HG メイレスジョウガン改 レビュー

今回は、HG 1/72 YM-01C メイレスジョウガン改のレビューをご紹介します!

HG メイレスジョウガン改は、アニメ『境界戦機』第二部に登場するAMAIM(アメイン)「YM-01C メイレスジョウガン改」の1/72スケールキットです。KEN OKUYAMA DESIGNによる構造検証によってジョウガンの改良機が立体化。機体正面に装着する大型ガトリング、背部大型ドラムマガジンにより、圧倒的な攻撃ポーズが再現可能となっています。両肩のシールド、携行短機関砲2丁も付属。価格は2,750円(税込)です。

自律思考型AI「ケイ」を有するジョウガンの強化改造機で、劇中では鉄塚ガシンが搭乗。重武装化によって遠距離狙撃と大火力の連射を可能とし、射撃地点を変えながら敵を攻撃する移動砲台として脅威的な性能を発揮するAMAIM「YM-01C メイレスジョウガン改」がHGでキット化。

2021年11月に発売されたHG メイレスジョウガンのパーツを各部に流用しつつ、ジョウガン改の特徴的な頭部や前腕部、肩部、脚部装甲、両肩シールドや大型ガトリング(45ミリ回転式装甲機関砲)、大型ドラムマガジン、40ミリ携行短機関砲といった武装類が新規造形で再現されています。

成型色はジョウガンと全く同じ。ブルーを基調に、全身各部にイエローを配色。その他、両肩シールドの一部や大型ガトリング、大型ドラムマガジンの一部がダークブルー、頭部センサーがパール調のクリアブルー、内部や関節、武装類がダークグレー成型色での再現となっています。外装のブルーとイエローはマットな質感でリアルさが強調されています。

ホイルシールが付属し、胸部装甲やゴールドのシャフト、前腕部や脚部の一部モールド、45ミリ回転式装甲機関砲のセンサーなどを補います。前腕のモールドなど一部を塗り分ける必要がありますが、組み立てるだけでも塗装が必要ないくらいに完成度高く仕上がります。

外装のブルー、イエロー共にKPS素材で軽量。内部・関節や武装類のダークグレー成型色パーツもやや固めのKPSが使用されています。ABSは使用されていません。

ポリキャップも不使用。肘や膝など各部の関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。特に負荷のかかるような装備はなく、ソールも2股の長いつま先で接地するため、自立は安定しています。

■付属品

45ミリ回転式装甲機関砲と大型ドラムマガジン(40ミリ携行短機関砲を2挺収納)、組み替え用のアウトリガーパーツ、武器持ち手(左右)、平手(左右)が付属。

HGメイレスジョウガン用のパーツなどが付属。肩部や前腕部、大腿部パーツなどがないため、通常のメイレスジョウガンとして組むことはできません。

■各部形状

HG メイレスジョウガン(以下、ジョウガン)と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部をジョウガンと比較して。ジョウガンは平らな頭頂部装甲や牙状のイエロー装甲など、全体的に獣感の強いデザインでしたが、ジョウガン改ではシャープな各部装甲が新造。イエローのアンテナや牙とも相まって、より荒々しく、機械的で洗練されたデザインに仕上がっています。

複数パーツ構成で合わせ目はなし。少しフェイスパーツの組み付け方に悩みましたが、全体的に緻密で構造も秀逸です。パール調のクリアブルーパーツはブラックライトには反応しませんでした。

首はジョウガンと同形状。2箇所の前後可動ギミックと基部のボールジョイントで柔軟に可動します。首装甲は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。

■胴体部

胴体部はジョウガンと同形状。フレーム状の装甲や左右のゴールドシャフトなどを持ち、ケンブやレイキといった他の八咫烏所属機体とも似たデザインになっています。くすみのある中央ブルー装甲やシャフトのゴールドはシールでの色分け。

説明書に記載はありませんが、胸部上部の装甲は展開可能。頭部を収納したり、フェイスをガードするなど表情を変化させることができます。

肩部は前方に幅広くスイングします。この動きに連動して胸部のゴールドシャフトがスライド。ゴールドのシールは、ゲート跡の処理が不十分で突起などが残っていると、スライド時に引っかかって剥がれる場合があるので注意が必要です。

肩部は複数パーツ構成で、上下にも幅広く可動します。肩上部の小型装甲もヒンジ接続で上下に可動し、肩部の動きに合わせて角度を調整できます。

腹部は太めの1軸接続でロール可動が可能。この動きによって上半身を左右にひねることができます。腰部のボールジョイント接続部と組み合わせれば、さらに複雑な動きをつけることもできます。

