今回は、MG 1/100 MSM-07 ズゴック(ユニコーンカラーVer.)のレビューをご紹介します!
MG ズゴック(ユニコーンカラーVer.)は、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS「MSM-07 ズゴック(ユニコーンカラーVer.)」の1/100スケールモデルキットです。劇中に登場する機体色、MGならではの細部メカディテールを再現。上腕と大腿部の多重関節部により、柔軟で迫力あるポージングが可能となっています。価格は3,960円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ジオン公国軍が開発し、ジオン軍残党が所有する水陸両用量産型MSで、劇中ではトリントン基地襲撃シーンで登場。ザクマリナーなどと共闘し、わずかながらも存在感を放った機体「MSM-07 ズゴック(ユニコーンカラーVer.)」がMGでキット化。
2003年5月に発売されたMGズゴックのカラバリですが、グリーンやブラウンを基調とした機体カラーが成形色、特徴的な腕部ラインがホイルシールで再現されています。
成型色はオリーブグリーン、ダークグリーン、ライトブラウンを交えたミリタリー調のカラーリング。その他はモノアイスリットがクリア、モノアイがクリアピンク、内部や関節、腕部アイアン・ネイルなどがダークブルー成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、腕部の白ラインや腹部コックピットハッチの色分けを補います。塗装はほぼ必要がなく、組み立てるだけで十分なくらいに仕上がります。
腹部や股間部、足首など、関節の隙間を塞ぐシーリングパーツには軟質素材(ゴム質素材)が使われています。塗料の食いつきがあまり良くないため、塗装する場合はミッチャクロンやマルチプライマーなどで下地処理を行い、密着性を高めてから塗装すると安心です。
内部の強度が必要な箇所のパーツはABS素材となっています。ABSはラッカー系やエナメル系で塗装すると破損につながる場合があるので注意。ABSへの塗装は水性塗料推奨です。
ポリキャップはIランナーとして付属し、全身各部に組み込みます。肩や肘、膝、足首などの関節各部はポリキャップとABSを交えた構造で関節強度はまずまず高め。特別負荷のかかるような装備はないですし、脚底も広く接地性が高いため、自立は安定します。
■付属品
ジオン兵のフィギュア、モノアイ選択用のクリアパーツが付属。
余剰パーツが多数付属。カラバリ用にA、C、Dランナーが2枚ずつ付属するため、多数の余剰パーツが発生します。しかも画像のAランナーとブラウンのCランナーは使用するパーツが一部のみで残りは余剰;
ですが改造に使えるユーザーにとってはメリットですし、各部を余剰パーツと組み替えてオリジナルカラーのズゴックを再現してみても面白そうですね。
マーキングシールと擦って転写するガンダムデカールが付属。コーションやナンバー、階級章、ジオンエンブレムなどが収録されています。
■内部フレーム
頭部(胴体部、前腕部、下腿部にはメカニカルな内部フレームが造形されています。腰部とソール部のフレームは簡易的。
外装各部の内側には細かなモールドがデザインされているので、一部外装を取り外して飾り、内部フレームや外装のディテールを楽しむのもありですね。
■各部形状
MGズゴック(ユニコーンカラーVer.)の各部を見ていきます。
■頭部(胴体部)
頭部(胴体部)。 他のズゴックと同様、頭部らしいユニットはなく、胴体上部にモノアイスリットが埋め込まれたような、寸胴状の特徴的な容姿が再現されています。腹部コックピットハッチはパーツ分割されていますが、表面にブラウンのシールを貼っての色分けです。
頭部(胴体部)内部構造。シルエットに沿ったマッシブな内部フレームが再現されています。
上部の240mmロケット弾(240mmミサイル)は本体部分が再現されていないため、射出時のシーンを再現することはできません。ですが弾頭は全て別パーツ化されていて塗装での塗り分けがしやすくなっています。
頭頂部の外装を外すとメカニカルな内部フレームが露出します。頭頂部フレームパーツはポリキャップと1ダボ接続で取り外しが可能。内部モノアイの可動ギミックやディテールを楽しむことができます。
モノアイは左右にスイング可能。表情が変えられます。
