今回は、2011年11月に発売されたHG 1/144 ガンダムAGE-1 タイタスのレビューをご紹介します！
HG ガンダムAGE-1 タイタスは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場する主人公機『ガンダムAGE-1 タイタス』の1/144スケールモデルキットです。近接格闘戦に特化した特徴的な機体形状を、新規造形パーツを交えて再現。クリアパーツの装着と各部の可動により、タイタスの必殺技である「ビームショルダータックル」や「ビームラリアット」も再現可能なキットになっています。価格は1,320円（税込み）です。
パワーと強固な電磁装甲を持つバクトに対抗すべく開発された近接戦闘形態『ガンダムAGE-1タイタス』がキット化。2011年9月に発売されたHGガンダムAGE-1ノーマルをベースに、肉弾格闘仕様の赤い機体形状が新規造形で再現されています。
成型色は胴体部がAGE-1ノーマルと同じく、ブルー、イエロー、レッド、ホワイトで構成されたガンダムカラー。四肢はレッドとホワイトに配色され、このキットを印象付けるカラーリングになっています。シールは頭部と胸部中央の『A』マーク（AGEシステムのコアユニット）を補うくらいで、素組みで十分な色分けが再現されています。
ポリキャップはPC-001を採用。AGE-1ノーマルと同じくあらゆる箇所に使用します。内部パーツや肘、膝関節にはPS素材を使用。関節強度が高く、自立も安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
「ビームラリアット」用の円盤状ビームエフェクトパーツ☓2、「ビームショルダータックル」や「ビームニーキック」用のビームエフェクトパーツ☓14が付属。
AGE-1ノーマル用の肩パーツが余剰で付属します。
頭部はAGE-1ノーマルと全く同じ。特徴的なヒサシとアンテナ形状に加え、上部の装甲がグレーに配色されたAGE-1特有のスタイルになっています。メット部は前後挟み込みタイプで上部から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消すには後ハメなどが必要。とさか前後のセンサーはシールでの色分けです。
胴体部をAGE-1ノーマルと並べて比較。胸部は肩の接続部が新規パーツに変更されています。それ以外は同じ形状。腰部はフロントアーマーの白い装甲が省かれ、サイドアーマー、リアアーマー共に赤い装甲が新造されています。
胸部はエアインテークや中央の『A』マーク（AGEシステムのコアユニット）もパーツで色分けされていて塗装もしやすくなっています。
AGE-1フラット用のパーツが付属し、フラットな状態のタイタスを再現することができます。
背部スラスター形状はAGE-1ノーマルと同じ。
下部のスラスターは付け根ボールジョイントでフレキシブルに可動します。
腰アーマー裏にモールドは造形されていません。リアアーマーは広く展開が可能。マウント物は付属していませんが、中央のラッチも展開が可能です。
腕部をAGE-1ノーマルと比較して。タイタス用に肉厚な装甲が新造されています。内外各部とも新規パーツによる構成で、AGE-1ノーマルからの流用パーツはありません。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は白い装甲が左右挟み込みタイプで中央に合わせ目ができます。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクかと。手首側の赤い装甲は筒型で合わせ目はありません。ハンドパーツは二周りほど大きいゴツゴツとしたタイプ。
ビームラリアット再現用の円盤状エフェクトパーツは2枚パーツ構成。側面に合わせ目ができます。
円盤状エフェクトパーツは一旦ハンドパーツと前腕の赤い装甲パーツを外してから組み付けます。
ショルダーアーマーは球状で存在感のあるタイプ。内外パーツの組み合わせで合わせ目は内部パーツの下部に少しできます。内部パーツの合わせ目を消すのはラク。
側面の装甲はビームショルダータックル用に展開が可能。内部フレームが露出します。側面のビーム発生器にはビームエフェクトパーツ4本がマウント可能です。しっかりと差し込んで固定でき、固定強度もまずまず。
