HG ガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型) レビュー

今回は、2015年7月に発売されたHG 1/144 YG-111+BPMF-01 ガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)のレビューをご紹介します!

HG ガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)は、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するMS「YG-111+BPMF-01 ガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)」の1/144スケールモデルキットです。パーフェクトパックの特徴的な各部形状を再現。バックパックを展開することでアサルトモードが再現可能な他、付属のエフェクトパーツによってリフレクターモードも再現可能となっています。価格は2,970円(税込)です。

G-セルフがこれまで装着した全てのバックパックの機能を統合した「パーフェクトパック」を装着した姿で、劇中ではベルリ・ゼナムが搭乗。最終決戦で投入され、ジーラッハやカバカーリーなどと激戦を繰り広げた機体「YG-111+BPMF-01 ガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)」がHGでキット化。

2014年9月に発売されたHG ガンダム G-セルフ(大気圏用パック装備型)をベースに、一部成形色を変更。その他、フォトン・バランサーを内蔵した肩部や腰部サイドアーマー、背部パーフェクトパック、シールド、平手が新規造形で再現されています。

成形色はホワイトを基調に、胴体部やソール部などにブルー、肩部や膝部、背部パーフェクトパック、シールドにクリアブルーを配色。その他、頭部や腹部がワインレッド、襟やエアインテーク、腰部装甲などがイエロー、内部や関節、パーフェクトパックの一部、ビーム・ライフルなどがグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、G-セルフの各部、パーフェクトパックの一部モールドなどを補います。それ以外にも一部ダクトやモールドなどを塗装する必要がありますが、シールを貼れば大部分が色分けされるので素組みでも十分な仕上がりになります。

グレー成形色のパーツはKPS素材となっています。ABSは不使用。

ポリキャップはG-セルフ本体の各部にPC-002、パーフェクトパックの一部にPC-202を使用します。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。

背部にパーフェクトパックを装備しているため、後方に負荷がかかって倒れやすいですが、付属のジョイントパーツを介してアクションベース6などで支えてやれば自立は可能です。(アクションベース6は別売りです。)

■付属品

ビーム・ライフル、フォトン装甲シールド、ビーム・サーベル(サーベル刃、柄)✕2、パーフェクトパック用のエフェクトパーツ2種✕2、武器持ち手(右)、平手(左右)、組み替え式スタンドが付属。

余剰パーツがいくつか付属。通常のG-セルフ用パーツが一式揃っているので、組み替えることで通常のG-セルフ(大気圏用パック装備型)と同形状のG-セルフが再現可能です。

■各部形状

形状の異なる部分のみHG ガンダム G-セルフ(大気圏用パック装備型)(以下、大気圏用パック装備型)と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部は大気圏用パック装備型と同形状。丸みのあるシルエットや左右に突き出たアンテナなど、どことなく可愛らしく親しみが感じられるデザインで造形されています。額や左右のモールドはシールでの色分け。こめかみのバルカンはイエローとグレーに塗り分けが必要です。

メット部は合わせ目ができないパーツ構成。とさか前後のセンサーや後頭部モールドもシールで色分けします。アンテナ基部の隙間が少し気になるかも。

額のモールドとツインアイはワインレッドのパーツにシールを貼っての色分けです。シールを貼らず塗装する場合は各部を細かく塗り分ける必要がありそうです。

■胴体部

胸部・腹部。こちらも形状は大気圏用パック装備型と同形状。2ラインのエアインテークや腹部コックピットハッチなどがパーツで細かく色分けされています。肩左右のダクト口やエアインテーク内部、腹部モールドなど細部はシールで色分けするようになっています。

首はポリキャップにパーツを被せる仕様で見栄えに配慮がされています。ポリキャップはダブルボールジョイント仕様で柔軟に可動。肩もポリキャップが前方に引き出せる仕様です。

