今回は、SD 三国創傑伝 孫権ガンダムアストレイのレビューをご紹介します！
SD 三国創傑伝 孫権ガンダムアストレイは、『SD 三国創傑伝』に登場する『孫権ガンダムアストレイ』のSDキットです。進化したプロポーションと、パーツ分割によるSD史上最高峰の色分けを実現。一新された頭身バランスと各所の関節構造により、躍動感あふれるポージングが再現可能なキットになっています。口元に剣を装着することで、三刀流のギミックが再現可能。価格は770円（税込み）です。
レッドタイガー代表『孫堅ガンダムアストレイ』の次男であり、引っ込み思案な性格を持つ『孫権ガンダムアストレイ』がキット化。三国志に登場する大帝『孫権（そんけん）』の名と、機動戦士ガンダムSEED ASTRAYに登場する『ガンダムアストレイレッドフレーム』の意匠を持つキットになっています。
成型色は華やかなクリアーレッド成型色の装飾を中心に、各部にホワイト、ブラック、ゴールドを配色。頭部装飾もクリアーイエローで再現されるなど、絢爛なイメージが強く表現されています。シールは頭部や腰部のワンポイントと前垂れを補うくらいで少なめ。パーツによってある程度の色分けは再現されていますが、細部などに塗装が必要です。
親子ということもあり、全体的な形状は孫堅ガンダムアストレイとかなり近いデザインになっています。フレームパーツは他のSD三国創傑伝キットと共通ですが、全体のカラーリングに合わせたレッド成型色になっています。
ポリキャップは使用されておらず、全てパーツによる構成となっています。背部に背負いものはなく、自立は安定しています。
パーツはランナーから手で切り離すことができますが、ゲートを一箇所カットするだけでラクに切り離せます。ゲートカットには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
一虎紋（いっこもん）、緋轍（ひてつ）、燈火（ともしび）が付属。
頭部。レッドブレームをベースにした丹精な顔立ちと、上部には孫堅と同じような鳥頭型の装飾が再現されています。頬の装甲はゴールドに塗り分けが必要。額のグリーンはシールでの色分けです。
後頭部はセンサーをグリーンのシールで色分けしますが、円形モールド部分を赤やグレーで塗り分ける必要があります。
頬の装甲は一部が開口されていて、付属の一虎紋（いっこもん）を装着することが可能。刀を口に咥えるような表現をすることができます。
胴体部。こちらも孫堅と似た形状ですが、部分的に違っています。胸元のゴールドは一部を赤く塗り分けが必要。腰部装甲は中央が青いシールでの色分け。部分的に赤や白、青などに塗り分けが必要です。
前垂れは『孫』のモールドの上からシールを貼っての色分け。一部をゴールドに塗り分ける必要があります。腰アーマー裏は簡易的な造り。
腕部。肩には炎のような装飾が造形されています。
二の腕の内側に肉抜き穴あり。二の腕、前腕共に白一色なので赤く塗り分ける必要があります。ハンドパーツが赤成型色なだけに、腕部が白いのは少し違和感がありますね。
ショルダーアーマーは炎のようなクリアーレッドパーツで綺羅びやかな印象。一部モールドを青く塗り分ける必要があります。
肩の装飾は脱着が可能。
両肩には緋轍（ひてつ）と燈火（ともしび）を装着することができます。
脚部。こちらも孫堅とよく似ていて、ソールは獣感のあるデザインになっています。
脚部は内外共に肉抜き穴があります。サイドアーマー裏も簡易的な造り。足裏も大部分に肉抜き穴があります。
背部には剣柄型のデバイスを装備。
デバイスにはクローメモリを装着するようになっています。クローメモリはクリアーレッド成型色で、表面には爪あとのようなモールドが入っています。
孫策ガンダムアストレイと並べて。ある程度似た感じはありますが、レッドフレームとブルーフレームで装備が違いますし、後頭部や肩部の形状など部分的に見るとだいぶ違っています。
孫堅ガンダムアストレイ、孫策ガンダムアストレイと並べて。親子・兄弟関係なので、アストレイ系という意味では雰囲気などは同じ。
その他のSD三国創傑伝シリーズキット（孫尚香ストライクルージュ、周瑜アカツキ）と並べて。各種ともゴ・エリアのキャラクターになります。孫尚香とは兄妹ですが、全く別造形になっています。
肩が左右に引き出せ、首も幅広く可動するSD三国創傑伝キット共通のフォーマット。
頭部は背部にデバイスを装備している際はわずかしか上下できません。
