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HGUC ゼクアイン レビュー

今回は、2001年10月に発売されたHGUC 1/144 ゼクアインのレビューをご紹介します!

HGUC ゼクアインは、『ガンダムセンチネル』に登場するMS『ゼクアイン』の1/144スケールモデルキットです。頭部モノアイなど、ジオン系MSの特徴を持ち、ザクⅢを参考にした汎用機がキット化。弾装タンクや弾装ベルト、左右肩に装備したシールドなど、特徴的で重厚感ある造形が再現されています。価格は1,728円(税込み)です。

ベースキットなどのない完全新規造形。肉厚な装甲が特徴的なキットになっています。

成型色はパケ絵(横絵)や説明書に掲載されている塗装済み完成品よりもやや青みが強い印象。全体的にブルーの配色で、エアインテークやコックピットハッチなど、部分的にライトグレーや他の色パーツが使用されています。

どっしりとしたスタイルで自立も安定しています。ポリキャップ(PC-111)を使用し、膝、肘などもすべてポリキャップで補います。関節強度は高く、劣化などのヘタレはほぼなさそうです。

頭部。特徴的な形状。数個パーツの組み合わせで合わせ目は見えないような組み合わせになっています。モノアイ付近はシールによる色分けで、塗装で仕上げる場合、パーツにモールドが造形されていないので改修する必要がありそうです。

後頭部はマラサイのような兜型。頭部裏面にはモールドなど造形はありません。

胸部から腰部。エアインテークやコックピットハッチはパーツによる色分けで、エアインテーク内部はシールでの色分けになっています。左胸(エアインテーク上)のセンサーは別パーツ化され、腹部動力パイプやフロントアーマー下部のモールドも別パーツで色分けされています。

胸部内部は右から左まで貫通する1個パーツ構成になっています。

腰アーマー裏はモールドのないシンプルな造形。サイドアーマーは別パーツのバーニアがあり、内部にはスリット型モールドが入っています。股間部はボールジョイント型。

腕部。肩に弾装タンク、側面にシールドを装備した重厚感ある造形になっています。

シールドは少し可動します。

弾装タンクはモナカ割なので上部、側面などに合わせ目ができます。シールドも上部は挟み込みタイプなので合わせ目ができます。シールドのバーニア内部にもスリットモールドあり。

パーツを分解することで、弾装タンクとシールドが(一応)分離可能です。破損に注意して取り外します。シールドはポリキャップ接続です。

二の腕は筒型、前腕は左右で挟み込むようになっているので、部分的に上下に合わせ目ができます。右手ハンドパーツは武器持ち手が標準装備になっていて、人差し指が可動するようになっています。通常の握り手(右)は付属しません。(左は穴なしの握り手です)

ショルダーアーマーも前後挟み込みタイプなので、上部に合わせ目ができます。腕部は左右ともほぼ同じ形状ですが、左のシールド内側にはサーベル柄(2本一体型で塗装が必要)がマウントされています。

脚部。肉厚な形状が再現されています。

プロペラント・タンクを外すと内部は別パーツで塞がれた形状になっています。大腿部は左右挟み込みタイプですが、一部段落ちモールド化されています。

大腿部は外側はパーツで蓋、内側はポリキャップを差し込むようになっています。

側面下部のバーニアも内部は縦スリットモールド入り。プロペラント・タンクは下部に合わせ目ができますが、側面はモールド化されています。

足首から下の部分。3個パーツの簡単な作りで、足裏はモールド入りのパーツで蓋がされています。

バックパック。特徴的な形状で、ダークグレーとライトグレーパーツで色分けされています。後部センサーはピンクのシールによる色分けですが、若干サイズが合わないので少し曲がったように貼り付けることになるかもです。4基のバーニア内部はこちらもスリットモールド入り。下部のタンクはモナカ割なので合わせ目ができます。

バックパックは2ラインのダボ接続。他キットのバックパックとは接続形状が違うので、取り付けることはできないようです。リアアーマーはバーニアやダクトが別パーツで色分けされています。

いつものようにHG陸戦型ジムやHGルプスレクスと並べて。大きめのキットで存在感があります。ちなみにゼクアインの全高は20.05m。

頭部は極僅かに上下可動する程度。左右へも、肩が干渉するので真横にまで可動させることはできません。

腕部も45度上げられる程度。肘も90度程度の可動です。シールドや弾倉タンクを外しても可動域は殆ど変わりません。

腰のポリキャップが可動するので、上半身を少し反らせることができます。

腰は上半身を少し浮かせることで、45度程度にひねらせることができます。股間部にアクションベースディスプレイ用の穴はないので、アクションベースに付属のコの字パーツを使って股間部を挟み込んでディスプレイさせます。

股間部が太めなので、ある程度幅の広いコの字パーツ(1/100サイズ)を使う必要があります。ただし、コの字パーツで挟むと股間部のスペースがなくなり、左右への開脚がほとんどできないようになります。

