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HGUC V2ガンダム レビュー

今回は、2014年1月に発売されたHGUC 1/144 V2ガンダムのレビューをご紹介します!

HGUC V2ガンダムは、『機動戦士Vガンダム』に登場する主人公機『V2ガンダム』の1/144スケールモデルキットです。特徴的な「V」のシルエット造形を持つミノフスキー・ドライブユニットを再現。ビームシールドや組み換えでグレネードランチャーも再現可能なビーム・ライフル、アクションベースにディスプレイ可能なV2コア・ファイターも付属しています。価格は1,430円(税込み)。

2013年からのHGオールガンダムプロジェクトにより、リガ・ミリティア所属MS『V2ガンダム』がキット化。主人公ウッソ・エヴィンが搭乗した機体で、ヴィクトリーガンダムの後継機になります。こちらも完全新規造形による再現となっています。

成型色はガンダムタイプの基本的なホワイト、ブルー、レッド、イエローが主。特に胸部から背部ミノフスキー・ドライブユニットにかけてのV字イエローラインが印象的な機体になっています。シールは頭部や武器センサーなどの細部とミノフスキー・ドライブユニット裏面のダクトのみで、頭部バルカンや各部のハードポイント一部は塗装で補う必要があります。

ポリキャップはPC-002をすべて使用。肘や膝はポリキャップに似た形状のパーツを使用しますが、強度はまずまず高めです。背部ミノフスキー・ドライブユニットも影響はなく、自立は安定しています。

ビームシールド、ビーム・ライフル、連装式グレネードランチャーパーツ、ビームサーベル(サーベル柄✕2、扇形ビーム刃、ビーム刃✕2)、V2コア・ファイターディスプレイ用ジョイントパーツが付属。

V2コア・ファイターが単体で付属します。

頭部。ヴィクトリーガンダムに似ていますが、額に白いV字アンテナが追加され、こめかみのバルカンが大型化。左右のダクトも細かい造形に変わっています。頭部は前後挟み込みタイプで上部から側面に合わせ目ができます。

とさか前後のセンサーはグリーンのシールで、ツインアイは赤いパーツにシールを貼っての色分けです。

胸部から腰部。胸元のV字やインテーク、コックピットハッチ下部などがパーツで色分けされています。フロントアーマーは全体的に白一色のシンプルな配色です。

サイドアーマーのハードポイントやリアアーマーは一部をグレーに塗り分けが必要です。腰アーマー類は裏面にモールドは造形されておらず、フロントアーマー裏は肉抜き穴っぽい造形になっています。

腕部。よくある肘関節とは異なり、設定画に準じた造形が再現されています。肘左右の円形ハードポイントは一部をグレーに塗り分ける必要があります。

二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで肘に近い部分に合わせ目ができます。肘から分離が可能ですが、赤い装甲を後ハメかマスキング塗装などで対応する必要があります。

赤い装甲は可動式。先端のパーツを外してビームシールドを取り付けるようになります。手首も少し角度をつけることができます。

ショルダーアーマーは青い部分が挟み込みタイプで、上部に合わせ目ができます。

側面の装甲も適度に可動します。

脚部。スマートなフォルムはヴィクトリーガンダムから大きく変わりませんが、膝装甲が青いカラーリングになっていたり、大腿部の形状が違っていたりと、部分的に異なるV2型の造形になっています。ふくらはぎ左右の円形ハードポイントも一部をグレーに塗り分ける必要があります。

大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。膝から分離できるので、合わせ消しはしやすいかと。脚の付け根は回転可動し、幅広い可動域を実現しています。

ソール部。ヴィクトリーガンダムと似ていますが、ややシャープな造形になっています。つま先には肉抜き穴があります。つま先は折り曲げることが可能。

バックパック。左右にV字の延長ラインが造形されたミノフスキー・ドライブユニットを装備。画像は用意していませんが、ユニットは付け根ボールジョイントによって上下、左右フレキシブルに可動します。

バックパック基部はシンプルな作り。中央の薄い羽は付け根が折れやすいので注意です。中央下部のコア・ファイター機首部は一部を青く塗り分ける必要があります。

ミノフスキー・ドライブユニットは青い部分が左右挟み込みタイプで、先端の表面に合わせ目ができます。

下部の白い装甲は展開が可能で、内部のスリット部分を黄色いシールで色分けするようになっています。ユニットの先端や内部には光の翼がジョイント可能な穴が造形されています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。小型機なので、背部にミノフスキー・ドライブユニットを装備していても小型に見えます。V2の頭頂高は15.5m。

HGヴィクトリーガンダムと並べて。頭頂高はほとんど変わりませんが、ブルーの色合いや大部分の造形が違っています。V2は脚部の合わせ目がくっきりと出てしまっているのがもったいないですね。

