE-F本体がレッドとダークレッドをベースに、各部にブラック(ダークグレー)を配色。関節や内部パーツにはブラウン成型色が使用されています。センサーなどにはクリアグリーン成型色パーツを使用するなど、細部まで細かい色分けが再現されています。
武装類はグレーやブラウンがベースで、部分的にレッドやダークレッドも配色。GNソードにはシルバー成型色パーツも使用されています。
シールは頭部ツインアイやセンサー、GNコンデンサーの内部などを補いますが、あまり多くはありません。
関節や内部パーツ、GNドライヴの一部などにはABSが使用されています。その他、GNドライヴや武装類の一部にはKPSも使用されています。一部のパーツはアンダーゲート仕様。
ホログラムパーツが付属し、脇や大腿部などに組み込みます。組み込んだホログラムパーツは角度を変えることで虹色に輝きます。
ポリキャップはPC-130を各部に使用し、関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかる装備はなく自立は安定しています。ただしソールの接地があまり安定しないので、場合によっては倒れることもありそうです。
NGNバズーカ、プロトGNランチャー、プロトGNソード、GNビームライフル、GNハンマー、GNハンマー用のリード線、GNミサイル、GNビームピストル(左右)、ビームピストル用のホルダー(左右)、
GNソード、GNロングブレイド、GNショートブレイド、GNビームサーベル(サーベル刃長✕2、短✕2、柄✕2)、GNシールド、GNシールド(ガンダムエクシア用)、TYPE-F2用シールドジョイントパーツ、武器マウントパーツ3種✕2、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
ガンダムアストレアTYPE-F2用の各部パーツ、マスクなしの状態のフェイスパーツ、アヴァランチダッシュユニット装着時に使用するパーツ、整備ロボット『カレル』のフィギュアが付属。
MGガンダムエクシア、MGガンダムデュナメス、MGガンダムキュリオス用の余剰パーツがいくつか付属。頬や肩のアンテナパーツなどが付属しないので、ガンダムエクシアのカラバリを完全な形で組むことはできませんが、ある程度の再現は可能です。GNスナイパーライフルはセンサーのクリアパーツと一部の内部パーツ、ホログラムパーツが付属せず。
専用の水転写デカールが付属します。
MGガンダムエクシアが手元になく、比較が出来ず申し訳ないですが、各部を一通り見ていきます。
頭部。アストレアのシャープで特徴的な形状が再現されています。頭頂部の装甲パーツ以外、全て新規造形での再現。表面クリアブラック成型色のマスクが印象的です。
「ガンダム」であると悟られないように、頭部に索敵性能が向上するセンサーマスクが追加されていて、万が一敵機の攻撃などでセンサーマスクが破壊されてしまった時は、全てを殲滅することが義務付けられているとのこと。
額のセンサーとツインアイはクリアパーツにシールを貼っての色分けです。
フェイスパーツを組み替えることで、マスクなしのフェイスも再現することができます。フェイスは通常のエクシア顔。
ガンダムアヴァランチエクシアダッシュの頭部パーツと並べて。
クリアブラックのマスクだけ外した状態で。説明書に記載はないですが、この状態でも様になりますね。
胸部。ガンダムエクシアの内部フレームをベースに、エアインテークなど各部内外パーツが新造。メカニカルに造形されています。脇にはホログラムパーツが使用されています。
エアインテークや腹部コックピットハッチは開閉可能。中央にはクリアグリーン成型色のGNドライヴが造形されています。エアインテークのクリアパーツはスリットモールド入り。ブラックライトで発光します。GNドライヴのクリアパーツは発光せず。
コックピット内部にはパイロットフィギュアとメカニカルなシートが造形。パイロットフィギュアは赤成型色なので、塗装する場合はムラを出さないため、下地塗装したほうが良さそうです。GNドライヴのクリアパーツには起動時に浮かび上がる文字も印字されています。
後部も外装各部が新造。中央には3又の特徴的なGNドライヴが造形されています。胴体部とはGNケーブル(ホログラムパーツ)での接続状態も再現されています。
GNドライヴは引き出し可能。左右のフックを外して引き出します。
GNドライヴ本体。成型色がブラウンとレッドの組み合わせで新鮮。
内部にガンプラ用LEDユニット(緑)(別売り)を2個内蔵することで、GNドライヴを発光させることができます。