モノアイにはクリアピンクとクリアパーツの2種類が付属し、お好みで選択可能。クリアパーツは表面にピンクのマーキングシールを貼って色分けするようになっています。
胸部エアインテークには4枚のフィンが造形されており、上下にスイングさせることができます。目立つギミックではありませんが、こうした細かな作り込みが施されているのが良いですね。
腹部コックピットハッチは開閉可能。展開することで内部のコックピットが露出します。ややハッチを開くのが難しく、ピンセットなどを隙間に差し込んで引っ掛けると開きやすいですが、展開時はシールを傷つけないように注意です。
コックピットはフレームだとそのまま露出した状態。内部はシートのみ造形され、一般兵のパイロットフィギュアが収納されています。
腹部、腰部はボールジョイント接続で、接続部には軟質素材(ゴム素材)によるシーリングが施されています。
腰部に一般的なMSのような四方を覆うアーマーは無く、逆三角型のシンプルな装甲のみが造形。水陸両用機らしい無駄のないデザインになっています。腰部中央の丸モールドは別パーツ化されているのでお好みで塗り分けても良さそうです。
股間部には脚部への接続用ボールジョイントが造形。股間部も腹部と同様、ボールジョイント軸周りに軟質素材(ゴム素材)によるシーリングが施されています。
■腕部
腕部。上腕のフレキシブル・ベロウズ・リム、先端部のアイアンネイルが特徴的に造形。こちらも水陸両用機らしさがあり、生物的な雰囲気も感じさせるデザインになっています。前腕はフレームに前後から外装パーツを組み合わせますが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。白いラインはシールでの色分け。
腕部は前腕にのみメカニカルな内部フレームが造形。
上腕部は節々がABS、PS、ポリキャップ、筒型の外装パーツを交えて構成され、各部がボールジョイント接続などで柔軟に可動します。
アイアンネイルは3股の爪が特徴的に造形。個別に展開可能です。中央のメガ粒子砲口もパーツできっちりと造形、色分けされています。基部裏面はダークグレーのカバーパーツで蓋をしますが、このパーツが抜けやすいので注意。気になるようならあらかじめ補強しておくのも手ですね。
アイアンネイル基部は1軸接続でロール可能。
肩はポリキャップとボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。
■脚部
脚部も腕部と同様、大腿部には蛇腹状の特徴的なフレキシブル・ベロウズ・リムが造形。下腿部は前腕と同様、フレームに前後から外装を被せる仕様。側面の隙間から覗くダークグレーのフレームがメカニカルさを強調しています。足の付け根はポリキャップによるボールジョイントの受け口になっています。
脚部内部フレーム。
大腿部のフレキシブル・ベロウズ・リムもABSやPS、ポリキャップ、筒型の外装パーツを交えて構成されています。
膝は90度ほど曲げることが可能。後部装甲を交えつつ、深くまで曲がるようになっています。
ソール部。全体的に丸みがあり、どことなくスニーカーのような可愛らしさも感じられる造りになっています。
シンプルな造りに見えますが、脚甲部分は左右にスイング可能。足首のボールジョイントと同様、可動することで接地性を高めてくれます。
足裏はメカニカルなモールドが造形。内部パーツとの兼ね合いで各部が細かく色分けされていますし、中央のファンも別パーツ化されていて造りが良いです。ファンは1軸接続で、やや固めですが一応ロール可能です。足首も軟質(ゴム)素材によるシーリングが造形。
■バックパック
背部には2基の推進装置を装備。各部インテークから海水を取り入れ、高圧で噴射するハイドロジェット式となっています。こちらも下腿部などと同様、内部パーツとの兼ね合いで各部モールドが細かく色分けされています。外装は前後の組み合わせで側面の一部に合わせ目ができます。
推進装置も内部にもメカニカルなフレームが造形。こちらも各部外装と同様、パネルラインのようなモールドが細かく造形されていて見栄えがします。
下部にはハイドロジェットの排出口が造形。内部のファンもきっちりと再現されています。ファンはロール可能ですが、簡単に外れるので外装を外した状態で飾る場合は補強が必要です。
■他キットとの比較
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて大きさを確認。大きさはRX-78-2やジム系などとさほど変わらず。ですが頭部(胴体部)がマッシブなためボリュームがあります。ズゴックの頭頂高は18.4m。