頭部はまずまず広めに可動させることができます。左右へも干渉なく可動します。首はポリキャップパーツ。

腕はY字にまで上げることができます。肘は90度程度まで可動。緩やかなカーブを描くように曲がります。

肩は付け根ボールジョイントで後方へもまずまず可動します。前方へは肩ポリキャップが引き出せるので、さらに広くスイングが可能。

腹部がボールジョイント型ポリキャップ2箇所で連結しているので、浮かせるようにすれば上半身を広く前後スイングさせることができます。可動は柔軟ですが、腹部がやや抜けやすいので注意です。

腰はほとんど干渉することなく360度回転させることができます。アクションベースへは、通常通り、股間部にジョイントパーツを差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は、前方は膝装甲とフロントアーマーが干渉するので、水平より少し低いくらいまでの展開となります。後方はリアアーマーが干渉するのでそれなり。リアアーマーを交わすようにすればもっと上がりますが、不格好なのでこれくらいにしています。

膝はまずまず深めに曲げることができます。膝関節パーツも合わせ目が出ない構造。膝裏が肉抜きっぽい状態なのは気になるところです。

足首は前後左右ともそれなりといったところ。

左右への開脚は、水平にまでは上がりませんが、それに近いくらいまで開くことができます。

内股、がに股は共に広くまで可動します。脚の付け根が回転し、干渉なく360度向きを変えることができます。

立膝はきれいな姿勢でこなすことができました。

可動域の総括としては、肘がもう少し深く曲がれば言うことないですが、全体的によく動きますし、いろんなアクションポーズが再現できるキットになっていると思います。

V2コア・ファイター。一部モールドを塗り分ける必要がありますが、全体的にパーツによる色分けが再現されています。キャノピーは塗り分けが必要です。

V2コア・ファイターを色んな角度から。ミノフスキー・ドライブユニットの白い装甲は展開せず、裏面は肉抜き穴のような造形になっています。機首は中央に合わせ目ができます。

中央部にジョイントパーツを組み込むことで、アクションベースにディスプレイが可能です。

HGヴィクトリーガンダムのコア・ファイターと並べて。

V2コア・ファイターのフライトシーンを何枚か。コア・ファイターって常にこの形態でしたかね?後部ミノフスキー・ドライブユニットがもう少し左右に開いたりするようだとよりかっこいい演出ができたかなと思います。

ビーム・ライフル。本体部分はモナカ割で、上下に合わせ目ができます。特に可動する箇所はありません。

センサーはシールでの色分け。

ヴィクトリーガンダムのビーム・ライフルはこんな感じ。V2のほうがゴツめの造形になっています。

砲身の下部に連装式グレネードランチャーパーツの取り付けが可能。ビーム・ライフルが強化されます。

グレネードランチャーパーツは後部に肉抜き穴があるのがちょっと気になります。

ビーム・ライフルとビームシールドを装備して。

ビームシールドは、肘側にしか向けることができないのでちょっと取り回しづらいかも。肘を側面に向けると、肩の装甲と肘の装甲が干渉しやすくなります。ただ、シールドで防ぐようなポーズは特に干渉もなく可能でした。

ビーム・ライフルはグリップとハンドパーツの幅が丁度いいので、しっかりと保持できて遊びもありません。

さすがのガンダムタイプ。デザイン性が高く、ポージング時のかっこ良さも折り紙つきです。

適当に何枚かどうぞ。

ポージングに関しては文句のつけようがないですね。素晴らしい造形美を味わうことができます。

以上です。適度にパーツで色分けされていて塗り分ける箇所もそれほど多くはないので、ガンダムマーカーなどで細部簡単に色分けするだけでよく仕上がると思います。ヴィクトリーガンダムに続いてスタイルのいいプロポーションで立体化されていますし、素組みでも安定した良さが味わえます。

ただそれだけに、ショルダーアーマーや脚部の合わせ目が目立つのはもったいないかも。できれば素組み状態でも合わせ目が出ないような組み合わせになっていて欲しかったところです。

少し気になる箇所はありますが、ガシガシ動かしても不安定な部分はなく、デザイン性の高さからかどんなポージングでもかっこよく決まります。個人的にも、これほどのかっこよさを感じるキットはそうはないですし、ヒロイックさ全開のポージングが味わえるので、ファンなら必ず入手すべきキットと言えるかもしれませんね。

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2 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2019年10月18日 at 23:30 - 返信

    レビューありがとうございます
    セカンドVを意識してのタイミングでしょうか?

    • nori

      on 2019年10月19日 at 04:29 - 返信

      コメントありがとうございます!
      そうですね。V2のあとにセカンドVのレビューをしようと思ってたんですけど、諸事情で出来ず、ジム・ドミナンス(フィリップ・ヒューズ機)のレビューになりました;
      セカンドVのレビューは今しばらくお待ちをm(_ _)m

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