MG ∀ガンダム(ターンエーガンダム)レビュー

今回は、2007年8月に発売されたMG 1/100 WD-M01 ∀ガンダム(ターンエーガンダム)のレビューをご紹介します!

MG ∀ガンダム(ターンエーガンダム)は、『∀ガンダム』に登場するMS「WD-M01 ∀ガンダム」の1/100スケールモデルキットです。脚部にスラスターベーンの構造を持つ特徴的な機体形状を再現。胸部ハッチ開閉ギミックの他、専用ビーム・ライフル、シールド、ハンマーといった武装が付属し、印象的なポージングが可能となっています。価格は4,840円(税込)です。

マウンテンサイクル(アーク山)に眠っていた黒歴史のMSで、劇中ではロラン・セアックが搭乗。橋代わりや家畜の運搬、洗濯の他、ミリシャの戦力として襲来したディアナ・カウンターとも戦闘を繰り広げた機体「WD-M01 ∀ガンダム」がMGでキット化。

アメリカの工業デザイナー「シド・ミード」のデザインにより、頭部にヒゲを思わせるチークガード、脚部にスリット状のスラスターベーンを持つ独特の機体形状が新規造形で再現されています。

成形色はホワイトを基調に、各部にブルー、レッド、イエローを配色したガンダムカラー。その他は肩部や膝部、腰部など一部がライトグレー、内部や関節がグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属しますが、ツインアイのシルバー、腰部モールドを色分けするくらいでわずか。一部に塗装が必要ですが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

ホワイトの外装パーツの一部、グレーの内部・関節パーツはABS素材となっています。ABSは塗装やスミ入れ時に破損、クラックを起こしやすいので注意が必要です。

ポリキャップは不使用。肘や膝はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。ソールはハイヒール状ですが接地性は良好。装備も軽量なため自立は安定しています。

■付属品

シールド、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル(ビーム刃、柄)✕2、ガンダムハンマー、サーベルホルダー(左右)、ジョイントパーツ(シールド用、ビーム・ライフル用)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、ロラン・セアックと牛のフィギュアが付属。

擦って転写するタイプのガンダムデカールが付属。ミリシャやホワイトドールのエンブレム、∀ガンダムの形式番号やロゴなどが収録されています。

■内部フレーム

全身各部にはやや細身の内部フレームが造形。部分的にモールドが造形されてメカニカルさが強調されています。大部分はABS素材となっています。

■各部形状

MG ∀ガンダム(ターンエーガンダム)の各部を見ていきます。

■頭部

頭部。何と言っても口元のヒゲのようなチークガードが特徴的。その他のも球状のシルエットに武士のちょんまげのような後部装甲など、和洋と近未来感を融合させたような独特の頭部形状になっています。

メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメなどの細かな処理が必要。段落ちモールド化したほうがラクかもですね。

頭部内部フレーム。ヒゲおじさんのような独特のデザインになっています。ツインアイはクリアイエロー成形色での再現。内側から黒いシールを貼りますが、反対面はシルバーでツインアイの輝きを引き立たせる効果があります。

■胴体部

胸部、腹部。中央の十字や表面の丸モールドなど、従来のガンダムタイプらしくない独特のデザインで造形されています。内部にはハッチ式のマルチパーパスサイロを装備するなど、高い機能性も兼ね備えています。

胴体内部フレーム。

首はボールジョイント型ですが特に可動ギミックはありません。肩はABSパーツ構成で前後にスイングが可能。

背部にはナノマシン散布用の特徴的なベーンが造形。ハッチ表面には独特のモールドもデザインされています。ハッチは個別に開閉可能。少し特殊で可動が緩いので、ピンセットなどを使って開いたほうが良いかと。

背部のモールド(赤丸)を付属のディスプレイ用ジョイントパーツで押し込むことで、胸部のマルチパーパスサイロが前方にスライド。胸部表面のハッチを個別に展開することができます。こちらも造りが細かいので、ピンセットなどでつまんでハッチを開いたほうがラクです。

ハッチを展開することで胸部のミサイル発射口、腹部のビーム・キャノンが露出。ミサイルはスライド式で、後部から爪楊枝などで押し込むことで弾頭が露出します。

マルチパーパスサイロは引き抜きが可能。内部に牛フィギュアを格納することができます。ただし劇中のような一口用のサイロはないので、牛を収納したい場合はサイロを引き抜くか、表面ハッチを取り外すしか無さそうです。