腰部を大気圏用パック装備型と比較して。大部分の形状は同じですが、サイドアーマーがパーフェクトパック用に新造。少し縦長な装甲になり、一部モールドをシールで色分けするようになっています。腰部中央のモールドも内部にシールを貼り、クリアブルーパーツを被せての再現。

腰アーマー裏は簡易的な造り。ダボ穴などがそのまま見える状態なので、気になる場合は技術があれば、裏打ちパーツを自作するなどで見栄えに配慮しても良さそうです。

■腕部

腕部を大気圏用パック装備型と比較して。上腕以下の形状は同じですが、肩部がパーフェクトパック用に新造。クリアブルーパーツを交えつつ、フォトン・バランサーを内蔵したとされる特徴的な肩部が再現されています。

腕部内部構造。大気圏用装備型にはなかった平手が付属するので、使用することでポージングの幅が広がります。大気圏用パック装備型が手元にあれば、組み付けてOPの両手を上に掲げるポーズを再現しても良さそうですね。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右と後面の組み合わせですが、合わせ目は各部ともモールド化されています。前腕のイエローラインと肘の角型モールド、手甲の白はシールでの色分け。

ショルダーアーマーはポリキャップを挟んでの2枚パーツ構成で上部に合わせ目ができます。前後フォトンスラスターはクリアブルーパーツでの再現で色鮮やか。上部の青い装甲や前後の赤いモールド、側面のダクトなど各部をシールで色分けします。

■脚部

脚部は大気圏用パック装備型と全く同じ。フォトン・バランサーを内蔵したとされる特徴的な脚部形状がクリアブルーパーツを交えて再現されています。一部モールドはグレーに塗り分けが必要。膝のクリアブルーパーツ内部や側面の円形モールド、後部ラインモールドなどをシールで細かく色分けします。

脚部内部構造。大腿部にのみ、簡単な内部フレームが造形されています。

大腿部、膝から下ともに前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。膝が分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。脹脛側面のフォトン・バッテリーもクリアブルーパーツを挟むため、合わせ目ができます。後部スラスターはグレーパーツでの色分け。

フォトン・バッテリーは1ダボ接続でロール可能。表情が変えられます。足の付け根はポリキャップを交えた構造で柔軟に可動。

ソール部。派手さはないものの、つま先や側面には細かなモールドが造形。どことなく可愛らしさも感じられる、G-セルフらしい個性的なデザインになっています。つま先のモールドは白いシールでの色分け。ダークグレーの基部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。

足裏はモールドがデザインされていますが、ふちなどに肉抜き穴があります。見栄えに影響するので、可能であればパテで埋めるなどして整えたいところ。

■バックパック

背部を大気圏用パック装備型と比較して。背部装備がパーフェクトパックと大気圏用パックで違っています。パーフェクトパックは近未来的且つ華やかなデザインで造形。

パーフェクトパック基部は丸みのあるデザインで、上部から側面にかけて円形リング状のフレームが造形。基部上部はクリアブルーパーツでの再現となっています。

基部はクリアブルーパーツを交えての上下3枚パーツ構成で側面に合わせ目ができます。更に下のアーム接続部はポリキャップを挟んでの前後2枚パーツ構成で底面に合わせ目ができます。中央のラインモールドは黒と青のシールでの色分け。

リング状の装甲側面にはシャープなトラフィック・フィン(トラック・フィン)が造形。接続基部やフィン前側のモールドは青いシールでの色分けです。

トラフィック・フィンはボールジョイント接続で前方に展開可能。各フィンを展開することで、トラクター・ビームという拘束ビームを照射できる設定になっています。

アームは多数パーツ構成で各部が可動。表情や位置を細かく変化させることができます。白とグレーのパーツ接続部はやや固めですが各部ともロールも可能です。

スラスターユニット。楕円状の特徴的な装備で、ビーム・キャノンやリフレクターとして仕様できる多目的ユニットになっています。

多数成形色パーツでの再現で、合わせ目ができないパーツ構成となっています。特にシールによる色分け箇所もありません。

スラスターユニット内部構造。

左右装甲はビーム・キャノン用にスライド展開が可能。更に一部フィンのような装甲も展開でき、表情を変化させることができます。

展開したフィン内部に特にモールドなどはありません。最後部中央にはビーム・キャノン口が開口されています。

スラスターユニットに付属のエフェクトパーツを組み付けることで、リフレクターモードが再現可能。四方に配置することで、幅広いエリアを防御できる華やかでダイナミックな武装モードが楽しめるようになっています。

