今回は、2003年11月に発売されたHGUC 1/144 ORX-005 ギャプランのレビューをご紹介します!
HGUC ギャプランは、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS「ORX-005 ギャプラン」の1/144スケールモデルキットです。ギャプランの特徴的な機体形状を再現。MA形態への完全変形の他、シリーズ初の大型ブースターが付属し、MS、MA形態それぞれに装着可能となっています。価格は2,640円(税込)です。
オーガスタ研究所で開発された可変モビルアーマーで、劇中では強化人間のロザミア・バダムやヤザン・ゲーブルが搭乗。ガンダムMk-IIや百式、リック・ディアス等と交戦した他、最新鋭機であるΖガンダムとも互角の勝負を演じた機体「ORX-005 ギャプラン」がHGUCでキット化。
大型のムーバブル・シールド・バインダーやMA形態への変形機構を持つ特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。圧倒的な推力を発揮するとされる専用ブースターも付属。
成形色はブルーグリーンとダークブルーグリーンを基調に、頭部や各部バーニアにレッド、胸部エアインテークにイエローを配色。その他、専用台座がダークグレー、内部や関節、シールド・バインダー先端のビーム・ライフルやグリップなどがグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部の一部や胸部、シールド・バインダー、スタビライザー、専用ブースターの一部モールドなどを補います。肩ダクトやバーニア周り、一部モールドなどを細かく塗り分ける必要がありますが、ある程度パーツで色分けされているため、素組みでも違和感がないくらいに仕上がります。
一部のグレー成型色パーツは発売当初はABSでしたが、2026年10月時点ではKPSに変更されています。その他もほぼPS素材でABSは使用されていません。
ポリキャップはPC-116を使用し、全身各部に組み込みます。各部関節はポリキャップとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかるような装備はなく、両腕のシールド・バインダーも左右にバランスよく配置されているため、問題なく自立が可能です。
■付属品
ビーム・サーベル×2、専用ブースター、専用のディスプレイ台座(大、小)が付属。
■各部形状
HGUC ギャプランの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。口元が尖った三角形のデザインで、赤いバイザーとモノアイが特徴的に造形されています。赤いバイザーの左右三角モールドは黄色いシールでの色分け。メット部は左右の組み合わせですが、合わせ目は出来ないパーツ構成です。
モノアイはグレーのパーツにピンクのシールを貼っての色分け。左右への可動ギミックはありません。モノアイレールのような尖った装甲内側は黒いシールでの色分けです。
赤いバイザーはMA形態用に閉じることができます。
■胴体部
胸部・腹部。手前に突き出たシャープな胸部装甲、左右の丸みのある肩部装甲が特徴的に造形されています。エアインテークはイエローのパーツでの色分けですが、内部は黒く塗り分けが必要。胸部装甲先の三角モールドは黄色いシールでの色分けです。
首、肩部共に1軸接続で特に可動ギミックはありません。
腰部。手前に突き出た中央ふんどし部分(MA形態の機首)、左右のフロントアーマー、サイドアーマーなど、各アーマーが縦に長くシャープなデザインで造形されています。各面ともフラットな装甲でモールドは少なめ。
腰アーマー裏は各面ともフラットでモールドなどはありません。中央のふんどし部分は前後とも裏打ちパーツで蓋がされ、腰回りにはMS形態とMA形態とを組み分けるためのロック機構も備わっています。ロックはまずまずの固定強度で形態を維持してくれます。
腰部は前後が変形用に分割されていて、ポリキャップと1軸接続で一応分解が可能。
胸部の突き出た装甲裏はグレーの裏打ちパーツが造形されています。
各部が幅広く展開し、全くシルエットの異なるMA形態を形成することができます。この辺りの変形ギミックがギャプランの秀逸なところでもありますね。
■腕部
腕部。曲状の肩部と角型の上腕部、前腕部との組み合わせが個性的。前腕部にムーバブル・シールド・バインダーを装備するなど、ギャプラン特有のシルエットで造形されています。
上腕は筒型パーツ構成で合わせ目はなし。動力パイプは別パーツ化されているので塗り分けなどがしやすいかと。前腕は一部が左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクそう。前腕の丸モールドは赤く塗分が必要です。
