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HG ザク・キャノン テストタイプ レビュー

今回は、HG 1/144 ザク・キャノン テストタイプのレビューをご紹介します!

HG 1/144 ザク・キャノン テストタイプは、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』MSDによって企画された『ザク・キャノン テストタイプ』の1/144スケールモデルキットです。ラビットタイプと通常タイプがチョイスできる頭部、180㎜キャノン砲、ビッグガン2丁のほか、納刀状態と抜刀状態を再現できるヒート・ホークがそれぞれ付属。価格は2,160円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

2017年11月に発売されたHGザク・ハーフキャノンをベースに、頭部、胸部、大腿部などが新規造形で再現されたザク・キャノンテストタイプ。MSVのザク・キャノンを思わせるディテールで、ガンプラファンはもちろん、1st世代にもたまらないキットになっています。⇒HGザク・ハーフキャノンのレビューはこちら

ザク・ハーフキャノンから続くサンドブラウンとダークブラウンの成型色で、地上戦を想定したアーミーなカラーリングになっています。バックパックや脇に伸びるビッグガンはハーフキャノンと同じものが流用されています。

各部にポリキャップを使用しているので関節強度は高め。自立も安定しています。

マーキングシールは一部HGザク・ハーフキャノンと同じですが、ライン形状やナンバーなどが異なります。画像は左がHGザク・キャノンテストタイプ用、右がHGザク・ハーフキャノン用です。

頭部。HGザク・キャノン独特の形状になっています。口のダクトが別パーツで色分けされ、スリットも入っています。動力パイプがなくなり、頭部には1本角を装備。モノアイはシールで再現されています。

頭部裏面にはモノアイを可動させるためのスイッチが付いています。通常のオリジン版ザクは前側にスイッチがありますが、このザク・キャノンテストタイプは後方に配置されています。画像左がHGザク・キャノンテストタイプ、右がHGザク・ハーフキャノンの頭部です。

モノアイは端までしっかりと可動します。

パーツを組み替えることで、通常型とラビット型の頭部がチョイス可能です。

ラビット型頭部。その名の通り、うさ耳のような形状をしています。ラビット型のとさかパーツは一度差し込むと取り外しにくいので、ピンセットを使ったり前後にくねくね動かしつつ、優しく抜き取る必要がありそうです。ダボピンを折って破損させてしまわないように注意が必要です。

ラビット型頭部にした状態を全身から。

ラビット型のアンテナは先端に安全加工、側面にスリットが入っています。1本角も先は丸みを帯びていますが、簡素な作りではないのがいいですね。頭部にもパネルラインが入っていて、HGでもリアルなディテールが楽しめます。

バストアップ。かなり細かく作り込まれていて、これまでのオリジン版ザクやハーフザク・キャノンとは一味違ったディテールが楽しめます。ダクトや動力パイプの接続口もパーツによって色分けされ、動力パイプの配置も特殊。オリジン版ザクは胸部左右のアーマーが少し可動しますが、このテストタイプは胸部両脇は可動しません。

説明書に記載はありませんが、コックピットハッチは開閉式。アーマーを手前に引き出すと少し上下に可動させることができます。

さらにコックピットシートまで細かくモールド化されています。

腹部・腰部。形状はオリジン版ザクと同じですが、フロントアーマーが色分けされて少し変化が加えられています。

フロントアーマー、サイドアーマー共に裏面にモールドは入っておらず、シンプルな形状になっています。

左腕部。特徴的な十字型シールドを装備。この機体としての個性が強い部分です。

シールド内側にも細かいモールドが入っていてリアルな出来になっています。接続はボールジョイントとポリキャップで柔軟に可動。

右腕部。こちらも特徴的なショルダーアーマーを装備。メットのような形状で他のザクとは差別化されています。肘パーツもオリジン版ザクとは異なるものが使用され、裏面の合わせ目は段落ちモールドになっています。前腕は左右挟み込みタイプなので、両腕とも普通に合わせ目があります。

