今回は、SD 三国創傑伝 荀彧ストライクノワールのレビューをご紹介します!
SD 三国創傑伝 荀彧ストライクノワールは、『SD 三国創傑伝』に登場する『荀彧ストライクノワール』のSDキットです。進化したプロポーションと、パーツ分割によるSD史上最高峰の色分けを実現。一新された頭身バランスと各所の関節構造により、躍動感あふれるポージングが再現可能なキットになっています。特徴的なバイザーが展開可能な他、銃モード・剣モードの選択が可能な武装「双夜燕」が付属。価格は770円(税込み)です。
幼少期よりインターン生として曹操の元で戦術を練る策略家『荀彧ストライクノワール』がキット化。三国志に登場する政治家『荀彧(じゅんいく)』の名を受け、機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZERに登場する『ストライクノワール』の意匠を持つキットになっています。
成型色はブラックとライトグレーがメイン。部分的にゴールドやクリアーブラック、クリアーレッドを配色し、知性と柔軟性、ヒロイックさなどを感じさせるデザインになっています。頭部や肩部、腰部をシールで色分けしますが全体的に少なめ。素組みでも配色バランスは取れていますが、頭部や胸部、脚部などに細かい塗装が必要です。中国製というのが関係あるのかないのか、シールの端が少しよれていました。
関節パーツはグレー成型色で、他のSD三国創傑伝キットと共通のフレームが採用されています。
ポリキャップは使用されておらず、全てパーツによる構成となっています。背部にバイザーやウイング、双夜燕(そうやえん)を装備していますが、後方にほとんど比重はかからず自立は安定しています。
パーツはランナーから手で切り離すことができますが、ゲートを一箇所カットするだけでラクに切り離せます。ゲートカットには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
頭部。文官帽のような造形に加え、ストライクノワール特有の4本アンテナを装備。頬のモールドやアンテナ、文官帽の赤などはある程度パーツで色分けされていますが、文官帽のゴールドライン、こめかみバルカンのライトグレーなどは塗装が必要です。額のセンサーは青いシールでの色分け。
後頭部はゴールドラインや裾の赤、中央のセンサーなどをブルーに塗り分けが必要。
胴体部。胸部はブラックとクリアーレッド成型色の2色構成ですが、左右の縦ラインモールドやエアインテークの一部はゴールドに塗り分けが必要です。フロントアーマーはほとんど色分けの必要がありません。リアアーマーはラインモールドをゴールドに、裾を赤に塗り分けが必要。
フロントアーマーとリアアーマー裏面。どちらもクリアー成型色なので向こう側が透けて見えます。
腕部はストライクノワールを意識したシンプルな作り。ほとんど装飾類がなく、動きやすそうなデザインになっています。
二の腕、前腕共に内側に、そしてハンドパーツの裏面に肉抜き穴があります。前腕の手首側の装甲のみ黒いパーツで色分けされ、そのパーツのモールドを赤く塗り分ける必要があります。肘も黒く塗り分けが必要。
ショルダーアーマーはブラックとクリアーレッド成型色の簡易的な作りで、表面のモールドはゴールドのシールでの色分けです。一部に色が足りておらず、黒い装甲の前後はライトグレーに、赤い装甲の一部ラインは黒に塗り分けが必要です。装甲の内側も簡易的な作り。
脚部もそれほど派手さはないですが、サイドアーマーに少し存在感があります。大腿部、膝から下共に内側に肉抜き穴が造形。サイドアーマーはパーツやシールである程度の色分けが再現されていますが、一部ラインをゴールドに塗り分ける必要があります。
脚部も細身。アンクルアーマーはクリアーブラック成型色パーツでの再現で、付け根がボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。
ソール部はブラック成型色の1個パーツ構成。なので脚甲をライトグレーやレッドに塗り分ける必要があります。足裏はつま先側に3.0mm穴がありますが、他はすべて肉抜き穴です。モールドを造形する場合は大変そう。
背部にはバイザーやウイング、双夜燕(そうやえん)、バックパックを装備した複合ユニットを装備。
バックパックは1ダボ接続。なので他のSD三国創傑伝キットに組み付けることも可能です。
ウイングは双夜燕との組み合わせになっています。そして左右のウイングは上部のバイザーによって角度が固定されています。
なのでバイザーを外せばウイングの基部を上下にスイングさせることができます。
