ハイキューパーツラインスクライバーCS レビュー

今回は、ハイキューパーツラインスクライバーCSのレビューをご紹介します！

ハイキューパーツラインスクライバーCS は、適度な弾力性があり、スムーズな切れ味のスジ彫りを可能にする特殊形状刃工具です。専用の細身グリップで鉛筆のようにコントロールしやすく、特殊な形状の刃によって溝の側面をシャープに、底面をフラットに彫ることができるのが特徴。

ガンプラ製作で手早くスジボリ出来るアイテムとして前々から気になっていたので買ってみました。価格は2,420円（税込み）です。

パッケージはどことなくタミヤ製品を意識したようなデザインですが、文字はわかりやすい日本語仕様。柄が刃先のサイズごとに色分けされているので分かりやすいです。ちなみに今回購入したのは0.15mm（パープル）と0.4mm（レッド）。

この他、0.04、0.08、0.25、0.60、0.80（mm）があり、細いものが段差部分のスジボリ、中間が新規スジボリやモールドの彫り直し、太いものが凹みモールドを掘る用など、用途によって使い分けられるようになっています。

裏面には使い方や注意事項などが記載。

長さは12～13cm、直径は0.7cm程度。ちょうど鉛筆くらいで手にフィットしやすい大きさになっています。重さも鉛筆より若干重いかなと言う程度。刃先の破損を防ぐためのビニールのキャップが付属しているので、刃こぼれを気にすることなく、安心して取り扱うことができます。

刃の形状はサイズによって若干異なりますが、大体はヘラのような形状で、刃先の細いほうが側面の平らな部分が大きいですね。

ちょうど刃先の真上に刃を固定するためのピンがあるので、この部分を上向きに使用すると良さそうです。ちなみに刃先が折れたり破損してしまった場合、刃先の交換はできないので新たに購入し直す必要があります。

手持ちなところでBMCタガネ（0.2mm）とハセガワのモデリングスクライバーけがき針と刃先を並べて確認。形状的にはどちらかというとタガネに近いですね。

後部にはサイズもプリントされているので間違えずに済みますし、円筒状で転がりやすいので、後部にある穴に紐でもくくりつけておくと落として破損するといったことが防げます。

それでは使い勝手を確認してみます。

BMCタガネはスーッと溝を削り取っていく感じで長い削りカスになりますが、ラインスクライバーCSはゴリゴリゴリッと砕きながら溝を掘り起こしていく感じ。なので削りカスが粉のようになります。

一方のけがき針はボリボリボリっと潰して削り取る感じ。なのでBMCタガネに似た長い削りカスになりやすいです。

スジボリ跡はどれもまっすぐできれいなラインになっています。

スジボリ後の溝を触ると、BMCタガネが一番滑らか。刺々しさがなく、プラ板の表面と同じようにサラッとしています。一方のラインスクライバーCSはBMCタガネに比べてわずかに浮き出た感じはありますがそれでもサラッとしていますね。けがき針は溝のふちがかなり突き出ていて、触ると抵抗があります。

表面処理をせずそのままMr.ウェザリングカラーのマルチブラックでスミ入れ。けがき針はかなり雑な感じになりますが、ラインスクライバー、タガネともにスミ入れもきれいに入っていきます。けがき針で掘り起こしたモールドにスミ入れする場合は必ず事前に表面処理が必要です。

その他、ラインスクライバーCSは左右にもスジボリできますし、

裏面の押し出しピンあとなどもカンナのように削り取ることができます。スジボリの途中で気になった箇所もこれ1本でサクッと処理できるのがいいですね。

パーティングラインの処理やモールドの彫り直しなどもサクサクっと処理することができます。

使った感想としては、鉛筆などのように持ちやすいのと、先端が曲状なのでかなり小回りが効きます。他のスジボリ道具に比べてすごく使いやすく、手軽にスジボリができる印象。

もちろん精度や仕上がりはBMCタガネのほうがいいですが、こちらも仕上がりはいいですし、握ったときのストレスがないのでついつい手にしてしまいます。新規でスジボリをする場合はBMCタガネを使用し、既存モールドの掘り起こしなどはこちらを使用するという感じで使い分けても良さそうですね。

それとあとは価格。一番安いのはけがき針ですが、表面処理が必要なぶん手間がかかります。BMCタガネは転売などでどうしても価格が高騰しやすいので、仕上がりがそれほど変わらないのであれば安価なこちらを使ってもいいかなと思います。程よい価格で仕上がりもよく、様々な用途に使用できるマルチなアイテムで、手元に1本あると作業が格段にスムーズになるのがいいですね。

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