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HG ガンダムバルバトス第6形態 レビュー

今回は、2016年2月に発売されたHG 1/144 ガンダムバルバトス第6形態のレビューをご紹介します!

HG ガンダムバルバトス第6形態は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する主人公機『ガンダムバルバトス 第6形態』の1/144スケールモデルキットです。各部に増加装甲を纏った第6形態特有の機体形状を、新規パーツを用いて再現。配置変更が可能な腰部ブースターの他、迫撃砲や機関砲、大型レンチメイスといった個性的な武装が付属するキットになっています。第5形態へのカスタマイズが可能な各部パーツも付属。価格は1,540円(税込み)です。

最終決戦用にバルバトスを強化した形態で、瞬発的な機動力と引き換えに無補給での長時間戦闘を可能とした機体『ガンダムバルバトス第6形態』がHGでキット化。2015年10月に発売されたHGガンダムバルバトス(以下、通常版、第4形態)をベースに、胸部や肩部、前腕、腰部ブースター、ソール部などが新規造形で再現されています。

成型色はホワイトをベースに、前腕にブルー、各部にレッドやイエローを配色。上半身の白い装甲が印象的なカラーリングになっています。

シールは肩の装甲や膝のモールド、腰部スラスターの一部の他、第5形態への組み換え用パーツの一部などを補い、まずまずの量。鉄華団のマークはお好みで使用します。本体の一部や大柄レンチメイスなどに塗装が必要ですが、素組みでも十分な色分けが再現されています。

内部フレームはダークグレー成型色のKPSを使用。ABSは使用されていません。

ポリキャップはPC-002を使用し、関節強度はまずまず。ソールがハイヒール状で接地面が小さいですが、大柄な装備はないため自立は問題なく可能です。足首などに多少弱さを感じるので、経年の劣化具合によっては関節の強化が必要となりそうです。

大型レンチメイス、レンチメイス用チェーンソー刃、バックパック用アームパーツ、武器マウントパーツ✕2、追撃砲(左右)が付属。

その他、第5形態用の胸部リアクティブアーマー(反応装甲)パーツ、第5形態への組み替え用パーツ(肩部、腰部、ソール部)、HGグレイズリッター(カルタ機)に取り付け可能な一般機用パーツ2種が付属します。

外装を外し、内部フレームのみで全身から。足首のポリキャップが外装で挟み込む仕様なのと、接地を安定させるため、膝から下の一部とソール部には外装を組み付けています。

上半身のフレーム構造。内部フレームはランナータグに『HG 1/144 IBOガンダムフレーム4』と印字されたものが使用されています。HGなので簡易的ですが、胴体部は2基のエイハブリアクターが造形され、腕部には動力パイプが造形されています。

脚部内部フレーム。大部分は外装で覆われていますが、大腿部にフレーム、ふくらはぎに動力パイプが造形されています。

HGガンダムバルバトス(通常版、第4形態)と比較しながら各部を見ていきます。

頭部は通常版と同じ。頬の装甲や屈折型アンテナ、顎などがパーツで細かく色分けされています。

胸部を通常版と並べて。第6形態は表面に白く特徴的な増加装甲を装備しています。増加装甲は1個パーツ構成で簡易的ですが、シャープに造形されています。エアインテークはグレーに塗り分けが必要。中央には鉄華団のマークを貼るようになっています。

増加装甲を外すと通常版と同じ装甲が露出。エアインテークなどが色分けされたガンダムタイプ特有のデザインです。中央のマークはモールドにシールを貼っての色分け。

腰部はフロント、リアアーマーともに通常版と同じ。フロントアーマーの一部装甲は赤や黄色のパーツで色分けされています。

サイドアーマーは第6形態用にブースターが新造。腰部とは1個パーツのアーム接続で、アームは内側に肉抜き穴があります。

ブースター本体はモナカ割の簡易的な作り。側面に合わせ目ができますが、消すのはラクかと。一部は白いシールでの色分けです。

ブースターはアームとの接続位置を組み替えることで配置変更が可能。

腰アーマー裏の作りは簡易的です。

腕部を通常版と並べて。ショルダーアーマーや前腕装甲などが新造され、通常版とは異なる形状に変化しています。ショルダーアーマーはグレイズリッターからの鹵獲品という設定。

