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HG 紅蓮聖天八極式 レビュー

今回は、HG 1/35 紅蓮聖天八極式のレビューをご紹介します!

HG 紅蓮聖天八極式は、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』に登場するナイトメアフレーム『Type-02/F1Z 紅蓮聖天八極式』の1/35スケールモデルキットです。特徴的な機体形状を完全新規造形で再現。赤いカラーリングをグロスインジェクションやクリアパーツで忠実に再現した他、PET素材によるエナジー・ウイング、輻射推進型自在可動有線式右腕部、飛燕爪牙といった多彩な武装が再現されたキットになっています。価格は4,730円(税込み)。プレミアムバンダイの商品です。

鹵獲された紅蓮可翔式をロイドとセシルが趣味で改造を施した機体で、初陣にてランスロット・コンクエスター他を単機で圧倒。最終決戦でも枢木スザクのランスロット・アルビオンと互角の死闘を繰り広げたKMF『Type-02/F1Z 紅蓮聖天八極式』がHGでキット化。

リード線による輻射推進型自在可動有線式右腕部、飛燕爪牙の射出・飛行ギミックやランドスピナーの収納・展開、エナジー・ウイングの展開、収納といった特徴的なギミックが再現されています。

成型色はツヤ感のある赤とオレンジのグロスインジェクション、マットな質感のワインレッドがベース。その他、輻射推進型自在可動有線式右腕部にメタリックグレーとゴールド、頭部にホワイト、胸部にクリアグリーンを配色するなど、多数成型色によるリアルなカラーリングが再現されています。腹部や関節・内部はダークグレー成型色での再現。

シールは頭部センサーやメーザーバイブレーションソードのモールドを補うくらいで少なめ。ミサイルポッドやワイドレンジ攻撃用パーツなどを塗装する必要がありますが、素組みでも十分な色分けが再現されています。

輻射波動照射部分は赤いジュエルシールでの再現。

全身各部に使用されているワインレッドや内部・関節に使用されているダークグレー成型色パーツはKPS素材です。ABSは不使用。エナジー・ウイングにはPET素材が使用されています。

ポリキャップはPC-7をコックピットブロック下部と輻射推進型自在可動有線式右腕部のジョイント穴にのみ使用します。コックピットブロックやミサイルポッドが後方に突き出ていますが、関節強度が高く、負荷もそれほどないため自立は安定しています。

エナジー・ウイング(左右)、

メーザーバイブレーションソード(鞘付き、刃付き)、輻射推進型自在可動有線式右腕部のワイドレンジ攻撃用パーツとワイヤーパーツ、飛燕爪牙(スラッシュハーケン)用のワイヤーパーツ✕2、平手(左)が付属。ゴールドの爪パーツは余剰です。

頭部。紅蓮特有の3辺装甲がシャープに造形。白いマスクを持つフェイスもクールにデザインされています。額のセンサーはオレンジのシールでの色分け。

頭部は各部とも合わせ目が出来ないパーツ構成。ツインアイはメタリックブルーパーツに青いシールを貼っての再現で、パーツ分割されているので塗装もしやすくなっています。

胸部・腹部。獣の目のようなグリーンの装甲が印象的。シルバーのシールの上からクリアグリーンパーツを被せます。赤い装甲は尖った部分に合わせ目ができますがそんなには目立たない印象。

首は2個パーツ構成。ボールジョイントとヒンジで柔軟に可動します。肩も上下などに細かく可動。どちらも可動強度は高めです。

後部にはオレンジのコックピットブロックとミサイルポッド、閉じた状態のエナジー・ウイングを装備。後方に長く配置されています。

ミサイルポッドは表面のカバーを外すと内部のモールドが露出。1個パーツ構成でモールドのみが造形されているため、シルバーなどに塗り分ける必要があります。

コックピットブロックは分解可能。サクッと取り外すことができます。

コックピットブロックは3個パーツ構成で合わせ目は各部とも段落ちモールド化。グロスインジェクションのオレンジが印象的なカラーリングになっています。特にコックピット内部の造形はありません。

コアブロック(ミサイルポッド)下部も適度にモールドが入っています。

肩の飛燕爪牙(スラッシュハーケン)は前方に展開可能。

付属のワイヤーパーツと組み替えることで射出状態を再現することができます。ワイヤーパーツはリード線とジョイントパーツとの組み合わせで、リード線の固定強度もしっかりとしていて簡単には抜けません。爪パーツの内側はシンプルな肉抜き状態。