スパイクアーマー。モールドが全くないのが逆に溶接っぽさを感じさせるディテールになっています。前後挟み込みタイプで、真横に合わせ目ができます。

スパイクアーマーは後からハメるようになっていて、内部にはポリキャップが挟んであるので合わせ目消しはラクそうです。

脚部。大腿部が独自の形状と白いカラーリングになっていて特徴的。角ばった形状になっているのがいいですね。膝から下はオリジン版ザクと同じ。大腿部、膝下共に側面に合わせ目が出来ますが、大腿部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

足首から下の部分。形状はオリジン版ザクと同じですが、ダークブラウンがサンドカラーととても良くあっている気がします。足裏にはしっかりとしたモールドが入っています。

バックパック。形状はHGザク・ハーフキャノンと同じで細かく作り込まれています。スモークディスチャージャーも健在。

内部にはポリキャップが複数埋め込まれていて、スモークディスチャージャーや側面の180mmキャノン砲用ホルダー、ビッグガンもポリキャプでしっかりと接続されています。180mmキャノン砲用ホルダー内部にもポリキャップが仕込まれていて強度も高いです。

180mmキャノン砲。本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。砲口は二股パーツで再現。付け根には弾頭型のモールドが入っていて、側面には装甲板も装備。こちらもHGザク・ハーフキャノンと同じものです。

ビッグガン。こちらもザクハーフキャノンに付属しているものと同じ。ポリキャップを内蔵しているので可動も組み合わせもしっかりとしています。

本体部分は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールドでわかりにくくなっています。グリップも可動しますし、柔軟性があるのでポージングも多彩に楽しめます。

HGグレイズ(地上戦仕様)、HGガンダムバルバトスルプスレクスと比較してみました。グレイズとは差がないですね。ルプスレクスがデカイのか、グレイズが小さいのか・・・・。

HGザク・ハーフキャノンとも比較してみました。若干ザク・キャノンテストタイプのほうが小さい気もしますが、同じ構造なのに不思議です。共に股関節が可動するので、その配置の違いかもしれません。前方から見ると造形がかなり違っていますね。色こそ似ていますが、別物感があります。

頭部の可動はザク・ハーフキャノンと同じくそれほど広いものではありません。動力パイプこそないですが、頭部の長さも首の長さも同じくらいなので可動範囲もそれなり。

左右へは水平程度に可動しますが、一本角の場合はキャノンの干渉するので少し不自由さがあります。ラビット型だと干渉せず可動させられました。

腕部は適度に上げることができますが、水平まではいかず。右腕部は十字型のシールドがキャノンと干渉し、左腕部はスパイクアーマーが肩部と干渉します。左腕部はザク・ハーフキャノンよりも上がらなくなっているような気がします。

肩部は内部のポリキャップが引き出せるため、前方へはしっかりとスイングします。後方へはボールジョイントによる可動分。このあたりはザク・ハーフキャノンと同じ可動域です。

腰の前後可動もザク・ハーフキャノンとほぼ変わらず。腹部の動力パイプ形状が異なりますが、特に可動に影響はないようです。

腰回りが少し複雑でありながら、それほど干渉することもなく360度回転可能になっています。

付属のマウントパーツを股関節にはめ込んでアクションベースにマウントさせます。この仕様はHGザク・ハーフキャノンやHGオリジン版ザクと変わらずです。

おなじみのマウントパーツになりますが、ポージングしているとたまに外れたり、脚部と干渉して股が開き気味になるという欠点は相変わらずです。まぁテストタイプは地上戦仕様みたいなものなので、浮かせた状態でポージングする必要もないかもしれません。

前方へは水平程度にまで可動します。太ももの白いアーマーも特に可動に影響はなさそうです。後方へも柔軟ですね。

膝は90度より少し深い程度。

足首の可動もHGザク・ハーフキャノンやHGオリジン版ザクと同じ。特別広くも狭くもない可動域です。

左右への開脚もHGザク・ハーフキャノンやHGオリジン版ザクと同じで、水平にまで開くことはできませんでした。一応サイドアーマーを後ろ側に回避しながら可動させていますが、これ以上上げるとサイドアーマーが外れてしまうので注意が必要です。