肩部は胴体部とはメカニカルなフレームとポリキャップでの接続。ポリキャップが剥き出しなのはちょっと残念ではありますね。曲状の肩アーマーは前後の組み合わせで上部と側面に合わせ目ができます。こちらも構造がシンプルなので合わせ目消しはラクかと。前後のダクトはふちを赤、内部を黒く塗り分けが必要です。
ちなみに後発のHGUCガンダムTR-5[フライルー]ティターンズ仕様では、肩周りがアップデートされて合わせ目が出来ないパーツ構成になっています。
胴体との接続部はロールしますし、グレーのフレーム部分は変形用に肩部の内側に収納することができます。

肩側面の装甲、前腕のシールド・バインダー用ジョイント(マウントブーム)共に適度に可動します。
■ムーバブル・シールド・バインダー
ムーバブル・シールド・バインダー。先端部にビーム・ライフル、後方にスラスターを備えた大型シールドです。シールド部分は各面とも裏打ちパーツできっちりと蓋がされています。
バインダーの下部はスライド展開が可能。シールドの幅を広げることができます。側面のモールドは黄色いシールでの色分け。
後部バーニアは赤いパーツでの色分けですが、ふちをグレーに塗り分けが必要です。ニコイチ構成ですが、バーニア個別に接続ダボがあるので、中央を切り分けても良さそうですね。
先端のビーム・ライフルは銃口が開口。別パーツ化されているので塗り分けてみても良さそうです。基部のグリップはヒンジ接続で展開可能。
■脚部
脚部。大腿部は比較的細身ですが、下腿部は幅のあるスカート状のアーマーが特徴的に造形。重厚感あるデザインになっています。こちらもモールドは少なくフラットな箇所が多いですが、スカートアーマー裾のバーニア、下腿部左右のモールドはパーツで細かく色分けされています。脛のモールドは赤く塗り分けが必要。
脚部内部構造。
大腿部、下腿部共に左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのはラクそう。膝関節は筒型パーツ構成です。足の付け根はボールジョイントの受け口で特に可動ギミックはありません。
ソール部。長いつま先と各部のエッジの効いた装甲で重厚感があります。踵側は左右の組み合わせで後部や底面などに合わせ目ができます。
つま先裏は裏打ちパーツできっちりと蓋がされていますが、モールドは殆どありません。アンクルアーマーは適度に可動。バーニアのふちはグレーに塗り分けが必要です。
つま先と脚甲の装甲は個別に可動します。
■バックパック
背部には肉厚なスタビライザーを装備。
後部スタビライザーは左右の組み合わせで上部中央にガッツリ合わせ目ができます。ですが各部色分けパーツはほぼ後ハメなので、合わせ目を消すのはラクそうです。
裏面のバーニア基部と背部装甲は可動式。3基バーニア、後部スリットダクトは赤いパーツで色分けされていますが、ふちはダークグリーンに塗り分けが必要です。
スタビライザーは上下に可動。表情を変化させることができます。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。頭頂高はHGとしては中間サイズですが、両腕のバインダー、後部スタビライザーなどによって大きさを感じるキットになっています。ギャプランの頭頂高は19.8m、全高は25.2mです。
劇中で交戦したHGUC ガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)(2015年11月発売)、HGUC ゼータガンダム(REVIVE)(2017年4月発売)と並べて。発売時期に10年以上の差があるため、多少ギャプランに古さを感じるところはありますが、組み合わせてもそこまでの違和感はなさそうです。
旧HGのガンダムMk-Ⅱ(HGUC スーパーガンダム 035)(2002年11月発売)、ゼータガンダム(HGUC ゼータガンダム 041)(2003年10月発売)と並べて。こちらのほうが発売時期が近いので、ギャプランと組み合わせるとしっくり来るかも。TV版、劇場版の再現シーンごとに組み合わせを変えてみても面白そうですね。
旧HGであるHGUC百式 005とHGUCリック・ディアス 010と、REVIVEであるHGUC百式 200、プレバンから発売されたアップデート版HGUC リック・ディアスと並べて。こちらもどれと組み合わせても不自然さはないかなという印象。レトロ感を出したいなら旧版、スタイリッシュさを出したいなら新版と組み合わせると良さそうです。
HGUC ガンダムTR-5[フライルー]、HGUC ガンダムTR-5[フライルー](ティターンズ仕様)(A.O.Z RE-BOOT版)とも並べて。フライルーはフルドドIIを装備している分、重厚感が増しています。一方、ティターンズ仕様とは頭部と肩部形状が異なりますが、基本的には大部分が同形状となっています。
