今回は、Figure-rise Standard BUILD FIGHTERS TRY ホシノ・フミナのレビューをご紹介します！
Figure-rise Standard BUILD FIGHTERS TRY ホシノ・フミナは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場する女性キャラクター『ホシノ・フミナ』のFigure-rise Standardキットです。パーカーは着脱可能で、劇中の印象的な姿をリアルに再現。握り手と開き手のハンドパーツに加え、照れ顔や驚き顔を再現できる表情パーツ3種が付属するなど可愛らしい演出が可能なフィギュアになっています。一緒にディスプレイできるフミナカラーのプチプチッガイも付属。価格は2,640円（税込み）です。
ガンダムビルドファイターズトライのヒロインであり、私立聖鳳学園ガンプラバトル部の部長『ホシノ・フミナ』がFigure-rise Standardでキット化。ブラウンのポニーテールやピンクとホワイトを基調としたブラトップやスパッツなど、フミナ先輩特有のスポーティーな容姿が再現されています。
成型色は頭髪のブラウンと肌のベージュ（ペールオレンジ）の他、パーカーのイエローとスパッツのピンク、ホワイト、ブラックを織り交ぜたフミナカラー。成型色はすべてつや消し加工が施されるなど、素組みでもおもちゃ感を感じさせない造りになっています。
シールは表情を変化させるための瞳や眉、頬、口の他、脚甲や手首のブレスレットなどを補うものが付属。瞳や眉などは、仕上がりを良くするための水転写デカールも付属しています。
ポリキャップは不使用。関節や内部はKPSによる構成で、関節強度はまずまず高めです。細身で脚底も小さいため、自立はやや不安定。ですが特に比重がかかるような持ち物はないので自立は可能です。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。（一度切りです。）切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
パーカーなしの素腕パーツ（左右）、表情の異なるフェイスパーツ2種（組み付けているものを合わせると3種）、握り手（左右）、プチプチッガイ、ランナーレス台座が付属。
余剰パーツがいくつか付属します。大腿部パーツは組み替えれば素脚の状態が再現できそうですね。
ダイバーあやめのランナー2枚がそのまま付属。台座の延長パーツと脚部パーツを使用するのみで、あやめの頭部パーツや小太刀などはすべて余剰となっています。こちらはクリアーイエローとベージュ成型色。
プチプチッガイ用にHGPGプチッガイ プリティインピンク&プチプチッガイから流用されているランナーも殆どが余剰パーツです。
頭部。親しみやすい整った表情と、おさげやポニーテールといった髪型が印象的。アニメに登場したホシノ・フミナにより近い造形で再現されています。
ポニーテール部分はシュシュが別パーツによる再現。ボールジョイント接続でフレキシブルに可動させることができます。ポニーテールも3個パーツ構成で細かく造形。
フェイスパーツは、表情の異なるものが3種付属。瞳などのパーツ分割はなく、全てシールでの色分けとなっています。シールはホイルシールと水転写デカールが付属するので、水転写デカールを使えば段差が出来ない状態を再現することも可能です。
それぞれにホイルシールを貼った状態で。表情が個性的でいいですね。眉や頬のシールは表面に貼るのでどうしても凹凸が目立ちます。Figure-rise Standard BUILD DIVERS ダイバーアヤメやダイバーナミでは瞳や眉毛がパーツ分割されていただけにちょっと残念。
フェイスパーツは頭部を分解して組み替えることが可能です。
フェイスパーツを組み付けた状態で。説明書の通りにシールを貼り付ければ、笑顔、悲しみ、驚きの表情を再現することができます。
シールの組み合わせを変えることで、好意や不満など細かな表情を再現することも可能です。
胴体部は黄色いパーカーやタンクトップ、スパッツなどがパーツによって細かく色分けされています。腹部などは肌の張りなども表現されていてリアル。
各部に細かいシワが入っているので、フードのたるみといった柔らかい雰囲気がうまく再現されています。胸部はボールジョイント接続で前後にスイングが可能。
胸元の青い猫バッジはモールドに青い猫シールを貼っての色分けです。ちなみにコウサカ・チナが身につけていたワッペンとお揃いとのこと。首元も自然な感じに造形されています。
パーカーのフードは一部が肉抜き穴になっています。
腕部はパーカーの七分袖が印象的に造形。肩は挟み込みタイプで合わせ目ができますが、分離できるので合わせ目消しはしやすいです。一方、七分袖の部分も合わせ目ができますが、前腕と組み合わせるようになっているため、合わせ目を消す場合にこちらは後ハメ加工などが必要です。
手首には特徴的なブレスレットを通すようになっています。ブレスレットは黒いパーツに青いシールを貼っての色分け。シールだと見栄えがイマイチなので塗装したいところではありますが、黒成型色なので隠蔽が難しいところではありますね。
脚部。細身ながらも華奢な雰囲気は感じさせない、バランスのいいデザインになっています。スパッツのストライプもすべてパーツによる色分けを再現。ふくらはぎが上下でパーツ分割されて合わせ目になっているのは少し気になるかも。
脚の付け根はボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。
左脚の大腿部はスパッツの裾が黒くデザインされていますが、こちらもパーツによる色分けとなっています。脚底はスリットモールドが造形。
ソールは厚みのあるスニーカータイプ。黒成型色のみで構成されていますが、甲は白いシールでの色分けとなっています。ピンクのソックスもパーツによる色分けを再現。