第8話の印象的なシーンを再現してみるのも面白いですね。

胸部マルチパーパスサイロの中央十字パーツはブルーとホワイトが選択可能。お好みで選んで組むことができます。キットを完成させた後からでも交換可能。

腰部。派手ではないですが、軽装ながらもヒロイックなデザインで造形されています。前面にはフロントアーマーを兼ねたコア・ファイターを装備。三角型パネルラインはパーツできっちりと色分けされています。リアアーマーはありません。

クリアイエローの内部はコックピットになっていて、内部にはパイロットのモールドが細かく造形されています。クリアイエローのパーツはやや外れやすいので注意が必要。

コア・ファイターは取り外しが可能。コックピットを上向きにし、フロントアーマーを反転して位置をずらすことで脱出可能なコア・ファイターの飛行形態に変形させることができます。

特にディスプレイ用の3.0mm穴などはないので、単体でディスプレイさせる場合はアクションベースなどのアームやコの字パーツで挟むなどする必要がありそうです。

サイドアーマー裏には裏打ちパーツとメカニカルなモールドが造形。股間部に可動ギミックはありません。

■腕部

腕部。シルエットは細身ですが、肩部や前腕部には控えめながらも独特のモールドが造形。丸みを帯びた有機的なラインが強調されるなど、他のガンダムシリーズではあまり見られないようなデザインになっています。

腕部内部フレーム。

上腕、前腕共に筒状パーツの組み合わせで合わせ目はありません。一部グレーラインはパーツできっちりと色分けされています。

肘関節にはスライドギミックがあり、干渉を避けるようにしてスライドするため、肘がより深くまで曲げられるようになっています。

ハンドパーツは各指の付け根が可動するエモーションマニピュレーター仕様で、細やかな表情付けが可能です。ただし小型パーツを多数組み合わせる構造で組み立て難易度はやや高め。指パーツの位置違いや紛失には注意が必要です。

ショルダーアーマー。派手さはないですが、裏面にはパネル状のモールドがデザインされています。

後部装甲は展開可能。側面の装甲も少し展開します。前面装甲も幅広く展開でき、腕部との干渉が避けられるようになっています。

■脚部

脚部。こちらも細身ながら、丸みのある装甲とエッジの効いた装甲が混在した独特のデザイン。後部にはフィン状のスラスターベーンが連なり、シンプルな外観の中にもメカニカルさがあります。大腿部や膝のラインモールドはパーツ分割によってしっかりと色分けされています。

脚部にはシルエットに沿った内部フレームが造形されています。

大腿部は左右、膝から下はフレームに多数の外装パーツを被せる仕様ですが、合わせ目は角でモールド化。膝装甲側面に合わせ目ができますが、合わせ目を消すのは難易度が高め。足の付け根はロールや上下、柔軟に可動します。

膝を曲げると後部スラスターベーンの一部が引き出され、表情を変化させることができます。

脛は角度変更が可能。流麗な立ち姿を表現することができます。

また、この脛可動によって膝から下の後部スラスターベーンの表情も変化させることができます。

ソール部はハイヒール型で、つま先はフラットかつエッジの効いた装甲が造形。こちらも独特なシルエットになっています。

裏面にはグレーのモールド入りの裏打ちパーツが造形。つま先は深く折りたたむことができます。踵も少し可動。

■他キットとの比較

MG ジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG 強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。MGとしては中間程度。特別大きくも小さくもなく、装備もシンプルなため、取り扱いやすいです。ちなみに∀ガンダムの全高は20.0mです。

HGCC ∀ガンダムと並べて。プロポーションや造形に大きな差はないですが、MGは細部モールドがパーツで細かく色分けされています。それと全体的にエッジがシャープで実機感が強く、成形色にも深みがあります。

ナノスキンのMG∀ガンダムMG ターンXとも並べて。ナノスキンは成形色がパール調で神秘的。通常の∀ガンダムが劇中の通常シーンの再現に向いているのに対し、ナノスキンは最終決戦時のシーン演出に適したキットと言えそうですね。

■各部可動域

頭部は少し上下に可動。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能です。

腕は水平まで上げることが可能。肘は2重関節とスライドギミックによってV字まで深く曲げることができます。

肩は適度に前後スイングが可能。(ショルダーアーマーを外して確認しています。)

腹部ボールジョイントの可動により、上半身は適度に前後させることができます。左右へもスイング可能。

腰は干渉なく360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は背部中央のカバーパーツを外し、付属のジョイントパーツを差し込みます。そしてアクションベースなどのスタンドに組付けてディスプレイさせるようになります。