■各部可動域
頭部は少し上下させることができます。左右へは少しスイングする程度。
腕は水平よりも少し上まで上げることが可能。肘は1重関節で、装甲が干渉するため、45度程度までしか曲がりません。
MA形態への変形機構があるため、上半身の前後スイングや腰のロールギミックはオミットされています。
浮かせてディスプレイさせる場合は、付属のスタンドの角型ダボを股間部に組み付けます。アクションベースやスタンドの3.0mm軸には対応していないので、使いたい場合はアクションベースに付属のコの字パーツを股間部に組み付ける必要がありそうです。
前方はフロントアーマーの可動が制限されるため、前方への開脚も制限されます。後方はリアアーマーが幅広く可動するので、開脚も幅広く展開します。
膝は2重関節ですが、装甲が干渉するため、くの字程度しか曲がりません。膝装甲の内側は抜けた状態。
足首は適度に前後しますが、左右への可動はやや制限されます。
股間部がボールジョイントなので、左右への開脚はハの字程度までと制限されます。
内股、ガニ股は共に45度程度まで。
膝の可動が制限されるため、立膝で深く腰を落とすことはできないようでした。
可動域の総括としては、変形機構があることもあり、全体的な可動域はやや狭め。なので躍動感あるポーズを再現するのは少し難しそうではありますね。ただ、シールド・バインダーは十分に可動しますし、変形ギミックもしっかりとしたものなので、その辺りでポージングやディスプレイを楽しむのが良いのかなと思います。
■武装類
専用ブースター。オプション装備として背部に接続される大型のブースターです。主に大気圏内での長距離移動に使用されるとのことで、MS形態、MA形態の機動性を高めるための大型ユニットになっています。側面のモールドは黄色いシールでの色分け。
ブースター基部は左右の組み合わせで上下に合わせ目が出来ます。赤いバーニアなどは後ハメなので、グレーのジョイントパーツの色分けにこだわらなければ、合わせ目を消すのはラクそうではありますね。
MS形態、MA形態時で、ブースター前方のジョイント位置が変えられるようになっています。
各部のバーニアは赤いパーツでの色分けですが、ギャプラン本体と同様、バーニアのふちはグレーに塗り分けが必要です。
専用のディスプレイ台座(大)。2個パーツ構成で、支柱は固定式で角度調整は出来ないタイプです。支柱に太さがあり、台座底面も広めなのでディスプレイ時の安定度は高め。ギャプラン本体のディスプレイに使用します。
専用のディスプレイ台座(小)。こちらは簡単な1個パーツ構成です。専用ブースターのディスプレイをサポートするために使用します。
■ポージング
左右のムーバブル・シールド・バインダーが特徴的で幅がありますし、ギャプランのプロポーションにも造形美が感じられるため、普通に飛行ポーズを取らせるだけでも十分に格好良いですね。
シールドバインダーのグリップを握らせ、ビーム・ライフルでの射撃ポーズを再現。頭部の左右スイングが制限されるため、銃口に視線を向けるのが難しいですが、そこまで不自然ではないかなという印象です。
肩のジョイントとポリキャップの強度が若干弱めでたまに腕が垂れることがあります。ですがなんとか保持してくれるくらいの強度はあるのでポーズは付けられます。気になるようであれば補強するのもありかと。
左右のビーム・ライフルで両手射撃すれば、より迫力ある射撃ポーズを再現することができます。
ムーバブル・シールド・バインダーはその名の通りシールドも兼ねているので、前面を覆って攻撃を防ぐシーンも再現することができます。基部がポリキャップ仕様で柔軟に可動するので、シールド・バインダーを使ったポーズが決まりやすくて良いですね。
コの字パーツを股間部に組み付けてのディスプレイだと、固定が甘く、キットがたまに前後に傾くことがあります。一方、付属のスタンドだと支柱の角度が変わらずポージングが制限されてしまうので、自由度の高いポーズを取らせたい場合は少し工夫する必要がありそうです。
ビーム・サーベルはダークブルーグリーン成型色のみでの再現なので、ビーム刃はライトブルーのグラデーションに塗り分ける必要があります。ビーム刃を組み合わせる必要がないので取り扱い自体はラク。
ビーム・サーベルはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持できますが、特にダボ固定ではなく柄も細いので、腕の角度によってはサーベルが抜け落ちたりします。上手く角度を調整するか、詰め物をするなどで補助してやる必要がありそうです。
■MS形態への専用ブースター装備
MS形態時の専用ブースターの組み付けは、ブースターのジョイントを前方にスライドさせ、ブースターを股間部とリアアーマー裏に接続します。これで専用ブースターの接続完了。
