今回は、2006年9月に発売されたMG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX-1 Ver.Kaのレビューをご紹介します!
MG クロスボーンガンダムX-1 Ver.Kaは、『機動戦士クロスボーンガンダム』に登場する主人公機『クロスボーンガンダムX-1』の1/100スケールモデルキットです。カトキハジメ氏によるデザインでMGシリーズにて商品化。ザンバスターやブランド・マーカーといった多彩な武装が付属し、装備やパーツを組み換えることで「X-1改」「X-1改・改」が再現可能なキットになっています。価格は3,780円(税込み)。
宇宙海賊「クロスボーン・バンガード」の所属機がMGでキット化。その名の通り、背部の骨十字造形のスラスターユニットが特徴的なキットになっています。海賊をモチーフとしたドクロレリーフなどもパーツで再現されています。
成型色はホワイトをメインに、ダークブルーやイエロー、レッドといったガンダムタイプでよく見られるカラーリング。一部シールで補いますが、大部分はパーツによって色分けされています。
ポリキャップは使用せず、全体的に内部フレームが造形されています。内部フレームの一部にはMGガンダムF91(Ver.1.0)のパーツが使用されていますが、大部分は新規パーツによる構成になっています。
頭部。左右のダクトなど、各部ともパーツによって色分けされています。額のドクロレリーフも別パーツでの造形。頭部表面のラインモールドは赤く塗り分けが必要です。
左右挟み込みタイプですが、後頭部の合わせ目は段落ちモールド化されています。後頭部のセンサーはシールでの色分けで、ツインアイはクリアーパーツで再現されています。
既にカットした後ですがアンテナパーツには『41 国内用』と印字されていました。よくわからないですが、その隣には海外用があるのかも。
口元のパーツは可動し、フェイスオープンギミックとして内部のエアダクトが露出します。
胸部から腰部。各部ともパーツで細かく色分けされています。サイドアーマーも別パーツでの色分け。
腰アーマーはフロント、リア、サイト共にモールドの入った裏打ちパーツが造形されています。腰アーマー類は各部とも可動しますが、付け根が外れやすいので注意です。
胸部のハッチは展開が可能で、コアファイターのコックピットが露出。胸部のクロスボーンバンガードロゴはシールでの再現となります。(今回は貼っていません。)両側面のフックは別パーツで造形され、展開可動します。
内部にはコアファイターが格納されていて、背面から脱着可能です。この画像はコアファイターを外した状態。固定強度が高めなので、コアファイターの脱着が難しいかも。難しい場合は一旦胸部をバラしてみると良さそうです。塗装後は、さらに注意が必要ですね。
格納時のコアファイター。機首をコンパクトに折りたたんだ状態になります。サーベルマウント部も可動します。サーベル柄は脱着可能で、サーベル刃を取り付けることで武器としても使用可能です。サーベル柄の先端は黄色く塗り分けが必要。
コアファイター。こちらも細かく造形、色分けされています。ランディングギアなどがないので、そのまま接地させた状態になります。
画像ではわかりにくいですが、コックピットにはパイロットフィギュアが造形され、キャノピーは展開が可能です。
上部の装甲や下部の黄色いダクトはシールでの色分けです。
骨状のスラスターも別パーツで色分け、造形されています。黄色いダクトはシールでの色分け。後部のバーニアは可動します。
スラスターは付け根が上下2本ずつまとめて可動します。
1本ずつでも付け根が上下可動します。どの部分も回転可動はしません。
フロントアーマーが可動し、シザーアンカーとして使用が可能です。
腕部。シンプルな形状ですが、パーツによって色分けされています。二の腕側面のダクトは塗り分けが必要。
腕部は内部フレームが造形されています。
二の腕、前腕ともに筒型パーツの外装で、合わせ目はありません。ハンドパーツは親指、人差し指、そして残りの3本がまとめて可動します。
前腕からブランド・マーカーが展開。肘は回転可動します。ブランド・マーカーのビーム口は塗り分けが必要です。
ショルダーアーマーもパーツによって適度に色分けされています。複数パーツの組み合わせで合わせ目はできません。前後の黄色いモールドはシールでの色分けです。
上部のフックは展開が可能。ショルダーアーマーは大きく展開させることができます。
