SDBD RX-零丸 レビュー

今回は、SDBD RX-零丸のレビューをご紹介します!

SDBD RX-零丸(ぜろまる)は、『ガンダムビルドダイバーズ』に登場する忍者型ガンプラ『RX-零丸』のSDタイプキットです。内部フレームにSDクロスシルエットシリーズのCSフレームを採用し、SDのシルエットを再現。飛行型サポートメカの「武装装甲八鳥」が付属し、SD体型からリアル体型への変化も再現できる特徴的なガンプラになっています。価格は1,944円(税込み)。

ユニコーンガンダムと忍者を組み合わせたコンセプトでキット化されたSDBD RX-零丸(ぜろまる)。SD体型とリアル体型への組み換えが可能で、さらにSD体型時には、デストロイモードをモチーフにした「シノビ形態」とユニコーンモードをモチーフとした「カクレ形態」が再現可能です。キットはRX-零丸本体と支援鳥型メカ『武装装甲八鳥(ブソウソウコウハットリ)』で構成されています。

まずはRX-零丸本体から。成型色はややつや消しぎみのホワイトに、ゴールドやメタリックレッドのつやつやした素材が使われています。各部にサイコフレームのような赤い編み模様が造形されていますが、模様の部分やゴールドのライン(フレーム)など、大部分はシールによって色分けするようになっています。

ポリキャップを使用しないSDクロスシルエットのCSフレームを使った構造。組み立てや変形はさせやすいですし、SDながらも関節が曲がるので柔軟ですが、強度はそこまで高くなく、ヘタレてゆるくなってくる心配もあるキットです。低身長なので自立はかなり安定しています。

頭部。全体的にはユニコーンガンダムベースですが、アンテナは少し異なる4本アンテナを装備。口元は忍者装束のようなパーツで口元を覆うようになっています。側面のサイコフレーム部分は赤いシールによる色分けで、アンテナの中央もゴールドやグリーンのシールで色分けするようになっています。センサーもグリーンのシールによる色分けです。

シールで補う部分は、箇所によって網状になっていたりなっていなかったりするので、塗装する場合はどうするか悩みそうです。少し首がふらつくのも気になるところです。

ツインアイはSDクロスシルエットらしく、瞳ありなしで組み換えが可能です。

さらに内部には、リアル体型用の頭部が格納されています。

頭部はアンテナを閉じ、マスクを下ろすことで「カクレ形態」に変形可能です。ユニコーンモードを意識した造形になっています。特にパーツを脱着させることなく変形できるのはいいですね。カクレ形態時のアイラインは塗り分けても面白いかも。

胸部、腰部。デストロイモードのような造形。サイコフレームは忍者のような網目模様がデザインされています。ゴールドのラインやサイコフレーム部分はシールでの色分けです。

腕部。赤いCSフレームを使用した、肩アーマーや前腕アーマーのみの簡易的な造形になっています。前腕は筒型の1個パーツで、ハンドパーツ裏には肉抜き穴があります。

肩アーマーは前後での組み合わせなので中央に合わせ目ができます。白のみのパーツなので、グレーやゴールドなど各部は全てシールでの色分けとなります。肩アーマー裏にはウイングがあり、ダボを軸にして可動します。

脚部。こちらも腕部と同じくシンプルな外装。大腿部はCSフレームが露出し、膝から下も2個パーツ前後挟み込みのシンプルな作りになっています。側面には合わせ目があります。スネの四角いモールドは赤く塗り分ける必要があります。

足首から下の部分。ユニコーンガンダムとは一味違った特徴的な造形。ゴールドでワイルドなアンクルガードが特徴的です。足裏はつま先に肉抜き穴があり、中央には武装装甲八鳥に乗せるためか、マウント穴が空いています。

バックパックは1個パーツの簡単な作り。一部を赤いシールで補います。リアアーマーもシールで色分けするようになっています。赤いビーム斬馬刀の刃パーツをマウントして忍者の帯のような表現ができますが、特に絶対取り付けなければいけないというわけではなさそうです。