ディスプレイさせる場合はブースターに台座(大)を組み付け、ブースターに台座(小)を組み付けます。
機動戦士Zガンダムの劇中ではおそらく見られなかった形態ですが、ハサウェイのハウンゼン襲撃シーンがイメージできるのが良いですね。
専用ブースターが巨大なので、後部に装備することでギャプランが重厚なMSに変化します。特に後方から見る姿は圧巻。ブースターの存在感が凄まじく、ダイナミックなディスプレイを楽しむことができます。可能であれば、3Dプリンターで噴射エフェクトを作ってブーストシーンを演出してみても面白いかと。
ただ、重量があるため、この状態でアクションベースや他社製のスタンドを使用してのディスプレイはかなり難易度が高いです。複数のスタンドとアームで支えてやる必要がありそうです。
■MA形態
MA形態への変形は、胸部や腰部のロックを解除し、上半身と下半身を大きく展開。体を折りたたむようにして脚部を後方に展開してロックします。頭部は赤いバイザーを閉じておきます。
つま先やアンクルアーマーはしっかりと伸ばしておきます。
腕部は肩のジョイントを収納し、ムーバブルシールドバインダーを反転して伸ばします。そして形を整えたら、MA形態への変形完了です。
MA形態。両腕のムーバブル・シールド・バインダーを前方に向けることで、飛行形態らしい鋭いシルエットになります。バインダーに内蔵された推進器によって高い機動性を発揮し、大気圏内での単独飛行も可能とのこと。
MA形態でディスプレイ。股間部のジョイント受け口は向きが変えられるので、MA形態時でも付属の台座(大)を使ってディスプレイすることができます。
ただしこちらも支柱の角度が変えられないので、動きのある飛行シーンを再現したい場合はコの字パーツで挟むなどする必要がありそうです。
腕部や脚部にロック機構がないため、多少位置がずれることはありますが、そこそこ関節強度があるので、派手に形が崩れることはないようでした。
腕は普通に展開できるので、劇中のような腕を前方に伸ばしての射撃ポーズも再現できます。
■MA形態への専用ブースター装備
MA形態で背部に専用ブースターを組み付けて。劇中でスードリから出撃した際の重厚感あるギャプランを再現することができます。
MS形態よりもMA形態に専用ブースターを取り付けた状態のほうが、シルエットとしてはまとまりがあって格好良いですね。大気圏離脱時のシーン演出も映えそうです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。だいぶ前に発売されたキットですが、ギャプラン特有の機体形状が上手く再現されていますし、造形やプロポーションバランスも良く、格好良く仕上がっていますね。多少モールドが甘いところはありますが、ポーズが決まりやすく、造形美が感じられて格好良いです。MA形態への変形機構も秀逸で、MS形態からMA形態という異なるシルエットに変化するのが見ていてとても楽しいです。
気になる点は、古いキットなのでどうしても四肢などの合わせ目が目立ちます。なので可能であれば、塗装・制作でうまく処理したいところではありますね。それと専用台座のみへの対応でディスプレイやポージングが制限されるのと、ポリキャップの剥き出し、ビーム・サーベルがハンドパーツから抜けやすいという昔のキットあるあるが少し気になるかなというところです。
専用ブースターの存在感がとにかく凄く、MS形態、MA形態共に組み付けることで圧巻のディスプレイが楽しめます。その大きさによって重厚さはもちろん、臨場感も十分に感じられるようになっていますね。変形させる楽しみもありますし、飾れて遊べる、色褪せない魅力を持ったキットなのが良いですね。
⇒メルカリでHGUC ギャプランを探す
⇒アマゾンでHGUC ギャプランを探す
⇒あみあみでHGUC ギャプランを探す
⇒DMM.comでHGUC ギャプランを探す
⇒駿河屋でHGUC ギャプランを探す
⇒楽天でHGUC ギャプランを探す
⇒ヤフーショッピングでHGUC ギャプランを探す













































































































![1/144 HG ORX-005 ギャプランTR-5[フライルー] ギガンティック・アーム・ユニット装備(A.O.Z RE-BOOT版) 「ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに」](https://m.media-amazon.com/images/I/51vjkTsdrNL._SL500_.jpg)