腰部は軽装。無駄がないので足回りの取り扱いがラクです。

股間部には可動ギミックがあり、左右で個別に展開させることができます。

右腕部には紅蓮の主武装である輻射推進型自在可動有線式右腕部を装備。存在感のある腕部になっています。

輻射推進型自在可動有線式右腕部は、紅蓮可翔式の徹甲砲撃右腕部を改良したもので、有線による前腕の射出機能や輻射波動の形成、使用が可能とのこと。

前腕は筒型で合わせ目はなし。膝から先は各部とも左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

肘は幅広く展開可能。

輻射推進型自在可動有線式右腕部の先端部は5本のクローを装備。手のひらには赤いジュエルシールを貼るようになっています。簡単にしっかりとしたディテールが再現できるので、シールでもこういったアイテムが使用されているのはいいですね。

手のひら部分は上下2個パーツ構成ですが、合わせ目は内側に少しできるくらい。爪はボールジョイントでフレキシブルに可動します。柔軟に可動するので、配置次第でワイルドな表現も可能です。

手首は上下に幅広くスイング可能。

前腕部を分解して付属のパーツと組み替えることで、ワイドレンジ攻撃時の形態を再現することができます。付属のパーツはシリンダー部分をシルバーに塗り分けが必要。

更に前腕部を引き抜き、付属のワイヤーパーツを組み付けることで、輻射推進型自在可動有線式右腕部の射出・飛行状態を再現することができます。こちらもワイヤーパーツはリード線とジョイントパーツで構成され、リード線はジョイントパーツにしっかりと固定できています。

ジョイントパーツに3.0mm穴があるので、射出した右腕部を単体でディスプレイさせることができます。

右のショルダアーマーは合わせ目が出来ないパーツ構成。側面のスパイクが印象的に造形されています。

左腕部は比較的軽装でシンプルな人型タイプ。ですが前腕の装甲はパーツで色分けされるなど作りはしっかりとしています。

左腕部の上腕は筒型パーツを2個重ねる構造で合わせ目はなし。前腕は赤いパーツを左右で組み合わせるため、上下に合わせ目ができます。合わせ目が角にくるのでそんなに目立ちませんが、肘から分離するので合わせ目消しはラク。

肘はボールジョイント接続でフレキシブルに可動。ロールも可能です。

ショルダーアーマーは前後の簡単な構造。こちらも角に合わせ目がくるのでそんなに目立ちません。

脚部。基部は細身ですが、適度に棘感のある装甲で厚みが出ています。

大腿部は左右の組み合わせで一部は段落ちモールド化。一部に合わせ目ができますが、こちらも角にできるのでそんなには目立ちません。が、どうせなら全て段落ちモールド化されていると良かったかも。膝から下の後部にはランドスピナーを装備。

ソール部は紅蓮特有の3又ですが、棘感のある装甲でシャープに造形。

足裏は各部とも簡単なモールドが造形。つま先は基部、先端部ともに可動します。可動箇所が多いぶん、位置がずれると接地にふらつきが出ますが、細かく調整することで安定した自立も可能です。

後部のランドスピナーは展開可能。基部のボールジョイントが広く上下するので、ローラーをしっかりと接地させることができます。ローラーは回転可能。

ランドスピナーは左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。ランドスピナーを展開した脚部は1個パーツ構成で内側が露出します。ちょっと貧素な感じがあるので、裏打ちパーツなどがあっても良かったかも。

ランドスピナーを展開すると膝の干渉がなくなり、深くまで曲げられるようになります。

HG陸戦型ジム、MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)と並べてキットの大きさを比較。MGほどではないですが、HGの1.5倍程度の大きさがあります。ちなみに紅蓮聖天八極式の全高は5.24m。

HGランスロット・アルビオンと並べて。HGのコードギアスシリーズは今のところこの2体ですが、是非両方入手して最終決戦シーンを再現したいところです。

頭部の可動は、首が2箇所で可動するので広めに上下しますが、後頭部がコックピットブロックと干渉してやや制限されます。左右へは少し干渉しますが、真横にまでスイング可能。干渉を避けるため、少し手前でスイングさせます。

腕は左右とも水平以上に上げることができます。

肘も左右ともV字程度まで曲げることが可能。左の上腕はロールしないので注意です。

腹部や腰部の可動により、上半身を適度に前屈させることができます。反る動きはあまりできないようでした。

腰の回転は、上半身が少し斜めになりますが、90度程度までロールさせることができます。アクションベースやスタンドへは、コックピットブロック下部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

