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HGUC ガンダムEz8(イージーエイト) レビュー

今回は、2013年4月に発売されたHGUC 1/144 RX-79[G]Ez-8 ガンダムEz8(イージーエイト)のレビューをご紹介します!

HGUC ガンダムEz8は、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する陸戦型ガンダム改修機『ガンダムEz8(イージーエイト)』の1/144スケールモデルキットです。新規フォーマットにより、アクション性能とプロポーションを両立。シールドやビームライフル、100mmマシンガンといった武装類の他、脱着可能なパラシュートパックが付属。様々なシーン演出が可能なキットになっています。価格は1,760円(税込み)。

中破した陸戦型ガンダムに陸戦型ジムのパーツや現地調達のジャンクパーツなどが利用された現地改修機であり、小隊長シロー・アマダが搭乗する機体『ガンダムEz8』がHGUCでキット化。完全新規造形により、重機感のある特徴的な機体形状が再現されています。

成型色は少しくすみのあるホワイトに、ダークブルーやグレーを配色。陸戦機らしい泥臭さが感じられるカラーリングになっています。シールは頭部センサーやパラシュートパックのベルトを補うくらいでわずか。バーニア内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みで十分な色分けが再現されています。

ABSやKPSは使用されておらず、全てPS素材による構成となっています。

ポリキャップはPC-001Aを関節各部に使用し、関節強度はまずまず高め。背部のウェポンラックも比重はかからず、自立は安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

パラシュートパック、ビーム・ライフル、100mmマシンガン、シールド、ビームサーベル刃✕2、武器持ち手(右)、握り手(穴なし、左)が付属。

専用のマーキングシールが付属します。

頭部。形状はガンタムタイプながら、側面の2本ロッドアンテナや下顎のフェイスガードが印象的。メット部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。消す場合は後ハメ加工が必要。とさか前後のセンサーと顎は赤いシールでの色分けです。

胴体部も胸部の肉厚な装甲が特徴的。腰部は陸戦型ガンダムをベースにしたシンプルな機体形状が再現されています。サイドアーマーのマガジンに脱着ギミックはありません。

胸部の装甲を外すと内部にはボディユニットが造形されています。ボディユニットには対歩兵用旋回式バルカン砲のモールドが造形。

ウェポンラックとは太めの3ダボ接続なので、他キットのバックパックとの交換はできないようになっています。リアアーマーもシンプルでプレーンな造り。腰アーマー裏は各部とも、モールドや裏打ちパーツの造形はありません。

腕部。特別複雑な造りでもなく、陸戦型ガンダムをベースにしたシンプルなデザインになっています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクかと。

ショルダーアーマー。上部にパラシュートパック懸架用のフックが造形。フックに可動ギミックはありません。挟み込みタイプで上部に合わせ目ができます。

脚部。陸戦型ガンダムをベースにした重機感のあるデザインになっています。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右挟み込みタイプで脛や後部に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのはラクそう。脚の付け根は別パーツ化され、ロール可動します。挟み込みタイプで合わせ目ができますが、分解できるので消すのはラクかと。

膝の装甲は可動式で適度に表情を変えることができます。

ふくらはぎの内蔵型サーベルラックは展開が可能。内部にはサーベル柄が収納されています。柄は脱着が可能。

アンクルアーマーや後部の装甲は可動式。後部装甲はボールジョイント型ポリキャップでの接続なのでやや外れやすいところがあります。

ソール部は重機的なシンプルなデザイン。足首の装甲は左右挟み込みタイプで一部に合わせ目ができます。脚甲モールドの間にできるので、合わせ目を消すのは難しそう。後部は段落ちモールド化されています。足裏は少し肉抜き穴があります。つま先は少し角度変更が可能。

背部にはウェポンラックを装備。ラックは前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。側面のバーニア内部は赤く塗り分けが必要。

上下のフォークリフト部分は、下部は可動式、上部は組み替え式で展開が可能。

HGUC陸戦型ガンダム系(HGUC陸戦型ガンダム新旧、パラシュートパック仕様)などに付属しているウェポンコンテナがマウント可能。特にずれることなく、しっかりと収まります。

HGUC陸戦型ガンダム(パラシュートパック仕様)と並べて比較。陸戦型ガンダムの改修機なので部分的な形状は違っていますが、フォーマットが違うので構造的にはだいぶ違っています。

MGガンダムEz8とサイズを合わせてプロポーションを比較。

頭部は顎引きは殆どできず。見上げる動きもわずかです。左右へは顎を少し浮かせることで広くスイングさせることができます。

腕は水平まで上げることが可能。肘も深くまで曲げることができます。

肩は広めに前後スイングが可能。前方へはポリキャップが引き出せます。

腹部と腰部がボールジョイント接続で、上半身は適度に前後スイングが可能。

腰の回転は背部のウェポンラックと腰部が干渉しますが、浮かせて干渉を避けることで360度回転が可能。ですが少し前のめりになってしまいます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