続いて武装装甲八鳥。カラフルな配色が特徴的な鳥型支援メカです。リアル体型用パーツを組み合わせて作られていますが、整った鳥型が再現されていると思います。

額や後部のセンサーなどはグリーンのシールによる色分けです。ゴールドのラインもシールによる色分け。後部の赤い羽根も1個パーツ構成です。赤い羽根は縁を白く塗り分ける必要があります。胴体部分の白いパーツが外れやすいので、取扱時に少し注意が必要です。

翼はリアル体型の脚部を使った構成で、各部のゴールドなどはシールでの色分けです。外側の赤い羽根を回転させると、足首マウント用のボールジョイントが現れます。脚は1個パーツで、爪はゴールドシールでの色分けです。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと。特別際立つ大きさではありません。

SDクロスシルエットキットと。フレームが違うのでサイズ差があります。

頭部の可動はわずか。少し見上げる程度になります。左右へは問題なく可動します。

腕部はY字程度にまで上げることができます。肘は90度程度。フレーム内側の肉抜き穴が少し気になります。肩はCSフレームが外側に引き出し可能ですが、肩アーマーが干渉するので前後ともあまり広くスイングさせることはできません。

通常通り、股関節へのアクションベースマウントが可能です。腰のアーマー裏はシンプルで、特に凝った作りにはなっていません。

腰アーマーは可動しませんが、アーマー類をかわすようにすれば広く前後開脚させることができます。ちょっとわかりにくいですが、膝もくの字程度にまで曲げることができます。

足首は適度に前後可動します。足首にはかなり空間がありますが、アンクルガードが大きいこともあって可動域はそれなりです。左右への可動もそれなり。

腹部はほぼ可動せず、腰の回転もわずかです。

内股、がに股は広めに可動します。付け根が回転可動し、干渉箇所も少なめ。

シールド手裏剣、種子島雷威銃(タネガシマライフル)、苦無(クナイ)☓2、クナイ用ビーム刃☓2、九字切り型ハンドパーツ(左右)、忍者刀、忍者刀(斬馬刀)用ビーム刃、グリップ型マウントパーツ☓3が付属。その他、CSフレーム用の首パーツも余剰で付属します。

シールド手裏剣。メタリックレッドパーツの簡易的な組み合わせなので、縁の白や中央のグレーなどを塗り分ける必要があります。裏面にはグリップ型マウントパーツと同じものが付いています。

種子島雷威銃(タネガシマライフル)。モナカ割の簡易的な作りです。上下に合わせ目ができます。砲口は開口してあり、センサーは特に色分けはありません。

苦無(クナイ)、忍者刀、クナイ用ビーム刃。それぞれ1個パーツのシンプルな作りです。ビーム刃を取り付けた状態は左右で形状が異なります。忍者刀の刃は塗り分けが必要です。

武器類は腰や前腕など各部にマウント可能です。バックパックのビーム刃を外す必要がありますが、バックパックには忍者刀もマウント可能です。

種子島雷威銃はストックが長いので、肘を曲げて保持するのは少しむずかしいです。腕をしっかりと伸ばした状態だとポージングしやすくなります。脇に抱えるようにするといい感じに。シールド手裏剣はグリップがハンドパーツにしっかりと固定できるので保持しやすいです。

九字切り型ハンドパーツを使って忍者のポーズ。

九字切り型ハンドパーツの内側には肉抜き穴があります。

お決まりの「カトちゃんペッ!」(笑)

頭部を変形させ、アンクルガードの向きを組み換えて『カクレ形態』に。シノビ形態とは違ったかっこよさがあります。

武装装甲八鳥。

説明書に記載はありませんが、付属のグリップ型マウントパーツを使うことでRX-零丸を武装装甲八鳥に乗せることができます。固定度はまずまずで、外れて落下することはありません。

ではここからリアル体型に変形させていきます。まずはRX-零丸の各部を分解しておきます。

武装装甲八鳥も各部を分解します。

頭部も各部を分解し、リアル体型の頭部を露出させます。

リアル体型の上半身は頭部アンテナや胸部ゴールドパーツ、武装装甲八鳥の腹部パーツを取り付け、RX-零丸の頭部はカクレ形態にして内部にツインアイパーツやマスク、2本のグリップ型マウントパーツを取り付けます。

