今回は、2016年7月に発売されたSDガンダム EXスタンダード ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダムのレビューをご紹介します!
SDEX ストライクフリーダムガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS「ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダム」のSDキットです。ストライクフリーダムの特徴的な機体形状を再現。洗練されたプロポーションと幅広い可動域の両立により、様々なポージングが可能なキットになっています。2本が連結可能な高エネルギービームライフルが付属するほか、腰部にはクスィフィアス3レール砲を装備。価格は660円(税込み)です。
フリーダムに代わる機体としてラクスから託された後継機で、25機のザクウォーリアやグフイグナイテッドを2分で撃墜。オーブ防衛戦やメサイア攻防戦にてデスティニーガンダム、レジェンドガンダムと交戦するなど戦火を駆け抜けた「ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダム」がSDEXに登場。ガンダムタイプ特有のヒロイックな機体形状や背部にスーパードラグーン機動兵装ウイングを持つ特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。
成形色はホワイトとダークブルーを基調に、頭部にレッド、ソール部にブルーを配色。
成形色はわずか4色ですが、細部の色分けは付属のホイルシールで補うようになっています。ただしシールでも部分的に色分けされるだけなので、全身各部を細かく塗り分ける必要があります。ちょっと気になったのですが、シールが微妙にずれているようで線とモールドが合わないようでした。一応バンダイに問い合わせてみようと思いますが、もしかすると個体差なのかも。
ABSやKPSは不使用。殆どのパーツはPS素材となっています。組み立てにニッパーなどの工具は必要なく、ランナーからパーツを手で切り離すことができます。なのでHGやMGに比べると比較的短時間でサクサクっと組み立てられるかなと思います。
ポリキャップは他のSDEXキットと同様、PC-303-Cを全身各部に組み込みます。このストライクフリーダムはポリキャップがゴールド成形色になっているため、ストフリのゴールド関節を表現しているみたいで良いですね。
背部にスーパードラグーンスーパードラグーン機動兵装ウイングを装備していますが、ウイングが薄型なため負荷はかからず、問題なく自立させることができます。
高エネルギービームライフル×2が付属。ビームシールドやシュペールラケルタ ビームサーベルといった武装類は付属せず。
シールを貼らない状態で。部分的に色分けされているだけなので物足りないですが、無彩色に近いシンプルなカラーリングなのでディアクティブ感が強いですね。逆に格好良く見えるかも。
各部を簡単に見ていきます。
頭部。整った顔立ちと4本のシャープなアンテナが印象的に造形。主人公機らしいヒロイックなデザインになっています。このままでも不自然な感じはないですが、左右のダクトや頬の装甲、こめかみの近接防御機関砲はグレーに塗り分けが必要です。
メット部は前後の組み合わせで合わせ目ができますが、モールドっぽいのでそのままでも良いかも。とさか前後のセンサーは青いシールでの色分けです。
ツインアイパーツにはモールドが入っているので、塗装する場合も塗り分けがしやすいかと。
胴体部。深みのあるエアインテークは内部にスリットモールド、フロントアーマーにもバランスの良いモールドがデザインされるなど、細部がしっかりと造形されています。胸部装甲は赤、腹部は青と白のシールで色分けします。腹部のカリドゥス複相ビーム砲もゴールドのシールで色分けしますが、シールの印刷が少しずれているのがわかるかと思います。
首はダブルボールジョイントでフレキシブルに可動。肩もボールジョイント接続で前方に広く展開させることができます。腰部にはストフリお馴染みのクスィフィアス3レール砲を装備。簡単な1個パーツ構成で、各部をグレーやレッドなどに塗り分ける必要があります。
クスィフィアス3レール砲は1ダボ接続で前方に展開可能。簡易的ながら射撃体勢を取ることができます。1個パーツ構成なので砲身の展開ギミックやサーベル柄の脱着などはありません。
腰もボールジョイント接続で柔軟に可動。
腰アーマー裏に目立ったモールドはなし。クスィフィアス3レール砲も肉抜き状態です。フロントアーマーはボールジョイントで幅広く展開させることが可能。ロールもできます。