腰部形状もジョウガンと同じ。イエローとブルーの装甲がパーツで細かく色分けされています。リアアーマーも幅のある装甲で十分な存在感を放っています。

リアアーマーは2箇所のヒンジ接続部で幅広く展開可能。裏面は裏打ちパーツで蓋がされ、アウトリガー収納時のモールドが細かくデザインされています。

リアアーマーは裏打ちパーツを組み替えることで、アウトリガー展開状態を再現することができます。ちなみにアウトリガーとは、展開して本体を支えるための構造物のこと。

リアアーマー中央は角度変更が可能。アウトリガーの接地を調整することができます。こちらの裏打ちパーツには支柱展開状態のモールドが造形されています。

支柱も簡単な1個パーツ構成ながら、肉抜きっぽくなく、スライドシャフトのディテールがうまく表現されています。接地部は角度変更が可能。

■腕部

腕部をジョウガンと並べて比較。上腕部と手首部はジョウガンからの流用ですが、肩部シールドや前腕装甲がジョウガン改用に新造。肩を覆い隠すほどのシールド、前腕部のゴールドライン(ショックアブソーバー)によって腕部自体の存在感が増しています。ゴールドラインはシールで色分け。

上腕、手首部共に筒型パーツ構成で合わせ目はなし。前腕も2枚パーツ構成で合わせ目などはありません。

肩部をジョウガンと比較して。ジョウガンは厚みのある肩部装甲。イエローの側面装甲を外すことでジョイント穴が露出するのに対し、ジョウガン改は細身。ヒンジ型のハードポイントも標準装備で取り外しはできない仕様になっています。

肩部シールド。コンパクトではありますが、イエローの色分けパーツ、ダークグレーの裏打ちパーツによって見栄え良く造形されています。肩部へのジョイントはヒンジとボールジョイントで展開でき、柔軟に可動します。経年でヘタれそうなのが気になるところ。

■脚部

脚部をジョウガンと比較して。S字型のシルエットは変わらずですが、大腿部、下腿部共にジョウガン改用に新造。造形にまとまりが出て、強度、ゴールドのショックアブソーバーの厚みなどが増しています。ジョウガンよりも洗練された印象。大腿部モールドとゴールドのショックアブソーバーはシールでの色分けです。

大腿部、下腿部共に左右の組み合わせですが、合わせ目は各部とも段落ち、段差などでモールド化されています。

足の付け根はロール、上下など柔軟に可動します。

HG メイレスジョウガン、HG メイレスケンブ斬と並べて膝の可動域を確認。デザインはジョウガンとあまり変わりませんが、下腿部の裾が可動に干渉するため、曲がる範囲はやや狭めです。3機の中では、メイレスケンブ斬が最も広い可動域を確保しています。

ソール部はジョウガンと同形状。2股のつま先でやや獣感の強いデザインになっています。足首、アンクルアーマー共に左右にロール可能。

足裏はフレーム状ですが、つま先、土踏まず、踵各部とも細かなモールドがデザインされていて見栄えがします。つま先は上下に深くまでスイングします。

アンクルアーマーも適度に上下に可動。

踵はストッパーが展開可能。しっかりと接地させることで、大型ガトリングなどの射撃姿勢をさらに安定させることができます。

■背部(バックパック)

背部もジョウガンと同形状。コンセント口を想起させる上下の横長ダボ穴が印象的に造形されています。HG メイレスケンブ斬(別売り)などに付属のウェポンラックを装備することができます。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。実物は1/72と1/144でかなり差がありますが、HGとしてはやや大きめ。νガンダムほどではないものの、それなりにサイズ感のあるキットになっています。

HG メイレスジョウガンと並べて全身を比較。成形色は全く同じですが、頭部や前腕部、脚部などの形状の違い、肩部シールドの有無などから、より洗練されて格好良さが増した印象です。

同じHG境界戦機シリーズの八咫烏所属機であるHG メイレスケンブ斬、HG メイレスレイキと並べて。メイレスレイキは第1部に登場した機体ですが、どれもフォーマットはよく似ています。一方、カラーリングや細部の造形にはそれぞれ違いがあり、機体ごとの個性がうまく表現されています。

HG ジョーハウンド、HG バンイップブーメラン、HG ニュウレンとも並べて。それぞれ所属が異なるため、機体形状もフォーマットもかなり違っています。戦闘ロボ、生物、人型など、それぞれに機体デザインや特質の違いがしっかりと感じられるようになっています。