脚部。細身の造形で、部分的にパーツで色分けされています。
脚部も内部フレームが造形されています。一部にMGガンダムF91(Ver.1.0)のフレームを使用しているため、少し膝(大腿部)の強度に貧弱さを感じるところも。破損するほどではなさそうです。
大腿部、膝から下共に外装は左右挟み込みタイプですが、前後にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。アンクルアーマー後部の羽パーツは上下に可動します。
ふくらはぎ後部のヒート・ダガーは脱着が可能。付属のダガー刃を取り付けて、武器として使用可能です。白いグリップ部分はふくらはぎから抜けにくい場合があるので、少し引き出して爪楊枝などで引っ張り出すといいかも。
ソール部。シンプルな形状ですが、部分的なモールドもパーツで色分けされています。
つま先は反らせることができます。足裏にもヒート・ダガー刃が取り付け可能。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。ジム・コマンドよりも小型サイズ。ダブルゼータとはかなりの差があります。
HGのクロスボーンガンダムX1(画像右)とサイズを合わせて比較。造形はあまり遜色が無いですが、細かい色分けはMGのほうができているようなできていないような・・・。
RGのクロスボーンガンダムX1(画像右)ともサイズを合わせて比較。MGのほうが若干スリムです。RGは細かい箇所もパーツで色分けされているのがいいですね。
頭部はまずまず広めに上下可動します。首が長いので、左右へもほとんど干渉なく可動させることができます。
腕はY字程度にまで上げることができます。肘も完全に折り曲げることが可能。
肩は引き出しギミックによって前方に広くスイングが可能です。
上半身もそこそこ広めに前後スイングが可能。
腰は多少干渉しますが、少し浮かせることで360度回転が可能です。アクションベース用のマウントパーツは付属していないので、大きめサイズのコの字パーツ(別売りのアクションベースに付属)を挟んでのディスプレイとなります。
前後開脚はかなり広く展開が可能です。フロントアーマーは干渉しにくいような配置になっていますが、比較的外れやすいので注意です。
膝も深くまで折り曲げることができます。膝内部も適度に造形されています。
足首は前後左右ともそれなり。
左右への開脚は水平にまで展開が可能です。サイドアーマーとも干渉することはありませんでした。
脚の付け根が回転するので、内股、ガニ股共に深くまで可動させることができます。
立膝はきれいな姿勢でこなすことができました。ただこちらも、大腿部の干渉によるフロントアーマーのポロリには注意が必要です。
可動域の総括としては、各部とも可動域が広く、ポージングの自由度が高いキットになっていると思います。フロントアーマーなど多少ポロリが発生しやすい箇所があるので、その点は少し注意が必要ですね。
バスターガン、ビーム・ザンバー(ビーム刃付き)、ビームサーベル刃☓2、シザー・アンカー用チェーンパーツ☓2、ヒート・ダガー刃☓2、スクリュー・ウェッブ用ドリル☓2、パイロットスーツ姿のキンケドゥ・ナウ(おそらく;)フィギュア、ブランド・マーカー用ビーム刃☓2、スクリュー・ウェッブ用リード線☓2が付属。
「X1改」、「X1改・改」用の各部パーツが付属。組み換えることで「X1改」、「X1改・改」が再現可能です。
MG ガンダムF91(Ver.1.0)用の内部パーツが余剰で付属します。
クロスボーン・バンガードロゴなどが入ったガンダムデカールとマーキングシールが付属。
バスターガン。複数パーツで構成されています。上部の丸型造形部分が破損しやすいので注意です。先端のグレネードランチャーは付属していません。側面のマルイチモールドや上部丸型部分など、一部塗り分けが必要です。
砲身は筒型パーツですが、グリップは左右挟み込みタイプなので合わせ目ができます。
センサーはクリアーパーツにグリーンのシールを貼っての色分けです。クリアーパーツは一度差し込むと抜けにくいので注意。中間部を曲げることでザンバスター仕様になります。
バスターガンは右サイドアーマーにマウント可能です。説明書に記載はありませんが、リアアーマーにもマウント可能でした。
ビーム・ザンバー。特徴的な粒子加速式ビーム・サーベルになります。ちなみにクリアーパーツや外装各部など、ブラックライトで照らしても発光する部分はありませんでした。