腕部。簡単なパーツ構成ながらも、ストライクフリーダムの幅のあるシルエットはうまく再現されています。肩のダクトはブルーに、ハンドパーツはゴールドに塗り分けが必要ですが、ポリキャップのゴールド関節がいい味を出していますね。
他のSDEXキットと同様、上腕とハンドパーツ裏は肉抜き穴です。前腕の赤い装甲はシールで色分けしますが、ハンドパーツなどを塗り分けないと少し物足りない感じも。
ショルダーアーマーは簡単な1個パーツ構成なので上部内側に少し空洞があります。裏面もガッツリ肉抜き穴で、ダクトが簡単に造形されている程度。上の赤い装甲はシールで色分けします。
脚部。こちらも簡単且つ簡易的なパーツ構成ですが、ストフリらしい程よく丸みのあるシルエットがうまく表現されています。後部はモロに肉抜き穴で見栄えが悪いので、可能であれば埋めるなど処理したいところです。膝の装甲とスネのダクトふちはグレー、ダクト内部は赤に塗り分けが必要。
足裏も全体が肉抜き穴ですが、接地したりつま先を伸ばしたりするとそんなに見えるものではないかなと。足首はボールジョイント接続で広めに展開させることができます。露出する関節部分はゴールドに塗り分けが必要。
背部にはスーパードラグーン機動兵装ウイングを装備。ストフリのシルエットを形成する存在感のあるユニットになっています。スーパードラグーンの射出(分離)ギミックはありません。
ユニット中央のバックパックはウイングを交えた簡単な1個パーツ構成。後部ダクトはふちをフレー、内部を赤に塗り分けが必要です。
バックパックと連結しているウイングは、外側のスーパードラグーンをブルー、モールドをゴールドのシールで色分けしますが、一部ダクト部分はレッドに塗り分けが必要です。内側は全く色分けがないのでスーパードラグーンをブルーに、モールドをゴールドに塗り分けが必要。
もう1枚のウイングも構造は同じです。一部塗り分けが必要。
ウイングの片面は1軸接続で上部に展開可能。なので劇中で見せたような観音風のウイング展開を再現することができます。ウイングの前後へのスイング機構はありません。
他のSDEXキットと同様、本体部の背面には3ダボ穴があり、一部のHGUCやHG水星の魔女などのバックパックが装備可能。
中央に1ダボ穴があるので、HGBCのオプションアイテムなどと組み合わせてカスタマイズすることができます。
HG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。SDEXとしては標準サイズ。1/144サイズであるHGの2/3程度の大きさです。ウイングも特に幅を感じるほどではなく、ディスプレイスペースはそれなりで良さそうです。
HGCEストライクフリーダムガンダムと並べて。SDEXのほうがモールドのデザインやプロポーションなどが良いように感じます。
SDEXフリーダムガンダムVer.GCPと並べて。ストライクフリーダムはフリーダムの後継機なので、ところどころ似たデザインになっています。ただ、キットとしてはフリーダムのほうが後発なので細部が洗練された感じはありますね。
同作品登場機であるSDEXデスティニーガンダムとも並べて。
首を少し引き伸ばすことで、頭部は幅広く上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。背部にスーパードラグーンを装備していると少し干渉して制限されますが、それでも可動域は十分です。
腕は水平以上に上げることができます。肘は1重関節ですが90度程度まで曲げることが可能。
肩はボールジョイントで適度に前後しますが、前方へはポリキャップの展開ギミックで幅広くスイングします。
腰もボールジョイント部分を少し引き伸ばすことで、上半身を広めに前後させることができます。
多少背部スーパードラグーンが干渉しますが、腰は360度回転可能です。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
脚部は腰アーマーの可動に関係なく少し前後する程度。他のSDEXキットとさほど変わりません。
足首は広めに前後させることができます。左右へは少し可動する程度。
左右への開脚はハの字程度まで展開可能。
内股は45度程度までと制限されますが、がに股は水平以上に幅広く展開させることができます。
可動域の総括としては、多少干渉などで可動が制限される箇所はあるものの、SDEXシリーズの中では比較的よく動く方ですね。特に首の可動は柔軟ですし、肩も腰も足首なども十分なくらいによく動きます。これだけ動けばダイナミックなアクションポーズも十分に表現出来そうですね。