腕部と脚部は武装装甲八鳥のパーツを組み合わせつつ延長します。

四肢と胴体を全て組み合わせ、背中にSDの頭部を取り付けたらリアル体型の完成です。ハンドパーツの大きさや関節など、多少気になる点はありますが、いい加減な出来ではなく、HG並のしっかりとした作りになっています。これは見事。

ただ、背中の頭部の存在が大きいのと、少し後方に負荷がかかり、倒れやすくなっています。背中の頭部は外しておいても良さそうです。

リアル体型頭部。アンテナは小型の1個パーツで、額はグリーンのシールでの色分けです。頭部側面のモールド類は赤いシールでの色分けです。前後挟み込みタイプなので真横に合わせ目ができます。

胸部の仮面は、劇中のように頭部に取り付けが可能です。

簡易的な組み合わせなので、腕部の内側は空洞化されています。

胸部は面パーツを中央に取り付けた形状。

脚部は細かい造形ですが、膝裏は腕部のようにボールジョイントが露出した形になっています。

ではリアル体型の各部可動域を見ていきます。まずは頭部。首は顎引きはそれほどでもないですが、見上げる状態はある程度広めに可動します。左右へは問題なく可動。

腕は水平程度まで。肘も90度程度です。肩はショルダーアーマーがSD体型と前後入れ替わっていますが、可動域はあまり変わらずです。

腰のボールジョイント部分を浮かせることで少し上半身を前後に傾けることができます。ですが腰が外れやすいので注意が必要です。腰の回転は360度可能です。

腰のアーマーを前後逆にしたことでフロントアーマーが大きくなり、前後開脚は後方への可動のほうが広くなっています。腰部アーマー類は可動しないので、脇から脚部を前後に上げるようになります。

膝は90度にも曲がらず。ですがSD体型で膝になる部分(大腿部)が曲がるので、脚部を後方に広く跳ね上げることができます。

足首はまずまず可動。可動範囲はSDとあまり変わらないかと。

左右への開脚はあまり広くなく、ハの字程度。CSフレームの可動範囲そのままなのはちょっと残念。

内股、ガニ股はどちらも深く回転させることができます。

 

武装装甲八鳥の基部パーツは赤いパーツを取り付けて馬具那式タネガシマ(マグナシキタネガシマ)に。裏面には肉抜き穴が目立ちますが、組み合わせなどの関係からも致し方なしかと。

馬具那式タネガシマは砲口に忍者刀が取付可能。大剣として装備することができます。リアル体型は多少通常のHGキットとは勝手が違い、二の腕や肩パーツが外れやすいので、ポージングは少しストレスを感じるかもです。

馬具那式タネガシマを両手持ちさせることもできました。

以上です。大部分をシールで補うので、組立時にシールを貼る時間がかかるのと、塗装する場合は各部を細く塗り分ける必要があり、きれいに仕上げるにはやや手間がかかるキットではあります。ポージングしているとシールの端が剥がれたりするのもちょっとしたマイナスポイントかと。

ですがそれを差し引いても、ギミックは満載で驚きのある構造や変形などが楽しめますし、ユニコーンガンダムベースでユニコーンモードやデストロイモードを意識した造形が再現できるのもいいですね。どことなくアヤメのガンプラ愛を感じるような一機になっていると思います。

リアル体型に関しては、関節がボールジョイントになっていて外れやすいので、ポージングには少しストレスを感じます。ですが組み換えながらも質が高く、見事な造形も再現されていると思います。SD体型とは全く違ったスタイルに変化するなど、遊び心があるのがいいですね。ここまでアイデア性の高いキットも久しぶりな気がします。

SDとしても楽しめますし、リアル体型としても満足できるキットになっているのでおすすめです。ポージングも様になってかっこいいので、ぜひ入手して楽しんでみてはいかがでしょうか。

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4 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2018年8月28日 at 09:46 - 返信

    リアル形態の時は腰を前後逆にしないといけないのではないでしょうか?

    • nori

      on 2018年8月28日 at 10:58 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m
      修正しておきます;

  2. 匿名

    on 2018年9月2日 at 17:26 - 返信

    いつも楽しくブログを読んでいます。
    ところで、マグナシキタネガシマの
    赤いパーツの取り付け位置は銃身の下側に
    取り付けるのが公式だったと思います。

    • nori

      on 2018年9月2日 at 20:55 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m 
      また修正しておきます;

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