前後への開脚は水平まで幅広く展開可能。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。

足首は少し前後する程度。左右へも少し可動する程度です。

左右への開脚は水平程度まで幅広く展開可能。

内股は干渉で殆どできず。がに股は45度程度まで展開可能です。

立膝はある程度きれいな姿勢で再現することができます。

可動域は特別広いわけではないものの、細身の構造で干渉が少なく、動きのあるポーズは十分再現可能です。腰は360度回転し、肘・膝・股関節も柔軟に可動するため、躍動感あるポーズにも対応できそうです。

■武装類

ビームライフル。重金属粒子を固有振動によって収束し、発射する共振粒子砲(リフェーザー砲)です。赤く尖った銃口や円筒状の後部ストックが特徴的に造形されています。

後部ストックはスライド可能。内部からグリップが露出します。グリップには引き出しとロールギミックがあり、ロールさせると引き出した状態で保持され、水平に戻すと押し込めるようになっています。ストックはスライドの溝が浅く、簡単に抜けやすいので取り扱いには注意が必要です。

銃身部分は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は赤い銃口パーツなどの後ハメが必要。

グリップを収納して装甲を閉じ、後部ストックを伸ばしてグリップを展開することで、最大出力時の形態を再現することができます。

シールド。機体の投影面積の大部分を防御する楕円型の巨大な防御用装備です。多用な攻撃手段から機体を守る複数のレイヤーが貝殻のように積層しているとのこと。表面のグレーのモールドや縁の赤がパーツできっちりと色分けされています。

裏面にはフレーム状のジョイントやグリップ、メカニカルな裏打ちパーツが造形。ジョイントは左右が折り畳める他、グリップが展開可能。基部も上下にスライドさせることができます。かなりしっかりとした造り。

肩部アーマー裏にはビーム・ライフルとシールド用のジョイントパーツが組み付け可能。それぞれを背部にマウントすることができます。

サーベルホルダーはショルダーアーマー後部に組み付け可能。ロールさせることもできます。

ガンダムハンマー。ホワイトドールの祭壇が崩落した際、地下空間から発掘された投擲撲打用の質量兵器です。後にMG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0にも付属。

鉄球部分は2個パーツの組み合わせで一部に合わせ目ができます。スパイクは全て別パーツ化されているので塗り分けるなど配色の変更が可能。チェーンはグリップと鉄球の繋ぎ目のみ別パーツ化されており、簡単に組み立てることができます。

ロラン・セアックと牛フィギュア。どちらも白成形色での再現で塗り分けはしやすそうですね。ロランフィギュアはヘルメットを被った状態で表情が確認できないのはちょっと残念かも。筋肉質すぎるのも気になるところです。牛は劇中のような豊満なデザインで造形されています。

■ポージング

一通り武装して。

ビームライフルは手のひらのダボをグリップの溝に組み付け、指でグリップを握らせて保持します。ダボはある程度しっかりと固定されますが、それでもショルダーアーマーとの干渉で外れることがあるので注意。

ビームライフルは脇に抱えたほうが保持がラクかも。手のひらのダボが外れるようなら、組み付けず指で握らせるだけにしたほうがポーズ変えがラクですね。背部サーベルホルダーはV字に配置するとよりガンダムタイプらしさが強調されます。

最大出力時の形態で。下部のグリップが収納されるため、側面のグリップと銃身下部を支えるようにして保持します。ダボ固定ではないので滑り落ちやすいですが、うまく調整すれば劇中をイメージした射撃ポーズも再現可能です。

シールドはグリップを握らせて前腕にダボ固定します。ダボはある程度カチッとはまり込みますが、ロール機能がないため、ショルダーアーマーとの干渉で前腕の装甲ごと外れる場合があるので注意。ストレスを感じるほどではないですが、補強しておいたほうが取り扱いがラクかもですね。

素手で戦うポーズも様になります。劇中初期では武装非保持の状態も多かったですし、戦闘以外にも使用された機体なので、日常生活で運用するシーンを演出したり、ジオラマで表現してみるのも良いかも。

足の付け根の軸が短いため、股間部から脚部が外れやすいので少し注意が必要です。

固定の平手も付属し、細部の表情付けが可能。造形がシャープできめ細かいですし、MGでサイズ感があるのでポーズを付けると機体の存在感が際立ちます。重機が動いているような迫力を感じられるのが良いですね。

ガンダムハンマーはグリップを手のひらのダボに組み付けて保持します。こちらもダボは浅めでたまに外れることがありますが、グリップは軽装で干渉がすくなく、ハンマーもチェーン接続で自由に動かせるのでポージングがラクです。