デバイスを外すと高くまで見上げることが可能。左右へは、頬の装甲が干渉しますが、肩を引き出して避けるようにすれば水平にまでスイングが可能です。
腕は45度程度まで上げることが可能。
肩は外側に引き出すことで広めに前後スイングさせることができます。
SD三国創傑伝シリーズのフォーマットにより、上半身を幅広く前後スイングさせることができます。腰部周りに余裕があるので、他のキットよりもよく動く印象。
腰は360度回転が可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
前後開脚は幅広く展開が可能。見た目は孫堅ガンダムアストレイとそれほど違わないように見えますが、こちらのほうが干渉が少なく、広く展開するようです。膝も深くまで曲げることが可能。
足首の可動は前後左右ともわずか。
左右への開脚はハの字程度まで展開が可能です。
内股はそれなり。がに股は開いたような表現が可能です。
可動域の総括としては、装飾などが干渉しやすく、可動が制限される箇所もありますが、腰回りは思ったよりもよく動くなど見た目によらず可動域が広いです。なのである程度のポーズを取らせることはできそうですね。
一虎紋（いっこもん）。ロングサイズの日本刀になっています。背の部分にはいくつかの3.0mm穴が造形。
シルバー成型色で綺羅びやか。
一虎紋（いっこもん）は背部にマウント可能。一旦背部のデバイスを外してから装着します。
緋轍（ひてつ）と燈火（ともしび）。全く同じ形状で、名称だけ分けられています。
こちらもシルバー成型色での再現。こちらも背の部分に3.0mm穴が造形されています。
一通り武装して。3本刀が印象的。
緋轍（ひてつ）と燈火（ともしび）は一個パーツ構成で保持しやすいですし、スルッと抜けることもないのでポーズが取りやすいですね。
一虎紋を背部にマウントした状態だと腰をひねるときに干渉しやすいですが、避けながら腰をひねればいいので特に問題はないようです。
一虎紋は両手持ちが可能。長さがあるので、ポーズにも迫力が出ます。
口元に一虎紋を装着して三刀流に。無双するような表現が出来ていいですね。一虎紋を装備した状態だと、干渉して頭部があまり動かせないので注意が必要です。
この孫権ガンダムアストレイに付属している一虎紋と緋轍、燈火、そして孫堅ガンダムアストレイ（別売り）に付属の大型バックパック『骸ノ神器（むくろのじんぎ）』と『立神（たてがみ）』、タイガーメモリを組み合わせることで、弓状の武装が再現可能です。
クローメモリは孫堅のタイガーメモリと共に立神のデバイスに取り付け。
弓状の武装を装備して攻撃的に。レッドフレーム改のタクティカルアームズIILを意識してか、個性的な武装になっています。孫権の武装は刀のみなので、このような武装を持たせると違った良さが出てきますね。
トリニティバイクへは、通常通り、リアアーマーを外し、背部にバイクのジョイントアームを組み付けての搭乗となります。リアアーマーはジョイントパーツを介してバイク後部に組み付け。デバイスはジョイントアーム背部に取り付けておきました。
メモリはバイクのコンソールデバイスに挿入することもできます。
トリニティバイクに搭乗して。一虎紋や緋轍、燈火は前後に組み付けています。側面の装甲部分へは、干渉して取り付けにくかったです。
ゴ・エリアのキャラクターなので、赤いトリニティバイクに搭乗させます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。レッドフレームをベースにした容姿にはヒロイックながらも荒々しさがあって魅力的。3本の刀はとてもシャープな造形でかっこよく、装備した姿は日本人の魂のような雰囲気を感じさせるものになっています。抜刀した姿にも武士のようなかっこよさがありますし、刀を口に咥えるような三刀流演出は男心をくすぐるようなものがありますね。
気になる点としては、一虎紋を口に装備した状態だと、頭部の可動域が狭まるので、表現に制限が出てきます。その他、肩や足首の可動がぎこちなかったりもするので、多少ポーズが取りにくいところもあるかもです。
孫堅ガンダムアストレイの装備を拝借すれば、タクティカルアームズを意識した弓状の装備が再現できるなど、アストレイ系ならではの粋な演出ができるのも魅力。兄弟の孫策ガンダムアストレイと組み合わせても、熱いバトルシーンが再現できそうでいいですね。
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