複数パーツで、合わせ目はできない組み合わせになっています。こちらも一部塗り分けが必要。
上部の角型装甲やアームは、可動させることでザンバスター仕様になります。ビーム・ザンバーは左サイドアーマーにマウント可能。ビーム刃は外しておきます。
とりあえずバスターガンとビーム・ザンバーを装備して。
バスターガンは手のひらダボとグリップのダボ穴で固定。固定強度はまずまずですが、ダボが浅めなので劣化すると外れやすくなるかも。手首に角度がつけられず、撃つようなフォームができないのは痛いですね。
どうやって射撃体勢を取るのかは悩みどころかと。
普通に持っているだけのシーン演出だとラクですね。
ビーム・ザンバーはハンドパーツダボとグリップダボ穴固定で、保持はかなりラクでした。ただこちらも劣化によって外れやすくなる可能性はありそうです。
もしかするとビーム・ザンバーがX1にとって一番お似合いの武器かも。
バスターガンとビーム・ザンバーを組み合わせてザンバスターに。
ザンバスターもハンドパーツダボ、グリップダボ穴での固定。
ガードが前腕と干渉するので、保持するときにどうしても角度がついてしまいます。それなりに保持はできますが、こちらも劣化などで外れやすくなってきそうです。ポージングは様になります。
ブランド・マーカーを展開してビーム刃を装備。
ヒートダガーやダガー刃を装備して。ダボ固定で軽武装ということもあって、しっかりとした保持が可能です。
さらにチェーンパーツを取り付けてフロントアーマーを変形させ、シザー・アンカー射出状態に。武器が豊富でポージングが多彩です。
胸部パーツとリアアーマーを組み換えることで、「クロスボーン・ガンダムX1改・改」も再現可能。リアアーマーだけを組み換えた状態だとだと「クロスボーン・ガンダムX1改」(画像は省きました)になります。
ドクロレリーフはかなりリアルな造形です。額のレリーフもそうですが、目や鼻の部分は黒く塗り分けが必要です。リアアーマーは通常のX1とは異なるスリム型。
モールドの入った裏打ちパーツが造形されています。側面のスクリュー・ウェッブ用グリップは脱着可能。
スクリュー・ウェッブは一応ダボ固定での保持ですが、ダボがスカスカでしっかりと固定されないので、指パーツで包み込む形になります。安定性は高くないですが、それなりに保持はできるのでポージングは可能です。
ハンドパーツで握らせればそれなりに保持が可能なので、特別ポージングでストレスなどはなかったです。先端のドリルも外れませんでした。
ナイロン樹脂のマントが付属。裾をお好みでギザギザにカットすることで、よりリアルに仕上げることができるようです。今回はカットせずそのまま着用させます。
首周りには両面テープでリード線を巻き込むようになっていて、曲げて型をつけるなど柔軟性が出せるようにしてあります。
マント装着時は後部のスラスターを収納して下げておきます。そして両肩と胸部のフックを展開しておきます。
ちょっと難しいですが、説明書に沿って肩と胸片側のフックにマントの穴を通します。そしてフックでマントを押さえて固定。
そして胸部片側のフックをマントの小さい穴に通した後、フックを固定するとマント装着完了です。マントはHGのよりもシワになりにくいので、きれいに纏えるよう調整しやすいのでいいですね。
マント装着状態。なかなか味があっていいですね。
腕を上げてマントを巻き上げると、胸部のハッチまで開いてしまうので、その点は注意が必要です。
以上です。長々と解説してきましたが、最後までご覧いただきありがとうございますm(_ _)m
各部とも細かく色分けされていてリアルさも十分。コアファイターも分離変形可能なギミックを持っていますし、全体的にも”Ver.Ka”の名に恥じないキットになっていると思います。
欠点的には、全体的にディスプレイを意識した作りになっていないのはもったいないですね。マウントパーツが付属していないので、浮かせる場合は、本体もコアファイターもアクションベースの付属パーツありきでのディスプレイとなりそうです。それと、武器の保持がもう少ししっかりとしていると良かったですね。
プロポーションは申し分ないですし、細かいギミックが随所に盛り込まれています。X1改、X1改・改にも組み換えが可能で武装類も充実。マントまで付属する、お腹いっぱいに楽しめるキットになっているので、お好みで様々なスタイルを演出してみてはいかがでしょうか。
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