二の腕や内部フレームは通常版と同じ。二の腕外装はコの字型で合わせ目なし。前腕は厚みのある装甲が造形され、肘側には170mm機関砲を装備しています。前腕も合わせ目はなし。

機関砲は2個パーツ構成で簡易的ですが、程よいモールドが造形されるなどチープさを感じさせない作りになっています。砲口は別パーツ化されて開口されています。

機関砲は付属の追撃砲と組み換え可能。

追撃砲の弾頭は片腕に2基ずつ装備され、脱着が可能。弾頭はライトグリーン(ライトグレー)に塗り分けが必要です。

砲口は1基のみ可動します。

ショルダーアーマーは数枚の装甲を四方に組み合わせたタイプ。各方面からの攻撃を無効化するようなデザインになっています。外側の装甲表面は青いシールでの色分け。

前後と側面の装甲は展開可能。側面装甲の角型スラスター口(画像赤◯)は別パーツ化されているので、塗装なども塗り分けがしやすそうです。

大腿部と膝から下の部分は通常版と同じです。大腿部表面のモールドや膝のマーク、後部スラスターの一部はモールドにシールを貼っての色分け。

大腿部外装は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も合わせ目が出来ないパーツ構成です。

ソール部を通常版と比較して。成型色や内部フレームの形状は同じですが、つま先側とかかと側の装甲が新造されてハイヒール状のデザインになっています。簡易的なパーツ構成なため、かかと側などの肉抜き穴が少し目立ちます。

足裏は似たようなモールドが造形。

背部やバックパックも通常版と同じです。バックパックは一部の装甲をグレーに塗り分けが必要。

中央のスラスターは展開可能。一部を白いシールで色分けします。

付属のアームパーツを使用することで、バックパックの展開状態が再現可能。アームは1本しか付属しませんが、通常版とは異なり、2個パーツ構成で可動するようになっています。アームは肉抜き穴がある簡易的な作り。

バックパックは他のHG鉄血のオルフェンズシリーズと同じ2ダボ接続。

なので、グシオンリベイクのバックパックなども装備可能です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。ソールがハイヒール状になっているため、その分全高が増して大柄になっています。ルプスレクスとは同じくらいの大きさ。第6形態の全高は18.8mです。

HGガンダムバルバトスと並べて比較。頭部や腰部など基礎的な部分の形状は同じですが、胸部や肩部、ハイヒール状のソール部によってスタイリッシュさが強調されています。

劇中で共闘、戦闘を繰り広げたHGガンダムグシオンリベイクHGガンダムキマリストルーパーと並べて。どれもガンダムフレームベース機ですが、個性的なデザインの機体が多いです。

各部可動域を通常版と並べて比較。腕を上げる角度や肘を曲げる角度はほぼ同じ。ショルダーアーマーを展開することで干渉が避けられますし、前腕も装甲の形状は違っていますが、V字程度まで曲げることができます。

腰も360度回転させることができます。脚部形状が同じなので、膝の曲げる角度も同じ。

左右への開脚も水平まで幅広く展開可能。足首も90度とかなり深くまで曲げることができます。多少関節強度の弱さがありますが、各部とも十分な可動域があります。HG鉄血のオルフェンズシリーズフォーマットの可動域が最大限に引き出された構造になっていますね。

各部可動域のの詳細は以下のリンクから、通常版のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HG ガンダムバルバトス レビュー

大型レンチメイス。第5形態地上戦仕様、第6形態時に装備した大型打撃武器になります。質量破壊兵器として使用できる他、柄頭部の開閉機構によって敵機を挟み、特殊なチェーンソーで切断することも可能とのこと。

グリップ以外の箇所はライトグリーン(ライトグレー)に塗り分けが必要です。

グリップ付近や下部装甲は左右の組み合わせで合わせ目ができますが、柄頭部の開閉部分は左右の組み合わせでも合わせ目が端にくるようになっています。

柄頭部はスライドさせることで隙間ができ、そのまま上部に展開することができます。

内部には付属のチェーンソー刃が組み付け可能。

ジョイントパーツを組み付けることで、大型レンチメイスをバックパックにマウント可能。背部に負荷がかかりますが、自立は可能です。

レンチメイスはハンドパーツでグリップを挟んで保持します。重量がある武装なので、片手だとクルッと回転しやすいので注意が必要。両手持ちだと角度が変わることなく保持させることができます。