腰部もフロントアーマー、リアアーマー共に新造。リアアーマーにはGNビームソード柄がマウントされています。リアアーマーは外れることはないですが、固定強度が甘くプラプラしやすいので注意です。センサーはクリアグリーン成型色パーツでの再現で、ブラックライトで照らすと発光します。サーベルホルダーは少し上下します。
腰アーマー裏はモールド入りの裏打ちパーツが造形。KPS素材です。
股間部にはスライドギミックがあり、展開することで脚部の可動域が広がります。
腕部。細身ですが、メカニカルに造形。アストレイTYPE-F用にショルダーアーマーや二の腕、前腕の一部が新造されています。
二の腕は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。前腕は合わせ目が出来ないパーツ構成です。前腕はGNコンデンサーの代わりに、武器マウント用のハードポイントが新造。ハンドパーツは親指と人差し指、残り3指が可動するタイプです。
ショルダーアーマー。軽装ですが、表面にはメカニカルなモールドが造形され、内外パーツでの色分けが再現されています。合わせ目もモールド化。
脚部はほぼエクシアと同じですが、膝側面のGNコンデンサーが武器マウント用のハードポイントになっています。全体の赤成型色が印象的。大腿部やスネにはホログラムパーツが使用されています。
各部とも合わせ目が出来ないパーツ構成。足首後部の装甲は上下に可動します。
脚の付け根は引き出すことでハードポイントが露出。GNロングブレイドなどをマウントさせることができます。
ソール部もエクシアと同じ形状。足裏にはメカニカルな裏打ちパーツが造形されています。
派手さはないですが、左右にスイングさせたり、つま先を反らせたりすることができます。ただしこれらの可動強度が弱いのが自立が不安定な原因になっています。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。ジム・コマンドなどと同じくらいで、MGの中では標準か小柄な部類。ガンダムアストレアTYPE-Fの頭頂高は18.3mです。
MGガンダムエクシアが手元にないので、せめてMGガンダムアヴァランチエクシアダッシュと並べて。フォーマットは同じですが、装備の関係かアヴァランチエクシアのほうが大きく見えますね。
頭部は少し上下する程度。肩のアンテナが干渉するため、左右へも少しスイングする程度です。顎を浮かせば45度程度まではスイング可能。
腕は水平より少し上まで上げることができます。肘は深くまで曲げることが可能。
肩の前後スイングは、後方はほぼスイングせず、前方は引き出しギミックがあるので少しスイングさせることができます。
上半身の前後スイングは、前方へは殆どスイングできませんが、後方へは広く反らすことができます。
リアアーマーが干渉するため、腰も少しひねる程度。アクションベースやスタンドへは、股間部に付属のジョイントパーツを組み付けてのディスプレイとなります。
腰部が軽装で股間部にスライドギミックがあるので、前後開脚は幅広く展開可能。
膝は独特の2重関節でコの字型に深く曲げることができます。
足首は前後左右ともまずまず。
左右への開脚は水平までは行きませんが、広めに展開させることができます。
内股は干渉して制限されますが、がに股は広く展開することができます。
立膝は少し不自然さはありますが、まずまずきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、大部分はMGエクシアと同じで各部ともまずまず可動します。多少頭部の可動や腰の回転などに不十分なところがありますが、四肢などはある程度動くので、ポージングでは幅のある演出ができそうです。
NGNバズーカ。GN粒子を使用しない実体火器になります。このアストレアTYPE-Fで新造された武装です。
前後とも左右の組み合わせで簡易的ですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
中間部は伸縮可能。後部のマガジンは脱着可能です。マガジンはモナカ割ですが、合わせ目は段落ちモールドなど合わせ目が出来ない構造になっています。
砲口は開口。センサーはシールの上からクリアパーツを被せての再現です。ブラックライトで照らすと発光。左右のグリップは展開可能です。
プロトGNランチャー。試験で使用していた試作型ビームキャノンになります。このアストレアTYPE-Fで新造。厚みのある装甲が特徴的です。