股関節も同様に前後可動します。脚部の可動が柔軟に行なえます。

内股は太ももの影響で少ししか可動せず。このあたりはHGザク・ハーフキャノンや他のHGオリジン版ザクと異なるところです。太ももの形状が違うことで可動域にも変化が生まれています。がに股も他のオリジン版ザクなどは360度回転しますが、このテストタイプは水平程度にまでしか可動しません。

ただし股関節を少し抜いて脚部と股関節に隙間を与えると、干渉すること無くぐるぐると回転させられるようになります。

立膝は問題なくきれいな形でこなしてくれました。

HGオリジン版ザクではおなじみですが、腰部のサイドアーマーはポリキャップによるスライド式。脚部の可動が柔軟になり、ポージングスタイルにも変化を加えることが出来ます。

180mmキャノン砲は適度に上下可動します。

ビッグガンは接続しているアームによって前後左右に柔軟に可動します。

ヒート・ホーク、ヒート・ホーク(収納)、平手ハンドパーツ(左右)、武器保持用ハンドパーツ(右)が付属。武器保持用ハンドパーツ(右)は用無しにも見えますが、説明書には別売りのHGザクⅡC型/C-5型に付属しているMS用マシンガンを持たせることができると解説してあります。(※HGザク・ハーフキャノンの説明書にこの解説はありません。)説明書に記載されているランナー一覧にも☓(バツ)の記載はありませんでした。

その他オリジン版ザク用のパーツが多数余剰パーツとして付属します。動力パイプやスパイクアーマーがないのでオリジン版ザクⅡにすることは出来ませんが、各部を組み替えることでカラバリや形状の変化を楽しむことが出来ます。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。各部の作り込みはプレバンとは思えないようなしっかりとしたものになっていますし、独特な形状はファンをうならせるものになっていると思います。コックピットハッチが展開したり、ラビット型のアンテナがあったりとテストタイプ独自のギミックもあって、ベースのHGザク・ハーフキャノンとは差別化が図られているのもうれしいですね。

欠点といえばもう少し追加武器や余剰パーツといったオプションが付属していればよかったかな~と思います。ガトリング・ガンが付属していたり、ザクⅡに換装できるともっと楽しめたと思います。ですがこのテストタイプだけでも十分満足できますね。

HGザク・ハーフキャノンと組み合わせてポージングさせるとリアルな戦場のイメージが再現できますし、躍動感もより高まります。部隊としての編成にも幅が広がるので、ファンなら迷わず買いのキットになっていると思いました。

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4 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2018年1月30日 at 22:22 - 返信

    足の甲、余剰パーツの方を使ってますよ。

    • nori

      on 2018年2月2日 at 01:44 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘ありがとございますm(_ _)m
      脚甲パーツを修正しました。
      やっぱりこっちの色の方がいいですし正解ですね^_^

  2. U.C.0063

    on 2018年2月3日 at 20:03 - 返信

    nori様

    修正、お疲れ様でした。
    画像を全部、入れ替えありがとうございました。

    流石、nori様。
    期待を裏切らない方ですね(^^)
    色が変わり足元が締まりましたね!

    匿名様も良くお気付きになられましたね(・・;)
    スゴイです。

    • nori

      on 2018年2月5日 at 20:41 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ねぎらいのお言葉に感謝ですm(_ _)m

      なかなか見落としがちな部分かもしれないですけど、見栄えも違ってきますよね~^_^;
      パーツを全部切り離してから組み立てるとこのようなことも起こりやすのでよくないですね;

      次からはMGと同じように、説明書の上にパーツを切り取って並べながら組み立てていくようにしたいと思います。
      これだとミスが全くなくなりそうですしね^_^

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