フロントアーマーが広く展開するので、前後開脚は前側は広く可動します。後方はリアアーマーが可動しないのでそれなり。

膝はくの字程度の可動。膝内部パーツは1個パーツなので合わせ目はありません。

足首は前後左右ともわずかに可動する程度。

左右への開脚もハの字程度です。アクションベースにディスプレイするとさらに狭まります。

内股、ガニ股の可動も45度程度。

立膝もかなり難しいようでした。

可動域の総括としては、広く可動する箇所はほぼ見られず、ダイナミックなポージングはあまり期待できないようです。簡単なポージングだけにして、重武装感を楽しむようなキットですね。

専用マシンガン、給弾ベルト、平手(左)、ビームサーベル×2が付属。頭部パーツ1個が余剰です。

ホイルシールには予備のモノアイシールが付属しています。予備には切れ目が入っていないので、形に沿ってカットして使うようになります。

専用マシンガン。ロングサイズの武器になります。本体部分はモナカ割なので、上下に合わせ目ができます。

給弾ベルトは軟式素材なので、適度に曲げることができます。

専用マシンガンと給弾ベルトを装備して。重厚感ある装備なのがいいですね。

トリガーに指をかけることができます。専用マシンガンを保持させるときは、一旦ハンドパーツを手首から取り外し、トリガーに指をかけてから保持させたほうがいいと思います。無理に持たせようとすると手甲パーツが外れたり手首が外れたり、最悪指パーツのダボが破損したりすることもあるので注意です。

給弾ベルトもある程度の形に曲げておいてからのほうがラクに保持ができます。

平手を使って専用マシンガンに手を添えるようなポーズ。平手を上に被せる場合はそれなりに形になりますが、説明書に記載されているような下で銃身を支えるポーズは腕が届かないのでできませんでした。どうにかすればできるのかもしれませんが、難しかったです。

開脚はある程度できますが、足首があまり動かないので接地時も足裏が浮いたような状態になっています。

ビームサーベルも武器持ち手で保持させます。それほどスカスカ感はないので、ポージングはしやすいかと。ビーム刃の部分は塗り分けが必要です。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。肉厚な造形には惹かれるものがありますが、古いキットなだけに、各部が簡易的な造形になっているのは残念かなというところです。可動域が広くないので、柔軟なポーズにも向いていないのも寂しいところです。重量級のキットなので、ちょっとしたポーズでもある程度様になるのはいいですね。

肩の弾倉タンクやシールド、専用マシンガンなどの造形も特徴的でいいですし、他のキットにはないものを持っているので、個性のあるキットとして楽しめます。そして今度プレバンから発売されるHGヘイズル(改、アドバンスド)に付属の専用拡張パーツなどを使ってハイザックⅡを再現したりできれば、よりA.O.Zバリエーションとしての楽しみも増すのではないでしょうか。

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10 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2019年2月18日 at 22:49 - 返信

    マラサイの改造機的なヤツね、使って使いやすいかはパイロットしだい、シャア専用ディジェでああゆう仕様になったし

    • 匿名

      on 2019年2月18日 at 23:30 - 返信

      マラサイ関係ねーし、製造元違うし。適当な事言うな。

      • 通り縋りの兵士

        on 2020年1月6日 at 02:40 - 返信

        ペズンで作られたり、製造と言う点なら、ガルバディαやアクトザクなら
        解るな、連邦のMS開発の雛型になったわけだし、みんな大好き
        バーザム改は配備されてただけだし、マラサイはAE社だけどさ
        金型のゼク・アインの頭部だけで、マラサイが出来るなら、
        似たデザインの感じなら、HGCEでジンやらザクウォーリアが出せそう。
        なんだけどな。

  2. 匿名

    on 2019年2月19日 at 20:40 - 返信

    第3種兵装だけのキット化だけだったが残念でした。
    でもキット化そのものが奇跡だったし、パーツ構成は当時としては考えられていてこの試行錯誤が今のHGUCに繋がっていると思います。

    • nori

      on 2019年2月25日 at 03:12 - 返信

      コメントありがとうございます!
      第1、第2は、当時に今のA.O.zくらいのニーズがあれば、もしかするとキット化されてたかもですね。
      今でもいいのでキット化してもらいたいですが無理かな~;(新規フォーマットで)
      パーツ構造は当時としては結構優秀なので、ほんとにそれが今のガンプラの構造に基礎になっている気がします。

  3. 匿名

    on 2019年2月24日 at 23:51 - 返信

    左手を銃の下に添えてる写真、多分右手外してそれが見えない角度から撮影してるんじゃないかなあ?

    • nori

      on 2019年2月25日 at 03:34 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ありえますね;
      実際見えない部分ってどうなってるのか分からないので・・・・
      うまく持てるように小細工した・・・?今となっては撮影者のみぞ知るとか・・・。

      • 匿名

        on 2019年3月3日 at 16:51 - 返信

        巧く銃の構えの構図を取らせたいとなると、やはり関節追加とか何かしら改造を施さないといけませんね。

        • nori

          on 2019年3月4日 at 10:52 - 返信

          コメントありがとうございます!
          そうですね;
          元々そこまで可動域もないですけど、肉厚な分、より動きにくかったり・・・。
          改造できれば、柔軟なポーズも再現可能ですね。

  4. 匿名

    on 2019年8月27日 at 09:10 - 返信

    ポーズはともかく、ゼクアインの場合はのそっと立っている立ち姿の方が重要じゃないかと思うのは当方だけっ!?www

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