本体部分は左右の組み合わせですが、上下にできる合わせ目は段落ちなどでモールド化。
センサーはシールの上からクリアパーツを被せての再現。側面のスリットダクトの内部は別パーツで細かく造形されています。
マズルは引き出すことで下部装甲がスライド。砲口を展開させることができます。
フォアグリップは左右にスイングが可能。後部には肩部への接続用コネクタが造形。こちらも左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化されています。
引き出すことで上下にスイングが可能。ロールさせることもできます。
上部のリブを押し込むことでジョイントが露出。肩のアンテナを外して組み付けることができます。アンテナに固定強度があるので、外すときは破損に注意です。
GNビームライフル。銃身後部のコネクターで腕部から粒子供給するアストレアTYPE-Fの主兵装です。こちらもアストレアTYPE-Fで新造された武装になります。
本体部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。内部が別パーツ化され、部分的な色分けが再現されています。
センサーはシールにクリアパーツを被せての再現で、ブラックライトで照らすと発光します。後部コネクタにはホログラムパーツが使用されています。
ハンドパーツで握らせ、前腕にコネクタを装着しますが、コネクタはサイズが合わずかっちり固定されないので、ほぼハンドパーツのダボ固定で保持させることになります。
脚の付け根のハードポイントに新規ジョイントパーツを組み付けることで、GNビームライフルをマウントすることができます。新造されたジョイントパーツやGNビームライフルの固定強度はありますが、脚の付け根のハードポイントの強度が弱めなのでふらつきやすいです。
プロトGNソード。腕部に装着する折り畳み式の実体剣です。刀身にGN粒子を定着させることで切断力を向上させているとのこと。こちらもこのアストレアTYPE-Fで新造された武装です。合わせ目の出来ないパーツ構成。
刀身は伸ばすことができます。
刀身は3枚パーツ重ねでリアルに造形。
グリップが展開可能です。
ジョイントパーツを分解して前腕に組み込み、グリップをハンドパーツに握らせて保持します。前腕だけでなくグリップもダボ固定されるので、ガッチリと保持させることができます。
収納した状態でも装備可能。グリップも収納しておきます。
GNハンマー。ワイヤーで繋がれた、スパイク付き鉄球を叩きつける質量兵器になります。このアストレアTYPE-Fで新造された武装。合わせ目の出来ないパーツ構成です。スパイクはクリアグリーン成型色での再現で、ブラックライトで照らすと発光します。
鉄球とグリップが分離可能。
付属のリード線を組み付けることで、鉄球の射出状態を再現することができます。グリップ側はしっかりと固定されますが、鉄球側は固定が甘め。ですが深くまで差し込むのでポージング時に抜けることはあまりないかと。
GNビームライフルと同じく、ジョイントパーツを組み付けることで腰部にマウント可能です。
GNシールド。このガンダムアストレアで新造されたものになります。裏面にはメカニカルなモールドが造形されていますが、左右の装甲裏は肉抜き穴になっています。
左右の装甲は展開可能。
前腕にマウントさせるだけで装備が可能です。固定強度はまずまず高め。
GNビームピストル。MGガンダムデュナメスからの流用ですが、グリップにダボ穴付きのものが新造され、センサーもただのクリアから、シールの上からクリアグリーンパーツを被せる仕様に変更されています。
左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。
エネルギーパックは脱着可能です。
ホルダーも付属。パーツによる色分けが再現されています。
ホルダーはふくらはぎにマウント可能で、内部にGNビームピストルを格納することができます。
GNミサイル。こちらもMGガンダムキュリオスからの流用ですが、無線グリップが丸々新造されています。
合わせ目は各部ともモールド化。パーツでの色分けが再現されています。
前腕のハードポイントに新規マウントパーツを組み付けることで、GNミサイルをマウントさせることができます。
脚部にもマウントさせることが可能。
GNソード。MGガンダムエクシアからの流用です。特に新造された箇所はなし。