MGシャア専用ズゴックと並べて比較。形状は殆ど同じですが、このユニコーンVer.は量産型ズゴックがベースなため、シャア専用ズゴックのようなフレキシブル・ベロウズ・リムの伸縮ギミックはありません。カラーリングはこのユニコーンVer.のほうが実戦的な感じがして良いですね。
HGUC(量産型)ズゴックと並べて。プロポーションに大きな差はないですが、大型なぶん、情報量や存在感はMGのほうが上。こんなクセの強いMSでも、なぜか格好良く見えてしまうのがこのズゴックという機体の魅力でもありますね。
劇中で共闘したHGUCザクマリナー、HGUCゾゴック(ユニコーンVer.)とも並べて。サイズは違っていますが、並べることでUCの世界観が強調されます。
■各部可動域
各部の可動域はMGシャア専用ズゴックとほぼ共通。腕は水平程度まで上げることができ、肘は一重関節で約70度まで曲げることができます。腹部と腰部ボールジョイントにより、上半身は適度に反らすことが可能です。
腰の回転は約45度まで。立膝は股を開いた姿勢であれば問題なく再現できます。
左右へに開脚は水平まで幅広く展開可能。
可動域を総括としては、各関節の可動範囲はそこまで広いわけではありませんが、フレキシブル・ベロウズ・リムが多数連なることで全体の自由度は高く、柔軟に可動します。手足を深く曲げるなどは制限されるものの、自然な動きは付けられますし、ある程度躍動感あるポーズも再現できそうです。
■フィギュア
ジオン兵フィギュア。よく見るジオン軍のパイロットスーツ姿で造形されています。ダークブルー成形色での再現なので、塗装する場合は下地塗装をしておくとムラが目立ちにくく済みそうです。
■ポージング
簡単にポージング。ズゴックというずっしりとした機体形状にミリタリー調のカラーリングが映えます。非常に臨場感が感じらますし、戦場のリアルさが伝わってくるようで良いですね。
ただ、塗装見本や公式ホームページの画像に比べると少しブラウンが濃いめ。この成型色も悪くはないですが、もう少し薄い色味のほうがミリタリー感が強く感じられますし、おもちゃっぽさが消えて良かったかも。
さすがに頭がないため、ザクのように首可動とモノアイが連動するギミックはムリですが、頭頂部パーツを外すだけで変えられるのはラクで良いですね。ちょいちょい腰部の丸モールドがポロリするので補強しておきました。
浮かせてディスプレイできるようになっていないので、再現したい場合はアクションベースやスタンドに付属しているアームをバックパックに引っ掛けるなど工夫が必要です。
アクションベースに付属のアームを腹部に引っ掛けて挟むことで、一応浮かせてディスプレイできました。ですが不安定で落下しやすいのでオススメはしません。
モノアイはブラックライト(UVライト)で照らすと僅かに発光するようでした。
1/100スケールならではの存在感がありますし、各部装甲のエッジもシャープなので近くで見ても細部までメリハリのある造形が楽しめます。一方、フレキシブル・ベロウズ・リムの丸みを帯びた造形により、ズゴックらしいしなやかな動きや独特のポージングが楽しめるのも魅力ですね。
適当に何枚かどうぞ。
このミリタリー調のカラーリングに渋みがあって格好良く、実戦的な雰囲気があって良いですね。MGとしては比較的大ぶりなパーツが多く、パーツ数も少ないので組みやすいですし、それでいて内部フレームを備えつつ、メカニカルなディテールもしっかりと再現されています。
気になる点は、浮かせてディスプレイできるようになっていないため、水中航行シーンが再現しにくいのと、前腕の白ラインやコックピットハッチの色分けはできればホイルシールなどではなく、可能であればパーツで色分けされていると良かったかなと。まぁこのユニコーンVer.の発売日が2013年11月なので、今ほどの開発コストはかけられなかった時代ということですかね;
カラバリで余剰パーツが多数付属するため、改造を目的とするモデラーにとっては満足度が高いと思いますし、未塗装派でもバリエーション豊かなズゴックが楽しめるという魅力があります。雰囲気の良いカラーリングとともにMGならではの各部ギミックも健在で、まだまだ色褪せることなく、MGの質の高さを感じさせてくれるキットなのが良いですね。
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