■各部可動域

可動域はメイレスジョウガンと殆ど同じですが、肩部装甲が軽装なぶん、腕を上げる角度が若干ですが高くなっています。その他は頭部、腹部共に少し上下に可動。肘は1重関節ですが、かなり深くまで曲げることができます。

腰は干渉無く360度回転可能。立膝は少し姿勢が個性的ではありますが、バランスよく再現することができます。

左右への開脚は水平まで幅広く展開可能。ジョウガンとは大腿部形状が異なるため、より幅広く展開できるようになっています。足首も深くまで曲げることが可能。

■武装類

大型ガトリング(45ミリ回転式装甲機関砲)。45mm弾を毎秒60発連射することが可能なガトリング砲です。有効射程は優に1.5キロを超えるとのこと。使用後はその場で切り離し、放棄する形での運用が可能です。劇中でも北米同盟軍のブレイディフォックスを複数機まとめて撃墜していました。

砲身部分はガトリング筒をフレーム状の装甲で包む仕様になっていて重厚感があります。ガトリング部分はロール可能。砲口は6口がしっかりと開口されています。フレーム状の装甲は2枚パーツ構成ですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。付け根上部のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。

砲口の付け根は巨大なシールドで覆われた状態。鉄板のようなラインモールドがあり、強靭さを醸し出しています。内側にはジョイントとグリップ、下部には40mm携行短機関砲を装備。ホルダー部分は手前に展開することができます。ホルダー基部はヒンジ接続でやや外れやすいので注意。

40mm携行短機関砲はホルダーから取り外しが可能。サブマシンガンを思わせるコンパクトな連射火器になっています。表面にはメカニカルなモールドがデザインされています。

40mm携行短機関砲は簡単なモナカ割ですが、本体部の合わせ目は段落ちモールド化。マガジンの脱着ギミックなどはありません。銃口もやや簡易的で開口はなし。

後部には大筒型のドラムマガジンを装備。複数パーツ構成で見栄え良く造形されています。ブルーの装甲は左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。

■ポージング

まずは平手を組み付けてポージング。HG境界戦機シリーズは可動域が広く、可動性能も高いため、格闘系のポーズでも躍動感のある動きを再現することができます。

浮かせてディスプレイさせる場合は、他のHG 境界戦機シリーズ、HGUCなどのガンプラと同様、股間部にスタンドの3.0mm軸を差し込みます。しっかりと固定されるため、キットがクルッと反転したりということはありません。安定したディスプレイが可能です。

大型ガトリング(45ミリ回転式装甲機関砲)の装備は、一旦側面の給弾ベルトを取り外し、前側のガトリング砲とシールド部分、後ろ側の大型ドラムマガジンとフレーム部分を分離してジョウガン改本体に組み付けます。上部フレームはヒンジ接続で展開可能。

フレームは内側が肉抜きで造りは簡易的。ですが装備してしまえば肉抜き穴は殆ど見えなくなります。

後部の大型ドラムマガジンは、フレームを脇から通して背部に組み付けます。そして上部フレームを下げて肩周りに配置。

フレームにガトリング砲&シールドを組み付けます。そしてシールド裏のグリップを握らせて固定。

脇から給弾ベルトを組み付け、両肩のシールドを前方に展開してガトリング砲側のシールドと重ねたら、大型ガトリング(45ミリ回転式装甲機関砲)の装備完了となります。

大型ガトリング(45ミリ回転式装甲機関砲)を装備して。そこそこ重量はありますが、特にリアアーマーのアウトリガー、踵のストッパーを展開せずとも射撃体勢を取ることが出来ます。股の強度も高いので、自然に股が開くような心配はありません。

リアアーマーをアウトリガー展開状態のパーツに組み替え、踵のストッパーも展開。この状態だと射撃姿勢が安定し、固定砲台のような力強い射撃ポーズを再現することができます。

ただ、腕部などが固定されてしまうため、あまり動きのないポーズになってしまうのが玉に瑕。大型ガトリングを装備した状態で両腕を展開し、40mm携行短機関砲と大型ガトリングで3点射撃をしても面白いかもですね。