■拡張エフェクトユニット「月光蝶」との組み合わせ

別売りのMG ∀ガンダム用エフェクトユニット「月光蝶」と組み合わせることで、月光蝶展開時の∀ガンダムを再現することができます。エフェクトパーツはアクションベースなどの支柱に組み付け、背部ジョイントで∀ガンダムを組み付けて使用します。

背部にエフェクトパーツを組み付けるだけで、迫力あるラストシーンが脳裏に蘇るようで良いですね。あの切なく壮大なテーマ曲「月の繭」もラストシーンととても良く合っていました。

ビームサーベルも手のひらのダボを柄(グリップ)に組み付け、柄を指で握らせて保持します。軽量で干渉もないため、ラクに取り回しが可能。ビーム刃は細身で平たい仕様。クリアピンク成形色ですが、UVライトには反応しないようでした。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。シド・ミードデザインの独特の機体形状にはなんとも言えないクセがあり、他のシリーズにはない深い魅力があって良いですね。ポーズを付けると劇中シーンが蘇るように再現性が高いですし、MGなので造形やモールドのクォリティも高く、劇中の∀ガンダムをそのまま反映したようなリアルな造りになっています。

気になる点は、肩部や腰部周りなど部分的にふらつきが見られるのと、フロントアーマー(コア・ファイターのウイング)などのパーツがちょいちょいポロリしたりするので注意です。それと股間部への接続軸が短いため、脚部が比較的外れやすいので注意。

全体的に可動域は広めでポージングの自由度が高いですし、劇中シーンの再現性も高いです。武装類もギミックがしっかりと再現されていますし、ビーム・ライフルやガンダムハンマーによる攻撃ポーズもとてもよく決まります。

∀ガンダムファンには確実にオススメできるアイテムで、別売りの月光蝶エフェクトパーツによって劇中の壮大なシーンが演出できるなど、満足度が高く充実したキットになっているのが良いですね。

⇒メルカリでMG ターンエーガンダムを探す
⇒アマゾンでMG ターンエーガンダムを探す
⇒あみあみでMG ターンエーガンダムを探す
⇒DMM.comでMG ターンエーガンダムを探す
⇒駿河屋でMG ターンエーガンダムを探す
⇒楽天でMG ターンエーガンダムを探す
⇒ヤフーショッピングでMG ターンエーガンダムを探す



執筆者:nori
多数のガンプラやプラモデル(リアルロボット系、車など)のレビュー、制作アイテム、制作工程や制作方法などをご紹介しています。
その他のレビュー、制作物については下記リンクや上部、サイドバーのメニューリンクをご参照ください。

ガンプラレビュー一覧(最新)はこちら
制作物一覧(最新)はこちら
トップページへ

『ガンダムブログはじめました』を投げ銭で応援する

いつも『ガンダムブログはじめました』をご覧いただきありがとうございます。「この記事に満足した」「寄付してあげてもいいよ」という場合は、投げ銭していただけるとありがたいですm(_ _)m 投げ銭はAmazonギフト券で行っています。金額は15円から自由に設定が可能。ギフト送信時、『受取人』に入力していただくメールアドレスは「[email protected]」です。※投げ銭額は「金額を入力」欄に(15円から)書き込んでください。ちなみにステマや案件ではなく、全て身銭を切ってやってます;

投げ銭いただきました!

積みプラは罪 管理人様、いつも記事を楽しく読ませて頂いております!レビューを見て満足してしまい自身の積みが消化出来ません笑 オデッセイの制作をされるどの事でしたが、実車用のタッチアップペンで塗装などされて見ては如何でしょうか?これからもガンプラレビューや制作など楽しみながら見させて頂きますので、管理人様も楽しみながら制作&記事更新をお願い致します!

長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

おっさn様 いつも参考にさせていただいております

tak様 たくさんの画像ありがとうございます。ターンA,ターンXのブログともによかったです。

匿名希望様 見やすい写真レイアウトと、公平で無駄のない文章で購入の参考にとても役立っております。 微額ですがサイト運営のためにお納め頂ければ幸いです。 ご多忙と存じますが、コトブキヤ商品や30MMなどもレビューしていただければ更に助かります。

長谷川 亮様 いつもサイトを楽しく読ませていただいております。これからも頑張ってください。

y nose様 分かりやすい記事をいつもありがとうございます。製作、購入時の参考にさせて頂いております。

菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

ありがとうございます! いただいた投げ銭はレビュー用キットの購入資金として大切に使わせていただきますm(_ _)m

コメントを残す