同シリーズのFigure-rise Standard BUILD DIVERS ダイバーアヤメ、Figure-rise Standard BUILD DIVERS ダイバーナミと並べて。構造はほぼ同じです。アヤメとナミは経年で関節がだいぶ弱くなっていました。
ガンプラコスヒロインのすーぱーふみな（ティターンズメイドVer.）と並べて。こちらとは構造やサイズ感が違っています。フェイスの造形も違っていますが、すーぱーふみなの方は瞳や眉が別パーツ化されています。Figure-rise Standardのふみなのほうがフェイスはアニメに近くていいですね。
頭部の可動は、顎を引く動きは深いですが、見上げる動きはそれほどでもありません。ポニーテールが干渉するので避けるように動かしておきます。左右へは干渉なくスムーズにスイングさせることができます。
腕はかなり高くまで上げることができます。肘も深くまで曲げることが可能。肩は殆ど前後スイングしないので画像は省きました。
胸元がボールジョイントで可動するので、上半身を広めに前屈させることができます。パーカーが干渉するので、反らす動きはやや不十分。
胸元は90度程度スイングが可能。アクションベースやスタンドへはパーカーの中央に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
少し外側に開きやすいですが、前後開脚は広く展開させることができます。
膝も深くまで曲げることが可能。
足首は少し引き伸ばすことで可動域が広がりますが、前後左右共にそこまで広くは可動しません。
左右への開脚は幅広く展開が可能。
大腿部がロールするので、内股、ガニ股ともに柔軟に再現することができます。
立膝もまずまずな姿勢で再現が可能。
可動域の総括としては、他のFigure-rise Standardキットと比べてもそれほど遜色はない印象。アヤメに比べると足首の可動が制限されますが、それ以外は幅広く可動しますし、全体的によく動くキットになっています。
パーカーは脱着が可能で、分解して取り外し、腕パーツを組み替えることで、ブラトップとスパッツ姿にすることができます。
パーカーを外した状態で。かなり動きやすそうなスタイルに変化しています。
首元はあやめでは衣服の内外でパーツが分かれていましたが、フミナでは首元パーツをそのまま頭部に接続するようになっています。
肩はパーカーを外したことで露出度が高くなり、背中のブラトップラインも目立つようになっています。背中の白いラインはシールでの色分けです。
パーカーがない状態の腕パーツ。こちらは肩に合わせ目ができますが、分離できるので合わせ目消しはしやすいかと。
肩の干渉がなくなったので、腕は真上にまで上げることができるようになりました。上半身も深くまで反らせるようになっています。
パーカーを外した状態でも、背中に3.0mm軸を差し込むことで浮かせた状態でのディスプレイが可能です。
プチプチッガイ。HGPGプチッガイ プリティインピンク&プチプチッガイからの流用ですが、イエロー成型色での再現となっています。前後2個パーツ構成の簡易的な作りで、目と鼻は黒いシールでの色分けです。脚裏には肉抜き穴があります。
ランナーレス台座。クリアーイエロー成型色での再現で、支柱の一部が延長されています。
延長パーツを組み合わせた状態だと浮かせてのディスプレイが可能で、延長パーツを外した状態だと接地した状態でのディスプレイとなります。
適当にポージング。男らしいポーズもボーイッシュに決まりますし、女の子らしいポーズも可愛らしさが表現できるなど、どちらのスタンスでもポーズが決まるのがフミナらしくていいですね。
シールを貼り替えることで豊かな表情が再現できますし、平手などによって柔らかい動きをつけることができます。
アイドルっぽい動きや驚いた表情など、表現が多彩。パーカーの脱着ができるので、スポーティーなスタイルも楽しむことができます。
プチプチッガイと組み合わせれば、緩い雰囲気も再現可能。女の子らしさがアップします。
ウイニングフミナに付属するスターウイニングガンダムと組み合わせて。愛機なだけあって成型色も近いものがありますし、組み合わせることで劇中のようなバトルに挑む雰囲気も再現することができます。
余剰パーツをアヤメに組み付ければ、金髪のアヤメを再現することができます。今回は大腿部にも組み付けてみましたが、胸部や腰巻なども余剰パーツに変えてみると個性的なアヤメが再現できそうです。
金髪にしたことで、アメリカンなくノ一が誕生・・・・？
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ダイバーナミから続くフォーマットで完成度の高いフミナに仕上がっています。パーツによる色分け再現度も高く、ブラトップやスパッツ、肌に至るまで細かい色分けが再現されているのもいいですね。可動域も広く、人間らしい自然なポーズを取らせる事ができるなど、フィギュアを嗜むファンにも親しみやすいキットになっているかと。
気になる点は、アヤメなど他のキットでは瞳や眉などがパーツ分割されていましたが、このフミナでは全く分割されておらず、1個パーツ構成となっています。水転写デカールで再現する場合は良さそうですが、ホイルシールだと頬や眉に段差が出来てしまうのはもったいないですね。
ただそれでも、シールを貼り替えることで驚きや悲しみ、笑顔など様々な表情が付けられるのには魅力を感じますし、プチプチッガイも柔らかく緩い雰囲気が出て可愛らしさが倍増します。パーカーの脱着ギミックなど細い配慮もあるので、フミナファンとしても納得できる一体になっているのではないでしょうか。
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