腰アーマーが軽装なので、前後開脚は前後とも干渉なく、幅広く展開させることができます。

膝はランドスピナーを展開することで深くまで曲げることができます。膝周りはメカニカルですが、装甲がほぼ抜けた状態。

足首は前後左右とも適度に可動します。

左右への開脚は水平まではいきませんが、かなり幅広く展開させることができます。

内股、ガニ股ともに幅広く展開させることができます。

立膝もきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、体型が特殊で構造も少し変わってはいますが、各部とも可動域はまずまず広め。ある程度ダイナミックなポーズは再現できそうですし、可動箇所も多いので自然で柔らかな動きも適度に表現できそうです。

メーザーバイブレーションソード。紅蓮弐式用の呂号乙型特斬刀の形状を継承したMVSになります。小型ではあるものの、ブリタニア製ナイトメアが使用するMVS同等の性能を有するとのこと。簡単な2個パーツ構成で、柄のグリーンはシールでの色分け。

鞘付きのメーザーバイブレーションソード。鞘はモナカ割ですが合わせ目は段落ちモールド化。グリップの形状は同じで、グリーンのモールドはシールで色分けします。

鞘付きのものはリアアーマーにマウント可能です。

エナジー・ウイング。第九世代ナイトメアフレームの象徴的な多機能機動装置になります。飛行だけでなく、ブレイズ・ルミナスを利用した攻防一体の兵装で、マント状に展開して突進し、対象物を破壊することが可能とのこと。PET素材のエネルギー翼はフチが白く色分けされています。

アームは多数のパーツを細かく組み合わせる構造。長いアーム部は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。赤い外装も同様に合わせ目あり。

アームがフレキシブルに可動するため、ウイングをコンパクトに折りたたむことができます。

アームの節がロールするため、ウイングの角度を変更することもできます。

エナジー・ウイングはミサイルポッドのふちの赤い装甲を外して組み付けます。

ウイングは上下や前後にスイング可能。後方への負荷は大きくなりますが、左右に配置すれば自立は可能です。

簡単に武装して。

右腕部を翳すだけでも十分に格好いいポーズを取らせることができます。

関節強度が高いので、ポーズをしっかりと維持してくれます。グリグリ動かしてもポロリがないので取り扱いやすいですね。

ロングレンジ攻撃用のパーツに組み替えればポーズの表情を変化させることができます。シャフト基部の内側の肉抜き穴はちょっと気になるかも;

ランドスピナーを展開すれば、ナイトメア定番の滑走ポーズも再現可能。ポージングバリエーションが多彩です。ランドスピナー基部のボールジョイントがやや外れやすいので注意。

エナジー・ウイングに組み替えて。エナジー・ウイングにも適度な強度があるので、簡単に位置が変わることはないですし、分解することも全くありません。ポージングに専念できます。

アームが柔軟に可動するので、紅蓮全身を包み込んでのシールド形態もラクに再現可能。

メーザーバイブレーションソードはグリップをハンドパーツで挟んで保持します。手甲パーツのダボをグリップに差し込んで固定するため、ガッチリと保持させることができます。

ワイヤーパーツに組み替えて、輻射推進型自在可動有線式右腕部を射出状態に。

少し表情が強めの平手が付属。

ワイヤーパーツに組み替え、飛燕爪牙(スラッシュハーケン)の射出状態を再現。リード線に適度な強度があり、爪(クロー)もKPSで軽量なので特に垂れることなく配置することができます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。グロスインジェクションのツヤ感のある外装にはインパクトがありますし、機体の存在感を高めてくれます。右腕部の輻射推進型自在可動有線式右腕部もメカニカルに造形されていて、ポージングに迫力や力強さを感じさせてくれるのがいいですね。関節強度が高く、リード線にも適度な強度があるので、ストレスなく安定したポージングやディスプレイが楽しめるのも魅力。

気になる点は、基部のボールジョイント強度があまり高くないため、ランドスピナーが比較的外れやすいので注意です。それと、各部の合わせ目は角にできるためそんなに目立ちませんが、完璧を目指す場合は合わせ目処理が少し手間そうです。

飛燕爪牙、メーザーバイブレーションソードといった豊富な武装が付属し、ポージングが多彩に演出可能。エナジー・ウイングも紅蓮の表情をガラッと変化させてくれます。劇中の紅蓮聖天八極式の強さそのままに、その破壊力を余すことなく表現してくれるキットになっているのがいいですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2023年5月24日 at 16:49 - 返信

    聖天八極式は 
    guren type-08 elements seiten
    までですよ。

    • nori

      on 2023年5月27日 at 08:21 - 返信

      コメントありがとうございます!
      すいません;形式番号ですかね;

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