前後開脚は、フロントアーマーが広く可動するので前方に広く展開が可能。

膝は深くまで曲げることができます。膝装甲裏は肉抜き穴状態。膝関節パーツは中央の合わせ目が段落ちモールド化されています。

足首の可動は、前後はあまり広くないですが、アンクルアーマーなどが展開して干渉が避けられるので、左右への可動は広め。

左右への開脚は水平程度まで展開が可能。

内股、ガニ股も共に水平以上に展開が可能です。

立膝も割ときれいな姿勢でこなすことができました。

可動域の総括としては、形状がシンプルな分、各部が干渉することもなく広く展開させることができます。中でも足首の左右への動きは広いので、陸地での戦闘シーンの再現などもしやすそうです。

ビームライフル。砲身や本体部、グリップなどが別パーツで色分けされています。

本体部は左右挟み込みタイプで上下などに合わせ目ができます。消す場合は後ハメ加工が必要。

センサーはグリーンのシールでの色分け。フォアグリップは可動式です。

HGUC陸戦型ガンダムのビームライフルと並べて比較。成型色や色分け度が異なります。Ez8のビームライフルは幅が少し薄め。

100mmマシンガン。陸戦型機定番の武装になります。マガジンが別パーツでの色分け。

本体部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。

フォアグリップや後部のストックは展開可能。

HGUC陸戦型ガンダムの100mmマシンガンと並べて比較。マガジンの成型色が異なるのと、トリガーガードやグリップの形状などが違っています。

シールド。こちらも陸戦型機がよく装備している兵装になります。

HGUC陸戦型ガンダムに付属しているシールドと並べて比較。陸戦型ガンダムのほうは展開ギミックやバイポッドが造形されていますが、Ez8にそのようなギミックはなく、通常のシールドとしてのみ使用可能です。

一通り武装して。

足首の左右への可動が広いので、接地状態での自立も安定。ポーズが様になります。片脚立ちも可能。

シールドは組み換えで配置変更が可能ですし、穴なしの握り手も付属するのでポーズの表情付けが豊かです。

可動が柔軟なので、100mmマシンガンの両手持ちも余裕。

HGUC陸戦型ガンダムに付属している180mmキャノンを装備して。構えるだけでかなりの迫力。付属のビームライフルや100mmマシンガンはダボ固定なのでしっかりと保持させることができますが、180mmキャノンなどはダボ固定ではないので、ハンドパーツがややバラけやすかったです。

ビームサーベルは柄がダボ固定ではないですが、ハンドパーツにひっかかりやすく、抜け落ちることなくポーズを取ることができました。膝の装甲が可動式なので、立膝での接地も安定させることができます。

パラシュートパック。陸戦型ガンダム専用に開発された空挺用パックになります。

グリーンのパラシュート収納部と下部のロケット部の2段で構成されていますが、共にモナカ割のような構造で側面に合わせ目ができます。

下部のバーニアは内部を赤く塗り分けが必要。

ベルトはビニールのようなエチレン酢酸ビニル樹脂で作られています。

パラシュートパックの組付けは、まずベルトを肩のフックに引っ掛け、ホイルシールを巻きつけて固定します。ホイルシールは予備があるので破れても安心。

そして背部のウェポンラックにパラシュートパックを固定。これで装備完了です。

パラシュートパックを装備して。多少後方に比重がかかりますが、重量に曲げることなく自立が可能です。

陸ガンのパラシュートパックとは違った形状のパラシュートパックで、劇中のような降下シーンを再現することができます。

パラシュートパックに3.0mm穴などがないので、着陸寸前の噴射シーンを再現する場合はアームなどを使って引っ掛ける必要があります。ベルトがついているので降下シーンの再現がリアル。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。陸戦型機らしい重量感や重機感がとても良く表現されていますし、陸戦型ガンダムをベースに現地で改修したという即席感ある容姿には、実戦の雰囲気を感じさせます。それでいて主人公機らしさも表現されているのがかっこいいですし、全体的にリアリティもあっていいですね。

気になる点は殆どないですが、あえて言えば前腕などに合わせ目ができるということでしょうか。

各部とも可動域が広く、ポロリもないですし、武装類が多いのでポージングが豊富。陸戦型ガンダムと組み合わせればより劇中シーンの再現性も高くなりますし、降下シーンなどの表現も魅力的。合わせて陸戦特化型の泥臭い演出も楽しめるのがいいですね。

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4 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2021年6月12日 at 21:16 - 返信

    マシンガン形状比較、指を掛ける部分が違うように見えます(持っていないので写真からですが)。

    • nori

      on 2021年6月13日 at 01:36 - 返信

      コメントありがとうございます!
      そうですね、グリップ周りの形状が違いました;申し訳ないですm(_ _)m
      修正しておきます;

  2. といとい

    on 2022年8月18日 at 20:23 - 返信

    切り口が汚いのが気になります。

    • 匿名

      on 2022年8月21日 at 22:40 - 返信

      わざわざ言う事じゃないのでは…?

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