エフェクトパーツはクリアブルー成形色での再現。1個パーツ構成で、展開したスラスターユニットの形状がそのまま反映されています。

G-セルフ本体とパーフェクトパックは角型ダボ接続でしっかりと固定。

大気圏用パック(別売り)や宇宙用パック(別売り)と接続部形状が同じなので、それぞれのバックパックを装備させることができます。

もちろんアサルトパックも装備可能。

背部装甲パーツを外すと一般的なHGと同じ2ダボ接続穴が露出。一部のHGやHG 水星の魔女シリーズ、HG SEED FREEDOMシリーズなどのバックパックも組み付け可能です。ただし肩の装甲が干渉するため、組み付ける場合は少し工夫が必要です。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。G-セルフ自体はRX-78-2と大差ないですが、背部パーフェクトパックによって少し全高、横幅、奥行きが増しています。なので飾るにはHG2~3体分のスペースが必要かと。

大気圏用パック装備型アサルトパック装備型と並べて比較。各種装備だけでなく、G-セルフ本体も一部形状が違っているため、各種とも違った雰囲気が感じられるようになっています。成形色も異なり、バリエーションに飛んだスタイルになっていますね。

G-セルフのみで大気圏用パック装備型と並べて。ホワイト成形色が変わったことで全体的に清潔感が高まっているほか、腹部がワインレッドに変わったことで少し引き締まった印象が感じられるようになっています。その他、肩部などの形状が違っていてパワーアップした感じが上手く表現されていますね。

同シリーズのキットであるHG ガンダムG-アルケインHG カバカーリーとも並べて。

■各部可動域

各部可動域を大気圏用パック装備型と比較して。

頭部は適度に上下します。腹部や腰部もボールジョイント接続で少し反らすことが可能。ショルダアーマー形状が違っていますが、腕は大気圏用パック装備型とほぼ同じ。水平よりも少し上まで上げることができます。肘は2重関節でV字程度まで曲がります。

腰は干渉するため、少しひねる程度。膝は2重関節でV字程度まで曲げることができます。立膝は少し崩れた姿勢での再現となります。

左右への開脚はハの字程度まで展開可能。足首の可動はそれなりで、接地はあまり得意ではないようでした。

■武装類

ビーム・ライフル。トワサンガ製の携行式ビーム砲です。大気圏用パック装備型に付属しているものと同じ。各部モールドがメカニカルに造形されています。グレー成形色のみでの再現なので、一部モールドや装甲をブルーやホワイトに、上部センサーのラインモールドをイエローに塗り分けが必要です。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。上部センサー、銃口は別パーツ化されているので塗り分けがラクです。

銃口は開口。特に可動ギミックはありません。

フォトン装甲シールド。ーフェクトパックと共に開発された専用のシールドです。リフレクターパックの技術が応用されていて、ビーム・プレーンを放出して敵のビーム攻撃を無効化・吸収するとのこと。表面はクリアブルーパーツでの色分け。一部ラインモールドはイエローのシールでの色分けです。

裏面の造りは簡易的。モールドも少なく、クリアパーツとの組み合わせ溝がそのまま露出した形になっています。全体をグレーに塗り分けるなどしたほうが纏まりが出て良いかも。