バイザーは前側で組むことで瞳を覆うように装備することができます。分析用のセンサーっぽくていいですね。一応バイザーを装備していても、頭部を左右に振ることはできるようです。
ウイングと双夜燕は分離可能。双夜燕はブラック成型色で、銃モードとしても剣モードとしても使用可能です。
バックパック中央にはデバイスが造形。サイトメモリが挿入されています。サイトメモリはクリアーレッド成型色で、表面にはスコープのサイト(照準器)のような角型モールドが造形。メモリの形状は他のSD三国創傑伝キットに付属しているものと同じなので交換することができます。
HG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。頭飾りが少し大きいかなという程度で、他のSD三国創傑伝キットと大差はありません。装飾が少ない分細身。
曹操ウイングガンダムと並べて。組み合わせることでブルーウイングコーポレーションでの様々なシーン演出が再現できそうです。
その他のSD三国創傑伝キット(劉備ユニコーンガンダム、司馬懿デスティニーガンダム)と並べて。どれも個性的なデザインになっています。司馬懿は背部の存在感がすごいですね。
肩が左右に引き出せ、首も幅広く可動するSD三国創傑伝キット共通のフォーマット。
ですがバックパックが干渉するので、頭部の上下可動はわずかです。
バックパックを外せば広く見上げることができます。左右へは干渉なくラクにスイングが可能。
腕はほぼ水平に近いくらい上げることができます。
肩も干渉がなく、引出しギミックなどで広めに前後スイングさせることが可能。
フォーマットの腹部、背部展開ギミックにより、上半身を幅広く前後スイングさせることができます。軽装で干渉が少ないので、可動させるのがかなりラクですね。
腰も干渉がなく、360度回転が可能です。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
前後開脚も広め。上げすぎるとサイドアーマーが外れるので注意です。膝も深くまで曲げることができます。
足首の可動はあまり広くはないようです。内側に少し深く曲げることができます。
左右への開脚はハの字程度まで。
内股は他のキットとほぼ変わらずですが、がに股は足首がよく曲がるので広く見えます。
可動域の総括としては、全体的に軽装で干渉が少なく余裕があるので、他のキットに比べると柔軟に可動するようです。特に上半身は細身だったりでだいぶ自由に動かすことができます。干渉がないのでぽろりをあまり気にせず動かせるのもいいですね。
双夜燕を銃モードで。1個パーツ構成で作りは簡易的ですが、逆に取り扱いやすくてポージングもしやすいです。グリップにしっかりと差し込んで保持できるので不安定さもありません。
猫のような頬のモールドには愛嬌も感じますね。
バイザーを展開して。索敵や分析をするスカウターのような近未来的なスタイルになってポーズにも面白みがあります。バイザーは中央の凹凸モールドで組み合わせますが、背部のウイングを弄らなければ勝手に開いたりすることはありません。
双夜燕を剣モードで。こちらもしっかりと保持できるので取り扱いやすいです。可動域も広めなので、しっかりと手を伸ばした姿勢でポーズを取れるのがいいですね。
トリニティバイクへも搭乗可能。バイクへの搭乗は他のキットと同じく、背部のバックパックとリアアーマーを外して搭乗させます。搭乗後にバイクのジョイント部を背中に取り付け、その後部に荀彧ストライクノワールのバックパックやジョイントパーツを使ってリアアーマーを組み付けます。
バイクに搭乗させても違和感はありません。バックパック、リアアーマー共に後部にマウントできるのも無駄がなくていいですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。武将とストライクノワールの造形を織り交ぜつつ、全体的にバランスのいいスタイルで立体化されていると思います。比較的軽装で動かしやすく、ぽろりもすくないので安心してガシガシと動かせる感じもいいですね。武装類がシンプルですが、銃モードと剣モードの2タイプが表現できるのでそんなに物足りなさもありません。
気になる点もそれほどなく、あえて言うなら他のSD三国創傑伝キットと同じく塗装時の色分けが大変なのと、サイドアーマーがぽろりしやすいということくらいでしょうか。
バイザーを展開すればスカウターっぽい近未来的なスタイルが楽しめますし、作品内で曹操の近くにいる場面が多いのでシーン演出もしやすそうです。黒い締まった姿には脇役と感じさせないくらいのヒロイックさがあるので、SD三国創傑伝シリーズの中でも注目したい一体ですね。
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