ポリキャップなどで各部が細かく可動します。グリップも可動式。シールドの裏打ちパーツにはモールドも造形されています。
ライフルモードの銃口は別パーツによる色分け。
刀身とグリップを伸ばすことで、ソードモードとして使用可能です。
GNロングブレイドとGNショートブレイド。共にMGガンダムエクシアからの流用ですが、赤成型色でインパクトのあるカラーリングになっています。
各部ともパーツで細かく色分けされています。一部に合わせ目ができます。
説明書に記載はないようですが、腰のハードポイントにマウント可能です。
GNシールド(ガンダムエクシア用)。MGガンダムエクシアからの流用です。こちらは裏面の肉抜き穴があまり目立たず。
左右の装甲は展開可能。
前腕にマウントするだけで装備可能です。こちらも固定強度はまずまず高め。
TYPE-F2に装備する場合はジョイントパーツを組み替えます。ジョイントパーツは一部が開口されているのと、前腕への接続ダボ形状が少し違っています。
武装モリモリで。重厚感やメカニカルさがあって素晴らしいですが、武器がハンドパーツでのダボ保持なのと、腰部ハードポイントの分解などで、この状態にするのは少し苦労しました。足裏の接地が不安定で倒れやすいので、浮かせて保持させたほうがいいかもですね。
NGNバズーカを装備して。大型武装なので、構えるポーズには迫力があります。保持はグリップと手のひらのダボで固定。固定強度はまずまずありますが、経年などで劣化すると保持が難しくなってくるかも。マガジンを肩に引っ掛けるようにすると保持しやすいですね。
肩の可動域が広くないので、フォアグリップにダボ固定させるのはちょっと難しいようでした。ですが添えるだけでも十分。
プロトGNランチャーは肩に固定されているので、構えるポーズは特に難しくはなかったです。グリップはダボ固定させても外れやすいので、肩から外して射撃シーンを演出する場合は注意が必要です。
プロトGNソードは腕部にガッチリと組み付いているので気を使う必要がなく、安心してポーズを取らせることができます。多少ディスプレイ用ジョイントパーツが股間部から外れやすいですが、ストレスを感じるほどではなかったです。
GNビームライフルはグリップのダボ固定強度はあまり高くはないですが、軽装なのであまり気を使うことなくポーズを取らせることができます。
前腕に固定されているのも無駄ではないようですね。GNシールドはしっかりと固定されているので安心。
GNビームピストルは一部パーツが新造され、ダボ固定できるようになっているので保持がラク。小型ではずれ落ちることも殆どないので、気兼ねなくポージングに専念できます。
武装類がとにかく多く、全てを試すのはなかなかハードです。時間があるときにゆっくりとじっくりと楽しみたいですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。外装の赤成型色はおもちゃっぽさがなく、ブラウンの内部パーツとの色合いが良いですし、MG準拠の緻密さでメカニカル感が強調されています。新造されたTYPE-Fの各部形状もしっかりと作り込まれていて、見ているだけでも飽きないキットになっていますね。
気になる点は、エクシアと同様にソールが不安定で、自立させたときにやや倒れやすいので注意が必要です。それと、腰のハードポイントがバラけやすく、腰部にマウントしている武装がポロリしやすいので注意が必要です。武装類は手のひらダボ固定で保持力は高くないですが、ストレスを感じない程度に保持が可能。
頭部や腰の可動が不十分ながらも、可動箇所が多く、柔軟なポーズを取らせることができます。これだけの武装類が付属しながらコストパフォーマンスは良いですし、新造武装類も作りはシンプルながら、派手な演出が可能。バリエーション豊かな武装で、満足度の高いポージングの数々が楽しめるのがいいですね。
TYPE-F2やGNドライヴの発光演出、その他の武装類(GNハンマー、エクシア用の武装)などのレビューは以下のリンクからどうぞ。
⇒MG ガンダムアストレア TYPE-F(フルウェポンセット) レビュー2
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら
2 件のコメントがあります。
匿名
on 2022年4月23日 at 14:08 -
NGNバズーカの弾倉って下向きじゃありませんでしたっけ?
nori
on 2022年4月23日 at 14:21 -
コメントありがとうございます!
ご指摘感謝です!
どおりで・・・
後で修正しておきます;