関節強度は高くはないですが、可動域が広いので自然なポーズが取れるのがいいですね。

足首など関節各部の強度が心もとないので、接地させた状態でのポージングはスタンドを使用しました。レンチメイスが大型なので、振り下ろす、挟み込むといったポーズにダイナミックさが出てきます。

前腕の機関砲で攻撃シーンを演出。

■ガンダムバルバトス第5形態(地上戦仕様)

胸部と肩部増加装甲、腰部ブースターを外し、通常版のショルダーアーマーと腰部サイドアーマーに組み替えることで、第5形態(地上戦仕様)が再現可能。

蒔苗氏との交渉のために訪れたミレニアム島にて、カルタ隊(地球外縁軌道統制統合艦隊)と戦闘を繰り広げた際の形態になります。

劇中のように、カルタ隊所属機との交戦シーンを再現。第5形態(地上戦仕様)での戦闘シーンは少なめですが、カルタ隊所属機を圧倒するシーンが印象的でした。

前腕の機関砲を追撃砲に組み替えて攻撃シーンを再現。シャープな砲弾で攻撃性の高さが伺えます。砲弾が脱着可能なので、射出シーンを再現しても面白そうです。

ショルダーアーマーを外し、腰部をブースターに組み替えることで、グレイズアインにトドメを指した際のスタイルにすることもできます。

重量のある胸部や肩部装備を外して軽量化。腰部ブースターにより、機動性や俊敏性を重視したスタイルになります。

形状は異なりますが、HGガンダムバルバトスに付属の太刀を使用して劇中シーンっぽく。

第5形態用の胸部増加装甲(対キマリス用のリアクティブアーマー)が付属。どことなく獣の頭部のようなデザインになっています。

胸部増加装甲や前腕の迫撃砲、肩部、ソール部などを組み換え、HGシュヴァルベ・グレイズ マクギリス機(別売り)に付属の大腿部バインダーと、HGガンダムバルバトス&長距離輸送ブースター クタン参型(別売り)に付属するジョイントパーツを使用することで、第5形態が再現可能です。※画像はHGガンダムバルバトスコンプリートセットのガンダムバルバトス第5形態を掲載しています。ご了承くださいm(_ _)m

グレイズリッター(一般機)が再現可能な頭部、胸部パーツが付属。HGグレイズリッター(カルタ機)と組み合わせることで、グレイズリッター(一般機)を再現することができます。※画像はHGグレイズリッター(カルタ隊所属機)になります。ご了承くださいm(_ _)m

適当に何枚かどうぞ。

以上です。通常のガンダムバルバトス(第4形態)とは異なり、スタイリッシュ且つ重厚感あるスタイルでポージングが様になりますね。可動も十分で、第1期の終盤バトルシーンを再現するのにも十分な完成度を持っています。組み替えることで第5形態(地上戦仕様)やグレイズアインとのバトル形態が再現できるのも遊びの幅が広がっていいですね。

気になる点は、通常のガンダムバルバトスと同様、関節の強度に弱さがあるのでヘナっとなりやすく、接地などでのポーズが取りにくいところがあります。レンチメイスを持たせると手甲パーツも外れやすいので、グリグリ動かす場合は注意が必要です。

レンチメイスは単なる大型武装ではなく、挟み込んだりチェーンソーで切り裂くなどの演出が楽しめますし、迫力があってダイナミックなポージングを再現するにも十分。そして何より、主役機ならではのかっこよさがあるので、バルバトスの形態の一つとしてぜひ入手しておきたい一体ですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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積みプラは罪 管理人様、いつも記事を楽しく読ませて頂いております!レビューを見て満足してしまい自身の積みが消化出来ません笑 オデッセイの制作をされるどの事でしたが、実車用のタッチアップペンで塗装などされて見ては如何でしょうか?これからもガンプラレビューや制作など楽しみながら見させて頂きますので、管理人様も楽しみながら制作&記事更新をお願い致します!

長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

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長谷川 亮様 いつもサイトを楽しく読ませていただいております。これからも頑張ってください。

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菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

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2 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2022年4月14日 at 20:28 - 返信

    グレイズアインにトドメをさしたバルバトスはバックパックも外すのが正しいですよ

    • nori

      on 2022年5月4日 at 22:59 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m
      時間があるときに修正しておきます;

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