脚部をAGE-1ノーマルと比較して。こちらも腕部と同じく、赤を基調としたマッシブな機体形状が新規造形で再現されています。AGE-1ノーマルのパーツは流用されていません。
大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下は左右挟み込みタイプで、スネの部分に合わせ目ができます。それ以外は段落ちモールド化。膝から分離できるので合わせ目を消すのはラクかと。膝関節や足首関節のパーツも合わせ目が段落ちなどでモールド化されています。
肉厚な形状をしていますが、膝はビームニーキック用に二重関節でかなり深くまで曲げることができます。膝のビーム発生器には3本のビームエフェクトパーツがマウント可能。
ソール部はスリッパ型。重機のようなシンプルな形状になっています。脚底は1個パーツ構成でつま先などに肉抜き穴があります。
HGガンダムAGE-1ノーマルと並べて比較。頭部や胴体部はほぼ同じ形状です。それ以外の四肢部分は別物で、細身だったAGE-1とは全く異なる肉厚なスタイルになっています。
同シリーズのキット（HGジェノアス、HGGエグゼス）と並べて。
ついでにHGガフランとHGバクトとも並べて比較。UEの機体は一回りほど大きめ。
頭部の上下可動はまずまず。左右へのスイングも、多少顎と襟が干渉しますが不自由さはありません。AGE-1ノーマルと全く同じ可動域になります。
腕は水平程度まで上げることができます。肘は厚みのある装甲が干渉するのでV字程度まで。
肩は少し前後スイングが可能です。AGE-1ノーマルと同じ可動域。
上半身は広めに前後スイングさせることができます。構造がAGE-1ノーマルと同じなのでスイング幅も同じです。
腰は全く干渉がなく、360度回転が可能です。アクションベースやスタンドへのディスプレイは、股間部のカバーパーツを外して3.0mmジョイント穴に差し込みます。
大腿部が肉厚で干渉しやすいですが、腰アーマーも幅広く可動するため、前後開脚は広く展開させることができます。
先程もご紹介しましたが、膝は完全に折り曲げることができます。
足首の前後、左右スイングはあまり広くはないようです。
大腿部が干渉するため、左右への開脚はハの字程度までとなります。
内股、ガニ股共に水平程度まで展開が可能。
立膝もきれいな姿勢で再現することができました。
AGE-1ノーマルと可動域を比較。肩の上げ幅や肘の曲げる角度、左右への開脚などがAGE-1ノーマルのほうが広め。
可動域の総括としては、肉厚な装甲でありながら、各部とも可動は柔軟。さすがにAGE-1ノーマルほどではないものの、ポージングの自由度は高そうです。肉弾戦時のポーズも難なくこなせそうですね。
付属品がビームエフェクトパーツのみなので、特に武装類レビューはありません。ポージング画像をいつもより多めでどうぞ。
ポージングに不自由さはなく、思った以上にグリグリ動かせます。打突系のポーズも思いのまま。
特に大味な装備もないので、干渉やぽろりを気にすることなく取り扱えるのがいいですね。
アッパーカットやキックなど、様々な肉弾戦ポーズを再現することができます。
ビームエフェクトパーツを各部に組み付けて。エフェクトパーツはブラックライトで照らしても発光しませんでした。
円盤状のエフェクトパーツはバラけやすいですが、腕部に組み付けてしまえば安定します。
ビームショルダータックルを再現。
ビームニーキックを再現。どんなポーズを取らせても様になります。
バクトなどと合わせて劇中シーンっぽく再現。
以上です。頭部や胴体部はAGE-1ノーマルからの流用ですが、造形バランスが良く、劇中のウェアを着込んだ（装備した）タイタスがうまく再現されていると思います。全体的に丸っこく、頭身もAGE-1ノーマルに比べてディフォルメ感があるので、愛嬌なども感じますね。
気になる点はほとんどないですが、ビームラリアット用の円盤状エフェクトパーツがややバラけやすいようでした。
マッチョですが各部可動域はよく動きますし、エフェクトパーツも遊び勝手がよく演出力もあるので、他キットと合わせて劇中シーンを再現したり、グリグリ動かして肉弾戦ポーズを楽しんだりと様々な演出が可能。通常のガンダムタイプではあまり味わうことのできない、パワフルで直線的な攻撃演出が思う存分楽しめそうですね。
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