大型ガトリングをパージして、40mm携行短機関砲の両手持ち射撃ポーズを再現。軽量の武装なので取り扱いがしやすいです。

付属の武器持ち手で40mm携行短機関砲のグリップを握らせて保持しますが、武器持ち手はやや手首ボールジョイントが緩く、外れやすいので注意です。

重厚で迫力ある大型ガトリング射撃ポーズから、40mm携行短機関砲による軽快なポーズという対照的な動きが表現できるのが良いですね。

ちなみに40mm携行短機関砲はHG ストークキャリー(別売り)に付属している45mm速射拳銃とは形状が異なります。

■HG 特大型装甲特殊運搬車への積載

上半身を反転させ、腕と脚を折りたたんでコンパクトにすることで、HG 特大型装甲特殊運搬車(別売り)の荷台に積載することができます。

やや肩部シールドが干渉しやすいため、位置をうまく調整しながら荷台に載せます。バランスよく積載することで、劇中のような運搬シーンを自然な形で再現することができます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。通常のジョウガンから各部が新造され、より洗練されたことで格好良さが増しています。特に頭部形状はジョウガンの強い獣感がなくなり、機械的、マシン的な造形で男前になっているのが良いですね。ジョウガンから引き続きのマットなブルー、イエローも清潔感があり、シールドやガトリングのダークブルーが良い差し色になっています。

気になる点は殆どないですが、ちょいちょいヒンジによる接続箇所があるため、経年によるヘタレが少し気になるところです。取り越し苦労かもしれませんが、もし可動が緩くなるようなら、適度に補強すると良さそうですね。

大型ガトリングによる射撃ポーズはとにかく迫力があり、劇中のような圧倒的な火力を見せつけてくれますし、アウトリガー、踵ストッパーの展開によって固定砲台のような、ジョウガンの狙撃スタイルとは違ったディスプレイが楽しめます。また、40mm携行短機関砲による軽快な射撃ポーズも再現できるなど、ひとつのキットで異なる戦闘スタイルを楽しめる、バリエーション性の高いキットになっているのが良いですね。

⇒メルカリでHG メイレスジョウガン改を探す
⇒アマゾンでHG メイレスジョウガン改を探す
⇒あみあみでHG メイレスジョウガン改を探す
⇒DMM.comでHG メイレスジョウガン改を探す
⇒駿河屋でHG メイレスジョウガン改を探す
⇒楽天でHG メイレスジョウガン改を探す
⇒ヤフーショッピングでHG メイレスジョウガン改を探す



執筆者:nori
多数のガンプラやプラモデル(リアルロボット系、車など)のレビュー、制作アイテム、制作工程や制作方法などをご紹介しています。
その他のレビュー、制作物については下記リンクや上部、サイドバーのメニューリンクをご参照ください。⇒執筆者プロフィールはこちら

■ガンプラレビュー一覧(最新)はこちら
■制作物一覧(最新)はこちら
■トップページへ

『ガンダムブログはじめました』を投げ銭で応援する

いつも『ガンダムブログはじめました』をご覧いただきありがとうございます。「この記事に満足した」「寄付してあげてもいいよ」という場合は、投げ銭していただけるとありがたいですm(_ _)m 投げ銭はAmazonギフト券で行っています。金額は15円から自由に設定が可能。ギフト送信時、『受取人』に入力していただくメールアドレスは「[email protected]」です。※投げ銭額は「金額を入力」欄に(15円から)書き込んでください。ちなみにステマや案件ではなく、全て身銭を切ってやってます;

投げ銭いただきました!

積みプラは罪 管理人様、いつも記事を楽しく読ませて頂いております!レビューを見て満足してしまい自身の積みが消化出来ません笑 オデッセイの制作をされるどの事でしたが、実車用のタッチアップペンで塗装などされて見ては如何でしょうか?これからもガンプラレビューや制作など楽しみながら見させて頂きますので、管理人様も楽しみながら制作&記事更新をお願い致します!

長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

おっさn様 いつも参考にさせていただいております

tak様 たくさんの画像ありがとうございます。ターンA,ターンXのブログともによかったです。

匿名希望様 見やすい写真レイアウトと、公平で無駄のない文章で購入の参考にとても役立っております。 微額ですがサイト運営のためにお納め頂ければ幸いです。 ご多忙と存じますが、コトブキヤ商品や30MMなどもレビューしていただければ更に助かります。

長谷川 亮様 いつもサイトを楽しく読ませていただいております。これからも頑張ってください。

y nose様 分かりやすい記事をいつもありがとうございます。製作、購入時の参考にさせて頂いております。

菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

他

ありがとうございます! いただいた投げ銭はレビュー用キットの購入資金として大切に使わせていただきますm(_ _)m

コメントを残す