組み替え式のスタンド。一部のHGなどにも付属している、組み替えが可能な万能スタンドになります。クリアホワイト成形色での再現。

支柱を組み替えることで角度変更や高さ調整ができますし、支柱2本が前後に配置できるので、HGなどのガンプラを2体まとめてディスプレイさせることも可能。

もちろん支柱1本のみで使用することもできます。

■ポージング

一通り武装して。

ビーム・ライフルはダボ固定ではないですが、付属の武器持ち手でグリップを隙間無く挟めるのでほぼふらつき無く保持できます。保持強度もまずまずといったところ。

フォトン装甲シールドはジョイントパーツを前腕に組み付けて保持します。ジョイントパーツは2箇所に接続ダボがあり、組み替えることでシールドを側面と後部の2箇所に配置できるようになっています。

浮かせてディスプレイさせる場合は、G-セルフの股間部に3.0mm軸を使ってディスプレイさせることもできますし、パーフェクトパックに付属のジョイントパーツを介してディスプレイさせることもできます。

ただしジョイントパーツを介する場合、少し低い位置でディスプレイするようになり、脚が接地してしまう場合があるので支柱の長いスタンドを使ったほうが良さそうです。

背部パーフェクトパックにボリュームがあるので、シンプルな飛行ポーズでも十分様になるのが良いですね。ある程度重量はありますが、細身の支柱でも特に垂れること無くディスプレイできています。

スラスターユニットをシンプルに左右に配した状態だと、宇宙用パックのようなスタイルになります。

説明書に記載はないですが、スラスターユニットを左右に開くことで、大気圏用パックのようなスタイルにもなります。アームによって形態やシルエットを細かく変えられるのが良いですね。

スラスターユニットを左右に開き、トラフィック・フィンと共に前方に向けてアサルトモードに。アサルトパック装備型のような、前方射撃を重視した攻撃的なポーズを再現することができます。

パーフェクトパックのトラフィック・フィンやアームなどが柔軟に可動するので、飛行しながらの攻撃ポーズなども再現可能。自分好みの表情を付けることができます。

シールドっぽく使用することも可能。

ビーム・サーベルを装備して。ビーム・サーベルは柄がハンドパーツに隙間無く収まるので抜け落ちるようなことはありません。ストレスがないのでポーズが付けやすいです。刃が細身で引っかかると角度が変わる場合があるので少し注意。

各部のクリアブルーパーツは蛍光素材でブラックライト(UVライト)に反応します。ビーム・サーベル刃も蛍光クリアピンク成形色での再現で少し反応。

スラスターユニットを左右に広げ、エフェクトパーツを組み付けてリフレクターモードに。エフェクトパーツを組み付けることで、リフレクト時のダイナミックで存在感ある形態を楽しむことができます。

エフェクトパーツは1ダボ接続ですが、ものによっては組み付けが緩く外れるものもあるので注意。ふらつきやすい場合は補強しておいたほうが良いかもですね。

トラフィック・フィンは3.0mm穴などはないですが、アクションベースに付属の横長ダボジョイントパーツを使用するなどして単体でディスプレイできたので、劇中のような射出シーンを再現してみました。

平手が付属するので、大気圏用パック装備型(別売り)と組み合わせてOPシーンを再現してみても面白いかと。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。Gセルフの各部がちょっとずつ変化しているのと、背部パーフェクトパックの存在感が極まっていて良いですね。何気ない変化ですが、G-セルフをより雄大な感じにしてくれますし、パーフェクトパックは様々なパックを集約した武装らしい表情や迫力を感じさせてくれるキットになっています。大気圏用パック装備型とは違ったカラーリングも上位機種のような締まった雰囲気が感じられて良いですね。

気になる点はそんなにないですが、シールでの色分け箇所が多いため、塗装する場合は細部のマスキングや筆塗りなど細かく手を加えていく必要がありそうです。それと個体差かもですが、リフレクターモード時のエフェクトパーツの組み付けがゆるく、簡単に角度が変わってしまうので補強が必要です。

パーフェクトパックが様々な形態に変化するため、ポージングバリエーションが多彩に演出できますし、その都度シルエットが大きく変化。これまでに立体化された大気圏用パック、宇宙用パック、アサルトパック、リフレクターパック各種モードの魅力を集約した、オールマイティーな表情を見せるキットなのが良いですね。

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執筆者:nori
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