高エネルギービームライフル。2本付属しますが、形状は殆ど同じ。ですが側面のダボが対象の位置にあります。ダークブルー成形色の1個パーツ構成なので、各部をホワイトやブルー、レッドなどに細かく塗り分けが必要。
下面が肉抜き穴ですが、比較的見えにくいようにうまく造形されていますね。後部ストックや砲身の伸縮ギミックはありません。
2本の高エネルギービームライフルは前後で連結が可能。後部に銃口部分を差し込みますが、どちらを前後にしても連結させることができます。
HGCEの高エネルギービームライフルと並べて。小型で可愛らしいですね。見た感じウージーのマシンガンにも見えなくもないような・・・・。
説明書に記載はないですが、レールガンを外せば高エネルギービームライフルを一応腰部にマウントすることができます。ただしグリップと背部スーパードラグーンが干渉して胴体が動かしづらかったです。
両手に高エネルギービームライフルを装備して。
高エネルギービームライフルはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。隙間なく適度な固定強度で保持できるため、砲身の向きがくるっと変わったりということはありません。肘が曲がるので構えるポーズにも小回りが効きます。
ストライクフリーダムは注目度の高い機体なので、そのぶん記憶に残るポーズが多く、ポージングに事欠かないのが良いですね。
背部のウイングを展開して。ウイングを展開すると全体的なシルエットが変わるため、ストフリに迫力が出てきます。デザイン的にもストフリ本体のプロポーションを崩すこともないですし、バランスがよく造形美が感じられますね。
腰部のレールガンを展開すれば、フルバーストモードが再現可能。このSDEXでもストフリの醍醐味を十分に味わうことができます。
首の可動範囲が広いので、飛行ポーズが様になるのも良いですね。
高エネルギービームライフルを連結して。連結させても軽量なので、片手保持で腕が垂れることはありません。
2箇所のグリップを握らせての両手持ちも難なく再現可能です。
SDEXデスティニーガンダムと組み合わせて劇中オーブ攻防戦でのワンシーンを再現してみても面白いかも。
背部の片側のウイングを取り外し、高エネルギービームライフルと組み合わせることでオリジナル武器Aが再現可能。個性的なシルエットの面白い武装になっています。
通常通り、高エネルギービームライフルで射撃するようなポーズもできますし、ウイングをシールドに見立てて防ぐようなポーズも再現することができます。シザーハンズやバルタン星人のようなヒトクセある腕にも見えなくない・・・;
ウイングを展開した状態の背部ユニットと、連結させた高エネルギービームライフルを組み合わせることでオリジナル武器Bも再現することができます。こちらもヒトクセあるシルエットで、巨大レールガンのような独特の武装になっています。
軽装になったストライクフリーダムガンダムに保持させて。重量があるのでどうしても肩に負荷がかかりますが、関節に強度があるうちは構えさせることができます。
HGCEストライクフリーダムガンダムに保持させて。グリップが細身なので少し反転しやすいですが、左手を添えるなどして両手で保持させることで、射撃ポーズは再現することができます。デザイン的に合わなくもないようですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。さすがのストフリで、造形的にヒロイックさが強く、高エネルギービームライフルによる射撃ポーズが様になりますし、背部ウイングを展開することで神々しさのある迫力の容姿を楽しむことができます。可動域が広いのでポージングの自由度が高いですし、造形が良いのでどんなポーズでも格好良く映るのが良いですね。
気になる点は、個体差かもですが、シールのプリントにズレがあるようでした。なのでシールを貼ると表面の線がどうしてもモールドからずれた位置にきてしまうため、不自然な感じになってしまいました。たまたま自分のものがそうだっただけであって欲しいですね。
ストフリは主人公機として劇中でも激しく戦闘を繰り広げた機体ですし、このキットも各部が柔軟に可動するため、劇中のような躍動感あるポーズを十分に表現することができます。おそらく開発者の方々もそれを考慮していると思いますし、そういった思いなども伝わってくるような優れたキットになっているのが良いですね。
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